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2008年7月

オススメ!映画紹介『雲南の花嫁』鑑賞

Unnan雲南省の少数民族の結婚をテーマにした作品と聞いて、シリアスな感じを想像していたのですが、良い感じの喜劇で、楽しめました。

雲南省のイ族の娘フォンメイが幼なじみのアーロンと結婚することになった。村には「結婚式を挙げても夫婦は3年間、同居してはいけない」という掟があるのだが、じゃじゃ馬なフォンメイは酔いつぶれて、アーロンの部屋で眠ってしまう。
その後も、何とか新郎のアーロンのそばにいようと、彼がコーチを務める村の娘舞踊団にもぐりこんだり、隣り村の男性舞踏団とケンカしたり、友人のために酒類販売のキャンペーンにアーロンに内緒で舞踏を披露したりと、村のしきたりを悉く破り、アーロンは気が気でなくなっていく。
三年後に二人は無事同居をすることが出来るのだろうか?

ベトナムの近くという設定で、民族衣装も可愛らしく、伝統的な舞踏は格好良いのだけど、自然がいっぱいの土地での古い慣習の生活はのんびりしていて、羨ましい。

しかし、そこに生きるフォンメイは、幼い頃に母親を事故で亡くし、父親が育てた躾の出来てない娘という設定だが、むしろ現代的な自我に目覚めた女の子という感じがする。

愛する人とはずっと一緒にいたいから3年間なんて待てない!って、行動力と短期間で舞踏をマスターしてしまう運動能力&体力は大したものです。

それぞれに横恋慕する金持ち青年や都会育ちの美人も、ありがちな展開ながら、中国ってところに「ヘェ」って感じがしました。

押しの強いパワフルな女性が、「好きだ!」という気持ちだけで結婚して、掟とか、しきたりとかと衝突して、相手を思う本当の気持ちを知り、成長していく、厚顔無恥な女の子が社会性を身に着けていく、と言い換えても良いストーリーですね。

慣習を守り、「男は女に頭を下げない」とか古風な面を残しつつ、結局は愛する女性を許してしまう優しい青年で良かったよね。

古い中国の中に、新しい風とか勢いを感じることの出来る小品ではないでしょうか。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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オススメ!映画紹介『ドラゴン・キングダム』鑑賞

Dragonkingdomいやぁ、ジャッキーとジェット・リーだよ。

二人が同じ画面の中でカンフーしてるんだよ。

もう、それだけでワクワクしちゃうよね。

現代のアメリカ、ボストン。カンフーオタクの気弱な青年・ジェイソンは、チャイナタウンにある質屋でギャングに襲われた老店主から古びた金色の棒の真の持ち主に返すよう託される。だがギャングに追われ、屋上へと逃げ込んだジェイソンは、その棒を持ったまま転落してしまう。
目を覚ますと、そこは古代の帝国【キングダム】だった。そこでジェイソンは、金色の棒が、悪の将軍・ジェイドに呪いをかけられた、偉大なる賢人・孫悟空の【如意棒】であることを知る。
時空を越え、この地へとやって来るという伝説に出てくる【導かれし者】となったジェイソンは、孫悟空を救うため2人の偉大なる師匠、ルー・ヤンとサイレント・モンクと共に旅をしながらカンフーの修行を始める。
果たして彼らは、孫悟空を救う使命を果たすことが出来るのか!?

酔拳などを使い、柔らかく、しなやかな動きを見せるジャッキーと、スピードとパワーで押し切るジェット・リー。

対照的な二人の魅力を、均等に配分し、師匠と老店主、修行僧(モンク)と孫悟空を、それぞれ二役(?)を演じる二人。

贅沢すぎます。

古代中国が舞台で、キャストの8割以上が中国人なのに、飛び交う言語は英語という不思議な世界。

うん、ハリウッドでなければ、二人の共演なんて企画できないだろうなぁ。

オタク青年を演じたアメリカ人キャストのマイケル・アンガラーノは、良い味出してましたね。

そうそう、琵琶を担いで戦う少女拳士のスパロウを演じたのは、去年『五月の恋』で来日したリュウ・イーフェイでしたね。

アクションするタイプに思えなかったので、気がつきませんでした。

竹林、砂漠、水墨画のような切り立った崖。

突っ込み所満載の展開でも、二人の完璧なアクションがあれば、お腹イッパイな僕なのでした。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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オススメ!映画紹介『ハプニング』鑑賞

Happening個人的には『シックスセンス』より『アンブレイカブル』の方が好きなんだな。

な、M・ナイト・シャマラン監督の新作の登場です。

いつもと同じ穏やかな朝を迎えたNY・セントラルパークに、突然何者かの叫び声が響き、次々と人々は倒れ、謎の死を遂げていた。さらに別の場所では、次々と人々が屋上から転落する大惨事が起きていた。
そして、この原因不明の異変は、エリオットが勤める学校にも伝わり始める。エリオットは、同僚のジュリアンに誘われ、彼の母親の住むフィラデルフィアへ避難することにするのだが、この謎の見えない脅威は、急速にアメリカ全域に広まり各地で大パニックが起きていた。
エリオットは、倦怠期の妻アルマとジュリアンの娘・ジェスと共に安全な場所へ避難しようと奔走するが・・・。

このところ数作品は、こじつけとも取れる強引なオチが目立つシャマラン監督ですが、僕は『シックスセンス』の時も途中でオチに気付いてしまった人なので、今回はどんなオチを用意しているのかスゴク楽しみにしていたのですが・・・。

今回は、強引なオチには持っていかずに、恐怖と謎だけが残る展開で、それが却って現実社会にリアリティのある問題提起になっているなぁ、と思いました。

それにしても、ピストルによる自殺のリレーなんて誰も思いつかないようなアイデアには、毎回脱帽させれます。

さて、主人公のエリオットを演じたマーク・ウォールバーグ、良いですね。

同僚とスイーツを食べに行っただけで深刻になる妻とは対照的に、全てに楽天的に物事が好転することしか考えない、反面で科学の教師という学者的な客観的な観察力も持っている。

何となくアクション系俳優のイメージがあるけど、こういうのも出来るんだ、って思いました。

そうそう、シャマラン監督と言えば、ヒッチコック監督同様に自身のカメオ出演が毎回話題になりますが、今回はインド系の人物はチョコチョコ映ってはいるのだけど、見つけられなかったのですね。

で、エンドロールで気付くことになるのですが・・・。

それは見つからんわ、っていう役柄でした。

ある意味、かなり重要な登場人物ですけど・・・。

一応、サスペンス・スリラーとかに分類されると思うので、ネタ晴らしはしないように、この辺で・・・。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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オススメ!映画紹介『たみおのしあわせ』鑑賞

