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愛読書!『シネマ狂躁曲/梁石日』

Cinema

梁石日氏の小説って、重厚なイメージを持っていたのですが、この私小説は違いました。

韓国人らしいユーモアと笑いに溢れています。

原作者として、俳優として、在日作家が携わった映画制作の現場は、映画の魅力に取り憑かれた人間達の修羅場だった。
日韓合作作品では、似ているようで異なる両国の流儀が対立し、諍いが絶えないし、資金繰りの苦労は、もしかすると映画が完成しないかも、完成した映画を公開できないかも、と常に切羽詰っていて、一寸先は闇の世界。
それでも、熱い情熱だけが、道を切り拓いていく!

タイトルや登場人物は違っても、登場する作品を知っているのが嬉しいですよね。

『月はどっちに出ている』、『血と骨』、小説のメインとも言える作品は『夜を賭けて』。

そして、俳優として出演した、柳美里原作の『家族シネマ』。

この作品、柳さんの妹さんが役者として出演していたはずだけど、そこには触れていないので、フィクション的な部分も入っていることを感じました。

それから、『闇の子供たち』の取材のためにタイを滞在するエピソードなど、映画とは関係のない部分もあって、興味深かったですね。

9・11の時に、現場から数キロ離れたホテルにいたエピソードも印象的。

その地域は全く普通に街が動いていたとか、日本の出版社が急に「コラム書いて!」と連絡を寄越してきたとか、すごくリアルに伝わってきました。

そして、登場する在日韓国人たちがメチャクチャ面白い!

日本人からすれば韓国人だし、韓国人から見れば日本人の彼らは、共同体の中に通訳的に置かれるとアイデンティティ・クライシスに陥ると言います。

言動は日本人にシンパシーを感じつつ、喧嘩っ早い様子は韓国人的。

それでいて、普段の彼らは破天荒で、無計画。

いやぁ、多分デフォルメはしているのでしょうが、可笑しかったです。

『夜を賭ける』はシリーズ物にしていくという話だったけど、この小説を読むと無理なのかなぁ、と思ってしまいました。

いや、読んでしまったからこそ、更に観てみたくなったのですが・・・。

他の小説も読んでみたくなったのでした。

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