« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月

オススメ!映画紹介『私の中のあなた』鑑賞

Watashinonakano

感動のベストセラー小説を映画化。

ラブコメのイメージの強いキャメロン・ディアスが、女優15年目にして初の母親役を熱演しています。

弁護士のサラは、消防士の夫・ブライアンと長女ケイト、長男ジェシーと暮らしていた。ケイトが2歳の時、娘が白血病に侵されていることが分かり、家族の生活は一変してしまう。
両親と弟の骨髄は適合せず、ドナーとして適合する子供を遺伝子操作で作り出すことに希望を託す。
こうして、次女のアナはこの世に生まれてきた。
ある日、抜群の成功率を誇る弁護士キャンベル・アレグザンダーの事務所に、テレビのコマーシャルを見て彼を知ったという11歳の少女がやって来る。
少女は、白血病の姉の治療のために、幼い頃から何度も手術台の上に乗ってきたが、今度は腎臓を提供することを強要されているという。
少女は「自分の身体は自分で守りたい」と告白し、真剣な表情で両親を訴えたいと言う。
アナの突然の起訴に驚きを隠せないサラとブライアン。
アナの身勝手な行動を理解できないサラは、アナを叱り飛ばすが、彼女の意思は固く変わらず、裁判所での戦いを決意する。
何故、アナは最愛の姉を見殺しにするような選択をしたのか。
やがて、アナの口から真実が告げられ、家族は衝撃の事実を耳にすることになる。

小さな女優、アビゲイル・ブレスリンが、いつものことながら素晴らしい。

11歳にして、家族を想い、最愛の姉のために生きる少女を、見事に演じ切っている。

無邪気な表情もありますが、何気ない表情が大人と変わらないので、ドキッとしました。

キャメロンの母親も案外良かったですね。

多分、ケイトの病気のことがなければ、陽気なママだったはずなのに、長女のためだけが正しいという偏った母親になってしまう。

いつものキャメロンを知っているからこそ、その極端さが浮き彫りになり、哀しい。

病気の姉を演じたソフィア・ヴァジリーヴァは、髪だけでなく、眉まで剃り落とすという女優魂をこめての熱演。

初恋のエピソードとかは、切ないです。

親達がかまってくれないストレスから失語症になり、常に疎外感を味わうジェシーを演じたエヴァン・エリングソンの繊細な表情も良かったですね。

それから、親として娘達にとって何をしてあげれば良いのかと行動をする父親は、ジェイソン・パトリック。

良い感じに年取ったなぁ。

ケイトが病気になる前はラブラブ夫婦だったみたいなので、消防士が女弁護士を恋に落とすには、何したのだろうって、どうでも良いことが気になっちゃいました。

登場人物が順番に回想するという構成なので、順番が分かりづらいのですが、一つ一つのエピソードが切なくて、愛が溢れていました。

後半は結構すすり泣く声が聞こえてきましたね。

背景にあるテーマは割りと重い。

治療のためと言って、患者のクローンに限りなく近い子供を作ってしまうことは良いことなのか。

そして、判断のつかない赤ん坊に無理な手術を強要するのは親のエゴではないのか。

でも、映画の争点はそこにはない。

家族愛とか、強い絆の物語。

これからの季節にピッタリと言うか、心がほっこりとする作品と言えるのではないでしょうか。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

オススメ!映画紹介『クヒオ大佐』鑑賞

Kuhio_taisa

実在した米軍パイロットを装った北海道出身の結婚詐欺師をモデルにした映画です。

「父はカメハメハ大王の末裔。母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ。米軍特殊部隊のジェットパイロット」という華麗なる経歴の持ち主、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。
彼の正体は純粋な日本人で、デタラメな経歴で女性たちを次々と騙す結婚サギ師だった。
あまりにもわかり易すぎる嘘にも関わらず、騙されていく女性たち。
現在のターゲットは、クヒオに献身的に尽くす弁当屋の女社長しのぶ。
怪しいクヒオにいつの間にか惹かれていく自然科学館の学芸員の春。
更には、銀座のNo.1ホステスの美知子は、クヒオの金の匂いに引き寄せられ、彼を騙すことを画策していた。
こうして、クヒオは女性たちから、1億円あまりを巻き上げてゆく。

もっとシリアスな作品を想像していたのですが、コテコテなコメディでしたね。

サトエリはホラー調でありながら、永作チャンでのほほんとした感じもあった、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督らしい感じもしました。

ただ、伏線となっていたり、こう来るだろうなという設定が、読みやすくなっていたので、衝撃度は少なかったかもしれません。

クヒオ大佐は完璧に騙しているのかと思いきや、嘘がバレバレ。

しのぶの弟やホステスの美知子は、巻き上げた金をいただこうと接近してくるし、春の同僚のリカも何となく気が付いている。

この小悪党の二人が面白かったですね。

しのぶは、嘘とか真実とかはどうでも良くて、クヒオ大佐を愛している。

それだけ。

堺雅人は、インチキ臭い米軍パイロットもどきをインチキ臭く演じている。

松雪泰子も騙される女を、健気に演じていた。

官僚を演じた内野聖陽さんの訳の分からない登場の仕方は面白かった。

ありえない恋愛模様をありえない感じで、全てが虚像の中の出来事のようでいて、現実との落差をスコンと落としている感じは面白かった。

彼が最後のターゲットとして、お金を持っていない、若い春を選んだのは、なぜだろうか。

彼女に嫉妬したしのぶは「好きになったからに決まってる」と言うけど。

本当のところを聞いてみたい気がした。

どうしても観なくちゃ、という作品ではないけど、観たら楽しめる、そんな感じでしょうか。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

オススメ!映画紹介『カイジ 人生逆転ゲーム』鑑賞

Kaiji

ざわざわざわ。人気コミックの映画化です。ざわざわざわ。

自堕落な日々を送るフリーター、伊藤カイジのもとに、金融会社の女社長・遠藤が借金の取立てにやって来る。
3年前のバイト仲間が夜逃げをして、保証人になっているカイジが法外に膨れ上がった借金を背負っているというのだ。だが、カイジには返済能力はない。そこで遠藤は、一夜にして借金を返済できるどころか、大金を手に入れるチャンスがあるという船に乗ることをカイジに勧める。
【エスポワール(仏語で「希望」の意味)】と名付けられたその船の中では、人の心理を巧みに利用したジャンケンのようなカードゲームが行なわれようとしていた。
ひとつ乗り越えても、次々とカイジの前に立ち塞がるゲームの数々。
カイジは自身の人生を逆転するため、命を懸けた戦いに挑むことになる。

例によって、原作コミックは全く読んだことがなく、本屋で表紙を見たことがある程度でした。

それでも、予告編を観て、サスペンスとしては割と面白そうだな、と思い、映画館に足を運びました。

藤原竜也は安心して観ていられますね。

シャワーが冷たそうだし、ビールが美味しそうでした。

天海祐希さんが、敵役ってことはないだろうなぁ、と思っていましたが、裏切ったり、寝返ったり、悪女っぷりのある女社長をサラリと演じています。

格好良いですなぁ。

それから、香川照之さんの怪演ぶりはいつもながら脱帽です!

頭の回転の良い嫌な奴という演技がスゴすぎる!

ゲストの松ケンは、意外に出番が多いけど、非常に薄味な役でしたね。

声色とか、普段と変えていて、『デスノート』っぽくならないように演じていたように感じました。

スリリングではあったけど、各試合の展開は読みの通りだったので、意外性はなかったです。

しかし、金持ちの発想ってのも、分からないですね。

東京の地下に巨大な核シェルターを作ってみたり、他人の生死をゲームみたいに軽く楽しんで高笑いしてみたり。

正直、感じ悪かったです。

まさに胸がざわざわした感じ。

ところで、体内に埋め込まれたチップをGPSで監視しているということだったけど、あの時計ってどんな仕組みになっていたんだろう?

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

新宿三丁目【農家の台所・くにたちファーム】

新宿三丁目の交差点近くのビルの4階に最近できた店です。

Shinjuku3_yasai1

契約農家の栽培した有機野菜を出すお店。

入り口が素材となる野菜の販売もしていて、例えば、一言でトマトとか、芋と言っても、色々な種類があるんだねと、改めて思いました。

まずは、サラダバー。

Shinjuku3_yasai2

菜っ葉や胡瓜、茄子、ピーマン、えのきなどを、塩、味噌、ドレッシングをつけて、食べられます。

僕は野菜は基本的に塩派なのですが、瓜類は味噌も美味しいですね。

選んでいると「これはカラシの味がする葉なので、アクセントで試してください」とか、並んでいない野菜も載せてくれます。

メインは、魚料理になりました。

Shinjuku3_yasai3

トマト、カボチャ、だだちゃ豆などの野菜とのプレートになっています。

五穀米にウコッケイの卵かけご飯です。

卵は小振りでしたが、黄身が濃かったですね。

絶品です。

他にも、お粥とか、カレーライスもありますが、カレーは売れ切れでした。

人数がいれば、鍋とかでも良いかもしれませんね。

出来たばかりで混んでいることもありますが、料理は遅めでしたが、机の上に契約農家の紹介メモとかが置いてあって、時間つぶしにはなりました。

1,500円近くになってしまいましたが、美味しかったし、身体には間違いなく良いですからね。

次回は早めに行って、カレーを食べたいし、食材も買って帰りたいと考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

愛読書!『看守眼/横山秀夫』

Kanshugan

横山秀夫でタイトルが『看守眼』とくれば、警察小説かと思いきや、6つの短編中、警察官が主人公なのは2編のみでした。

県警の機関誌の編集を担当する女性職員と、定年退職間近で、引退記念の思い出の寄稿文を提出していない看守との交流。
刑事になることを夢見ながら、看守として職業人生を終えようといしてた近藤は、長年の看守を通して得た容疑者を見つめる眼で、証拠不十分で釈放された男の真の犯行を確信し、最後の休暇を利用して、彼を尾行していた。

日頃、スポットの当たらない警察職員に着目する作者の着眼点は、いつもながら関心します。

もう一本の『午前五時の侵入者』も、県警のホームページを管理する職員が、ホームページに侵入し、データ改ざんされた事件を通して、出逢う人間模様なんかも割と親近感のあるテーマ。

母親に捨てられたライターが、ある会社社長の自叙伝の執筆代行を請け負うことになる『自伝』。

女性家裁調停員の前に、かつて娘と確執のあった同級生が離婚調停に現れ、裕福で嫌味な一家の現在の不幸ににやりとしてしまう『口癖』。

地方紙整理部に席を置く元記者が、誤って開催日の過ぎた無名写真家の個展の記事を掲載してしまったことで巻き込まれる『静かな家』。

そして、特に印象的だったのは、最後の『秘書課の男』。

自他共に県知事の知恵袋と認める年配の秘書が、ベテランの女秘書とアメリカ帰りの有能な若手秘書の間で、嫉妬したり、足を引っ張り合ったりの苦汁をなめる展開。

やがて真実に気付いたときに見せた優しさが光っていました。

いつもの警察小説とは違うけど、ミステリーとしては面白かった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Live! キマグレン・ツアー2009【KID IN THE SKY】@お台場・Zeep Tokyo