Tamio主演:オダギリ・ジョー×麻生久美子、監督・脚本:若松了と来れば『時効警察』ですが、それを想像していくとヤラレます。

大人に成りきれず、親離れも子離れも出来ず、責任感もまるでなく、過去を引きずりながら生きる父と息子。郊外の町で亡き妻の実家に二人で暮らしていた。オクテな民男は何度目かのお見合い相手である瞳と結婚することになった。人生の一大イベントを成就するために奮闘する父子だったが、父の会社の部下で交際中の宮地さんや、ニューヨークで一花咲かせる夢に破れて帰国した叔父さん、近所の老人たちも複雑に絡んできて・・・。

今回のオダジョーのオクテというよりは、ヤバイですねー。

特にファッション。

どこで売ってんの?って位ヤバかったです。

麻生さんは、そんな民男君と結婚なんかしなくても、っていうワケ有り風の美女。

三日月君ではなかったですね。

同じ二人で、全く違うキャラクターで、ウマイなぁと思いました。

『時効警察』があっての企画ではなくて、先に台本があって、民男はオダジョーにオファーしていたそうです。

で、「瞳は麻生さんが良いなぁ」と思いつつ、ツテがなかった若松監督でしたが、ドラマで共演することになり、オダジョーの口添えもあって、出演交渉できたということでした。

チョット奇跡的な話ですね。(嘘か、ホントかは微妙?)

しかし、この二人よりも強烈なのは、NY帰りの胡散臭い叔父さんを演じた小林薫さんと、父を誘惑し、偶然(?)に知り合った叔父さんに寝返る熟女を生々しく演じた大竹しのぶさんのお二人。

すっごい濃ゆいキャラクターを、リアリティたっぷりに演じています。

この二人の演技は必見です。

そして、子離れ出来ない父親を演じた原田良雄も有りです。

個人的には民男のお母さんを演じていた原田貴和子さん(知世姉です)が、久々に見られて&相変わらず美しくいらして、嬉しかったです。

所謂、脱力系のゆる~い感じとも違うのかもしれませんが、こんな終わり方ありなの?ってシュールな終わり方は嫌いではない。

多分、好きな人には堪らないと思うのだけど・・・。

週末のバルト9は満席でした。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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愛読書!『対話篇/金城一紀』

Taiwaこの作家はデビュー作で映画化もされた『GO』が印象的で、若者の活き活きとした様が瑞々しく描くことが出来る作家として、その後もいくつかの作品を読んでいます。

ほぼ二人の会話だけで語られる3編の中編が収められたこの作品は、非常に余韻深く、心に残る作品です。

最後の『花』は、大沢たかお、柄本明で映画化されていましたね。思い出しました。

自分の大切な人が次々に死んでいき、周囲から「死神」と呼ばれ、人を避けて生きてきたた青年が、大学の卒業式の日に、テストでノートを貸してくれたことのある同級生に、自分の最初で最後の本気の恋の話を伝える『恋愛小説』。

若くして癌に侵され、寝たきりとなった青年が、自殺した憧れの先輩のために、彼女と不倫関係にあった指導教授への復讐を計画する『永遠の環』。

脳に動脈瘤を抱え、自暴自棄になり、田舎に逃げ帰った青年が、有名な弁護士と高速道路を使わずに一般道だけで鹿児島のホスピスに元妻の遺品を取りに行くというバイトを紹介される『花』。

どの作品も、最愛の誰かを失い、そして、自らも死の隣り合わせな状態で、それでも誰かに伝えたい何かを語る主人公の姿がある。

そして、それを受け取った片方にとって、その物語は希望へと昇華していく。

若者の勢いだけが得意ではない作者の懐の深さを感じました。

中編集ということもあって、一気に読めちゃいました。

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新宿三丁目【大阪王将】

Dvc10026_2好きな食べ物は何ですか?

と聞かれたら、多分ベスト5に入ると思う餃子です。

サンシャインのナムジャタウンにも行ったし、学生の頃に京都に旅行した時に「本物の【王将】行こう」と食べに行きました。(何も京都で餃子を食べなくても・・・。)

で、こちらは【大阪王将】です。

東京の人が知っている、大ぶりな王将餃子とは違います。

肉厚の皮が、プリプリッとしている、小さくてカワイイ奴なんです。

新宿バルト9が出来た時に、何処かに安くて、旨い店ないかな、と見つけました。

バルト9、シネマートなど三丁目の映画館で観た後に入ることが多いです。

Dvc10028今日は、つけ麺に水餃子。

僕の中では水餃子はランチにおける主食の位置づけなので、ご飯物や麺物と一緒に食すのは本位ではないのですが、餃子2皿と言うのも何なので、こういう組み合わせになりました。

あっ、それから、つけ麺ですが、僕は面に酢とラー油をかけて、良くまぶしてからつけダレにつけて食べます。

この方が味が均等になる感じがするのですが・・・。

あんまり関東では見る機会のないお店ですが、機会があれば是非に・・・。

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オススメ!映画紹介『ジャージの二人』鑑賞

Jazi原作は、長島有さんが芥川賞を受賞された頃に読んでいました。

ゆる~い感じの父子が避暑地で過ごす夏の休日というだけの、何にもない物語って、印象でした。

北軽井沢の別荘地。会社を辞めたばかりの息子が、グラビア専門のフリーカメラマンの父に誘われ、避暑地の山荘で一緒に過ごすことになる。
2人は、亡き祖母が集めてきた古着のジャージを着て、ゆったりとした時間の流れに身をゆだねる。東京の猛暑に快哉を叫び、増え続けるトマトの調理法に頭を悩ませ、近所のおばさんを魔女だとうわさし合う何気ない日々。だが、息子には妻の不倫、父には離婚の危機というそれぞれ悩みを抱えていた。

基本的に、原作のまんまでしたね。

主演に、堺雅人をキャスティング出来た時点で勝ちですよ。

今年だけでもNHK大河ドラマの『篤姫』、『アフタースクール』、『クライマーズ・ハイ』と、全てにおいて、全く被る部分のない役柄を完璧に自分のものにしている。

カメレオンみたいな俳優ですよ。

小学校のジャージが似合う俳優なんて、なかなかいませんよぉ!

