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第10回東京フィルメックス・コンペティション『息もできない』

Breathless

青山から有楽町に移動して、フィルメックスで映画を鑑賞してきました。

各国の国際映画祭で絶賛され、韓国国内でもヒットした『息もできない』。

色々な意味で痛い映画でした。

情け容赦ない借金取りのサンフン。母親と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを抱き、その苛立ちをぶつけるかのように周囲に暴力的にふるまっていた。
15年の刑期を終えて出所してきた父親に生活費を渡しに出掛けても、殴る蹴るの暴行を加えていた。
ある日、サンフンは女子高生のヨニと知り合い、親しくなる。全く臆することなくサンフンに立ち向かってくる気が強いヨニだったが、彼女もまた父親と弟との間で問題を抱えていた。
サンフンとヨニは、それぞれの環境から逃避するように一緒に過ごすようになり、お互いに奇妙な親近感を覚えていくようになる。
そして、心に芽生えた温かい感情のまま、チンピラのような生活から足を洗おうと決意するのだったが・・・。

監督であり、主演でもあるヤン・イクチュンのインパクトが強烈。

これでもかとばかりに暴力的ではあるのだが、ヨニや姉、甥っ子に見せるぶっきらぼうな優しさが、根からの悪ではないことが理解できる。

父親を殺してやりたい程に憎しみながら、ある時に、本当は愛していたことに気付いてしまう。

漢江の河原で、父親に包丁を突きつけられて家を飛び出したヨニと二人、静かに泣くシーンは印象的でした。

崩壊した家族は、一連の事件を通じて、新しい家族へと再構築されていく。

一方で暴力の連鎖は、サンフンからヨニの弟へと引き継がれる形でつながっていく。

ここに映像ならではの大胆な仕掛けがあって、運命と言うか、縁が濃いと言うか、そういう物語だったのか、と観客だけが気付くことができます。

長編デビュー作で、こんなに心にズッシリと響く映画を作ってしまうなんて、驚きですね。

来年の春、渋谷のシネマライズでの公開が決定したどうです。

日本人にどのように受け容れられるのでしょうか?

非常に楽しみです。

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