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愛読書!『セイジ/辻内智貴』

Seiji本屋で何となく手にしたのだけど、僕の好きな感じの作品でした。

生きてくことに不器用な男が主人公の『セイジ』と『竜二』の二編が収録されています。

大学最後の夏休み。友人の自転車で目的のない旅に出た僕は、昼食のために立ち寄った国道沿いのドライブインで、出会った店長のセイジさん。僕は店を留守番を頼まれ、そのまま居候として店を手伝うことになる。やる気なさ気な彼もまた、どこからかやって来た流れ者。だけど、そこに集まる人たちは、皆、いい人ばかり。
しかし、平和な街に事件が起きる。常連客の一人、ゲン爺さんの息子夫婦が白昼の惨殺事件に巻き込まれ、一命は取り留めたものの手首から先を失った孫娘のリツ子は心を閉ざしてしまう。
常連客で見舞いにいった日、寡黙な、セイジが取った、意外な行動。
夏休みが終わって、東京に戻らなければいけない、僕が見た奇跡とは・・・。

すごく切なくて、でも暖かい作品でした。

ウダウダしている人たちが集まってくるドライブイン。

僕のような一見さんも受け入れてくれて、楽しそう。

そして、何を考えているのか、いないのか、女も、男も惹かれてしまうセイジさんには、逢ってみたいと思ってしまう。

10年後に、偶然に僕は保母の卵となったリツ子に再会するのだけど、子供に好かれる立派なリツ子先生になっていて、あの日の奇跡が間違いなかったのだと実感します。

もう一編の竜二は、地方都市の地主の息子で、ガキ大将がそのまま大きくなった自衛官の兄へのコンプレックスから高校を中退し、兄から褒められた芸術的センスで、歌手を目指して上京して、作家として小説で賞を取ったこともあるのに、いつまで経っても大人になりきれない竜二の物語。

すれ違っても、仲違いして、疎遠となっても、兄弟は兄弟。

怒っているようでいて、弟を認めていた兄の懐の大きさを感じさせます。

不器用で、それでも懸命に、格好悪くしか生きられない男たち。

それでも、他人の痛みを受け止めようとする姿は格好良かった。

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