ラグビー観戦後、渋谷経由でお台場へ向かいました。

今年の夏フェスで何度か逢ったキマグレンにすっかりハマッてしまい、ワンマンツアーFinalのZeep Tokyoに遊びに行ってきました。

整理番号が1800番台だったので、ドリンクも引き換える間もなく、開演予定の10分前に客電が消えました。

オープニング・アクトに、仙台出身のRakeが登場。

1月にメジャーデビューが決まった新人シンガーです。

TVニュースで仙台の音楽プロモーターの特集を見たことがあったけど、またもや仙台発ということでして、でも割と好きな感じの曲だったので、売れたら良いなぁと思いました。

そんなこんなで、キマグレンが登場したのは、18時30分頃になりました。

透ける薄い布が落ちて現れたキマグレン。

本人達も、「布が落ちたら、沢山人がいて、驚いた」と言っていましたが、2000人以上が入ったのですよね。

しかも、怖いくらいに息が合っているというか、多分、KUREIのおかげなのだけど、一体感のあるLiveでした。

新作の通り『Hello!』、『海岸中央通り』と続いて、『恋熱』。

外はすっかり秋の気配なのに、KUREIはタンクトップ、ISEKIはアロハで、バックバンドの中には上半身裸のメンバーもいるという、夏仕様の出で立ちです。

『とこしえ』や『ガンバレロボ』のようなインディーズ時代の曲も挟んで、新曲『泥だらけのHERO』の披露なんてのもありました。

一般的にはキマグレンは『LIFE』のようなアップなイメージという認識かもしれないけど、僕はバラード系も好きですね。

新作でも『サヨナラの朝』とか、『泣くし者』なんか、良いです。

今朝、久し振りにインディーズ時代のミニアルバムを聴いて、MP3に落として来たのですが、会場に入る時に聴いていた『相アイ傘』が始まったときは驚きました。

身体も温まったところで、『恋が呼んでる』からは一気に夏に突入します。

『君がいない世界』は今年の夏の歌では一番好きな曲。

『愛NEED』、『LIFE』と夏フェスでも演奏した曲が続いきます。

もうどうにも止まらない状態でヒートアップしました。

デビューとほぼ同時に『LIFE』みたいな、イントロだけで皆が歓声上げてしまう曲が出来てしまうのは素晴らしいですね。

KUREIの♪Kid in the Skyのコーラスが印象な『空×少年』で本編終了。

アンコールがですね、♪アーイヤ、イェイ、イェイ、イェイの大合唱というのが素晴らしいですね。

アンコールは『天国の郵便ポスト』でスタート。

実は、キマグレンってイイなと思った、最初の曲がこの曲でした。

『想い思い』で、まだ盛り上がれる曲あるじゃん!と思いました。

ツアーで全国を回って、実家に帰ってきた話から『ただいま』。

ISEKIの声、やっぱり好きだなぁ。

そして、KUREIの笑顔、優しい歌い方、こちらも幸せを感じます。

「キマグレンを聴いて元気をもらおうと思っているかもしれないけど、
 絶対に僕らの方が元気をもらって、いい笑顔してる。
 ありがとう。
 ありがとうございます。」

何か照れ臭いセリフだけど、嬉しいですよね。

新曲『SMILE』で全員、袖に引っ込みますが・・・。

まだ、あの曲をやっていない!

ということでWアンコール!

♪すき、すき、ここにいる皆がすき

と始まった、『SUKI』は♪いいねの大合唱となりました。

やっぱ、キマグレン、良いですね。

ヤチャクチャ楽しかったです!

業務連絡で、3月にアコースティックライブをやることが発表されました。

CDにもアンプラグド・バージョンを収録していますが、音霊とかでも聴かせてくれたアコースティックライブもなかなかのもの。

平日(火、水)というのが気になりますが、都合がつくならば行きたいなぁと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラグビー09-10!トップイースト・NTTコミュニケーションズvsサントリーフーズ@秩父宮ラグビー場

TIFF期間中の先週末、今週末に公開した映画も観たかったけど、映画漬けの1週間を終えて、さすがに映画館に行く気分でなくて、ラグビー場に行ってきた。

今シーズン初のトップイースト。

今年こそは昇格したいNTTコミュニケーションと、サンゴリアスの弟分とも言うべきサントリーフーズの対戦。

NTTはFBにオーストラリアからジェラード選手が加入したため、栗チャンはリザーブスタートでした。

サントリーフーズというと、過去にはトップリーグ引退後に社内異動した選手がいましたね。

でも、今期は「引退」ではなくて新天地を求めて「移籍」したPR前田がプレイしています。

SHにも澤木智之が入っていました。

航平君、頑張ってましたよ。

NTTのHOも種本だったので、何気に早稲田系には堪らないカードになっていました。

さて、前半は風下のサントリーフーズが優勢で、7-13で折り返しました。

あれれ、って感じでしたが、後半開始直後にNTTがトライを決め、後はNTTペースでした。

ジェラード選手は確かに強いし、良い選手ですね。

栗ちゃんはCTBで登場しました。

春のサントリーとのオープン戦でも試していたポジションですね。

チーム事情というのが分かります。

NTTの攻め方、結構面白かった。

SO・君島がWTB・友井川にキックパスを出したり、栗ちゃんは逆サイドのスペースにロングキックをしたり。

一般的には、「そこはキックじゃないだろう!」ってところでのキックなのだけど、きちんと次のプレイにつながっていた。

前半の苦戦は何だったのだろう?って感じで、終わってみれば、36-13の大差がついていました。

トップイーストは秩父宮以外に各チームのグランドとかでも公式戦が組まれるので、NTTを秩父宮で観られるのは11月28日(三菱重工業相模原)12月26日(横河武蔵野)の2回です。

日本IBM戦とか観てみたいと思いましたが、八千代のIBMグランドだそうです。

時間が空けば、観に行ってみたいなぁと思っていますが・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭(Day 8)

最終日はクロージング作品とグランプリ作品の上映だけなので、実質、最終日になってしまいましたね。

イ・ボムスのティーチ・イン付きの『キングコングを持ち上げる』のチケットを持っていましたが、この時間帯はラグビー場に向かいました。

この作品、一般公開は難しくても、来年辺りの映画フェスで取り上げられるのではないかなぁ、という甘い期待もあったのでした。

では、それ以外の2作品です。

○ヤンヤン

スポ根物と思いきや、途中からテイストの異なる映画に変化する台湾映画です。

体育大学の女子陸上部の良きライバル、ヤンヤンとシャオルー。陸上部のコーチであるシャオルーの父とヤンヤンの母が再婚し、ふたりは姉妹となる。フランスと台湾のハーフであるヤンヤンは、フランス語がまったく話せないし、フランス人の父親には会ったこともない。
そんな彼女の孤独に、シャオルーのボーイフレンドが興味を持ってしまい、それを嫉妬したシャオルーの企みで、ヤンヤンは陸上選手としての未来を断たれてしまう。
モデルから女優として芸能界に入るものの、本人の希望とは裏腹に、いつもフランス人としてキャスティングされ、居心地の悪さを感じていた。

親友同士が姉妹になってしまうのは置いておいて、親友と同じ彼を好きになってしまって、どうしようもなかったり、父親が恋しいことに気付かず、その心の穴を埋める術を知らず、彷徨い続ける少女。

ほろ苦い青春って感じが、「あるある!」と思ったし、これからのシーズンにマッチしているのではないでしょうか。

とにかく居心地が悪くて、でも、結局は走ることが好きなんだな、ってところで、謎は謎のまま映画が終わってしまったところはある。

都合でティーチインを聞けなかったのが、痛いのだけど・・・。

○よく知りもしないくせに

韓国アート系映画の代表格であるホン・サンス監督のカンヌ映画祭の監督週間にも出品された新作。

いつもの通りホン・サンス・ワールド全開でした!

物語は前半が堤川、後半が済州島の2部構成というのは、監督得意のパターンです。

ク・ギョンナムは、小さな町の映画祭に審査員として出席したり、地方の大学で講義をする日々をおくるアート系の映画監督。
映画祭が開催された堤川の映画館の前で、旧友に出くわし、彼の家で夜通し痛飲し、ホテルに戻ったギョンナムは、旧友から「二度と自分たちの近くには現われないでくれ」というメッセージを受け取るが、その理由はわからない。
数日後、講義を依頼された済州島で、恩師とも言うべき先輩と妻と会う。再婚したばかりだというその若い妻は、ギョンナムの後輩で、実は元カノだった。この突然の再会により、彼らのビミョーな男女関係が展開し始める。

前半と後半、キャラクターが違うだけで、内容がほぼ同じというのが面白かった。

宿泊先で映画祭のスタッフや講義の出席者と夜通し飲んで、翌日は、旧友との再会により、今度は旧友の自宅での徹飲みから事件が勃発する。

「よく知らないくせに」というセリフが、前半はギョンナムから旧友の妻へ、後半は元カノからギョンナムへのセリフというのが面白かった。

「どうして自分のことしか映画にしないの?」、「私のこと映画にしないでね」と自虐ネタが満載!

結構、笑い声で溢れてましたね。

監督作品では常連とも言える、キム・テウですが、監督のキャラクターは初ですよね。

頼りなさげで、女にだらしのない青年監督の役はピッタリでした。

泥酔した演技は素面でやっているのだろうか?

気になります。

今回は大物使いなのですが、ほとんどノーギャラというのが驚きですよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップリーグ09-10第7節!サントリーvsクボタ@秩父宮ラグビー場

今週もバタバタの土曜日でした。

とりあえず、こちらから。

ナショナル・ゲームの期間に入るため、一時中断前、最後の試合です。

先週、トヨタに大勝したサントリーですが、ああいう試合の次って言うのは難しいのですね。

ましては、勢いづいたら止まらないクボタが相手というのは嫌でしたね。

勝って、兜の緒を締めよ、ですね。

今日は、ジャパンスコッドに選出された竹本隼太郎選手が外れて、久し振りに隆道がNo.8に入っていました。

各チーム外国勢が占めるNo.8を日本人が入っているって、スゴイことなんだなと思いました。

クボタは日本人扱いの選手、アジア枠まで、外国人を目一杯に使ってきます。

ディフェンスがすごく固かった!

