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第22回東京国際映画祭(Day 7)

昨日は『白タク』というフィリピン映画を観る予定だったのですが、会社脱出に失敗しました。

今日は成功して、2本観ることができました!

○旅人

韓国出身のフランス人監督による韓国映画。

『オアシス』のイ・チャンドン監督がプロデュースしています。

1975年。父親に捨てられカトリックの修道女が運営する孤児院に預けられる9歳のジニ。環境の変化を受け容れられず、脱走を試みるが失敗に終わり、年上のスッキや最年長のイェシンとの生活に馴染んでいく。しかし、愛する彼女達も養子縁組がまとまり、施設からいなくなってしまう。再び孤独を味わうジニだったが、やがてフランス人の老夫婦に養女として引き取られることが決まり、単身パリに旅立っていく。

監督自身が9歳でフランスに旅立ったということで自叙伝的作品と紹介されていますが、少女の感情の動きこそ、当時の自分と同じですが、エピソードはフィクションだそうです。

例えば、孤児院には父親に連れられていった訳ではないが、「父親に捨てられた」という想いを具現化するため、父と訪ずれた設定にした、とか。

この父親役は何とソル・ギョング!

しかも、顔が映るのはほんの一瞬だけという贅沢さ!

少女の感情を大事にしたと言っていましたが、カメラのアングルが低く、視野が狭いので、普通の映画なら映るものも見切れてしまう画面が新鮮でした。

そして、子役の演技が上手い!

70年代の女の子ってオカッパだと思うのだけど、長さは肩までだけど前髪をそろえていないのですね。

それが大人びているというか、すれているというか、違和感を出していました。

養女に行く時は前髪が揃っていて、非常に可愛らしいのです。

イ・チャンドン氏は脚本の仕上げやソル・ギョングなどの大人のキャスティング、演出までサポートしていて、プロデューサー以上の関係だったそうです。

切ない映画でした。

○心の魔

『レインドッグ』のホー・ユーハン監督が、新作を引っ提げてTIFFに帰ってきた!

マレーシアで実際に起きた女子高生殺害事件を題材にした、シリアスで重い作品でしたが・・・。

23歳のタッチャイは、女子学生インと付き合っているが、彼らの両親は二人の交際を知らない。タッチャイは息子のためなら何でもしてくれる母親と暮らしている。ある日、インの両親がタッチャイを未成年者との性交渉で警察に通報しようとした時、タッチャイの母親は賠償金を払うことで示談にしたいと懇願し、インの両親も受け容れる。しかし、示談金の支払い後、訴訟を取り下げるのは辞めると言い出し、緊張感は頂点に達し、若者たちの人生に破滅の時が訪れる。

ティーチインに登場したホー・ユーハン監督はメチャクチャ明るい!

次回作はコメディにすると言っていましたが、ギャグ満載で何処まで信じて良いのか不明でした。

『レインドッグ』の編集中にニュースでこの事件を知って、ショックを受け、この事件の裏に何があったのか調査してみたことが切っ掛けだそうです。

タッチャイの父親は母親の妹と駆け落ちしただらしない男。

だから、母親は、23歳にもなって、定職に就かず、自宅のスーパーを時々手伝う程度の息子でも溺愛する。

インの母親はキャリアウーマンで、尻にしかれた父親はゲームに夢中。

二人はインのことなど全く頭にない。

だけど、タッチャイとの交際を知った途端に、交際を反対し、裁判沙汰にすると大騒ぎする。

題材が題材だったし、報道の仕方が余りにゴシップ的だったので、殺害シーンやセックス描写は敢えてカットしたそうです。

最終的に、タッチャイとその友人達は、インを殺害してしまうのですが、彼らは何処にでもいそうな普通の青年でした。

何が彼らをそこまで追い詰めたのか。

問題をポーンと投げつけられたところで、映画がスパッと終わりました。

亡くなったヤスミン・アフマド監督が女優として登場。

重い作風の中、非常にコミカルな役柄で、印象的でした。

この笑顔をもう観られないと思うと淋しいですね。

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