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オススメ!映画紹介『イキガミ』鑑賞

Ikigamiこの物語が実話だとしたら、切ないし、怖い社会だよなぁ。

「国家繁栄維持法」により、国民の「生命の価値」を高めることが、社会の生産性を向上させると信じられている世界。
小学校の入学直前に受けさせられる予防接種で、1,000人に1人の確率で、あるカプセルが仕組まれる。それは、18歳から24歳になったとき、体内で指定された日時に破裂し、命が奪われるという、恐ろしいものであった。死の24時間前に、政府によって発行された死亡予告証「イキガミ」が渡され、宣告を受けた者は必ず死亡する。
25歳になった厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾は、その「イキガミ」の配達人。エリートとして入省した藤本だったが、残りわずかの人生を懸命に生きる人々を目の当たりにしたとき、考え方が変わり始めていく。

松田翔太が良いですね。

感情のない人形のような感じだったのが、少しずつ疑問を持ち始め、感情のままに禁止されている行動に移すようになっていく青年を、クールな感じで演じていました。

そして、彼の上司を演じる笹野高史さんが、今回も素晴らしい。

部下の藤本が、配達対象者に感情移入始めたことを察知し、戒めながらも、意味深なセリフで、優しく見守ってくれる。こんな上司がいたら、良いよなぁ。

基本的には3つの物語なのだけど、オムニバスにせずに、微妙に時間軸を重ねているところが最近の流れとは違っていて、興味を引きました。

男の友情と夢を描いた最初のエピソードは、音楽の力が見事に働いていて、単純に感動させられました。

死ぬ前に何をしたいだろうか、死んでしまった人の意志を継ごうと思える親友がいるだろうか、とか色々考えられました。

嫉妬と応援してやりたいという複雑な感情の中でゴチャゴチャしている青年を塚本君が上手く演じていました。

2つ目のエピソードは、政治という少し重たいテーマだけど、この物語を語る上で、特に描かれていない未来を想像するのに重要なポイントとなる物語です。

最後のエピソードは、チンピラと盲目の少女のピュアな兄妹愛。

出てくる人が、皆、良い人ばっかりでしたね。

3つ通して言えるのは、死に行く人ではなくて、残された人達に比重が置かれていたような気がしました。

愛する者の死をどう受け止め、乗り越えていくのか。

目が見えるようになり、兄が準備してくれていたマンションの窓から見た兄の愛情に感動する鳴海璃子ちゃんの表情が良かったと思う。

そんな希望を感じさせながらも、最初と最後に登場する劇団ひとりのエピソードは、ある意味でリアルだし、この作品の居心地の悪さみたいなものを、倍増してくれました。

パート2とかも作りやすいのでしょうが、正直、映画よりも、例えば、テレ朝・金曜深夜ドラマ枠で観てみたいと思いました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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