でも、一番目立っていたと思う4番・鈴木選手は、国士舘大学出身なのですね・・・。

韓国代表SHの李明根選手もいい動きしていました。

サントリーは何かイマイチでしたね。

特に前半はチグハグしてました。

密集に人を掛けすぎているのか、足りてないのですよね。

3人で駆けてくる敵をザワ一人で対応するのは無理がある・・・。

(相手、一人でもヒヤリとするのに・・・。)

クボタはキックにしても凄く嫌なところを攻めてくる。

サントリーも珍しくライアンのPGを狙うシーンが続きました。

前半は11-13で折り返し。

まぁ、後半はやってくれるだろうとは思いましたが。

後半は、PG狙いじゃなくて、ラインアウトやスクラムからのセットプレイにこだわりましたね。

でも、そこからトライ取れたのは、良かったと思います。

今日みたいな展開だと、どこで交代選手を入れるかは迷いますよね。

ハーフタイムでPR・金井、HO・青木を入れた後は、試合が見えてきた後半30分まで交代なし。

残り1分でクボタボールになってしまい、ヒヤリとしましたが、何とか凌いで、ノーサイド。

21-16でサントリーが勝利しました。

長いシーズン、こういう試合を体験しておくのは良いことだと思います。

次にクボタとぶつかったら、どうなるか分からないですもんね。

無理して、観に来た甲斐があるというものです。

ジャパンに9人も招聘されているということで、多少の不安もなきにしもあらずですが、1ヵ月後の進化を信じて・・・。

11月29日のNEC戦(柏の葉)から再開ですね。

休みの間、サテライトの応援にも行ってみようかな。

でも、7日の熊谷でのジャパン・セレクション・マッチも気になります。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

第22回東京国際映画祭(Day 7)

昨日は『白タク』というフィリピン映画を観る予定だったのですが、会社脱出に失敗しました。

今日は成功して、2本観ることができました!

○旅人

韓国出身のフランス人監督による韓国映画。

『オアシス』のイ・チャンドン監督がプロデュースしています。

1975年。父親に捨てられカトリックの修道女が運営する孤児院に預けられる9歳のジニ。環境の変化を受け容れられず、脱走を試みるが失敗に終わり、年上のスッキや最年長のイェシンとの生活に馴染んでいく。しかし、愛する彼女達も養子縁組がまとまり、施設からいなくなってしまう。再び孤独を味わうジニだったが、やがてフランス人の老夫婦に養女として引き取られることが決まり、単身パリに旅立っていく。

監督自身が9歳でフランスに旅立ったということで自叙伝的作品と紹介されていますが、少女の感情の動きこそ、当時の自分と同じですが、エピソードはフィクションだそうです。

例えば、孤児院には父親に連れられていった訳ではないが、「父親に捨てられた」という想いを具現化するため、父と訪ずれた設定にした、とか。

この父親役は何とソル・ギョング!

しかも、顔が映るのはほんの一瞬だけという贅沢さ!

少女の感情を大事にしたと言っていましたが、カメラのアングルが低く、視野が狭いので、普通の映画なら映るものも見切れてしまう画面が新鮮でした。

そして、子役の演技が上手い!

70年代の女の子ってオカッパだと思うのだけど、長さは肩までだけど前髪をそろえていないのですね。

それが大人びているというか、すれているというか、違和感を出していました。

養女に行く時は前髪が揃っていて、非常に可愛らしいのです。

イ・チャンドン氏は脚本の仕上げやソル・ギョングなどの大人のキャスティング、演出までサポートしていて、プロデューサー以上の関係だったそうです。

切ない映画でした。

○心の魔

『レインドッグ』のホー・ユーハン監督が、新作を引っ提げてTIFFに帰ってきた!

マレーシアで実際に起きた女子高生殺害事件を題材にした、シリアスで重い作品でしたが・・・。

23歳のタッチャイは、女子学生インと付き合っているが、彼らの両親は二人の交際を知らない。タッチャイは息子のためなら何でもしてくれる母親と暮らしている。ある日、インの両親がタッチャイを未成年者との性交渉で警察に通報しようとした時、タッチャイの母親は賠償金を払うことで示談にしたいと懇願し、インの両親も受け容れる。しかし、示談金の支払い後、訴訟を取り下げるのは辞めると言い出し、緊張感は頂点に達し、若者たちの人生に破滅の時が訪れる。

ティーチインに登場したホー・ユーハン監督はメチャクチャ明るい!

次回作はコメディにすると言っていましたが、ギャグ満載で何処まで信じて良いのか不明でした。

『レインドッグ』の編集中にニュースでこの事件を知って、ショックを受け、この事件の裏に何があったのか調査してみたことが切っ掛けだそうです。

タッチャイの父親は母親の妹と駆け落ちしただらしない男。

だから、母親は、23歳にもなって、定職に就かず、自宅のスーパーを時々手伝う程度の息子でも溺愛する。

インの母親はキャリアウーマンで、尻にしかれた父親はゲームに夢中。

二人はインのことなど全く頭にない。

だけど、タッチャイとの交際を知った途端に、交際を反対し、裁判沙汰にすると大騒ぎする。

題材が題材だったし、報道の仕方が余りにゴシップ的だったので、殺害シーンやセックス描写は敢えてカットしたそうです。

最終的に、タッチャイとその友人達は、インを殺害してしまうのですが、彼らは何処にでもいそうな普通の青年でした。

何が彼らをそこまで追い詰めたのか。

問題をポーンと投げつけられたところで、映画がスパッと終わりました。

亡くなったヤスミン・アフマド監督が女優として登場。

重い作風の中、非常にコミカルな役柄で、印象的でした。

この笑顔をもう観られないと思うと淋しいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭(Day 5)

今日は、イラク北部クルド地域を舞台にした、珍しい作品に出逢えました。

○風のささやき

郵便配達夫のバルダーは、長年、イラク北部の山村を担当し、あちこちを移動してきた。
手紙を配達するだけでなく、伝聞を記録して伝えたり、ラジオ放送をトラックに付けたスピーカーから流しながら走行したりもしている。
ある日、武装ゲリラの指導者から「生まれてくる子供の産声を録音してきて欲しい」という依頼を受ける。
しかし、バルダーが彼の村を訪れると、女や子供は、遠く離れたもっと安全な渓谷へ避難した後だと知らされ、バルダーもその渓谷へと向かう。

観ていて、我々がいかに彼の地に対して無知だったかを知らされる。

物語はイラン・イラク戦争の頃なので、当然、武装攻撃を受けている。

例えば、サッカーの試合の申し込みを請け負うが、練習中のサッカー場が攻撃の対象となり、子供たちの亡骸を直接的ではない方法で突きつけられる。

「クルド人は報復による争いはしない」というモノローグを何度も繰り返しながら、「神様、復讐して下さい」というセリフが何とも言えず、胸に突き刺さりました。

「表面的には今は武力による攻撃は受けていないが、“国境”と言う名の攻撃を受け続けており、状況としては何も変わっていない」そうである。

しかし、そんな戦争に対する怒りや悲しみの中、子供の産声がラジオ放送に乗って、響き渡るのは希望の象徴です。

何だか、凄く複雑な気持ちになりました。

ティーチ・インに来場した監督も「今よりも、一晩考えた明日の朝にQ&Aをやった方が良い」と言っていたそうです。

監督はテヘラン大学の美術科でデザインを専攻されていたそうで、美しい自然の風景や結婚式の鏡など印象的なシーンも多かった。

特に、違法放送はスパイ罪になるそうですが、ラジオを修理していた男が木に括り付けられ、違法放送を聴いていたために没収されたラジオが枝に吊るされているシーンはインパクト抜群。

クルド人にとってラジオは貴重な情報源であり、それが奪われるということが、情報が操作されているということをイメージしたのでそうです。

スパイ罪容疑で捕まっても、軍人から「いつも世話になっているから、適当な時に逃がしてやる」と言われるバルダーですが、モデルはいないそうです。

男女が気軽に話せないイスラム社会で、男性から女性に話しかけることが許される職業として、郵便配達員を選んだそうです。

確かに「○○さんに郵便です」って言わないと仕事にならないもんね。

司会の女性が「イラクに生まれた監督が、イラン北部のクルド人を題材にした意味は」という質問をしました。

監督は「質問の意図が分からない。子供の時から、生まれた国とか、民族とかは関係なく、多くの人と出逢いたかった。人が国や民族を意識し、他の民族より優れているというおごりから戦争は生まれるのではないか。映画というものを通して、世界が一つの国になれば良いということを発信していきたい」というようなことを回答していました。

今回が初の長編映画だった監督は、来日前日に2作目の脚本が完成したところだそうです。

この作品でも出産するシーンが印象的でしたが、戦争時における女性の役割、歴史を変えられるのは女性である、という内容の作品だそうです。

TIFFでも中東映画を特集しだしたのは最近のこと。

たまには、こういう異文化に触れてみるのも、なかなか楽しいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭(Day 4) 【今年のTIFFの楽しみ方】

“Day 4”と書いたけど、1回休みということで、鑑賞した映画はありませんでした。

映画以外のイベントについて書いておきます。

まず、テレビ朝日のビルの1階にパナソニックのFULL HD 3D映像の体験ブースが設置されています。

2887

風景や北京五輪などのスポーツの映像、それから正月映画のジェームス・キャメロン監督の新作『アバター』の予告編を3D映像で観ることが出来ます。

風景とか、スポーツでもサッカーみたいに選手と観客に奥行きのある映像だと迫力ありますね。

スキーやバイクも、雪とか、土とかが手前に飛んでくる感じがありました。

『アバター』は元々がCGですが、一足先に体験が出てきて満足でした。

続いては、六本木ヒルズ2階のカフェスペース【TIFF Movie Cafe】に入ってみました。

2891

ずっと気になっていた塩クリームのロールケーキとコーヒーのセット(780円)をオーダーしてみました。

2894

それほど塩気はなかったです。

コーヒーはリフィール出来ます。

さて、このカフェでは、コンペ部門の公開記者会見が実施されています。

アントニオ猪木さんやチェン・ボーリンのような混雑が予想される作品はないのですが・・・。

観ていない作品だと意味不明な部分もありますが、時間をチェックして、映画の待ち時間と合っていたら、寄ってみては如何でしょうか。

2896

会見中は見学だけでも入れてくれますが、原則としてはカフェですので、何か頼みましょうね。

椅子に座って、タバコを吸っているオバサンがいましたが、「ご注文は」と店員が近付いたら、ムッとして立ち去りました。

オイオイ、って感じですよね。

夜はクラブ仕様になるらしいです。

TIFFも残り半分。楽しみましょう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭(Day 3)

有給休暇を取って、行ってきました!

