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オススメ!映画紹介『ブラインドネス』鑑賞

Blindness

ジュリアン・ムーア、伊勢谷友介、木村佳乃、ガエル・ガルシア・ベルナル・・・。

東京国際映画祭でも話題になった、国際色豊かなキャストを、ブラジル人監督のフェルナンド・メイレレスが撮り上げた一作。

ひとりの日本人男性が、通勤時間帯の路上で運転中に突然失明した。
そして、彼と接触した人々が次々に「白い病」に感染。それは、原因不明、治療法もなく、爆発的な感染力で、世界各地で発生していく。
混乱を恐れた政府は、現在は閉鎖されている精神病院へ、失明患者の強制隔離していく。
止められない伝染病の蔓延に、不安と恐怖に駆られ、醜い争いを始める人々。
しかし、その中に唯一「見える」人間が、感染者を装い、紛れ込んでいた。

まず、思ったのは、女は強い!ってことでした。

パニック状態になって、暴君のように振舞う男が現れたり、ただただオロオロする男を尻目に、女たちは生きるために動き、腹が据わっている。

世界で唯一、目の見える女性である医師の妻を演じたジュリアンにしろ、最初の発症した日本人の妻役の木村佳乃にしろ、サングラスの女にしろ・・・。

最初に発症する夫婦役はアジア人と決めていたそうで、日本、韓国、中国でオーディションをして、英語の話せる伊勢谷友介と木村佳乃が選ばれたようです。

脚本はあったのだけど、監督から「夫婦の会話は日本語でも良い」と言われたそうで、英語、日本語、そして、ガエルのスペイン語と、色々な言語が飛び交い、まさにボーダーレスな作品になっていたのでした。

ロケ地もカナダ、ブラジル、ウルグアイと各地で展開した様子。

教会のシーンが印象的ですが、これはサンパウロで撮影されたそうです。

サンパウロという地名は、聖職者パウロの名前から付けられたものですが、この聖パウロが物語の重要な鍵になっていました。

『バベル』の時もそうだったけど、コミュニケーション不足の代償みたいな感じですよね。

日本人夫婦は、愛し合って結婚したはずなのに、出逢った時のときめきを忘れて、お互いの気持ちにすれ違いが生じている。

彼を治療し、感染した医師にしても、医師の妻であろうと夫のために尽くす妻の気持ちを忘れがち。

光を失い、一人きりでは生きれないことを知った時、初めて隣りにいる大切な人の存在に気付く。そして・・・。

プレイボーイはバー店員から第3病棟の王を演じたガエルは、悪役は初めてということはないけど、印象的でした。

身体的に大きくない彼も、目の見えない世界では、大きな男たちもひれ伏す王に君臨する、というのも上手いですね。

映画全体が、白く飛んでいたり、暗かったり、患者たちの世界を体感できます。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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» ブラインドネス [LOVE Cinemas 調布]
ジュリアン・ムーア主演。木村佳乃、伊勢谷友介ら日本の俳優もストーリーの主な登場人物として登場する。珍しく日本人が洋画の重要な役回りだと思ったら、監督がブラジル出身、脚本家がカナダ出身、そして製作が日本人と、3つの国の出身者が主要スタッフだったんですね。... [続きを読む]

受信: 2008年11月26日 (水) 23時34分

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