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2010年11月

第23回東京国際映画祭(Day 9)

TIFF最終日です。

『重慶ブルース』の当日券を買うため、

気合入れて早起きしたのですが、

シネマートの開場時間に並んだのは10人足らず。

1本目に合わせて来ても、買えたみたいです。

1日シネマートだったので、最終日っぽいことのない鑑賞でした。

○ハイファ

【ディスカバー亜州電影】という過去の作品を見直す企画。

今年は黒澤明監督生誕100年記念ということで、

黒澤作品の影響が感じられるアジア映画の特集となっていました。

この作品は1996年にパレスチナで撮影された作品。

2年前にもラシード・マシャラーウィ監督特集で上映されました。

故郷を追われて精神に異常をきたした中年男ハイファ。

町の名を叫びながらキャンプ内を徘徊する彼を狂言回しに

難民キャンプの人々のドラマをおかしく、物悲しく描いていく。

『どですかでん』の六ちゃんの中東版リメイク(?)。

フィルムの状態が良くなかったのが、多少気になりましたが、

なかなか見ごたえのある作品でした。

○逃亡

『七人の侍』をオマージュした1984年の台湾映画。

古代の中国を舞台に、山賊側から描いた物語。

農村を襲った山賊が、村の娘を人質に取ったことから、

やがて恋に落ちていく。

男は農夫となり女と暮らすことが出来るのか、

それとも、盗賊としてしか生きることが出来ないのか。

すごくオーソドックな構成でしたが、

キャラクターとかもコミカルな味付けがしてあって、

黒澤映画っぽいかなぁ、と思って観ていました。

○重慶ブルース

『北京の自転車』のワン・シャオシュアイ監督のカンヌのコンペ出品作。

どうしてもチケットが手に入らなくて、当日券に並んだのですが、

その価値ありました。

別れた息子がショッピング・モールで人質立籠事件を起こし、

警察に射殺されたことを知ったリン船長は、14年振りに重慶を訪ねる。

真相を究明するため、関係者を訪ね、事件の経緯を聴いて回るが、

リン船長は息子の顔すら思い出すことができない。

まず重慶という町が面白い。

高層マンションが立ち並んでいると思えば、

昔ながらの汚い町並みで生活している。

麻雀する老人、クラブで踊りまくる若者。

古いものと新しいもの、変わりゆく中国の今を感じることが出来る。

一種の謎解き物なのだけど、

親友、被害者、恋人、そして、射殺した刑事の証言を聞くにつれ、

不可解な事件だったことが浮き彫りになってくる。

『ブッダ・マウンテン』で今ドキの若者を演じたファン・ビンビンが、

人質となる女医をしっとりと演じていて印象に残りました。

彼女は『ブッダ・マウンテン』で最優秀女優賞を受賞。

『ブッダ・マウンテン』も最優秀芸術貢献賞を受賞しました。

【アジアの風】部門では、『虹』が最優秀、

『タイガーファクトリー』がスペシャルメンションを受賞。

2作品共、印象深い作品だけど、割と意外な感じもしています。

「映画漬けの1週間」ということで、今年も15作品を鑑賞。

この間に公開された作品は観ていない訳で、

毎年そのリカバーが大変ではあるのですが、

祝日の3日(水)から攻めて行こうと思っております。

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