○台北24時

台北での24時間を大体3時間刻みで8人の監督が綴った8つの物語。

早朝6時の通勤通学時間の公園での子猫救出騒動というコミカル作品で幕開けし、閉店最後の日の喫茶店での午前4時まで。

9時の小学生カップルが家出をするのだけど、循環バスで一周してしまい3時間で終わってしまい、家族に気付いてもらえないという話はかわいいし、「ある」って頷いてしまいました。

それから、18時。学校から自主退学をすすめられた不良女子高生。河原で父親と叩き合い、タバコを吸うというだけなのだけど、雨上がりの空に虹が出ていて、夕方からイルミネーションに包まれるまでの変化。セリフがほとんどないのに、二人の心情が読めてきます。

そして、ラストの喫茶店の最後の客は、何とツァイ・ミンリャン監督!彼の役者としての演技を観られるだけでも必見ではないでしょうか。

○夜と霧

我々の知らない香港を描き出すアン・ホイ監督。

ハートウォーミングな前作『生きていく日々』と同じ貧民層が居住する天水園のマンションを舞台に、前作から一転して、一家心中した家族の悲しい真実が描かれる。

四川省出身のウォン・ヒウリンは、夫のレイ・サムと双子の娘達と、香港郊外にある天水園で暮らしていた。ずっと年上で無職の夫は、若い妻が浮気をしているのではないかといつも疑い、ヒウリンと娘達は夫による虐待と暴力の恐怖に苦しめられていた。
福祉士の助けを得て、サムに離婚を承諾させようとするのだが、悲劇的な運命へと向かっていく。

家族の隣人、福祉施設での友人、サムの前妻との息子の事情聴取から一家の生活を描き、その時々のヒウリンの回想という形で二人が深センで出会い、妊娠がきっかけで前妻と別れて結婚した幸福な時代が描かれていく。

内装工事屋として羽振りの良かった時代から生活保護を受けるまでに落ちぶれる男を、サイモン・ヤムが気味悪く演じています。

妻の実家で妹に手を出し、引き離されたという被害妄想からDVに走るという最悪な奴です。

ただ、天水園地区の福祉施設には、中国本土以外にもフィリピン妻などDV被害者が居住していて、香港社会の問題を定義している。

しかも、議員や社会福祉士の対応も、一人一人をケアせずに、紋切り型でやっていて腹立たしく思いました。

気持ちの良い作品ではありませんが、観て欲しい1作です。

○台北に舞う雪

昨年は審査員を務めたフォ・ジェンチイ監督が、新作を携えて東京国際映画祭に帰ってきてくれました!

しかも、チェン・ボーリン、トニー・ヤン、モー・ズーリーという台湾映画界の若き才能溢れる俳優を連れて!

今回、唯一、チケット争奪戦に参戦した作品でもあります。

今年はぴあよりローソンチケットの方が、席位置が良いのは気のせいだろうか?

台北の下町で便利屋を営む青年モウは、今日も忙しく町中を自転車で駆け回っていた。
今、注目の新人歌手・メイは、突然に声が出なくなり、想いを寄せる音楽プロデューサー・レイに捨てられることを恐れ、新作発表会見から逃げ出し、この町で暫く身を隠すことにした。
世話焼きのモウは、メイの住むところを見つけ、孤独な老漢方医に強引に診察をさせ、メイの喉の調子は少しずつ回復していく。
メイを追っていた芸能記者のジャックも町に現れ、次第にメイの居場所も判明する。
相手を気遣いながら、打ち明けられないモウとメイの想いはすれ違い、離れ離れになることを選んでしまう。

非常に詩情豊かな映像美が印象に残る。

何だか懐かしく、ホッと安心させられる景色がそこにある。

そして、主人公の二人もだけど、二人を取り巻く人たちが、本当に心優しい人しかいないのが良い!

チェン・ボーリンに関しては、多分、「こういうチェン・ボーリンが観たかった!」と言ってもらえる出来だと思う。

このところ助演に回ることも多かったけど、メイを乗せて自転車を走るシーンなんかは、デビュー作『藍色夏恋』張りの爽やかな笑顔満開でした。

逆に、トニー・ヤンは、風貌も含めて、最初は誰だか分からないかも。

モー・ズーリーの記者は、立ち位置がずるいかも。

男から見て、メチャクチャ良い奴だし、格好良かった。

原作・脚本は韓流ブームの火付け役とも呼ばれる田代親世氏。

後半、もたつく感じはなくはないが、日本人の琴線に触れる情感があったのではないだろうか。

“日本人の琴線”というのが、最近の台湾カルチャーのキーワードになっていることは、今更説明するまでもないだろう。

『台北に舞う雪』というオチも強引ではあるけど、有り得ないことだけに、なるほどそう来たかと感心してしまった。

上映後、監督、メインの4人が舞台挨拶がありました。

ワールド・プレミアだけに台湾、中国からのマスコミも押し寄せ、スチールカメラがこんなに入った作品はないのではと言うほど、カメラが並びました。

「一般の方はご遠慮下さい」のアナウンスも、二度三度とありましたが、皆さん撮ってましたね。

正月第2弾での公開が決定していて、個人的にはもう一度観ても良いかなと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (8)

第22回東京国際映画祭(Day 2)

2日目はアジア映画を3本、観てきました。

○麦田

流行の戦国時代を描いた歴史ものなのだけど、主人公を趙国のある城主の奥方と、秦軍の2人の脱走兵としている点がユニークでした。

婚礼の最中に戦闘状態になり、城を守ることになった奥方の元に、秦軍に襲われて逃げてきた二人の兵士が流れ着く。
趙の北方の国の出身という彼等は、趙軍が秦軍を破り、伝令として走っている時に残党に襲われたと言う。しかし、実際は逆で、趙軍は15歳以下の未成年を残して全滅していた。
嘘をついた脱走兵の二人は、成り行きで彼女達を救うことになっていくのだが・・・。

山や河や麦畑などの自然の描写が見事!

そして、奥方役のファン・ピンピンがそれに劣らず美しい!

秋の収穫のために脱走した勇者と、弱虫で逃げてきた二人のボケとツッコミは、黒澤映画に出てきそうなコンビネーションでした。

○愛してる、成都

昨年、大震災に遭った四川省をテーマに製作されたプロジェクト。

中国のカリスマ・ロックシンガーの崔健が監督デビューし、もう1編を日本でもお馴染みのフルーツ・チャン監督がメガホンを取っています。

崔健編は、地震から20年後の近未来。ダンサーの女性は地震の時に助けてくれた幼なじみと、従兄に重症を負わせた格闘家を探していた。
そして、愛する者との再会した時、憎むべき相手と同一人物であったことを知る。

映像や音楽の使い方が、非常に感覚的で新鮮でした。

フルーツ・チャン監督は、1976年の伝統喫茶店が舞台。文化大革命で捕らえられていた元店主が帰って来て、喫茶店に居つく。若い従業員の男女は、彼から長い注ぎ口の茶瓶を使った伝統芸の手ほどきを受ける。
故郷が地震に遭い、ウエイターが帰省している間、店主とウエイトレスの仲は親密になっていく。

時代感というのが分かりづらい部分はありましたが、お茶芸は中国でやってもらったので、興味深かったです。

喫茶店の中を走っている2本のレールが印象的でした。

実は、近日公開予定の韓国のホ・ジノ監督の『きみに微笑む雨』と三部作となっているそうです。

この作品を観たことで、『きみに微笑む雨』が、違った形で見えてくるのかもしれませんね。

ホ・ジノ監督というだけで観る予定にしていましたが、期待度、更にUPです!

○青い館

シンガポール映画なのですが、映画というより演劇を観ているような印象の作品でした。

パイナップル売りから一代で不動産王と呼ばれるまでに成功した実業家が急死する。
しかし、自分の死に疑問を持った彼は幽霊となり、自分の葬式に参列する人の中から犯人を探し出そうとしていた。
両親と前妻の折り合いが合わず家を飛び出した長男。インド人との交際を反対され、独身のままの長女。財務担当重役という要職にありながら後継者として認めてもらえない次男。
その他の親族や商売敵等、怪しい人物が次々と登場する中、自殺した長男の前妻の幽霊も現れて、事態は混沌としていく。

殺人ミステリーですが、とことんコメディです。笑えました。

幽霊の社長は、誰にも見えませんが、会話が成立しているようでもあります。

グレン・ゴーイ監督は、演劇畑で役者としても活躍されているそうで、この映画でもヒッチ・コック張りに(?)登場します。

何と、ゲイの参列者役です!

ティーチ・インでは、この家族はアメリカナイズされてしまったシンガポールの縮図であり、それを批判したかった、ということを話してくれました。

ロケーションはマレーシア・ペナン島にあるユネスコにも登録されている文化的建物で、実際に【The Blue Mansion】と呼ばれているものだそうです。

最後のオチまで見逃せません!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

Live! THE BOOM 20th Anniversary 【My Sweet Home FINAL】@渋谷C.C.Lemonホール

日付は既に昨日となりましたが、盛り沢山な土曜日、最後のイベント。

原宿のホコ天から飛び出したバンドが、聖地・渋公に帰ってきました!

土曜日の17時開演。

3時間超になるのでは、と期待と覚悟を胸に会場入り。

オープニングのビデオが終わって、照明がつくと・・・、

何と、舞台中央で4ショットで並んでいました。

1曲目はツアーと同じ『ALL OF EVERYTHING』でスタート。

この後も『この街のどこかに』、衝撃のデビュー曲『君はTVっ子』、『そばにいたい』と、ファイナル公演だからと言って、ツアーと違うことはしないんだなぁ、という感じでした。

後の方でも「立ち話も、何だから座ってよ」って、まんまなMCありましたけど。

場内の雰囲気も最初から最高潮!

2階席の隅ずみまでスタンディングで歌い、踊っていました。

しかもピッタリ合っている!

やっぱり20年って、スゴイなぁ、と実感しました。

ここでツアーの『帰ろうかな』に替えて、最新アルバム『四重奏』からの新曲『数えきれない人の中で』を投入してきました。

最近、ラジオって、あまり聴かないのだけど、どこかのFMスタジオの前を通った時にたまたま流れてて、気に入っていた曲なのでした。

続いて、『からたち野道』でしっとりと。

ここで、前述の「立ち話も、何だから」と座っての演奏でした。

最近の取材で今回のアルバムは非常に穏やかで、シンプルで、分かりやすい、という指摘を受けるという話をしていました。

小さな小舟で海へ漕ぎ出し、海の下の方は大きく蠢いているけれど、今は正に海の表面は非常に穏やかな凪の状態だと例えていました。

新作から『First Love Song』、『風をなぞるように』は、まさにそんなタイプの2曲です。

続いて、一番のオススメ『月さえも眠る夜』。

この曲の時は「スタンディング派」と「座って聴きたい派」に別れると思うけど、僕は断然にスタンディング派です。

そして、今夜もこのドラマティックな展開の曲に、痺れました。

20周年の火蓋を切った『夢から醒めて』辺りから、後半戦に加速していくのですが、今日は、この後のMCが長かった!

