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愛読書!『午前三時のルースター/垣根涼介』

Am3

『ヒートアイランド』の作家だなぁ、位で、どちらかというとベトナムが舞台ということでチョイスしました。

旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の宝石店・中西社長の依頼で、孫の慎一郎のベトナム個人旅行に添乗することを依頼される。費用は実費と、翌年に控えた愛顧客を招待する感謝旅行の取りまとめを約束に引き受ける。
幼少より後継者として育てられた慎一郎の目的は、祖父や再婚の決まった母に内緒で、4年前にベトナム出張中に失踪した父親の消息を尋ねることだった。たまたま観ていたTVのドキュメンタリー番組で、一瞬、父親に似た男を観たと言う。
学生時代の悪友で慎一郎と似た境遇の源内、現地では大学卒のタクシー運転手・ビエンや娼婦のメイの協力を得る父親探しの一行は、いきなり出向かえ、ホテルの予約がキャンセルされているなど、何者かに妨害され、街中では黒い車に追い掛け回される。
彼らがたどり着く、真実とは・・・。

すごくスピーディで、スリリング。

これがデビュー作というのが驚きですね。

主人公である長瀬は、旅行代理店で添乗員なんてやらせておくのは勿体ないくらいに、先見性と決断力、行動力がある。

単に慎一郎という少年を父親に引き合わせるだけでなく、子供の時から大人として振舞いざるを得なかった少年が、本当の意味で大人になるためのガイド役として、物語を引っ張っていく。

少年の心の動き、特に真実を知って、日本に帰国した後の決意みたいなものを、第三者的な視点で描くことで、客観的に、そしてリアルに伝わってきた。

まぁ、別にベトナムでなくても、というのはあるのだけど、今のベトナムが持っている「熱さ」みたいなのが伝わって来るし、ビエンやメイ、ギャングたちを通しても、東南アジアの抱えている問題みたいなのも、さりげなく見えて来たりもしてくる。

読み始めて直ぐに、物語の着地点は見えてしまったのですが、それでも面白くて、一気に読めてしまいました。

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