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第22回東京国際映画祭(Day 3)

有給休暇を取って、行ってきました!

○台北24時

台北での24時間を大体3時間刻みで8人の監督が綴った8つの物語。

早朝6時の通勤通学時間の公園での子猫救出騒動というコミカル作品で幕開けし、閉店最後の日の喫茶店での午前4時まで。

9時の小学生カップルが家出をするのだけど、循環バスで一周してしまい3時間で終わってしまい、家族に気付いてもらえないという話はかわいいし、「ある」って頷いてしまいました。

それから、18時。学校から自主退学をすすめられた不良女子高生。河原で父親と叩き合い、タバコを吸うというだけなのだけど、雨上がりの空に虹が出ていて、夕方からイルミネーションに包まれるまでの変化。セリフがほとんどないのに、二人の心情が読めてきます。

そして、ラストの喫茶店の最後の客は、何とツァイ・ミンリャン監督!彼の役者としての演技を観られるだけでも必見ではないでしょうか。

○夜と霧

我々の知らない香港を描き出すアン・ホイ監督。

ハートウォーミングな前作『生きていく日々』と同じ貧民層が居住する天水園のマンションを舞台に、前作から一転して、一家心中した家族の悲しい真実が描かれる。

四川省出身のウォン・ヒウリンは、夫のレイ・サムと双子の娘達と、香港郊外にある天水園で暮らしていた。ずっと年上で無職の夫は、若い妻が浮気をしているのではないかといつも疑い、ヒウリンと娘達は夫による虐待と暴力の恐怖に苦しめられていた。
福祉士の助けを得て、サムに離婚を承諾させようとするのだが、悲劇的な運命へと向かっていく。

家族の隣人、福祉施設での友人、サムの前妻との息子の事情聴取から一家の生活を描き、その時々のヒウリンの回想という形で二人が深センで出会い、妊娠がきっかけで前妻と別れて結婚した幸福な時代が描かれていく。

内装工事屋として羽振りの良かった時代から生活保護を受けるまでに落ちぶれる男を、サイモン・ヤムが気味悪く演じています。

妻の実家で妹に手を出し、引き離されたという被害妄想からDVに走るという最悪な奴です。

ただ、天水園地区の福祉施設には、中国本土以外にもフィリピン妻などDV被害者が居住していて、香港社会の問題を定義している。

しかも、議員や社会福祉士の対応も、一人一人をケアせずに、紋切り型でやっていて腹立たしく思いました。

気持ちの良い作品ではありませんが、観て欲しい1作です。

○台北に舞う雪

昨年は審査員を務めたフォ・ジェンチイ監督が、新作を携えて東京国際映画祭に帰ってきてくれました!

しかも、チェン・ボーリン、トニー・ヤン、モー・ズーリーという台湾映画界の若き才能溢れる俳優を連れて!

今回、唯一、チケット争奪戦に参戦した作品でもあります。

今年はぴあよりローソンチケットの方が、席位置が良いのは気のせいだろうか?

台北の下町で便利屋を営む青年モウは、今日も忙しく町中を自転車で駆け回っていた。
今、注目の新人歌手・メイは、突然に声が出なくなり、想いを寄せる音楽プロデューサー・レイに捨てられることを恐れ、新作発表会見から逃げ出し、この町で暫く身を隠すことにした。
世話焼きのモウは、メイの住むところを見つけ、孤独な老漢方医に強引に診察をさせ、メイの喉の調子は少しずつ回復していく。
メイを追っていた芸能記者のジャックも町に現れ、次第にメイの居場所も判明する。
相手を気遣いながら、打ち明けられないモウとメイの想いはすれ違い、離れ離れになることを選んでしまう。

非常に詩情豊かな映像美が印象に残る。

何だか懐かしく、ホッと安心させられる景色がそこにある。

そして、主人公の二人もだけど、二人を取り巻く人たちが、本当に心優しい人しかいないのが良い!

チェン・ボーリンに関しては、多分、「こういうチェン・ボーリンが観たかった!」と言ってもらえる出来だと思う。

このところ助演に回ることも多かったけど、メイを乗せて自転車を走るシーンなんかは、デビュー作『藍色夏恋』張りの爽やかな笑顔満開でした。

逆に、トニー・ヤンは、風貌も含めて、最初は誰だか分からないかも。

モー・ズーリーの記者は、立ち位置がずるいかも。

男から見て、メチャクチャ良い奴だし、格好良かった。

原作・脚本は韓流ブームの火付け役とも呼ばれる田代親世氏。

後半、もたつく感じはなくはないが、日本人の琴線に触れる情感があったのではないだろうか。

“日本人の琴線”というのが、最近の台湾カルチャーのキーワードになっていることは、今更説明するまでもないだろう。

『台北に舞う雪』というオチも強引ではあるけど、有り得ないことだけに、なるほどそう来たかと感心してしまった。

上映後、監督、メインの4人が舞台挨拶がありました。

ワールド・プレミアだけに台湾、中国からのマスコミも押し寄せ、スチールカメラがこんなに入った作品はないのではと言うほど、カメラが並びました。

「一般の方はご遠慮下さい」のアナウンスも、二度三度とありましたが、皆さん撮ってましたね。

正月第2弾での公開が決定していて、個人的にはもう一度観ても良いかなと思っています。

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