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愛読書!『夢見る黄金地球儀/海堂尊』

Chikyugi

これも年末に読んでいた本です。

『チームバチスタの栄光』から書き継がれる海堂尊ワールド【桜宮市クロニクル】の一編なのですが、医療ミステリーではないところが新鮮でした。

竹下登首相の掲げた【ふるさと創生1億円】。桜宮市では、迷走の末【黄金地球儀】となり、水族館に特別展示されていた。
あれから四半世紀。投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れる。
物理学者の道をあきらめ、家業の町工場の営業部長となった平沼平介と、8年振りに故郷に帰ってきた悪友の【ガラスのジョー】こと久光譲治。
ジョーの立てた行き当たりばったりの計画は、町工場が誇る最先端技術に支えられながら、二転三転していく・・・。

2013年の近未来という設定が面白かった。

町工場の技術を活かすためには、宇宙ステーションの無重力空間で作業しなければならない、とかね。

小道具(大掛かりな装置もあるけど)のディテールにもこだわりがあります。

しかし、ワールドのファンを裏切っていないところも良いです。

『ジェネラル・ルージュ』の爆発事故や『螺鈿迷宮』のでんでん虫炎上が、ジョー不在の8年間のエピソードとして語られます。

そして、バー【ブラック・ドア】の歌姫として登場するは、『ナイチンゲール』の小夜ちゃんと瑞人君ではないですか・・・。

のほほんとしたイメージながら、実は物理学者としての才能の持ち主・平介と謎の多いジョーとのやり取りは、田口・白鳥コンビと同じくらい絶妙なコンビネーション。

そして、平沼鉄工所社長の父・豪介や経理課長の妻・君子など、濃い口の脇役も面白い!

このワールド、既に『バチスタ』以前や『螺鈿迷宮』以後の設定で進行しており、どこまで広がっていくのでしょうね。

出版社を変えて、違うテイストでも書き継がれながら、非常に楽しみなシリーズになってきています。

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