デビュー当時のエピソード達。

ライブハウスのオーデション(いわゆる「昼の部」)で落とされるのが怖くて、路上に出た話。

誰一人、立ち止まってくれない中、一人の女性がしゃがみこんで聴いてくれたこと。

翌週には、彼女が友達を連れてきてくれたこと。

そうやって輪が広がって、ボランティアでスタッフが増えたこと。

そのスタッフがライブハウスに掛け合って、怖い「昼の部」をなしに、【エッグマン】の夜の部に出演したこと。

下北沢の自室で曲を作って、宮沢ブレイクした瞬間のこと。

メンバーに聴かせたかったけど、皆、忙しくて、なかなか時間が取れなかったこと。

YAMAちゃんは、デビューして収入が減ったこと。

トッチーは、道路開発の設計担当だったこと。

TAKASHIは、職を転々としていたこと。

いつまで続くんだろうと思えたエピソード達は、全てこの曲を紹介するためのもの。

そう、『星のラブレター』でした。

皆、燃えてました。

この後は、THE BOOMと行く世界の旅。

『神様の宝石でできた島』、『berangkat -ブランカ-』、『真夏の奇蹟』、『24時間の旅』。

好きな流れです。

しかし、ここでも『おりこうさん』から始まる、初期スカメドレーがなくなってる!

本編のラストは『島唄』。

一時期、この曲を封印しようと思っていた話。

久し振りに沖縄に行って、自決した女学生の生き残りの方のガイドを受けて、語り継ぐことの大切さを再確認した話。

この世にMIYAがいなくなったとしても、歌い継がれたいし、一生懸命歌い続けたいと決意表明があったのでした。

アンコールは『20 -twenty-』、『風になりたい』、『不思議なパワー』。

ここでハプニング!

舞台の一番前で観客を煽っていたMIYAが、ステージから落ちました!

しかも、舞台の縁で腰を打ってしまいました。

痛そうだけど、最後まで歌いきりました。

そして、Wアンコール。

「新アルバムは感謝の気持ちが強すぎると言われてるけど・・・

その通りです!」と開き直りとも言える発言の後、

「さっき今は凪の状態だって言ったけど、21年目は暴れるぜ」

と、宣言してくれました!

「これまでは俺が連れてってやる、って感じだったけど、これからは同じ歩幅でね」とも。

いやぁ、楽しみですね。

ラストの『My Sweet Home』にキレイにつなげました。

深々と長い長いお辞儀をして、名残惜しそうに舞台を後にしたMIYA。

腰を強打していなかったら、「もう1曲」コールしたかったんですけどね。

気が付けば、やっぱり3時間でした!

今夜はいっぱい「ありがとう」と言ってもらったけど、

本心はこちらから「ありがとう」と届けたい。

そして、これからも、ずっと・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップリーグ09-10第6節!東芝vs近鉄@秩父宮ラグビー場

六本木から外苑前に移動。

都営大江戸線で青山一丁目まで一駅なので、近いですよね。

でも、丁度、サントリーvsトヨタ自動車は終わったところでした。

今期、トライ数No.1のサントリーに対して、トヨタは一番トライを与えていないのだそうです。

しかし、60-15ということは、結構取りましたね。

後で、試合経過をじっくり読んでみよう。

さて、両方とも贔屓チームではない試合って、結構好きなんですよね。

東芝と近鉄、廣瀬と将太郎のどっちを応援しようかな、と考えて、近鉄応援団の方に座ってみました。

この前、花園に行った時に、近鉄サポーターの団長が、試合前にサントリーの応援団長の東野君に挨拶に来て、好感度高かったこともあったし。

でも、無責任だから、東芝の選手が良いプレイしても、拍手したりして、楽しめました。

結果を先に言うと、41-12で東芝の勝利となりました。

ん・・・、東芝も守りの堅いチームですけど、近鉄は攻め切れなかったですよね。

フォワードは結構押していたみたいだけど。

前半40分のラスト・プレイを、キックでラインアウトしてしまう等、少し弱腰だった気がしました。

まぁ、自陣だったのでミスしたら、トライを献上する危険もあるけど。

ダメ元で積極的に攻めてもらいたい部分はありました。

東芝もオフサイドとか、ハイタックルとか、同じようなミスを繰り返していたような気がします。

そんな中で、久し振りに四宮洋平の姿を見られたのは収穫かな。

今、近鉄に所属しているのですね。

最初が海外だったけど、渡り歩いているなぁ・・・。

途中出場で目立つことなく、試合終了していました。

さて、来週はサントリーが14時からの第二試合。

今週同様にTIFF開催中とのことで、六本木→外苑→六本木の大移動をやろうか、どうか迷っています。

てか、きっと、するんだろうけど・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭(Day 1)

今年もTIFFの季節です。

1年って、本当に早いですね。

初日の今日は、グリーンカーペットに参加できませんでしたが、とりあえず1本だけ鑑賞しました。

○『タレンタイム』+『ヤスミンCM作品集』

TIFFではお馴染みのヤスミン・アフマド監督の遺作となってしまった作品。

学内で開催される『タレント・オーディション』をめざす高校生達の青春群像。

両親に内緒でオーデションを受ける富裕層のハーフの少女と、彼女の送迎ライダーの係となったマレー人の聾唖の少年の初恋物語が一つの軸。

人種とか宗教の違いというマレーシア特有の設定はあるものの、名作『細い目』同様に普遍的な初恋を描かせたらピカイチですね。

それに、脳腫瘍の母親との約束を果たすべく、自作の曲で優勝を目指す転校生や、彼が転校してくるまでは学年トップだった中国人二胡奏者の少年の嫉妬と友情の物語などが絡んできます。

ラストの転校生の熱唱には、自然に涙がこぼれてしまいました。

しかし、決して悲恋やお涙頂戴物ではなくて、彼らを取り巻く大人たちのサイドストーリーが滑稽で、極端なので笑えます。

これまたTIFFの常連のピート・テオが音楽を担当。

生徒の歌う、いかにも街中で流行りそうな曲たちや、ノスタルジックなBGMまで、良い感じでした。

本編の後、彼女のCMディレクターとしての作品が何本か上映されました。

靴のCM、社会機構(老人問題とか、人種差別とか)の1分超のCMでしたが、映画作品にも通じる世界観がありました。

彼女の作品を、もっともっと観てみたかったなぁ。

亡くなる直前まで、日本人だった彼女の祖母をモデルにした『Wasurenagusa』の製作に取り組んでいたそうです。

プロデューサーに、日韓で活躍する女優の杉野希妃さんが名を連ねており、何らかの形でまとめてもらえたら・・・と期待しているのですが・・・。

『タレンタイム』は、21日(水)の夕方にもう一度上映されます。

杉野さんも登壇する予定なので、その辺の話も聞けるのではないでしょうか。

見逃した方は、是非是非、脚を運んで下さい。

何しろ、ゲストのいない会場が、大きな大きな拍手に包まれたのですから・・・。

とりあえず、『細い目』(オーキッド・シリーズ)のDVD化を希望します!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

Live! 森山直太朗ツアー2009【どこまで細部になれるだろう】@NHKホール

ツアーファイナルの追加公演です。

人見記念講堂のチケットは取れず、待ちに待ったという感じ。

3階のセンターというステージから一番遠いとこでしたが、聴かせる系の直太朗なら、席はどこでも関係ないかなぁ、ということで。

アルバムのリリースを伴わないツアーだったので、開演前はどんな感じなのかなぁ・・・、と期待と不安の入り混じった状態でした。

意外に新曲が多かったですね。

まず、『どれだけ細部になれるだろうのテーマ』のコーラスワークの良さに、ゾクッとしました。

続いて、新曲で『故郷』。

『君は五番目の季節』、『生きとし生ける物へ』と、普段のLiveならハイライトとなる曲が、ここで登場。

照明が茜色だったり、ノスタルジックで、牧歌的な感じのアレンジが心地良かったです。

割と大人な演奏でしたよね。

いつもなら神憑り的な『生きとし』も、淡々とした感じでした。

MCの後、『明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた』。

何気に好きです。

「要は眠れなかっただけなんですけどね」とは直太朗の弁。

中孝介君に贈った『花』、定番の『夏の終わり』。

高音の響きが良い感じです。癒されます。

日替わりの弾き語りコーナーは、本人の立っての希望で屋根の上という設定でセットが組まれました。

新曲の『優しさ』、会場からのリクエストで『星が綺麗な夜だから』。

「本当の優しさは席を譲ることじゃない」って、また飛ばしますなぁ、御徒町凧氏。

さて、今回、観たい聴きたいというイメージを具現化した【スーパー森山直太朗】と名乗る謎の金髪青年が登場していました。

ネタ振りは上手くて、笑ったのだけど、良い感じの流れをブッタ斬ってましたね。

何しろ20曲ないセットリストで3時間近くなってましたから・・・。

ギター2本での『高校3年生』。

ギターとピアノで『愛し君へ』。

この歌、好きなんだよなぁ。

「朝になって君がいなくなったら怖いから、眠った振りをする」って、かわいいよね。

でも、男だから、分かります。

そして、新曲の『涙』。

リハーサル中に生まれて、セットリストにないのに入れてみて、育ててきた曲だと紹介していました。

どこかで聴いたことのあるような、懐かしいメロディが印象的です。

「事務連絡です。10月21日発売します。」とのことでした。

さて、ここまでは割りと大人しい目な選曲でしたが、ここからラストスパートで一気に盛り上げていきます。

僕の中の森山直太朗を決定付けた『太陽』は、軽快なバージョンで楽しかった。

リクエストコーナーで「それ、後でやるよ」と、軽くネタバレされたのは『風曜日』。

「今年はやる予定ないから」と言いながら、物販コーナーでタオルを売っていた『Q・O・T』。

やっぱり、今年も皆でタオルを振りました!

「来年もまたやろうね!」by直太朗でした。

ゆずの『栄光』と共に、オリンピックを思い出す。『今が人生』。

♪今が人生、今が人生、今が人生・・・と、連呼しました!

