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愛読書!『警察庁から来た男/佐々木譲』

Keisatsuchokara

随分と前に読んでいたのに、書いていないことに気が付いたので、今更ながらに書きます。

『笑う警官』に続く道警シリーズ第2弾。

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会で証言した津久井刑事に監察の協力を要請した。藤川は道警の何に疑問を抱いているのかはっきりとは言わなかった。
一方、札幌大通署の佐伯刑事は、ホテルでの部屋荒らしの捜査を進めていた。被害者は、すすき野の風俗営業店で非常階段から転落死した男の父親だった。息子の死が事故として処理されたことに納得のいかない父親が、大通署に再捜査の依頼の為、そのホテルに泊まっていたのだとい
転落事故に不信を抱いた佐伯は、部下の新宮と共に事故現場である風俗営業店に向かうのだが・・・。

二つの事件が同時に進行しながら、一つの大きな流れの中に流れ込んでいく。

一つは、海外の雑誌に掲載され、外務省がバッシングを受けている、売春組織から逃れてきたタイ人少女が保護を求めた駐在所から組織に連れも出された事件。

もう一つは、ボッタクリと噂される風俗営業店で起きた転落死が、まともな調査もされることなく事故と処理されたが、通報前に警官が駆けつける等、不信な点が多く散見されていた。

そして、佐伯は気付く。彼と津久井の囮捜査の情報が漏れたのと、この事件には何かつながりがあるのではないか、と。

鋭いです。

今回、嘘の噂を流して、犯人をおびき出すところなんかは、囮捜査を得意としている彼らしい作戦。

携帯メールも知らなかった彼が、今回はPCのカメラでWeb監視して、犯人の顔を捕らえます。

(他人によるところ大ですが。)

百条委員会後、津久井は警察学校の事務員として、現役の刑事の出向先としては有り得ない勤務に幽閉されている。

警察の暗部を知っていて、それを隠そうとしなかった彼ならばと、藤川に監察作業に抜擢される。

そして、もう一人、小島百合は藤川監察官に、道警のデータベースを検索することになるように、前作の登場人物がそれぞれの得意とするところで活躍しています。

小説として、なかなか面白かったです。

さて、映画版の方では、これらのエピソードは語られませんでしたが、佐伯がこの作品で気付いたことを、映画の中では既に話しています。

何より新宮は転属になってしまいましたし・・・。

原作を読んでいない方の中には、あの意味深な終わり方に「小説には続編があるので、映画の方も・・・」と期待している方がいるようですが、そのままって訳にはいかないでしょうね。

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