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愛読書!『看守眼/横山秀夫』

Kanshugan

横山秀夫でタイトルが『看守眼』とくれば、警察小説かと思いきや、6つの短編中、警察官が主人公なのは2編のみでした。

県警の機関誌の編集を担当する女性職員と、定年退職間近で、引退記念の思い出の寄稿文を提出していない看守との交流。
刑事になることを夢見ながら、看守として職業人生を終えようといしてた近藤は、長年の看守を通して得た容疑者を見つめる眼で、証拠不十分で釈放された男の真の犯行を確信し、最後の休暇を利用して、彼を尾行していた。

日頃、スポットの当たらない警察職員に着目する作者の着眼点は、いつもながら関心します。

もう一本の『午前五時の侵入者』も、県警のホームページを管理する職員が、ホームページに侵入し、データ改ざんされた事件を通して、出逢う人間模様なんかも割と親近感のあるテーマ。

母親に捨てられたライターが、ある会社社長の自叙伝の執筆代行を請け負うことになる『自伝』。

女性家裁調停員の前に、かつて娘と確執のあった同級生が離婚調停に現れ、裕福で嫌味な一家の現在の不幸ににやりとしてしまう『口癖』。

地方紙整理部に席を置く元記者が、誤って開催日の過ぎた無名写真家の個展の記事を掲載してしまったことで巻き込まれる『静かな家』。

そして、特に印象的だったのは、最後の『秘書課の男』。

自他共に県知事の知恵袋と認める年配の秘書が、ベテランの女秘書とアメリカ帰りの有能な若手秘書の間で、嫉妬したり、足を引っ張り合ったりの苦汁をなめる展開。

やがて真実に気付いたときに見せた優しさが光っていました。

いつもの警察小説とは違うけど、ミステリーとしては面白かった。

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