そして、鮎川誠 from シーナ&ロケッツ。

いやぁ、ズルイっすね。

すごく浮世離れしていると言うか、リアリティないのがリアルというか、バツ2な上に3度目の危機の真っ最中というフワフワした中年男に、妙にマッチしていました。

お隣さんを演じる大楠道代さんも見事に“魔女”振りを発揮していて、上手いのですが、彼女のセリフに印象的なセリフがあります。

「あんたたち似ていないと思ったけど、こうして見ると似てるのね。
 立ち方が。」

文章では分からないことですが、父子の言動が似ていたり、細かな動作が同じだったり、思わずクスッとしてしまいました。

キャベツ畑(原作ではレタス畑)で、手を天に突き出して、携帯のアンテナを3本立てるシチュエーションは好きなところだったので、そのまま活かされていて、嬉しかったです。

映画ということで大きく構えそうだけど、結論を出すのかと思ったら、何の結論もなく終わってしまうのも、原作のまんまで嬉しかった。

新宿は60人しか入れないミニシアターでの上映ですが、僕が観た回は満席となっていました。

高原でのスローライフ。あなたも体験してみませんか?

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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オススメ!映画紹介『ワン・ミス・コール』鑑賞

Onemissまたまた、ジャパニーズ・ホラーがハリウッドでリメイクされました。

今度は三池崇史監督の『着信アリ』だそうだ。

ある病院が大炎上する事件が起きた数日後、その病院で看護士研修を受けた女子大生が溺死する。相次いで、彼女の友人たちが、携帯電話で不気味なメッセージを受信した数日後に相次いで怪死する事件が発生。
彼女達の友人で心理学を専攻する学生のベスは、一連の騒動の中で妹を失った刑事ジャックと共にその原因を突き止めようとするが、ベス自身も命の危険にさらされることになってしまう。

オープニングこそ、上手い滑り出しを見せますが、主人公が登場してからは、ほぼオリジナルのまんまに展開していきます。

堤真一さんが演じていた葬儀屋を刑事にしたのは、物語を進めていくためには正解だったかもしれません。

また、迫り来る心理的な恐怖を、予告編にも登場した死神たちが呪われた人だけに見える、という視覚表現を加えたことも、非常に分かりやすいものにしていたと思います。

この辺のビジュアルは、フランス人監督ということで、ヨーロッパ調な印象を持ちました。

オリジナル版の恐怖っていうのは、「携帯電話に恐怖の電話を着信すると3日以内に死んじゃうらしいよ」って噂話が一人歩きして、誰もが真実のように知っているという【都市伝説】となり、恐怖を倍増させるという部分があったと思います。

でも、アメリカは広いし、民族も、言葉も違うから広がりを見せないっていうこともあって、万人に受ける設定に細かな修正を施したのだそうです。

これはなるほどな、と思いました。

あ、でも、ハリウッド版でも、主人公も母親からの虐待を受けていて、そのことから事件解決の糸口を見つけるという設定は一緒です。

オリジナルのラスト、呪う者と呪われる者の共鳴というか、「えっ!?何で!?」って、三池作品らしい終わり方は好きなんですけどね。

ハリウッド版では、ハリウッドのホラー映画っぽい終わり方でした。

分かりやすいし、興行に成功してパート2を作るのなら、次につなげやすいエンディングだなぁと思いました。

ん・・・。

でも、正直、怖くなかったかな。

僕はやっぱり、ラストの柴咲コウの冷たい微笑の持つ恐怖の方がゾクッと来ました。

(満足度:★★★、オススメ度:★★★☆)

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愛読書!『愛がいない部屋/石田衣良』

Aigainai前にフジテレビで土曜の深夜にやっていた『ロスタイム』ってドラマみたいな感じで映像化したら、面白そうだな、と思いました。

共通して登場するマンションの管理人役は、やっぱり温水で!

なんてね。

誰もが憧れる神楽坂の高層マンション。
購入する人、借りる人、土地の所有者で優先的に居住空間を得た人。
そこに暮らす様々な人たちが織り成す、少し切ない、大人な恋を描いた10編のショートストーリー達。

ルームシェア、セックスレス、ひきこもりのニート、不倫、DV、老いらくの恋。

現代社会の縮図のようなテーマを、青春小説みたいなキラキラ、ドキドキの展開や、ファンタジーっぽいのや、ハードボイルド風なのもあったりして、石田衣良の様々な作風を一気に楽しむことが出来ます。

個人的に好きなのは・・・、

お互いのことを余り良く知らない知人の男性とルームシェアすることになって、少しだけときめいたOLが主人公の『空を分ける』。

外資系証券会社に勤める夫の留守に複数の愛人たちと不倫を重ねる有閑主婦だったが、なぜか好きになるのは、夫と同じでスーツとメガネの似合う男だけという『夢のなかの男』。

バリバリのキャリアウーマンのインテリア・コーディネーターは、15歳年下の青年が働いているマッサージ店に通うことが唯一の楽しみだったが、恋人と上手く行っていない青年に突然にホテルに誘われてしまって、真剣に考えてみる、『指の楽園』。

・・・の3つかな。

どれもリアルな展開で、ありそう!って思いました。

一編一編は長くないので、通勤列車で読むには最適な長さなんですよね。

長編は続かないから、軽く、何か読みたい人にオススメです。

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【舞台鑑賞】SISTERS@渋谷PARCO劇場

Sisters_3歌手活動10周年イベントも一段落し、ミセスとなられた松たか子が、長塚圭史作・演出の舞台に出演するということで、渋谷パルコ劇場へ足を運んだ。

共演に鈴木杏、田中哲司と、人気・実力とも申し分ない役者に囲まれて、割と広い層の観客となっていました。

連休中の鑑賞でしたが、チケットは完売でした。

ヨーロッパへの新婚旅行から帰国した新妻の馨は、東京のビストロでシェフをしている夫の信助と共に、夫の従兄弟の優治が経営するホテルにやって来る。少しうらさびしいこのホテルは、数ヶ月前に女主人でありレストランを切り盛りしていた操子が亡くなった後、客は遠のき、優治の料理の評判もいまひとつなため、信助は再建のために協力を依頼されたのだった。
帰国以来、精神的に塞ぎ込んでいた馨は、ホテルにひっそりと暮らす操子の兄で児童文学小説家の神城と、父親にただならぬ愛情を抱く娘・美鳥と出会い、馨は美鳥に気持ちを通い合わせるようになる。やがて、馨の閉ざされていた過去の記憶が明らかになっていく。

