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オススメ!映画紹介『レイチェルの結婚』鑑賞

Rachel

麻薬依存症患者を熱演したアン・ハセウェイがこの作品でオスカーの主演女優賞にノミネートされたことで注目を集める作品。

姉・レイチェルの結婚式に参加するため、キムが麻薬中毒者の施設から実家へと戻ってきた。
多くの友人たちや親戚がご馳走と音楽と愛にあふれた週末を過ごそうとバックマン家に集まり、結婚式の準備が進む中、トラブルメーカーのキムは姉ら家族と衝突してしまう。
バックマン家の人々は、長年にわたる軋轢、そして問題と向きあうことになる。

噂に違わず、アン・ハセウェイの演技がすごい。

依存症患者の不安定さを、ハイ&ロー、強弱を付けて、痛々しい女性を演じている。

ただの不良娘なのかと思っていたら、彼女が抱える過去が徐々に明らかにされていきます。

ここで描かれるのは、昔の映画にあったアメリカ的な家族の崩壊。

優等生の長女と問題児の次女、両親はキムが起こした事故をきっかけにして、既に離婚し、それぞれが新しいパートナーと生活をしている。

お互いがお互いと一定の距離を保つことで成り立っている関係に、キムが帰って来たことで波風が立つ。

優等生の長女が選んだパートナーが黒人男性というのも、そう言う観点で観ると新しい時代の象徴なのかもしれませんね。

この家族のやり取りを聞いていると、支離滅裂で滅茶苦茶なキムが一番まともなことを話している瞬間もあり、面白かったです。

結婚式ということで、参列者が撮影したビデオテープを見ているような雰囲気もあり、要所で挿入される依存症患者のコミュニティの集会の場面など、ドキュメンタリーを観ているような感じもします。

それから、音楽一家らしく、また新郎が音楽関係者(演じているのはミュージシャン)ということで、祝辞代わりの演奏だけでなく、何気ない場面でも音楽が鳴り続いています。

これがなかなか格好良い。

サントラ、欲しいです。

キムが台詞の途中で「うるさい!」と叫ぶことが何度かあったのですが、アドリブで演奏するミュージシャンに対し、難役に精神を集中したいアン・ハサウェイが本当に耳障りだったのでアドリブで発した言葉なのだそうです。

ものすごい相乗効果ですね。

パーティの途中で帰宅してしまう実母。

翌日にこっそり抜け出そうとするキム。

そして、姉夫婦はハワイに移り住む。

結局はこの家族はバラバラなのだけど、結婚式に集まってくる律儀さはある。

そして、衝突し、憎みあい、ボロボロになっても、最終的には赦してしまう。

まぁ、仕方ないよな、と。

結局は、家族は家族を愛している、そんなことを感じさせる作品でした。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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コメント

>家族は家族を愛している

これに尽きると思います。
何だかんだ言ってもお互いに愛してるんですよね。ただその愛し方が少しだけすれ違ってしまっただけで。
実はそういう家族って特別珍しいことじゃないと思うんですよ。それだけに、話にリアリティと説得力を感じました。

投稿: KLY | 2009年5月 7日 (木) 00時06分

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» レイチェルの結婚 [LOVE Cinemas 調布]
アン・ハサウェイ主演の昨年度アカデミー賞主演女優賞ノミネート作品。監督は『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ。アン演じるキムの母親役に同じくアカデミー賞主演女優賞ノミネート3度のデブラ・ウィンガーも出演。実はタイトルは原題・邦題ともに『レイチェルの結婚』だが実は主演のアン・ハサウェイはレイチェル役ではないという、ちょっと変わった設定。ショートのアンに注目です♪... [続きを読む]

受信: 2009年5月 6日 (水) 23時57分

» 食客 [LOVE Cinemas 調布]
原作は韓国での人気コミック。韓国初のグルメ・エンタテインメントと銘打たれたこの作品、主演はキム・ガンウ、そのライバル役にイム・ウォニ、紅一点ヒロインにイ・ハナとこの3人を中心に物語は展開されます。とはいっても何度か書いたように、韓国ドラマも映画も全く詳しくない私的には3人とも全くの初見。どんな演技をみせてくれるのか、それはそれで楽しみだったりします。(笑)... [続きを読む]

受信: 2009年5月18日 (月) 22時40分

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