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オススメ!映画紹介『ぐるりのこと。』鑑賞

Gururi「今週で最後!」と思って、急いで観に行ったのだが、劇場を変えて続投するみたいですね。

しかも、新宿で・・・。

でも、そんな悔しい思いも吹き飛ばす位、素晴らしい作品でした。

小さな出版社で編集者として働く翔子と、美大の先輩の紹介で始めた法廷画家の仕事に戸惑いながらもマジメに働くカナオ。
学生時代から付き合い始めて10年。結婚をし、子を授かった二人は幸せを噛みしめていた。
しかし、初めての子供の死・・・。
翔子は精神的に追い詰められ、鬱に陥ってしまう。しかし、そんな翔子を、頼りなさ気にも全身で受け止めるカナオ。
2人は、困難に直面しながらも“夫婦の絆”で、壁を乗り越えていく。

90年代から21世紀という激動の時代を背景にした十年愛。

幼児誘拐殺害事件、震災や宗教団体、など、実際に起きた様々な事件が登場し、しかも精神障害という現代的なテーマで非常にリアリティのある映画でした。

いやぁ~、悔しいけど、リリーさんが素晴らしいですよ。

頼りなくて、寡黙なくせにボソッとスケベなこと言ってる中年男は、もう普段のリリー・フランキーのイメージ、そのまんまに動いている。

それでいて、妻を見つめる視線は温かく、格好が良い。

皆、『東京タワー』のボクを知っているからこそ、なんだろうなぁ。

そして、反対にどんどん、どんどん辛く、暗く、重たい雰囲気に包まれていく妻を演じた木村多江さんの演技もお見事でした。

キャリアウーマンで妊婦なのに「エッチしようよ」って快活な(?)女性像が、地の底に落ちたかのように沈んでいって、もう一度生きることに光を感じるまでに再生していく。

連続ドラマでリリーさんの母親を演じた倍賞美津子さんの豪快な感じな母親像が良かったし、寺島進さん演じる兄との家族って、何だか絵になっていた。

変に小金持ちになっちゃったプロ野球選手の家族ってイメージが良く出てた。

柄本明さんや八嶋智人のような記者、編集社の温水、美大の先輩のキム兄など、脇役陣も豪華。

特に実在の事件がモデルとなった容疑者や弁護士、裁判官に登場するゲストがスゴイ!

加瀬亮君とか、新井浩文君とか、そんな役で良いの?って位、ハマっている。

実は、これまでの橋口監督の映画、ノベライズとか読んでいるのに、DVDでしか観たことなかったんです。

上映している映画館って少なかったし、題材が題材だけに、何となく恥ずかしいのもあったかな。

でも、設定が極端だったり、境遇の違いはあっても、「そういうことあるよね」って共感できる部分を割と掬ってくる監督だし、今回はテーマ的に非常に近いところにあると思うので、特に共感できる部分が多いように感じました。

さっきも書いたけど、最初の方の夫婦の会話。

「カレンダーに×つけた日ばかり、帰りが遅い。
 この日はやるって決めたじゃない。」
「そうやって、決められると男は出来ない。」
「決めないと貴方はズルズルと決められないじゃない。」
「でも、今日は酒飲んでるし、そういう感じじゃない。」

うん、うん。分かるなぁ~。

とは言え、物語の半分以上は、どん底でもがく夫婦がいます。

幸せだった新婚時代と、何もかもを乗り越えた10年後の夫婦の間には、愛の形こそ変わっているのかもしれないけど、非常に希望ある、光にあふれた世界が広がっていた。

小さな映画館でも良いので、もっと、もっと長く、そして、広がりを見せて欲しいなぁ。

映画が好きな人は、きっと好きになるはず。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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