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第23回東京国際映画祭(Day 6)

○エッセンシャル・キリング

ヴェネチア映画祭で審査員特別賞と、

主演のヴィンセント・ギャロが男優賞を獲得した作品。

主人公は冒頭で米軍のミサイルの直撃を受け、

耳が聴こえなくなってしまった上、

ヨーロッパの森が舞台なので、セリフがない!

表情と動きとうめき声だけで全てを表現します。

アフガニスタンで米兵を射殺したテロリストが、

欧州(ポーランド、ノルウェイの辺り?)の施設に収容される。

移送中にトラックが崖から転落。

投げ出された彼は森の中へ逃げる、逃げる、逃げる。

そして、たった1人の脱走者を死に物狂いで追う米軍兵。

全く説明がないので、想像するしかない。

夢の中に出てくる生まれたばかりの赤ん坊を抱く青い服の女。

生きるために木の皮や虫(貴重なタンパク源)を食べ、

必要があれば殺人も厭わない。

唯一、心を交わすことになるのも聾唖の女性。

何だか分からないけど、大自然と格闘する姿に圧倒されました。

○タイガー・ファクトリー+インハレーション

今回のTIFFは東南アジアからの作品が少なかったので、

このマレーシア映画を入れてみました。

早稲田大学の研究室が制作に参加している珍しい作品。

日本行きを夢見る少女の叔母は裏社会を仕切るやり手婆。

少女は不法就労者の子供を産んで売る仕事を回してもらう。

『タイガー・ファクトリー』とは「赤ちゃん工場」という意味。

少女は普段は養豚場で働いていて、

雄豚の精液を搾り取り、瓶詰めにして冷凍保存し、

時期を見て、雌豚に注入するのだけど、

まさに同じ扱いなんですよね。

しかも、このやり手婆、姪のことを気をかけている振りをして、

彼女のことも騙していた・・・。

併映された短編『インハレーション』は、

少女の親友を主人公にしたスピンオフ作品。

一足先に日本へ密航したものの1ヶ月で強制送還されてしまう。

本編の方で毎日電話していたのが、突然消えてしまうのだけど、

両方を観て、謎が解けるという仕組み。

ここから抜け出たいけど抜けられない、

やり切れない感じは良く出ていたのではないでしょうか。

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