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愛読書!『上海タイフーン/福田靖』

Shanhaitaiphoon結構、以前に読んでいたのですが、感想を書きそびれていました。

現在、NHKで土曜日に放送中の連続ドラマの原作本です。

変わり行く中国経済の象徴とも言える上海を舞台に、起業を目指す女性の成長の物語。

15年前に仕事で上海に行き、一昨年、10年以上振りに訪れたその都市は様変わりしていた。

超高層ビルの乱立するビジネス街も、一歩裏通りに入ると、ゴチャゴチャした昔ながらのレンガ造りの建物が並んでいる。

僕の中では、何となく大阪っぽいなぁ、と思っているのだけど。

主人公の野村美鈴は、アパレルメーカーに勤めるキャリア志向の営業主任。女性ブランドの立ち上げ目前に、下着部門に異動させられた上、上海での提携企業と会社の指令通りに強気で交渉したのに、上司から「郷に入っては郷に従え」と言われ、それを愚痴った恋人には別れを告げられ、人生最悪な時を迎える。
恋も仕事も失った美鈴は、転職雑誌で上海のホテルで知り合った上海でフラワーショップを企業している三井香の記事を読み、自分も上海で成功してみせると大嫌いだった中国へと旅立っていく。
何にも出来ないくせに、自意識過剰で、周囲の見えていないキャリアだけは豊富な日本人女性が、周囲の人たちとぶつかり合い、特に自分が失職する原因となった中国投資家の曹との偶然、を繰り返しながら、上海発のファッションブランドを世に送り出すまでのガッツ溢れる奮闘記です。

ドラマを観ていないので、雰囲気は良く分からないのですが、フラワーデザイナーとして成功する三井香は、松下由樹さんをアテ書きしていることは、何となく読み取れました。

成功しているかに見えている香にしても、抱えている過去があり、古くから残る中国ビジネスにおける面子の問題という点で、若くして成功した、地方都市からの流れ者である曹は、爪弾きにされる要素も十分にはらんでいる。

そんな彼らも猪突猛進型の美鈴のパワーに押されて、少しずつ変化していく。

サイドストーリーとして、美鈴の父親は、かつて技術者として中国に渡り、行方不明になってしまったという設定になっている。

母親と自分を捨てた父親を恨みながらも、どこかで求めていた美鈴だったが、上海の地で父に出会い、真相を突き止めることが出来るのか、も、アジアへ進出する日本企業が抱える問題(?)の一つを描いていて、興味を持てました。

どっちが上で、どっちが下ではなくて、対等な関係になっていく彼らの行動を読むにつれ、現実はそんなに甘くないだろうけど、そういう関係になれるのならば良いな、と思いました。

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