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愛読書!『プリズン・ガール/有村朋美』

Prison本の紹介が続きます。

これ、すごく面白いです。

アメリカ女子刑務所に収容された一般の日本人女性が書いたノンフィクション。

ニューヨークに住む20代の普通の日本人留学生の朋美は、恋人がロシアン・マフィアで麻薬ディーラーだったことから、麻薬密売組織に協力した罪でFBIに連行されてしまう。無実の訴えも空しく、しかし、恋人が密売人である事実を知りながら付き合い続けたの事実だからと司法取引も拒否し、連邦刑務所へ入所することを決めた。
不安と絶望の中で入所した朋美だったが、刑務所なのに妙な自由な雰囲気のあるシステムに慣れ、様々な人種、年齢の囚人たちとの友情を育み、ポジティブに動き出す。

無実とは言え、囚人として刑務所で過ごした日々を、アッケラカンと書いている文体がイイ。

イマドキの子のアッケラカンとした感じではないんですよね。

高校を卒業した後、留学するまではアパレル関係に就職して、目的もなく旅立ったのだけど、語学学校を出たら、服飾関係の学校に通いたいなんてことも考えていたり、割と真面目な女の子。

とにかく真っ直ぐで、好感の持てる性格だったから、皆を愛し、愛されたのだろう。

囚人仲間たちが活き活きしている。

親友の在米コリアンのキャティを始めとするアジア系のコミュニティがあったり、陽気なラテン系の懲りない面々や、黒人のギャングスタたち。

女だけの生活の中で擬似恋愛によるレズビアンな関係、と言っても、刑務所では無闇な接触は禁止なので、抱きついたり、キッスしたりは出来ず、あくまで【ごっこ】なのだけど。

意外だったのは、懲役の内容というのが一般的な作業だけでなくて、囚人向けの学校があって、その教師を囚人が勤めるというところ。

彼女の場合は、日本語教室を正科目にしようとして自主的に始めると、ピアノ教室の空きが出来て、こちらの講師になる。

と言っても、ピアノなんて弾ける囚人はいなくて、「彼女のピアノを聴きながら、おしゃべりするとスッキリする」という噂が広がり、悩み相談室みたいになっているのだけど。

きっと、彼女の人当たりの良さって、天性なんでしょうね。

現在、釈放され、強制送還された彼女は貿易会社で派遣OLをされているそうである。

彼女だったら、今後、どんな困難に出会っても、ヒョイっと乗り越えられちゃうような気がします。

すごく元気をもらいました。

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