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愛読書!『Op.ローズダスト(上)・(中)・(下)/福井晴敏』

やっと読み終わりました!

買った時は、そのページ数に滅入ってしまった超長編。

福井晴敏氏のおなじみ自衛隊と科学が生んだ必殺兵器奪取の物語。

Rosedust

赤坂のビルで発生した爆発事件は、新進のIT企業「アクトグループ」を標的とした連続爆弾テロへと発展していく。
「公安の脂身」と呼ばれる窓際刑事の並河警部補は、防衛庁から出向した丹原三曹と事件の調査に乗り出す。
並河は、捜査を進めるうちに、テロリスト集団「ローズダスト」のリーダー入江一功と丹沢の間の因縁を知る。そして、並河とのふれあいに戸惑いながらも、過去の贖罪のために入江との戦いに没入していく丹原。
戦場と化した東京・臨海副都心を舞台に、未曾有な祭儀が幕を明ける。
東京湾にローズダストが降る時、彼等の戦いの決着は・・・。

シリーズの流れを組み、組織からはぐれた冴えない中年男と、不遇な少年時代を過ごし、訳有って防衛庁の非公開組織に所属する青年兵士がバディとなって、大きな敵と戦います。

更には、今作では、この擬似父子の関係は並河と丹原だけに留めず、いくつかの相似形を示しています。

また、青年と深く関わる少女も、彼にとって強烈なインパクトを残して死んでいった少女兵と、彼女に生き写しとも言える並河の娘の二人というのも、新しいだなと思いました。

物語の中盤。並河の家で過ごす丹原が、自分の過去の罪のためにはこれではいけないと思いつつ、出て行くことが出来ないという展開が、まどろっこしいと感じた部分はあるのだけど、この部分をきっちり描くことで、以後の展開が生きてきます。

加えて、一功との裏切りと友情、挑発と止めて欲しいという願望みたいなものが、複雑に絡み合った思い。

同じ夢や目標を信じ生き、多分、同じ少女に恋をした二人にしか分からないものが、伝わってきます。

それから、ヤバイって、分かっちゃいながら、首を突っ込み、後戻りできない並河。

良いオヤジです。

このシリーズ、毎回配役を決めて読むのだけど、これまでは役所さんのイメージでしたが、今回は絶対に佐藤浩市でした。

口調といい、態度といい。

なかなか基本的に通勤電車でしか読めないのですが、最後の方は朝から涙がこぼれてきて、ワザとらしくアクビをする振りしていました。

オススメします。

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