事前にストーリーとか全く知らずに観たのですが、ヘビー、しかも尋常でない位に重く、苦しい感情の流れがありました。

根底には、幼児虐待や性的暴力という現実が流れていて、それでも「それを愛だ」と主張する人がいる。

そこには愛があるのだから、他人は介入してくるな、と。

一方は、何も意味の分からない子供に「それが愛だ」と摺り込ませ、懐柔し、征服することが愛のはずがない、と反論する。

いつか新しい玩具を見つければ、成長し、使い古した玩具は捨てる運命にあるのだ、と。

前半、塞ぎ込んだ新妻を演じる松たか子に、魅力は感じられなかった。

しかし、美鳥と出会い、そこに何かを感じ、救わなくちゃと使命感に燃え、戦いを挑む。

「この人、狂ってる」と言われるまで、狂気に満ちた表情で、叫び、喚く。

これまで松たか子という女優が演じてきた、ヒロインとは似ても似つかない女性像。

鬼気迫る演技には、役者魂を感じました。凄すぎます。

超早口で饒舌な小説家を演じた吉田鋼太郎さんの父親の威厳と脆さを紙一重で演じる演技は素晴らしかった。

そして、都会への好奇心旺盛に馨に近付いたと思いきや、自分を救ってくれる誰かを求めていた美鳥という微妙なもう一人の少女を演じた、鈴木杏も大したもんです。

テレビや映画でラブストーリーチックな作品なんかをやるより、こういうのの方が合っているかもしれませんね。

そして、常にニュートラルな状態にいた田中哲司は、「うちに帰ろう」ってセリフが妙に印象に残っている。

同じ間取りで、動かしたはずのベットの位置まで一緒の二部屋を、交互に、時には同時に進行させる演出は面白かった。

操子さんの死の原因を匂わせつつ、明らかにしていないのが、どうなってるの?って気になった部分はありますが、馨がどうしてあそこまで救出に拘ったのか、驚愕というか、そっちかよっ、と三村突っ込みしたくなるのは、僕的には有りでした。

でも、正直、まだ整理しきれていない、というのが本音かな。

それだけヘビーで、だけど素敵な舞台なのでした。

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ap bank fes '08【1日目】@つま恋(最終回)

Img_1690

さて、さて、このライブ・レポートも最終回。Band Actのコーナーです。

この頃になると陽も傾きはじめ、緑を吹き抜ける風が心地よく感じられます。

そんな中、登場したレミオロメン。

いきなり『南風』だ!

僕がレミオロメンというバンドの存在を知ったのが、この曲だったので嬉しかったですね。

この後も有名どころしかなくて、助かりました!

ウエディングソングの『3月9日』も、「夢見てOK」な『明日に架かる橋』も、とにかく爽やか。

藤巻君も何か「ガンバレッ」って感じが好感度高し、感じでした。

彼らは昨年もBand Actの予定が、台風で弾き語りコーナーにプログラム変更になった1組。

まぁ、それでも出演できたのだからって話しもあるが、リベンジ組には変わりがない。

新曲で、オリンピックテーマ曲となった『もっと遠くへ』。ドラマティックで良い曲ですね。

日本人選手の活躍と共に、この曲が沢山流れ、愛されますように・・・。

さあ、泣いても、笑っても、オーラスのMr. Childrenの登場です。

始まる前は、あの曲聴きたい、この曲聴きたいってあったけど、新旧折り混ぜたオールタイムベストな選曲に大満足でした。

いきなりみんなのコーラスが胸に響いた『ラララ』、夏の新ドラマの主題歌の新曲『HANABI』を歌ったかと思うと、まだ社会人1年生だった頃に良く聴いていた『雨のち晴れ』なんてすっごい懐かしい曲もあったりして。

『くるみ』は大好きな曲で空で歌えるし、ファンクな感じが倍増の『フェイク』はメチャクチャ格好良かった!

そして、スケールが広がった『掌』や『Hallelujah』は、apのテーマに非常にマッチした曲でしたね。

そして、ラストにNHKの北京五輪のテーマ曲『Gift』を聴けたのも嬉しかった。

アンコールは、オールキャストによる『to U』です。

MC GAKUのラップに、一青窈、A.I.、ボニー・ピンクとつないで行く。

Salyuとタイプが似ているのか、一青窈の声が非常にマッチしていたと思います。

2番は男性陣がつなげます。

今日の出演者は、高音パートのキレイな声質の方が多いから、良かったですね。

Tシャツもセレクトがバラバラで、彩トリドリで面白かった。

ステージで記念写真で、7時間半以上に渡るライブが終了!

お疲れ様でした!!

しかし、この後、シャトルバスへの長い道のりが・・・。

続くはずだったのだが、思っていた程は待たされず、予定していた8時4分の新幹線に乗ることが出来ました。

もう少し後ろの方にスタンバってたら、もう1本早いのにも間に合ったかもしれません。

それしても、とにかく楽しいライブだった。

出演者の全部が知っている面子ってのもあったけど、ハズレがなかったし、演奏がしっかりしているのが、何より嬉しかった。

今年の野外は、この後、【情熱大陸】と【WORLD HAPPINESS】の二連チャンを予定しています。

また、日焼けで真っ赤になってしまう・・・。

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ap bank fes '08【1日目】@つま恋(vol.4)

次はBand Actだと思っていた皆様。

申し訳ありません。イベント同様、小休止の時間です。

野外イベントと言えばのフード・コーナーです。

Img_1659_4まず、到着してすぐにブランチとして食べたのが、pihaエリアの【野菜のソムリエのスープ屋さん Kurumi】のリゾット(S)です。

こういう屋台のご飯物は、上にかけるスープよりも、ご飯が先に切れてしまうので、列の短いところを選択したのですが、あと3人という所に来て、案の定「あと2人前位でご飯が終わりま~す」と言い始めた。

そして、僕の番。「ゴメンナサイ。Sサイズなら出来ます」ということで、本当のラス1をいただいちゃいました!

トマトベースのスープにナスなどの瓜類の夏野菜に、ちょっと固めに炊いた玄米が美味しい、オーガニックなリゾットでした。

Sサイズじゃ、かなり物足りなかったけど・・・。

Img_1671さぁ、お昼の時間です。

ランチは絶対にカレーと決めていたので、kotiエリアの【大地を守る会】の短角牛のカレーと静岡産有機茶葉の玄米茶のセットをチョイスしました。

ご飯の量が多くて、ルーが足りなかったのですが、カレー自体は美味しかったです。

お茶も濃くて、冷たくて、最高でした。

さて、マジメな話です。

短角牛の産地がある岩手県山形村は、お隣りの青森県・六ヶ所村の放射能廃棄物処理施設の影響を受けている地域で、いずれはその土地で生産される食物は食べられなくなるのではないか、と言われているそうです。

坂本龍一教授を始め、多くの方が活動を広げているそうで、そんなポスターやパンフレットが置かれていました。

こういう知識を得るのも、apの良いところですね。

Img_1678_2さて、フードコーナーのラストを飾るのは、【kurkku<<<kitchen】の掛川産キュウリの冷たいスープとオーガニックビールです。

3時のおやつに食しました。

キュウリの青臭さがいっぱいで、良い感じのする美味しいスープでした。

それにしても、真昼間に飲むビールって、何でこんなに旨いんだろ?

チョットした背徳感というのもあるからと言うけど、旨いもんは理屈はなしに、やっぱり旨いんですよ!