この曲、好きです。

そして、ピンスポットの下で歌った『生きてることがつらいなら』で本編終了。

アンコールは、本日5曲目の新曲『グルグルバーニャ』。

そして、定番『さくら(独唱)』を熱唱。

「また戻ってくるのがめんど臭い」と、そのままWアンコール。

これはファイナルならではのプレゼント。

アマチュア時代の『手紙』をマイクなしの肉声で披露しました。

以前も『さくら』をマイクなしで披露したことがありますが、音響バッチリのNHKホールならではですね。

「聴こえる音は意味がないから、心で感じて」というようなことを言っていましたが、3階席まで、しっかりと届きましたよ。

もっと聴きたい曲はあったけど、ベストな選曲だったと思います。

会場で改めて思ったのだけど、ママの世代のファンも多いし、何気に男子も多かった。

MCでも、

「女子、盛り上がってる?」

「いぇい!!」

「黄色いねぇ。じゃあ、男子は盛り上がってる?」

「おおぅ~(明らかに低音)」

的なやり取りもありましたので。

なかなか充実した金曜日でした。

新曲がどういう形でCDになるのか、楽しみですね。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

オススメ!映画紹介『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』鑑賞

Villon_no_tsuma

昨年『おくりびと』がグランプリを獲得したモントリオール映画祭で、根岸吉太郎監督が監督賞を受賞した、太宰治の短編を映画化した作品。

戦後間もない東京。ある夜、酒代を踏み倒した上に、その飲み屋から5千円を盗んで逃げ出した放蕩者の小説家・大谷を追いかけて、飲み屋夫婦が自宅までやってきた。大谷は飲み屋夫婦と言い争うが、妻の佐知が割って入った瞬間、その場から逃げ出してしまう。
翌朝、佐知はなんとか警察沙汰だけは許してもらおうと、中野の飲み屋・椿屋へ出向き、夫が過去に踏み倒した酒代の肩代わりに、椿屋で働くことにする。
いきいきと働く佐知の美しさと明るさが評判となって椿屋は大繁盛。家ではあまり会うことのなかった夫と、椿屋で会うことができるようになったことに、佐和は幸せを感じていた。
そんな中、佐和に好意を持つ真面目な工員・岡田や、かつて佐知が思いを寄せていた弁護士・辻が現れ、佐知の心は揺れ動く。
しかし、大谷は、バーの女・秋子と共に姿を消してしまう・・・。

実は、松たか子は長編映画は初主演である。

目立つことなく、それでも美しく、明るい佐知に合わせて、すっかり昭和テイストしていました。

簡単に言ってしまうと「ダメ男に献身に尽くす妻」なのだけど、受け入れるのではなく、自ら切り開く強い女性。

飲み屋で働くことで、社会における自分の価値を見つけていき、誰からも愛されていく。

貧乏であっても、その身に何が起きても、失われない品格が漂っていました。

敬語で会話する夫婦って不思議でしたが、二人の関係には合っていたのではないでしょうか。

室井滋、伊武雅刀、堤真一と演技派を脇に置き、浅野忠信、妻夫木聡、広末涼子という感覚で演技の出来る旬な俳優を並べる。

浅野君の旦那様は、真面目にやっているのが、面白いほど突飛な行動をしていて、笑えました。

彼のヘタウマな演技が大谷という放蕩者にマッチしていました。

従順な犬のような妻夫木君の青年は純朴で良かったけど、引き際があっさりしすぎていたかな。

もう少し、ドロドロした彼も観てみたかったかな。

退廃感の漂う愛人役の広末は、警察で佐知とすれ違った時の【目】が見事でした。

「勝ったわ」って、余裕の笑み。

大谷と佐知は夫婦で、最終的には彼女の所へ帰るし、多分、遺書だって佐知宛だけど、一時でも、一緒に死のうとしてくれたことに対しての勝利の目。

強烈でした。

太宰作品は、自らを投影した作品が多いので、表題作に同じテイストの作品をつなぎ合わせ、弁護士の辻のエピソードなどの創作を加えて、一つの世界を作り上げていく。

一つ一つのエピソードに違和感なく、つながっていた演出が、監督賞に結びついたのでしょうか。

観客は、本当に幅広い世代の方が入っていました。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

オススメ!映画紹介『空気人形』鑑賞

Kuuki_ningyo

再びカンヌ映画祭で上映された是枝裕和監督の最新作。

川沿いの小さな町。古びたアパートで秀雄と暮らす空気人形。秀雄が仕事で留守のある日、瞬きをしてゆっくりと立ち上がると、メイド服を身に着け、街へと出てゆく。
レンタルビデオ店に立ち寄った彼女は、その店でアルバイトを始める。
店員の純一に自分と似た空虚感を感じ取った人形は、彼に惹かれていくが、店長に「好きな人はいる?」と聞かれて、「いいえ」と答えてしまう。
それは、心を持ったがゆえについた嘘だった。
ある日、彼女は店で釘を引っかけて穴が開いてしまう。純一は驚きながらも、必死に息を吹き込んで人形を救い、誰もいない店内で思わず抱きしめ合うのだった。
愛する人の息で満たされ、幸福を覚える人形。
しかし、帰宅すれば、秀雄との生活が待っている。
心を持ってしまったがゆえに傷つく人形は、家を飛び出してしまう。生みの親である人形師の園田の家で回収された人形たちを見て、心を持つことの意味を理解した彼女は、再び純一に会うために、彼のもとへと向かう。

ぺ・ドゥナ、かわいすぎる。

心を得たばかりの、まるで赤ん坊のような純真な少女を、たどたどしいセリフで、儚げに演じている。

映画デビューは韓国版『リング』の貞子で、その後も『青い体験』や『復讐者に憐れみを』では大胆なベッドシーンを演じて、作品のためなら脱ぐことも厭わない若手女優だったのですよね。

久し振りにスレンダーで均整のとれたボディを見せてくれます。

実は何気に脚が長い!

彼女と関係するのは、珍しく普通の、だけど恋人を失って心が空虚な、青年を共感度120%で演じたARATA。

そして、もはやコメディアンとは呼べない板尾創路のうだつの上がらない中年男は秀逸でした。

元国語教師に高橋昌也、孤独な未亡人に冨司純子、ビデオ屋店長の若松了、退屈な駐在さんの寺島進、年増の受付嬢に余貴美子、クレイマー・クレイマーしてるスーパー店員に丸山智己、過食症のOLに星野真里、浪人生に柄本祐と、心に穴の開いた街の住人達に芸達者が並び、群集劇的な部分もあったりします。

その中で、彼女の父親ともいうべきオダジョーの存在感。

ほんの数分のシーンなのに印象に残るのはスゴイですね。

人形が心を持って、動き出すという有り得ない物語を、違和感なく、自然に描き出す才能が素敵ですね。

ウォーターフロントでありながら、昔ながらの街並みを残す中央区湊という街の景色も素敵でした。

ラストのペ・ドゥナの美しさも必見です。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

愛読書!『スイートリトルライズ/江國香織』

Sweet_little_lies

警察小説っぽいのが続いていたので、違うのが読みたいな、と購入した一風変わったラブストーリーです。

テディベア創作者の瑠璃子は、外資系企業に勤める2歳年下の夫・聡。
仕事から帰ると自室に鍵をかけ、ゲームに興じる夫とは、暫く前からセックスレスでも、今の生活に不満はない。
一緒に眠って、一緒に起きる。どこかにでかけても、いつもの家に帰ってくる。
しかし、瑠璃子は、恋人のために大事なベアを譲って欲しいと個展にやって来た春夫と知り合い、夫以外の男性に恋心を抱くようになってしまう。
一方、聡も大学時代のスキーサークルの後輩・しほと同窓会で再会し、デイトを重ねていた。

瑠璃子と聡の関係が好きでした。

「浮気をしたら殺す」と言いながら、互いに互いに依存していない。

そもそも、友達が少ないことに意気投合して結婚してしまうなんて、なかなかな哲学を持っている。

というか、自分の考え方を読んでいるようで、可笑しかった。

この後、二人とも不倫の恋に走っていくのだけど、その日にあった出来事を話したり、正月には温泉に、GWには春スキーにと、仲睦まじい夫婦である。

恋をしていることを打ち明けないこと以外は。

そして、瑠璃子さんはあることに気が付く。

春夫といる時には嘘が無いのは、二人の関係に失うものが何もないから。

夫に嘘をつくのは、夫も失いたくないから。

甘くて、小さな嘘に、共感してしまいました。

来年、中谷美紀、大森南朋主演で映画化されるそうである。

どんな感じに仕上がるのだろうか。

楽しみにしていたい。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

渋谷【長崎ちゃんぽん皿うどん・はしばやん】

渋谷文化村の近く、松涛郵便局の前に、入り口の狭い洒落た店を発見!

Shibuya_udon1

座席数は僅かに7つというカウンターバーみたいな店ですが、長崎ちゃんぽんの専門店。

麺は毎日長崎から空輸しているそうで、東京で本物のちゃんぽん・皿うどんが食べられるのはこのお店だけなのだそうです。

今回は皿うどんを注文してみました。

Shibuya_udon2

パリパリの細麺の上に、キャベツや豚肉、エビなどの具沢山のあんがかかっていて、かなりの迫力です。

出てきた時は正直焦りました。

しかし、食べ出したら、そんな心配は無用で、ペロリと食べられました!

時間が経つと、麺もしっとりしてきて、違う食感を楽しむことが出来ます。

そう言えば、センター街にも同じ名前の九州ラーメン屋があったけど、系列店なのかな?

母の田舎が九州で、たまにお土産セットとかもらいますけど、家庭では火力が弱いから美味しい具を作るのは難しいですよね。

また、行ってみたくなる、そんな店でした。

寒くなったら、今度はちゃんぽんを食べてみたいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オススメ!映画紹介『キッチン~3人のレシピ~』鑑賞

Kitchen

今年前半は数が少なかった韓国映画も、また増えて来ましたね。

主演俳優のスキャンダルで公開延期となっていた作品が漸く解禁となりました。

天真爛漫で純粋無垢なモレは、子供の頃から一緒だったサンインと幸せな結婚生活を送っていた。
ある日、公開時間外に忍び込んだ展示会場で出会った不思議な青年・ドゥレと、美術館の係員から隠れるように舞い込んだ窓際のスペースで、まぶしい日差しに誘われるように関係を交わしてしまう。
そんな中、サンインは証券会社を辞め、レストランを開くことをモレに打ち明ける。
そして、サンインが連れてきたパリ仕込みの天才シェフこそ、美術館でモレが出会ったドゥレだった。
ドゥレが二人の家に居候することになり、3人の奇妙な共同生活が始まった。

シン・ミナというと、デビュー当時の生意気なお嬢様や文武両道に秀でた優等生など、生意気な少女という印象が強い。

しかし、今回は幼なじみを一途に愛し、売れない日傘専門店のオーナー兼デザイナーという天然キャラを好演しています。

やっていることは過激なのに、全く悪びれず、可愛らしい天使みたいなイメージ。

一方、そんな彼女の旦那様役は、誠実だけど、頼りない男を演じさせたらピカ一のキム・テウ。

彼の演技、好きなんですよね。

子供の頃から「兄貴」と慕ってくれる妻の存在が、空気のように当たり前すぎて、失うのかもしれないと気が付いた時に、その存在の大きさを再確認して慌てるという役。

愛する人の幸せを望むのが愛なんだな、ってことを示してくれます。

年齢は僕と同じ年なのですが、可愛い韓国男子の典型だと思っているのですが・・・。

そして、モデル出身で、韓流ドラマで有名なチュ・ジフン。

僕は韓国ドラマは観ないので、彼の演技を観るのは『アンティーク』と2回目です。

これまでは雑誌から飛び出したようなスタイリッシュなイメージでしたが、今回の役は非常にナチュラルな感じで悪くなかったです。

食べ物も沢山出てきますが、家具とか小物も凝っていて楽しめると思います。

毎週プレゼントがあるみたいなので、好きな方はチェックしてみては如何でしょうか?

