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愛読書!『ひなた/吉田修一』

Hinataこの作品を手にしたのは、舞台が文京区の小日向だったから、それだけ。

前に住んでいた町からそれほど遠くない、天気の良い冬の日には富士山が見える坂の町。

新堂レイは、フランスに本社がある有名ブランドHに就職したばかりの新人広報。昨年の夏、海で偶然に再会した小学校時代の同級生・大路尚純と付き合っている。
小日向の家で両親と暮らしている尚純は、母親の妹が死んだ時に大路家に預けられた養子で実の父親を知らない。一浪しているので大学4年だが、就職活動はせずに、新宿で飲み屋を経営する叔父の店でアルバイト中。
兄・浩一の妻である桂子は雑誌の副編集長を務めるキャリアウーマン。仕事も恋も頑張って来たけど、環境を変えてみたくて、夫の実家での同居を決意する。
信用金庫に勤め、週末は学生時代の演劇部の仲間と芝居の稽古を続ける浩一は、仕事で忙しい妻よりも親友の田辺と一緒に遊んでいる方が居心地が良いと感じていた。

4人の春夏秋冬を、それぞれの視点で、少しずらしながらも重なりつつ、描かれていく。

おっしゃれ~な世界に飛び込んだレイは、東京から引っ越した後は、千葉の田舎のヤンキー娘だったり、尚純は母親の昔の恋人(?)の存在を知り、調査をしてみたり、とそれぞれが他人に言えない何かを抱えている。

同じ家に住み、心が近くにいるように見える家族が、胸の奥底ではバラバラで、何かを求めて生きているのが、現代小説、吉田修一っぽいかなと思いました。

ん・・・全てを承知の上で、浩一と結婚した桂子さん。

絵に描いたような幸せって本当に幸せなのだろうか、って自問自答しながら生きている彼女って切ないなぁ。

離婚して、借金苦で、浩一が○○○なのを良いことに、大路家に転がり込む田辺君もチャッカリしていて面白い。

学生時代の浩一と田辺、そして桂子とか、4人の後日談とか、もっと読んでみたいと思う4人なのでした。

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