さぁ、いよいよ、次回で最終回。

Band Actは、レミオロメンとミスチルの登場です!

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ap bank fes '08【1日目】@つま恋(vol.3)

1時間のBreak Timeを挟んで、第2部はスローテンポの『優しい歌』でスタートです。

最初のアーティストは、桜井さんに“祭りオンナ”の称号をいただいたA.I.が、ドレッシーな黒いドレスで登場。

彼女も晴れ渡る空の下が、何となく似合わない感じがするのだけど、しゃべりだけで盛り上がってましたね。

歌の上手さは本物で、『I Wanna Know』、『大切なもの』、『Touch The Sky』と格好良いR&Bを披露。

しかし、「今、何が出来るか、私は知りたい」という歌詞は、「環境を考えよう、集まった資金を地球の役に立てよう」というイベントの趣旨にあっているのだから、間違いはないのですね。

そして、「この二人も祭りが似合う」と桜井さんに紹介されて、ゆずの登場です。

掛川の駅から沢山のゆずっ子を見かけました。

黄色いヒマワリの髪飾りをつけた女子軍団。

今回のツアー『Wonderful World』の緑のタオル。

そして、僕も被ってた、横浜スタジアムのメッシュの野球帽・・・。

みんな、この日を楽しみにしてたんだね。

野外のゲストライブの時は、お約束の「1、2、3」、「Hey!」の練習があって、始まったのは・・・。

いきなり『夏色』ですか!!

スゴイ!!

やっぱり、この歌は野外が似合うなぁ。

そうして、これまたお約束の「もう1回」コール!!

悠仁が「バカヤロー!ap Bank Fesだぞ。もう1回なんて出来るわけないじゃないか」と怒鳴って、バンマスの小林武史氏を見る。

小林氏、無言で頷く。

悠仁「もう1回、行ってもいいですか?1、2、3」、「Hey!」でサビが繰り返されていく。

シナリオ通りのベタな演出も、毎度、毎度のことながら、楽しめる。

多分、「ゆずなんて」って子達も立ち上がってくれたはず!

まずは目標達成です。良かった!

しかし、ゆずの声と桜井さんの声は見事に合ってましたね。

岩沢君の声、スゴイです。

この後は、『Yesterday and Tomorrow』、『Wonderful World』を披露。

「いまの世の中は問題ばかりだけど、それでも世界は素晴らしい。(だから、地球を守っていくんだ。)」という『Wonderful World』も非常にap向きの歌詞。

ずっと誘われながら、都合がつかず、初参加となったこの年に、この曲が生まれたというのも、何か縁を感じますね。

「世界よ今日も回れ回れ」での桜井さんとゆずの掛け合い、良かったよ。

そして、最後のコラボ・アーティストはASKAでした。

まだ、『SAY YES』のメガヒットの以前、高校生の時に良く聴いていたなぁ。

ASKAの粘着質な高音と、桜井さんの清涼感ある高音が、見事に融合していました。

昨年は北海道でLiveがあって不参加だったのだけど、無理すれば「北海道→つま恋→北海道」の移動が可能なことが分かって、サプライズで1曲披露する計画だったことを披露。

結局、台風でその計画は流れたのだけど、ある意味でリベンジ組の一人ですね。

2曲目の『PRIDE』もしびれたけど、その次のチャゲアスの曲にしては、聴きなれないイントロは・・・。

な、何と『名もなき詩』だぁ!

ASKAと言う大物が、ミスチルのカバーです。

ラス前の早口な部分も決めて、これで終了と思ったら、続けて、今度は聞き覚えのあるフレーズが・・・。

『YAH YAH YAH』!!!

いやぁ、ASKAの出演が決まった時に、絶対、絶対、聴きたい曲だったから、嬉しかったなぁ。

一緒に拳を突き上げちゃいました!

桜井さんのチャゲ(?)、良かったですよ。

このメドレーがBank Bandのコーナーでは一番盛り上がったのでは?

それから、Bank Bandとしてのラストは、小田和正さんの『緑の街』でした。

この曲、僕も好きだな。

てな感じで、Band Actへと続くのでした。

Img_1669

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ap bank fes '08【1日目】@つま恋(vol.2)

物販でTシャツ、タオルとか買っていたら、開演の5分前。

11時ジャストに始まることはないだろうけど、そろそろ行かなくちゃ!

しかし、ライブ会場への近道はまだ閉鎖中だったので、坂道を登る。

リストバンドチェックを終えて、白いシートが広場の周囲を取り囲んできた時、ギターの音が流れ始めていた。

ギリギリセーフ!

オープニング・アクトは、caravanです。

オーガニック・ミュージックと呼ばれるギター・サウンドは、ソウル、ブルースがベースにあるのだけど、サーフ・ミュージックとカテゴライズされることも多いと思うのですが、炎天下の高原にもマッチしていました。

演奏されていた『ハミング・バード』はインディーズ盤に収録されていると後でタワーレコードのブースで知りました。

新作が出るそうなので、楽しみですね。

そして、Bank Bandの登場です。

1曲目の『よく来たね』は、予想通りです。

遠方まで大変だったね、天気も良いからいっぱい遊ぼう
毎日はつらいこと、悲しいことが多いけど、今日は笑顔をつくろう

そう、そうなんだよ!って、すごく感動しちゃいました。

そして、1組目のアーティストは、GAKU MC!!

このフェスティバルの皆勤賞で、アルバムにも参加している彼が一気にアゲアゲ状態に引き上げます。

ステージを走り回る彼に、桜井さんも応戦。

歌い終わって一言、「こんなに息切らしたの、始めてだよ」が、全てを物語っています。

2組目は、ボニー・ピンクが、デビュー曲の『Heaven's Kitchen』で登場!

このイベントは、日本屈指のミュージシャンで編成されているBank Bandが、ゲストボーカリストを迎えて演奏するってことですけど、ブラスやストリングも入っていて、かなり大人。格好良いことを再確認させられます。

彼女は去年の台風で出演できなかった1人ということで、気合入っていましたね。

『Water me』、好きなんだよなぁ。

3組目の、一青窈はヒット曲の『もらい泣き』や『ハナミヅキ』ではなく、『つないで、手』と『受け入れて』を持って来ました。

その代わり(?)、2曲目は一青窈らしからぬ、ロックでシャウトしました。

ステージを走り回り、会場中を巻き込んでのタオルを振り回すパフォーマンスあり!

「いやぁ、タオル、すごいねぇ」と桜井さん。ステージからはどんな風に見えるのかななぁ。

続いて、スキマスイッチの大橋卓弥が、今回は1人で登場。

MCでは、「困った時に、ね、真太と振れないのがツライ」と1人のステージに慣れてないことを強調。

1曲目は母親の愛情を歌った『ありがとう』でしっとり決めたかと思ったら・・・。

2曲目はなんと、『星になれたら』だぁ!!