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

オススメ!映画紹介『あの日、欲望の大地で』鑑賞

Burningplain

『バベル』の脚本家であるギジェルモ・アリアガ氏の初監督作品。

シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーという二大女優の演技合戦も注目です。

ポートランドの海辺に建つ高級レストランのマネージャーとして働いているシルヴィアは、ひとたび職場を離れると、行きずりの男と関係を持ち、レストランのシェフとも不倫中。そんな彼女の前に、カルロスと名乗るメキシコ人男性が、マリアという少女を連れて現れ、忘れようとしていた記憶が蘇る。
シルヴィアは、10代の頃、マリアーナと呼ばれ、家族とニューメキシコ州の国境の町で暮らしていた。乳癌を克服したばかりの母親ジーナに代わって、父親と3人の幼い兄弟の面倒を見るのはマリアーナの役目だった。
そんな中、ジーナは隣町に住むメキシコ人のニックと、互いに家の中間地点のトレーラーハウスを忍び逢い、情事を重ねていた。二人が密会中にトレーラーハウスが炎上、二人は帰らぬ人となった。
母の事故死は、多感なマリアーナの心に大きな傷跡を残したが、それはニックの息子・サンティアゴにとっても同様だった。やがて、両親を真似るように密会を重ねるようになった二人は、本気で恋に落ちていく。

母親の恋、母親の死後の若い二人の恋、そして、現在。

3つの時間が同時進行で進み、謎を解いていく仕組み。

『バベル』は場所も違ったけど、似ていると言えば似ているのかな。

結局、女は女だってことなんですけど。

シャーリーズ・セロンの孤独な葛藤が痛々しいですね。

母を愛しながら、憎み、そして、母に似ていく自分を傷つける美しい女。

いつでも体当たりで演じる彼女だからこその説得力でした。

キム・ベイシンガーはいくつになっても美しい。

それ故の罪で片付けて良いものだろうか・・・。

二人はどこで知り合い、恋に落ちたのだろうか。

そして、マリアーナとサンティエゴの恋は初々しさがかわいらしく、残酷でした。

ジェニファー・ローレンスはこの役でヴェネチア映画祭の新人女優賞を獲得していますが、相手役のJ.D.パルドも新鮮な青年でした。

二人は今後に期待できるのではないでしょうか。

子役のテッサ・イアも表情豊かで、重苦しいテーマの中で希望を示す役割を担っていました。

これ、なかなか良いと思います。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

トップリーグ09-10第5節!サントリーvsホンダ@秩父宮ラグビー場

今シーズン最後のナイターです。

本社が港区にあるということで、港区ダービー。

港区在住、在勤の方はチケットプレゼント!

数年前まで溜池のオフィスに配属だったのですが、今は品川なので残念でした。

溜池時代は、洋司とか山口大輔とか良く見かけたな。

でも、良く考えると、ホンダってトップウェストからの昇格ですよね?

最近はインフルエンザで、選手との接触がないように握手とかできないのですよね。

試合前のプレゼントとかは小さい子に手渡しすることがあるので、ないケースも多い。

しかし!本日のサントリーは太っ腹!

応援席近辺に座った人には、黄色いマフラータオルを全員にプレゼント!

10月のナイターということで首に巻くのはもちろん、選手入場で掲げたり、トライの後は振回したりの大活躍!

これ、なかなかヒットです。

そろそろ、試合について、サントリーって、昇格組に弱いですよね。

かつて関東社会人リーグ時代にはクボタとか、最近ではコカコーラに負けてます。

前半、立ち上がり悪くて、しかも攻められていたので、ヒヤッとしましたね。

フォワードが守りきりましたけど。

攻めても攻めきれない時間帯が続いてた。

剛チャンのパスを長友が決めたトライまで14分位かかってしまいました。

今日も剛チャンのビックゲインが利いてましたね。

切れてました。

41分の平浩二のラッキートライで4トライ目。

ボーナスポイントをゲットして、26-0で折り返します。

また、前半・後半でSHはグレーガンから秀悦、HOは山岡から青木というパターンが定着してきて、いい感じですね。

隆道に代わった元チャンも元気!

ティーポレも良い感じでした。

「ザワ、1本!」の声援に応えて、サイド際を駆け抜けてくれたし!

敵ですが、ホンダのWTBは慶応時代からトリッキーな動きの山田章人。

相変わらず、面白いですね。

何かしてくれるのでは、と、密かに注目していました。

そんなこんなで、52-5の大量得点で勝ちましたが、終了直前のトライは前節の近鉄戦と同じパターン。

今シーズン、まだ完封勝利はないのですよね・・・。

話は変わって、試合途中に、2016年のリオ五輪で7人制ラグビーが正式種目に決定したというニュースが、スコアボードに表示されました!!

セブンス、好きなんだよなぁ。

毎年4月にやっていたジャパンセブンスが無くなってしまい、淋しかったのですが、これで強化に乗り出すでしょうね。

亙監督もメディアに出る機会も増えるかな?

非常に楽しみですね。

さて、来週は前半戦の山場とも言うべきトヨタ戦。

観たかったのですが、TIFFとバッティングしてしまいました。

絶対観たい映画なのですが、終わってからラグビー場に飛んで来ても、後半の20分過ぎだろうなぁ・・・。

残念!!

2試合目の東芝からの観戦となると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

愛読書!『ジウⅠ~Ⅲ/誉田哲也』

Jiwoo1

以前から書店で気になっていた文庫。

その厚さにひるんでいたのですが、思い切って買ってみた。

しかも、全3巻を一気にまとめ買い。

でも、読み始めてしまうと、スルッと読めてしまいました。

都内の住宅地で発生した人質籠城事件に、差し入れ役として犯人の元に向かうことになった警視庁特捜係の門倉美咲巡査。事件は解決したものの、自らも人質となり下着姿が夕刊紙のタブロイド版に掲載され、所轄に回されてしまう。
しかし、籠城事件と未解決の児童誘拐事件の関連性に気が付いた上司が、その担当となるように手を回しておいてくれた。
一方、美咲の同僚の伊藤基子は、武術に長け、犯人逮捕の功績から女性初のSAT隊員として訓練を受けることになった。

『Ⅰ』では、児童誘拐事件を異なる立場で追う二人の対照的な女性刑事を描き、事件の主犯となる謎の中国人少年・ジウが見え隠れする。

『Ⅱ』では、事件の黒幕となる謎の男が登場し、美咲と基子の周囲で、静かに、しかし、確実に深く、事態は進行していく。

そして、『Ⅲ』では、新宿歌舞伎町でテロが勃発する。己の中の暗部に触れてしまった基子、基子を説得するために現場に潜入した美咲。
ジウとの、そして、黒幕との決着はどうなるのか。

Jiwoo2

不法滞在で強制送還された両親と離れ離れになった無国籍の少年ジウ。

中国語が少し分かるので、彼が叫ぶ「ウォ ザイ ズゥリィ」の意味は分かっていました。

だから、彼の行動の原点みたいなものは何となく見えていたので、エンディングは腑に落ちてしまいました。

美咲は普通の感覚を持った女性だし、基子は少しかわいそうな性格をしているなぁ、と思いながら読んでいました。

しかし、謎の男の存在は不気味でしたね。

読書の秋。

長編に挑戦してみるのは如何でしょうか?

Jiwoo3

| | コメント (1) | トラックバック (2)

オススメ!映画紹介『リミッツ・オブ・コントロール』鑑賞

Limits_of_control

乱暴な言い方をすると、すごく説明の少ない不親切な映画です。

言い方を変えると、想像力が試されている映画とも言えます。

「鬼才ジム・ジャームッシュ監督がスペインを舞台に映画を撮る」という企画からスタートしたらしいのですが・・・。

“Two Espressos, no mobile, no sex while working.”
それ以外には全てが謎に包まれた名もなき【孤独な男】は、ただ任務の遂行だけを目指す。
今回は「自分こそ偉大だと思う男を墓場へ送れ」という意味不明の任務を与えられ、スペインの様々な街を巡り、さすらっていた。
彼の前には、彼と同じくコードネームを与えられた個性的な仲間たちが現れ、マッチ箱に忍ばせた情報メモを交換していく。

「スペイン語は話さないのか?」という最初のセリフ。

海外旅行ではありがちな会話ですが、実はこれが仲間達の合い言葉。

う~ん、大丈夫なんでしょうか?

メモも自分だけ見て、証拠隠滅のために食べてしまいました。

ただ、その後に美術館に行くと、その絵が次のターゲットのヒントになっているらしいのですが・・・。

仲間を演じるのは、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、ガエル・ガルシア・ベルナルといいた俳優に、監督の『ミステリー・トレイン』で国際派女優の仲間入りした工藤夕貴が【分子】というコードネームで登場します。

ガエルは監督作品は初参加だそうです。

それでも、スペイン語を話せる俳優となれば、選択したくなりますよね。

「裏切り者がいる」と言われて、「自分も仲間じゃない」と呟くが、逮捕される者や殺害される者がいて、煙に巻かれる。

更に、最後の任務遂行をするためにとった行動は・・・。

赤い壁のエレベーターや、螺旋階段を見上げる構図など、キレイだなぁ、と思ったら、撮影はクリストファー・ドイル氏でした。

納得です。

彼の映像を見るだけでも、価値のある映画かもしれないですね。

前作『ブロークン・フラワーズ』の影響も有ってか、年配のご夫婦とかも少なくありませんでした。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オススメ!映画紹介『キラー・ヴァージンロード』鑑賞

Killer_virgin_road

俳優以外に、最近では舞台演出とかもしている岸谷五朗監督第1作。

アミューズの上野樹里、共演の多い木村佳乃を迎えた意欲的なコメディです。

ドジなOL沼尻ひろ子は、幼い頃からいつも【ビリッケツ】だったが、人も羨むリッチなイケメンと結婚退職することになった。
しかし、結婚式の前日、ひろ子はアパートの大家さんを誤って殺してしまう。両親のいないひろ子は、年老いた祖父に育てられ、入院している祖父にウェディングドレス姿を見せるために、1日だけ死体を隠すという大胆な行動に出る。
死体を捨てるために冨士の樹海へと車を走らすが、小林福子という見知らぬ女が飛び出してくる。愛した男に貢いでは捨てれる彼女は、何度自殺を試みても死ねないという。
そこで、福子がひろ子の死体の処理を手伝う代わりに、ひろ子が福子を殺すという交換条件で、二人の逃避行が始まる。

いきなりミュージカル調になったり、盟友・寺脇康文の反則ギリギリの変態演技があったり、バカバカしいほどに笑わせて、祖父とのエピソードでは泣かせて、とサービス満載。

こういうコメディって、日本映画に余りなかったので、楽しめました。

上野樹里と言えば、天然キャラのイメージが強く、この作品はその延長ですが、『ラストフレンド』みたいなシリアスな演技も出来る人なので、映画でもそっちの方でも観てみたい。

