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台湾シネマ・コレクション2008⑦『TATOO 刺青』

Tatoo普段だったら、多分避けてしまうテーマの作品ですが、「折角の機会だから」と観てみたら、意外に良かった典型のような作品です。

高校生の小緑は、Webカメラの前で様々な衣装でポーズを作り、男たちを虜にして、小遣い稼ぎをするネットアイドル。ある日、タトゥー・サロンを訪れた彼女は壁に飾られていた彼岸花の絵に魅了され、それを背中に彫ってほしいと願うが、刺青師の竹子はそれを拒む。この時の竹子は、学生の頃に近所に住んでいた母親に捨てられた幼い少女が小緑であることに、まだ気付いていなかった。

台湾のアイドルのレイニー・ヤンと、香港の本格派女優のイザベラ・リョンが、女性同士の危ない関係と演じるということで、観る前は「どうなのよ?」と思ったのですが、スタイリッシュな映像と切ない情感のある作品に仕上がっていました。

子供の頃の小緑と竹子は、年齢はかなり離れていたが、二人とも母親がいない、という点で共感した、密度の濃い交感をしていた。

心に深い傷を持つ竹子だったが、その原因は1999年に台湾を襲った大地震にある。

自分が同級生の家に泊まりに行っている夜に発生した地震で、刺青師だった父親の死を目撃した弟が家族の記憶を一切失ってしまい、その責任は全て自分にあると自分を責め続ける。

父親と同じ彼岸花の刺青を彫り、父親と同じ道を志す。

彼岸花って、美しいけど、不気味だし、根には毒を持っていて、悲し気なイメージがある。

黄色い彼岸花が咲き誇る崖のシーンは印象的だし、死を導く花というイメージを見事に作り上げています。

クールな美人のイザベラ・リョンが、切な気な表情で、まさに適役。

レイニー・ヤンは、蛍光グリーンのカツラで華やかさを演出しながら、孤独な少女を好演していて、ジャスミンの花の儚げなイメージに似合っていた。

親のいない小緑を育て上げた老いの進行したお祖母ちゃんと、身体中に刺青を彫り、強くなったと思い込んでいる小心者のチンピラのエピソードも印象的。

昨年の興行収益No.2というのは、伊達じゃないですよ。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★)

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