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第21回東京国際映画祭【8日目】

明日のクロージングは参加しないので、僕的には最終日となりました。

今日は国際色豊な作品が並びました。

○モーツァルトの街(韓国)

インディーズ作品ということは知っていましたが、音楽に溢れた作品なのかなぁ、と臨んでいたら、やられました。

渋いですけど、結構好きかも。

蒸発して3年の夫を待つキオスクの店員。バス運転手の父と二人暮らしのピアノ調律師。昼間は借金取りのバイトをするクラブ経営者。彼の店で働く、夜の生活に少し疲れたホステス。彼が借金を取りに向かったクリーニング屋の経営者。そこで働くアフリカ系の不法就労の夫婦。そして、韓国に旅行で訪れたピアノ講師。

大都会の片隅で、それぞれに問題を抱えながら、必死に生きる人々が、途中で交錯しながら、描かれています。

観光客が目に触れることのない世界を描きたかったという監督の意図が伝わって来るし、ソウルが舞台なのだけど、東京でも、どこの都市でも成立する話だなぁ、と思いつつ、観ていました。

劇音のために、クラシックのソナタを片っ端から聴いていて、ある日、ドライブ中にラジオからモーツァルトが聴こえて来て、この物悲しい響きこそ映画のテーマにピッタリだ、とタイトルに起用されたのだそうです。

この『街』シリーズは、最低3本は続けるつもりで、この冬に2作目を撮影開始するそうです。

また、来年会いたいですね。

○スリー・モンキーズ(トルコ)

今年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品らしいのですが、いかにもカンヌが好きそうな、深い作品でした。

深夜に田舎道で轢き逃げ事故を起こした政治家の罪を被り、彼の代わりに警察に捕まった運転手。
しかし、その政治家は次の選挙で落選してしまう。
浪人中の息子が幼児の送迎サービスを始めるために車が必要となり、妻は夫への謝礼金の前払いを求め、政治家の事務所へ向かう。
ある日、父親との面会に出かけた息子は、駅で気持ちが悪くなり、家に帰って来るが、そこで、職場の研修と言っていた母は部屋で意外な人物と会っていた。
そして、9ヶ月の刑を終え、父親が帰ってくる。
しかし、掛け違えたボタンは、元に戻せない程に、複雑に絡んでいた。

スリー・モンキーズとは、日光東照宮にある「見ざる、言わざる、聞かざる」のことですね。

小さな嘘の積み重ねで、こんがらがってしまった家族ですが、全てに目を瞑って、元通りになるのか、ってことですよね。

そして、次第に、この家族の破綻は、この政治家の身代わり事件が発端ではなく、それ以前の悲しい事件にあったことも分かっていきます。

この辺の展開のさせ方は、上手いですね。

画面も全体的に、トーンを落とし、ザラッとした感じの肌触りがしました。

○世界の現状(ポルトガル)

【アジアの風】部門なのですが、これって、アジアで良いのでしょうか。

15分間の短編が6本。タイ、インド、ブラジル、中国、ポルトガル、そして再び中国(しかし、監督はベルギー人)とつないで行きます。

タイ編は、ボートの上でお坊さんがいて、多分お葬式なのでしょうか?

ほとんどセリフもなく、ひたすらに彼らの表情を追っていくだけで、最後にラオス出身の歌手が歌のような、ラップのようなのを口ずさんでいました。

インド編は、ネパールからの出稼ぎ労働者の仕事が減っていることを紹介し、それでも35年間で7回しか国に戻っていないというナレーションが印象的でした。

ブラジルに世界中の船がやって来て、汚れが酷くなってしまい、近海漁業が全滅した話しは、作品のテーマの一番分かり易い部分だったような気がします。

ラストの上海編は、大型モニターに一晩中描き出される映像をひたすら映しているだけ。

それでも、一つ前のポルトガル編が、山の上の小さなバラック小屋に小さな畑があって、ウサギを獲って生活している黒人達の生活と、余りに対照的で、何なんだ、これ?って、不思議な感覚に陥ったのでした。

明日のクロージングで、グランプリが発表されますが、どんな顔ぶれになるのでしょうか。

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