木村佳乃は完璧ですね。

美女なのに男運がなくて、自殺願望が強いのに死ぬのを怖がっていて、ひろ子に必要とされることで俄然やる気満々になるというキャラクターを楽しげに自分のモノにして演じている。

アキバ系アイドルオタク役の小出恵介君、田舎の正義感溢れる制服警官の田中圭君、イマドキいないだろな暴走族のヘッドに中尾明慶君、そして、山奥で男手一人でペンションを営むイケメンに北村一輝さんと、ひろ子に関わった人たちが「何で!?」と訝しげになりながら、チョットだけ幸せになるっていう展開は悪くない。

そして、最近はすっかり役者しているEXILEのパフォーマー・MAKIDAIの新郎役も・・・美味しいですね。

ウエディング物ということで、女性客が多かったのですが、「不思議な作品だったね~」と口々にしていましたよ。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

新宿【タイ料理クルンテープ2】

新宿のビックカメラの裏、さくらやの前のビルにあるのが、タイ料理クルンテープ2。

S3kt0001

ちなみに「1」は、都営新宿線新宿三丁目駅の近くにあります。

入ったことはないけど。

この店はランチメニューが豊富ですね。

カレー、タイラーメン、肉料理など。

この日は汁のないラーメンを食べました。

S3kt0002

タイ料理というと辛いイメージがあるかもしれませんが、辛くない料理もあります。

これも辛くなかったですよ。

僕は辛いの大丈夫なので、どっちでもイケますけど。

東南アジアは常に暑いので、汗をかかなくなってしまうので、カサプイシンの発汗作用で汗腺の働きを維持すると聞きました。

デザートのダークチェリーが嬉しいですよね。

近くのお店の店員さん(男も、女も)が多かったけど、一般の方は女性客が多かったような気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オススメ!映画紹介『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』鑑賞

Ultimate2

新作が続々公開されるリュック・ベンソン製作総指揮による驚愕のアクション・シリーズ!

1作目は渋谷でポッカリと予定が空いて、それまで『YAMAKASHI』なんて知らなかったのに、開始時間が丁度良かったという理由だけで観たのが懐かしいことです。

2013年、パリ郊外にある、壁に囲まれた犯罪多発地区・バンリュー13地区。相変わらず様々な人種が入り乱れるギャング達の巣窟だった。
ある晩、警官が射殺される事件が発生し、政府では地区の一掃計画が持ち上がる。
しかし、それは政府が仕組んだものだった。
偶然に被疑者となった少年から証拠を受け取ったレイトは、計画の邪魔になるとして偽りの嫌疑で拘束されていた潜入捜査官のダミアンを救出し、陰謀に立ち向かっていく。

バンクールによるアクションは、自分が見慣れてしまったということも含めて、1作目に比べると軽めだった感じもしましたが、やっぱり何時見ても爽快ですね。

僕も、あんな風に跳んでみたい!(無理ですが・・・。)

2作目ということもあって、レイトとダミアンのコンビの掛け合いが完成されていて、なかなか面白かったですね。

それから、各ギャング団のボス達も個性的。

黒人系、アラブ系、ラテン系、スキンヘッド系(?)。

そして、紅一点のタオは【CHINOIS】となっているので、中国系ってことですよね?

部下たちはアジア系の顔してましたけど・・・。

顔に刺青しているけど、サイバー系の知的なギャングってところがアジアンなのかなぁ・・・。

それから、「約束」というのも隠れたテーマ。

国家権力を掌握しようとする特命刑事は「千人位の犠牲は仕方ない。どうせ犯罪者だし。」という。

しかし、リオでのサミットから緊急帰国した大統領は、「全員の命を守る」と道徳的なことを説いて、爆破に賛成しない。

一方で前作で13地区を解放するという約束を得ながら、保留にされているレイト達。

陰謀を暴いた代わりに出した要求とは・・・。

普通に描いたら重くなりそうなテーマも、おバカなアクション映画だからサラッと出来る、そんな感じでしょうか。

この作品パンフがないんですね。家でもおさらいしたかったなぁ。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

30周年特別上映『機動戦士ZガンダムⅢ星の鼓動は愛/機動戦士ガンダム・逆襲のシャア』

ガンダム30周年記念上映も最終コーナー。

今日は『Z』と、アムロvsシャアの最終決戦を描いた『逆襲のシャア』の2本。

『Z』は公開されたばかりということもあり、ボチボチな感じでしたが、『逆襲のシャア』は1列目まで入ってましたねぇ。驚きました。

『Z』は、ホンコン・シティーでのフォウとの再会や、記憶を錯乱した強化人間ロザミィのエピソードをバッサリ切って、エゥーゴとシロッコ、ハマーンの三つ巴の戦いに絞ったので、観やすいですね。

でも、そうしたのだから、シロッコとの決着のシーンはTV版の焼き増しではなく、新作カットを持ってきて欲しかったかな。

シロッコとエゥーゴの乗員との間で揺れるサラは割りと描かれていたので、ともかくとして、ロザミアもカミーユと同化するのがしっくりこなかったですね。

レコアさんは『Ⅰ』、『Ⅱ』、『Ⅲ』を通してオンナとしてしか生きられない姿を描かれていたけど、新作部分でベッケン艦長に絆されているエマさんはもう少し活躍して欲しかった。

カミーユとエマさんの別れのシーンとか、泣けるんだけどなぁ。

映画館では初めて観た『逆襲のシャア』。

画的には21年前のアニメなので、『Z』の新作カットに比べてしまうと時代を感じてしまいますが。

『ファースト』から13年後、『Z』から6年後という設定なのに、アムロは大尉だし、シャアに至っては大佐で総帥なんですよね。

懐かしい『ファースト』の登場人物も出てきますけど、個人的にはもう少し『Z』を引き摺っても良かったんじゃないかなぁ、と思ってしまいます。

でも、アムロの恋人がベルトーチカからチェーンになったのは、高校生の僕は妙に納得したのを覚えています。

シャアの恋人となるナナイの声を担当しているのは、『Z』でハマーンを演じた榊原良子さん。

続けて観たので、「そうかぁ」と思っただけなのですが。

エキセントリックなハマーンと、しっとりとした大人の魅力のナナイで、声の感じが全然違うんだなぁ、と細かなところをチェックしてしまいました。

ブライトの息子のハサウェイとニュータイプ少女クェスの関係はクェスがシャアを心酔するが相手にされていないところが、カツ、サラ、シロッコの関係に似ていますね。

カツにしろ、ハサウェイにしろ、ニュータイプとしての資質を持っていながら、その力を十分に発揮できなかったのは残念。

それから、シャアって、妹アルテイシアへのシスコンだけでなく、ララァに母親を見ていたなんて、マザコンだったのですね。

そこは、ララァとは人間として共感したアムロと違うところ。

だから、最後はアムロの持つ、優しい、あたたかな気持ちが地球を救うのですね・・・。

来春、『機動戦士ガンダムUC』が始動。

福井晴敏さんの原作、キャラクターデザインは安彦良和氏ということで、楽しみですね。

きっと観にいくと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オススメ!映画紹介『ドゥームズデイ』鑑賞

Doomsday

ハリウッドのB級映画の真骨頂でした!

2008年、致死率100%という感染ウイルスが蔓延し、イギリスはイングランドとスコットランドの国境に巨大な鉄の壁をつくり、民衆を隔離する政策に出る。見捨てられた人々に待つものは、死のみだった。
2035年、根絶したはずの死のウイルスの感染者が27年振りにロンドンで発見される。
イギリス政府は、数年前から人工衛星を使い監視していた隔離された街中に生存者が写っている事実を隠していた。そこで抗ウィルス剤の存在を確認すべく精鋭部隊を送り込むことを決定する。
リーダーに任命されたエデン・シンクレアは、感染地域の隔離直前に軍用ヘリで救い出された唯一の赤ん坊だった。
チームは荒れ果てた地へと踏み込んでいくが、間もなく出くわした生存者は凶暴化し、街は暴力と欲望に支配されていた。

ウィルス蔓延という設定はリアルなのですが、政府の反応はチョットやりすぎ!

でも、導入部は期待させられます。

そして、27年後の世界では、義眼をTVカメラ代わりに使うエデンが来てました。

あれよあれよと、スコットランドに侵入して、パンクでマッドな軍団との応戦に!

このシーンはR-15指定というだけあって、スゴイですね。

人質をミディアムレアにしてましたから・・・。

ウィルスの研究をしたまま閉じ込められた医師を探すのですが、マッドなリーダーが医師の息子で、兄を探しに来た妹が隣りの牢獄に監禁されていたという、見事な設定!

しかも、ここで物語が、中世の騎士物語に急変します。

まぁ、確かに、近未来といっても、隔離されてしまえば、昔の生活に戻らざるは得ないのですが・・・。

で、軍事基地から武器と車を盗んで、今度はマッド軍団とのカーチェイスへ。

ここも半端ないですね。

最後は正義か悪かわからない男との対面があって、エデンはスコットランドに一人残って、自分の生家を訪ねます。

それまで、強い女だったのが、初めて普通の20代の女性らしい顔を見せるんですね。

しかし、ここでも隔離されている街に、懇意の刑事が迎えに来るという・・・。

なかなかスゴイ展開ではありますが、これを一気に見せてくれると、面白い!です。

いろんな映画の要素のごった煮的な美味しさという感じでしょうか?

好き嫌いは、明確に分かれそうですが・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

愛読書!『誓いの夏から/永瀬隼介』

Natsu

主人公の少年が高校生だった第一部と、19年後、刑事となった彼をベテラン刑事の視点で描く第二部。

青春小説と警察小説の両方の魅力を持ったサスペンスでした。

都立の進学校に通う慧一は、男子剣道部の主将。女子部の主将の杏子と付き合っているが、まだ身体は許してもらっていない。
母子家庭でギリギリの生活をしている杏子は、家庭教師のバイト先で一家惨殺事件に巻き込まれてしまう。
唯一、生還した杏子だったが、無傷だったことで根も葉もない噂が流れ、高校生だった慧一にはどうすることも出来ず、二人の関係は破局してしまう。
19年後、刑事となった慧一は、ある事件の重要参考人の妻となった杏子の前に再び現れる。
それは、あの悲惨な事件の裏側に潜んだ陰の部分を引き摺った事件だった。

第一部でバラ撒いておいた謎やネタを、そこでの事件は時効を迎えた19年後の第二部で、一気に紐解いていくという構成に惹かれました。

高校時代、純粋に杏子を愛し、守ろうとしたが故に傷つけ、傷ついた慧一。

第二部で再登場した時は、人を寄せ付けない冷たさ。

実は、事件の前から杏子をストーカーしていたような素振りも見せる。

慧一を、杏子とその夫の鷲見をダークな存在として印象付けていくように仕向けていく。

彼の本当の狙いは、何なのか。

なかなか読み応えがありました。

「三つ子の魂、百まで」と言いますが、慧一の想いが純粋で、ブレていないのが素敵でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »