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【舞台鑑賞】SISTERS@渋谷PARCO劇場

Sisters_3歌手活動10周年イベントも一段落し、ミセスとなられた松たか子が、長塚圭史作・演出の舞台に出演するということで、渋谷パルコ劇場へ足を運んだ。

共演に鈴木杏、田中哲司と、人気・実力とも申し分ない役者に囲まれて、割と広い層の観客となっていました。

連休中の鑑賞でしたが、チケットは完売でした。

ヨーロッパへの新婚旅行から帰国した新妻の馨は、東京のビストロでシェフをしている夫の信助と共に、夫の従兄弟の優治が経営するホテルにやって来る。少しうらさびしいこのホテルは、数ヶ月前に女主人でありレストランを切り盛りしていた操子が亡くなった後、客は遠のき、優治の料理の評判もいまひとつなため、信助は再建のために協力を依頼されたのだった。
帰国以来、精神的に塞ぎ込んでいた馨は、ホテルにひっそりと暮らす操子の兄で児童文学小説家の神城と、父親にただならぬ愛情を抱く娘・美鳥と出会い、馨は美鳥に気持ちを通い合わせるようになる。やがて、馨の閉ざされていた過去の記憶が明らかになっていく。

事前にストーリーとか全く知らずに観たのですが、ヘビー、しかも尋常でない位に重く、苦しい感情の流れがありました。

根底には、幼児虐待や性的暴力という現実が流れていて、それでも「それを愛だ」と主張する人がいる。

そこには愛があるのだから、他人は介入してくるな、と。

一方は、何も意味の分からない子供に「それが愛だ」と摺り込ませ、懐柔し、征服することが愛のはずがない、と反論する。

いつか新しい玩具を見つければ、成長し、使い古した玩具は捨てる運命にあるのだ、と。

前半、塞ぎ込んだ新妻を演じる松たか子に、魅力は感じられなかった。

しかし、美鳥と出会い、そこに何かを感じ、救わなくちゃと使命感に燃え、戦いを挑む。

「この人、狂ってる」と言われるまで、狂気に満ちた表情で、叫び、喚く。

これまで松たか子という女優が演じてきた、ヒロインとは似ても似つかない女性像。

鬼気迫る演技には、役者魂を感じました。凄すぎます。

超早口で饒舌な小説家を演じた吉田鋼太郎さんの父親の威厳と脆さを紙一重で演じる演技は素晴らしかった。

そして、都会への好奇心旺盛に馨に近付いたと思いきや、自分を救ってくれる誰かを求めていた美鳥という微妙なもう一人の少女を演じた、鈴木杏も大したもんです。

テレビや映画でラブストーリーチックな作品なんかをやるより、こういうのの方が合っているかもしれませんね。

そして、常にニュートラルな状態にいた田中哲司は、「うちに帰ろう」ってセリフが妙に印象に残っている。

同じ間取りで、動かしたはずのベットの位置まで一緒の二部屋を、交互に、時には同時に進行させる演出は面白かった。

操子さんの死の原因を匂わせつつ、明らかにしていないのが、どうなってるの?って気になった部分はありますが、馨がどうしてあそこまで救出に拘ったのか、驚愕というか、そっちかよっ、と三村突っ込みしたくなるのは、僕的には有りでした。

でも、正直、まだ整理しきれていない、というのが本音かな。

それだけヘビーで、だけど素敵な舞台なのでした。

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