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オススメ!映画紹介『ミルク』鑑賞

Milk

名優ショーン・ペンが、実在した政治活動家を熱演し、オスカーを手にした作品。

N.Y.で普通の会社員だったハーヴィー・ミルクは、40歳の誕生日の夜に出逢った恋人のスコット・スミスと共に、同性愛者たちが集まるサンフランシスコのカストロ通りで小さな写真店を開く。
そこでミルクは、同性愛者に対する平等な権利と機会を求め、市民権運動の活動家として行動を起こす。クリーブ・ジョーンズをはじめとする多くの若者から支持を得て、3度目の挑戦で、見事、市政執行委員に当選、全米で初めて同性愛者であることを公言して公職に就くことになった。
しかし、就任して1年も経たないうちに、ミルクは、市政執行委員の同僚でホワイトに射殺されてしまう。

まず、ショーン・ペンが、真面目にハーヴィー・ミルクになりきっているのが、スゴイと思いました。

N.Y.で身を隠すように生きていた男が、自分の素の部分をさらけ出すことで活き活きと見えてくる。

ファッションのせいもあるけど、後半の方が若く見えています。

70年代のファッションに身を包んだエミール・ハーシュは、彼だと気が付けないほど、ダサ可愛い(?)青年になっていました。

ジェームス・フランコは、いつもの通りでしたけど。

ハーヴィーがいかに政治家気質かというのは、心のすれ違いでスコットと距離を置いた後、別に愛していないメキシコ人の青年の世話を焼くエピソードにも現れているのだけど、それも立場を変えれば悲劇な訳ですよね。

ディエゴ・ルナの軽いラテン男、表面とは裏腹な傷つきやすい精神の持ち主、の演技は悪くないです。

マイノリティの代表として市政に打って出たハーヴィーですが、彼らの票が欲しい市長と政治的に親密になり、メジャーなホワイト議員の肩身が狭くなっていくのは対照的です。

最後の方では、結構、すすり泣く声があちこちから聞こえてきたのですが、僕は泣けなかったですね。

この物語を悲劇と捉えるのではなく、共に生きる道みたいなのを見つけられないのかな、と考えさせられました。

映画での論争はキリスト教の教義が絡んでいるので、一筋縄ではいかない部分があるのですが、単にゲイとストレートという問題ではなく、もっと広い意味でのマイノリティ(黒人でも、アジア人でも、障害者でも何でも良い)との共生という意味での道があるのではないか、と・・・。

男同士のベッドシーンもあり、そういうのはダメだ、という人にはオススメできませんが、俳優達の演技は素晴らしいですし、たまにはチョット考えてみたいな、という人には良い映画だと思います。

ラストは、ハーヴィーを愛した人たちのその後が紹介されます。

あ、これ、本当の話なんだな、と改めて思うのでした。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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» ミルク/MILK [LOVE Cinemas 調布]
主演は昨年度アカデミー賞主演男優賞を本作で獲得したショーン・ペン。他にも脚本賞も受賞、他6部門にノミネートした作品。共演陣も豪華で『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュ、『ノーカントリー』のジョシュ・ブローリン、「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコらが出演しています。実在の人物ハーヴィー・ミルクを描いたというこの作品、ちょっと気になります。 ... [続きを読む]

受信: 2009年4月28日 (火) 21時55分

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