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オススメ!映画紹介『太陽のかけら』鑑賞

Dificit

ハリウッドでも活躍するメキシコ人・俳優ガエル・ガルシア・ベルナルの初監督作品。

ある夏の午後、メキシコの有力政治家の息子であるクリストバルは、メキシコシティ郊外の別荘でパーティを開く。続々と集まってくる金持ちの子供たち。
友人が連れてきたアルゼンチン娘・ドロレスに一目惚れしたクリストバルは、遅れている恋人に嘘の道順を教えて、口説き落とすまでの時間稼ぎをする。
しかし、ドラッグを楽しんでいた妹・エリサが引き起こしたアクシデントが、予期せぬ最悪な事件へと発展していく。

多分、題材としては、新しくもないひと夏の出来事。

きらめく昼下がりのプールサイドに、酒とドラッグを楽しむ若者たちの何気ない会話や喧騒。

恋人がいるのを棚に置いて、一目惚れした彼女と二人きりになるように仕向け、彼女が他の男子と普通に話しているだけでも許せないと思ってしまうラテン男の習性&口説きテク。

ガエルの軽い感じの演技は絶妙でした。

でも、描かれている背景は複雑で、例えば、ドロレスは生きるためにアルゼンチンを捨てて、メキシコにやって来たという設定。

クリストバルの両親も高名なエコノミストで政界に打って出た人物でありながら、金策に困り、別荘の修繕費だけでなく、使用人達への給与すら送金が滞りがち。

母親から「金策でスイスにいる」なんて電話が掛かってくるのだけど、この家族もいつかメキシコを捨てて、違う国へ行ってしまうのかもしれない、という暗示かもしれない。

クリストバルの幼なじみのアダンは、現在は別荘の使用人として働いている。

クリストバルの女友達の間では「彼とキスできるか?」、「無理無理」なんて会話がされている。

クリストバルが「仕事が終わったんなら、早く帰れ」と言うのは、ドロレスと仲良く話しているのを見て、邪魔に感じたからだと思っていたのですが・・・。

また、クリストバルはハーバード大の大学院の入学のことで父親からプレッシャーを掛けられているのだけど、不合格通知を受け、報告できないでいた。

アダンは仕事をしながらお金を溜めて、大学に進学することを夢見ている。

労働階級が学問を欲し、裕福な家庭の若者は学問が嫌いなくせに、大学に入って遊んでいる。

表面的には若者文化をサッと切り取りつつ、根は深いところにあると言う意味では、芸術性の高い作品と言えるのでしょうね。

僕好みの作品でした。

出演はしていませんが、盟友のディエゴ・ルナが製作として参加。

彼の新作も観たいですね!

ガエルは『失われた肌』が今週末から公開。

こちらも楽しみですね。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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» 太陽のかけら [LOVE Cinemas 調布]
主演は『バベル』や『ブラインドネス』に出演していたガエル・ガルシア・ベルナル。4月10日公開の『失われた肌』と併せて、ガエル主演2作品が一気に公開になります。先行する本作は彼の初監督作品。当然のことながらメキシコ映画です。ガエル演じるクリストバルが一目惚れする相手、アルゼンチン人のドロレスを演じるのは本作がデビュー作となるルス・シプリオータ。とてもキュートな女優さんです。 ... [続きを読む]

受信: 2009年4月 9日 (木) 21時25分

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