« 大阪・喰い倒れの旅【鶴橋・牛一】 | トップページ | オススメ!映画紹介『チェ 39歳 別れの手紙』鑑賞 »

愛読書!『ストロベリーナイト/誉田哲也』

Strawberrynight

『こんな警察小説を待っていた!』という、帯が目にとまりました。

読み終わって、まさにそんな感じです。

溜め池の近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。
警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件ではないことに気づく。
捜査で浮上した『ストロベリーナイト』が意味するものは何か?
クセ者揃いの刑事達と共に悪戦苦闘の末、辿り着いた、あまりにも衝撃的な真実とは!?

プロローグ。高校生が両親を殺し、家に火をつけるエピソードが綴られる。

その後も、各章の最初はこの高校生が施設に入れられ、そこを脱走し、ホームレスの少年グループに紛れ、不良グループに絡まれて・・・という話しが挟まれていく。

本編の事件において重要な人物の生い立ちなのであるが、まんまと騙されてしまった。

主人公の姫宮玲子は、高校生のとき、ある事件の被害者だったが、その時に親切に接してくれた女性刑事に憧れ、警察官を志した。

女性ノンキャリアとしては、異例の抜擢を受け、30歳を目前に警察庁の主任刑事になっていた。

この人物設定が見事でした。

玲子に気がある不器用な同僚の菊田。

インチキな大阪弁で玲子にチョッカイを出す、バカなんだか、切れ者なのか分からない所轄の警官の井岡。

公安上がりの強面の中年刑事の勝俣。

派手さはないが実直な捜査で信頼が厚く、今回の事件の核の部分に偶然に接近してしまう、玲子の部下の大塚・・・。

皆、キャラが立っています。

キャラクターのプロフィールを作る作者も増えてきているけど、この作者もそうらしく、例えば、玲子は松島菜々子、井岡は生瀬勝久をイメージして書かれたそうである。

犯罪にインターネットが絡んでくるというのは現代的でした。

そして、玲子が行き当たりばったりに見えても犯人に近付くことが出来るのは、単に勘が鋭いだけではなくて、実は犯人と同化している犯罪者気質みたいなものを持っているからだというオチも分からなくないなと思いました。

読み終わってみると、あそこのセリフはここにつながっているのか、など伏線の引き方は上手いと思いました。

犯人は、途中でそうかな、と思ったのですが、騙されたというか、そう来たか、とニヤリとさせられました。

この後、続編が発表され、現在は単行本で発売中とのことです。

文庫になったら、是非に読んでみたいと思っています。

|

« 大阪・喰い倒れの旅【鶴橋・牛一】 | トップページ | オススメ!映画紹介『チェ 39歳 別れの手紙』鑑賞 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83452/27715705

この記事へのトラックバック一覧です: 愛読書!『ストロベリーナイト/誉田哲也』:

« 大阪・喰い倒れの旅【鶴橋・牛一】 | トップページ | オススメ!映画紹介『チェ 39歳 別れの手紙』鑑賞 »