ミスチル以外、興味なさそうだった子達も一気に盛り上がりましたね。

大橋君の声と桜井さんの声、良く溶け込んでました。

そして、サプライズ!

桜井さんに「君のステージなんだから、君から言えよ」っと言われて、「オレのステージ」発言後、呼び出されたのは、相方の常田君でした。

今度はスキマスイッチとして『ふれて未来を』を披露!

今年、最初のスキマのパフォーマンスということですが、この1曲のためだけにつま恋入りした常田君。お疲れ様でした!

そして、第1部最後のコラボは、God's Childの鬼束ちひろ。

独特な雰囲気。

まるで神に憑り付かれたのようなパフォーマンス。

そこにいるだけで物凄い存在感。

圧巻!!

MCなしでも、太陽の日差しにそぐわなくても、見事でした。

第1部のラストは『はるまついぶき』。

映画の主題歌でしたが、実は新潟で震災に遭われた方へのメッセージソングだという説明がありました。

そして、ここで歌っている「はる」とは四季の「春」ではないし、「ゆき」も単に「雪」を示しているのではない、と・・・。

それを意識して聞くと・・・、深いなぁ・・・。

そんなこんなで、第2部につづく。

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ap bank fes '08【1日目】@つま恋(vol.1)

つま恋に行ってきました。

今年で4回目のこのイベント。

ずっと気になるイベントではあったのですが、これまでは秋に発売されるDVDを待って、鑑賞していました。

今年は日程が合ったので、1日目だけ参加して来ました。

何気に、ミスチル自体、初めてのLiveだったかもしれない。

8時40分に掛川に到着する新幹線で移動したのですが、シャトルバスのある南口に行ってみると、既に長蛇の列が!!

スタッフの手際が悪いのか、いくらでもズル込み出来る綻びがあったのですが、並ぶこともイベントの一つってことで、列の最後尾に並んでみることにした。

南口を一周して、線路下の通路をくぐって、東海道線の駅舎の方を、またぐるりを回って、南口に戻る。

でも、この駅舎、木造でレトロな感じが格好良かったです。

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結局、バスに乗るまで30分以上かかりました。

もう1本遅い新幹線にしていたら、どうなっていたのか・・・。

掛川の市街地を抜け、一面に広がる茶畑が過ぎていくと、いよいよつま恋の駐車場に到着です。

しかし、ここでもゲートまで列が出来ていました。

一体、何処から、こんなに人が出てきたのでしょうか・・・。

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「こんなに大変な思いをしても、来年もまた来たいと思うから、apってスゴイよね」とは、ベテラン参加者の弁。

うん、期待、高まって来たゾー!!

とにかく、10時過ぎに南ゲートから入園したのであった。

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(つづきは、また、明日・・・)

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オススメ!映画紹介『カメレオン』鑑賞

Chameleon30年前に、故・松田優作主演で準備されながら、ボツになった企画だそうである。

まるでカメレオンのように、いくつもの表情をもち、ときにはゾッとするほど冷めきった顔を垣間見せる伍郎。
不幸な生い立ちで、アメリカでプロの殺し屋の訓練生としてトレーニングを受けていた伍郎は、日本に帰国し、鬱にかかり、病院の待合室で知り合った公介や旅芸人一座とつるんで、詐欺師家業に明け暮れる小悪党。
ある日、いつものように完璧に獲物を騙しきった伍郎たちは、ホテルの地下駐車場で、偶然に拉致現場に居合わせてしまったのをきっかけに、仲間たちが次々に組織の手によって消されていく。

いかにも松田優作の映画って感じでした。

ユーモアのある若者なのに、何処か退廃的な香りのする青年を、演技派・藤原竜也は過激なアクションシーンもこなして、丁寧に演じています。

見所であろうカーチェイスのシーンも、爆発とかはないものの、『西部警察』とかでやりそうな激しい感じのものでした。

ここまで当時の雰囲気をコピーするのであれば、藤原君には悪いが、ご子息のどちらか(出来れば龍平君)に演じて欲しかった気がしないでもない。

そういう意味では、偶然にアジトに一緒にいたことで巻き込まれ、伍郎と一緒に行動する恵子の役も、旬という意味では水川あさみで正解なのだろうが、美由紀夫人のように、アンニュイで、エロチックな少女みたいなレトロ感のある女優(誰がいるよ?)の方が良かったかもしれないなぁ。

とは言え、阪本順治監督は100分足らずの中で、この復讐劇を上手くまとめたなぁ、という感じはします。

国会の証人喚問のシーンとかは、意外性があり、ニヤリッとしちゃいました。

銃も出てくるのだけど、基本は素手で格闘し、最後は知能の勝ちというのは、僕好みでした。

お隣りの国、韓国でこぞって生産されている【ノワール物】の原型というか、彼らの撮りたいのって、こういうのじゃないのかな、って思いました。

旅芸人の犬塚&谷啓の小クレイジーなチンドン屋も忘れずに!

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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オススメ!映画紹介『西の魔女が死んだ』鑑賞

Nishi_majyo予告編とかを観ている限りでは、少女向けなのかな、というイメージだったのだが、評価が高いみたいなので観に出かけた。

単館系の小さなスクリーンであるが、満席状態は今も尚、継続中である。

中学校に入学してすぐに登校拒否になってしまったまいは、イギリス人の元・英語教師で田舎に一人で住んでいるおばあちゃんの元で共に生活を始める。魔女の末裔だと話すおばあちゃんがまいに教えてくれたことは、「何でも自分で決めること」だった。喜びや希望、もちろん幸せも。
しかし、ある出来事がきっかけで、まいはおばあちゃんとの間にしこりを残したまま、おばあちゃんの元を離れる。
そして2年後、「西の魔女が死んだ」という悲しい報せに、まいとママは急いでおばあちゃんのもとへ向かう。

女優であるシャーリー・マクレーンさんの娘さんというだけで、日本で無名なサチ・パーカーと、今や役者やミュージシャンの卵たちの宝庫となりつつある仙台出身の高橋真悠をキャスティングできたことで、ほぼ出来は決まっている。

サチ・パーカーさんは、子供の頃に10年間を日本で過ごしたそうだが、日本語がメチャクチャ上手です。品のあって、チョット堅物な英国人のおばあちゃん、そのものでした。

実際は小学生位のお子さんのいるお母さんの年代だそうですが、見事に老け役をこなしています。

元々、マクレーンさんに脚本が渡ったのだけど、「私は日本語は話せないから」と推薦されたそうです。

今後は、ハリウッドでも、日本映画にも登場して欲しいですね。

お母さん役のりょうも見事にマッチしていました。

ハーフでいじめられていて、クラスに溶け込めなかったという経験を持ち、娘の不登校にも理解を示す、働くお母さん。

自分の母親である西の魔女に対しては尊敬の念を抱きつつも、反抗心もあり、チョット距離を置いてしまうが、何気ない行動や言動が似ている。

むさ苦しい格好をした隣人を演じるキム兄の存在感はスゴイ。

物語のキーになる役なのだけど、なかなか演じています。

郵便屋さん役の高橋克実さんは、いつもの通りで笑いを持っていくし、お父さんの大森南朋君は優しいお父さんだったけど、彼の魅力を十分に使っていなかったような気もしました。

全体的にみて、評価の高い理由は納得の小品だったと思います。

でも、周囲からすすり泣く声が聞こえて、少し興ざめだったのも、確かなんだけど・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★★)

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2008Jリーグ第17節・FC東京vsG大阪@国立競技場

会社を出た時は晴れていた空が、千駄ヶ谷に着いた時はドンヨリとしていました。

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そんな天気を反映してか、何だかピリッとしない試合でした。

試合が開始したら雨が降り始めたのですが、降るのなら思い切ってザァーッと降れば良いのに、パラパラ、パラパラ降っています。

場内、ため息・・・。

あぁ、遠藤がいてくれたらなぁ・・・。

という声が聞こえてきました。

ボールは良く回っているけど、ここに出してくれたらってところには、なかなか出してくれない。

パスが通ったり、個人技で絶好のチャンスを作っても、バレーも、ルーカスも決めきれない。

フラストレーション。

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FC東京のディフェンスは、今野を中心にして固いし、ノンストップで走り続けるMF・羽生の攻撃から守備への切り替えもあって、なかなか抜けません。

反対に、FC東京は、北京五輪代表に選ばれた長友が、良い動きをしています。

やっぱり旬な若者は違いますねぇ。

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そして、かつての若者(?)スピードスターだった石川が、長友と同じ右サイドで絶妙なタイミングで切り裂きます。

で、右サイドばっかりに注意していたら、左サイドにいた徳永にゴール決められました。

エッ!?って感じでした。

それから、チョット前まではピッカピカだった相太でしたが、精細を欠くというか、目立ってなかったかなぁ。

故意の倒れ込みでイエロー貰ってたし・・・。

それでも、先発で交代なしのフル出場ですからね、調子は悪くないってことだよなぁ・・・。

素材としては、ビッグマウスなところを含めて、嫌いな選手ではないので、頑張って欲しいなぁ。

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ガンバの話しに戻りますが、とりあえず引き分けで最低限の勝ち点はいただけたし、入院中の遠藤や播チャンの代わりにサブのメンバーが接線の試合を経験できたことは、良しとすべきなのかなぁ・・・。

鹿島は負けたみたいなので、明日の試合の結果次第ですね。

次の関東地方での試合は、味スタでヴェルディとだったかな。

その時までには、ヤットは間に合うでしょうが、播チャンにも復帰していて欲しいなぁ。

1、2、3、バ~ン!!!

やりましょう!

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オススメ!映画紹介『近距離恋愛』鑑賞

Madeofhonorどうでも良いことですが、この映画のタイトルを短縮するなら、「キンレン」ではなく、「キンコイ」だろう。

特定の彼女を持たず、日替わりで女の子とデートするプレイボーイでトムと、真面目で優秀な美術品の修復師のハンナ。
大学時代に手違えで夜這いをかけ、口論になったことをきっかけに、10年来の大親友。週末は一緒にショッピングを楽しみ、二人でケーキを分け合い、話が尽きることがない気の置けない間柄。
ある日、ハンナが美術品の買い付けでスコットランドに6週間の出張へ出掛ける。ハンナのいない生活に、彼女への気持ちに気づいたトムだったが、ハンナはスコットランドの公爵家の御曹司を婚約者として伴い、帰国する。
そして、男であるにもかかわらず、花嫁付添い人(Maid of Honor)に指名されたトムは、結婚式までの2週間、MOHとして準備を進めながら、自分の想いを伝えるために焦るのだった。

ここのところ、『魔法にかけられて』とか『27のドレス』、アメリカのラブコメが面白いですね。

この作品の主演も『魔法にかけられて』のパトリック・デンプシーです。

定石通りで、目新しい展開は皆無だし、エンディングは想像出来てしまうのだけど、楽しめました。

友人たちとのバスケの練習や、スコットランドの伝統という花婿決戦とかも、らしい展開です。

トムの恋愛観を狂わせた好色の父親の6度目の結婚と離婚、そして7度目の恋(?)。

ハンナのライバルというべき従妹のメリッサのトムへの横恋慕と妨害作戦。

そして、そのボケぶりが濃い味を出しているハンナの祖母の“輝き”。

皆、良いスパイスになっています。

それと、音楽が良いですね、日本でもダウンロードで話題になったSara Bareillesの『Love Song』とか、Lenny KravitzにKanye West・・・。

でも、サントラ売ってなかったんですよね・・・。

まぁ、現実としては、僕の経験から言って、あんな展開は有り得ないと思うのですが、もしかすると、有り得たのかな・・・。

なんてね。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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オススメ!映画紹介『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』鑑賞

Kougakukido20海外の友人によく聞かれる質問に、「GHOST IN THE SHELLを知っているか?」というのがある。

『攻殻機動隊』という作品は知っていたが、鑑賞しておらず、そして、それが『GHOST IN THE SHELL』という英題だということを知らず、いつも、戸惑っていた。

今回、CGによる追加シーン、特殊効果によるリニューアル、そして設定変更までを含む、バージョンアップというカタチでの特別公開ということで、早速出掛けてみた。

西暦2029年。高度な情報化ネットワーク社会の中で、より高度に凶悪化していくコンピューター犯罪やサイバーテロ。これに対抗するため、政府は隊長・草薙素子を始めとする精鋭サイボーグによる非公認の超法規特殊部隊、公安9課を組織した。
ある日、株価操作、情報操作、政治工作などで国際手配中のテロリスト【人形使い】が日本に現れるという情報をキャッチした草薙たちは、犯罪の中に見え隠れする【人形使い】の影を追い始める。

いやぁ、映画館の前に長い列が出来ていました。

アニメの人気も捨てたもんじゃないですね。

オリジナルが95年ですか?

漸く若者が携帯電話を持ち始め、インターネットというのがあるらしい、という感じの時代ですよね。

それに比べたら、サイボーグという設定は置いておいて、描かれている犯罪とかは割りとリアルですよね。

何の前置きや説明もなく物語が始まるので、当時観たら「???」となっていたかもしれません。

ある意味、タイムリーでした。

特殊効果、コンピューター系の映像とか、光の輝かせ方とかは、スゴイなぁと思いましたが、オープニングのビルの上に立つ草薙の3D映像から、手書きのアニメに移行する瞬間は、やはり違和感はありました。

設定の変更により、エンディングのニュアンスが変わっているそうです。

が、オリジナルを知らない、(とは言え、草薙とバトーの関係というのは聞いていた)のですが、割とすんなりと受け入れられました。

この作品の続編である『イノセンス』も、DVDで観てみたいと思いました。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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愛読書!『サヨナライツカ/辻仁成』

Sayonara作者の妻君・中山美穂の女優復帰作品の原作だそうです。

1975年。まだ海外旅行さえ憧れだった時代。タイ・バンコクの駐在員で、数ヶ月後に結婚を控えた“好青年”の豊は、ホテルのスィート・ルームに住む謎の美女・塔子と出会う。自由奔放な塔子に振り回される豊だったが、大人しく、清純な婚約者・光子とは正反対の魅力に惹かれ、いつしか激しく、狂おしい性愛の日々が始まる。
「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出す人と、愛したことを思い出す人に分かれる」
勤務する航空会社の創始者の親族である光子との結婚を選び、仕事一筋に突っ走ってきた豊だったが、25年後、同じバンコクで、塔子と再会する・・・。

男だったら、理解できる・・・と言うか、ある意味で憧れる世界かもしれないですね。

仕事の出世欲を満たす創始者の親戚筋で良妻賢母タイプの女性と、男好きのするフェロモンを撒き散らし、かつ相性バツグンの大人の女性との二股劇。

結婚までの期間限定のつもりが、どんどん、どんどん真剣になって、でもどんなに愛しく想っても、後悔したとしても、婚約者を選ぶと思う。

そして、再会・・・。

普通のメロドラマなら、再燃しそうな歳月で逢わせるところですが、この作品の面白いのは、お互いに60歳を過ぎ、かつてのように性愛だけでは生きられない年代での再会というところ。

ずっとずっと心に秘めてきた炎だから、そして、かつてとは異なり、プラトニックな関係だから、却って重く、激しい感じがする。

二人のように、そこまで誰かを一途に愛せるだろうか。

そして、やっぱり、愛したことを思って死にたい、と思ったのでした。

さてさて、中山さんは、このセクシーな塔子を演じるのだろか。

チョット、イメージ違うよなぁ・・・。

名作『ラブレター』のように、合わせ鏡のような二役ってのも、ありかもしれないけど。

監督は韓流で日本最大のヒット作『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督。

『ラブレター』をバイブルのように憧れる韓国の映画人が、その主演女優を起用して、どんな作品を作ってくるのか、非常に楽しみである。

しかし、何の意図もなく『闇の中の子どもたち』の次に買ったのだが、バンコクを舞台にした作品が続いたのは、何かの縁なのだろうか。

僕が最後にバンコクに行ったのは、1999年の秋でした。

10年振りに、バンコクに行きたいなぁ。

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新大久保【トンマッコル】居酒屋ランチ

JR新大久保駅から大久保通りを山手線の内側へ歩くと、コリアン・フードの店が並びます。

その中にあるビルの2階にある居酒屋『トンマッコル』。

ずっと気になっていました。

土曜日の昼食時にたまたま通り掛かったので、入ってみました。

客層は、日本人女性グループ、韓国留学生男子2名、近所の工事現場の兄ちゃん、年配のご夫婦という感じでバラバラでした。

ランチメニューは1,000円以下で良心的でした。

留学生ランチ500円なんてのもありますが、アルミの皿に何品か乗って出てくるみたいです。

Dvc10021_2で、タッカルビ定食は、750円です。

まぁ、最近ではタッカルビ専門店がある位ですので、日本でもお馴染みなのかな。

鶏肉と玉葱、人参などの野菜、トック(餅)をコチュジャンで炒めた辛い料理です。

が、あんまり辛くはなかったです。

どっちかというと甘かったかも・・・。

カクテキも、沢庵のキムチみたいな感じがしました。結構、おいしかったけど。

それから、なぜかスッカラク(スプーンですね)が出てきませんでした。

スープ系やビビンバだと、出てくるのかな?

普通のテーブルと、アルミ板を載せただけの可動式の席があって、韓国の居酒屋風でした。

今度は夜に食べに行きたいです。

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オススメ!映画紹介『スピード・レーサー』鑑賞

Speedracer監督が『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟だとか、TVゲームのような原色行き交う映像美だとか、韓流スター・Rainことピ君のハリウッド進出だとか、そんなことはどうでも良かった。

あのテーマ曲が聞こえて来た時、興奮していた。

♪マッハ GO GO マッハ GO GO マッハ GO GO GO~!!!

カー・レーサーになるために生まれてきたスピード・レーサー。怖いもの知らずの彼にとって唯一のライバルは、レース中に命を落とした伝説のレーサー、崇拝してやまない兄のレックスである。兄の遺志を継ぐため、スピードはローヤルトン工業からの高額なオファーも断り、父が率いるレーシング・ビジネスを選んだ。だが、その結果スピードは、陰で不正を行うローヤルトンから脅される羽目に・・・。
彼が愛する家族とカー・レーシングを救う手段はただ一つ、レースでローヤルトンを打ち負かすこと! 恋人・トリクシーの支えもあり、スピードは正体不明のレーサーXと手を組み、兄の命を奪った難関のクロスカントリー・レース「クルーシブル」に挑む。

映画のストーリー的には、M&Aとか、それに絡む日本企業とか、難しいネタを持ってきているし、少年時代のスピードと兄、10年後のスピードとその後に生まれた弟ってのが似ているので、ボーッとしていると設定が分からなくなるかもしれないなぁ、とか、レーサーXって誰?みたいなミステリー的な要素もある。

それでも、弟と家族の一員であるチンパンジーを語り手に持ってきたことで、結構ドロドロとした展開でも、レーサー家の人々の愛があふれていて、何か小難しいことよりも、子供も楽しめる作品になっていたと思います。

スピードやトリクシーを演じた若手が、イメージが強くないから良かったですね。

日本のアニメが原作ということで、アジア市場を意識しているのが分かります。

日本企業の代表として真田広之がクールな感じで出てきますが、アメリカ人から見たニッポンという感じもして、出番も多くないし、別に真田さんでなくても・・・とも思ってしまいました。

ピ君は「Go!」とか、「Yeah!」みたいな掛け声が決まってた。

でも、上半身裸でモムチャンぶりを披露したり、武術系アクションがあったりと、見せ場は少なくない。

日本では、ポスターにデッカクでていますが、クレジットではかなり下の方なんですよね。

しかし、韓流のオバ様方もチラホラ見えましたが、正直、客層から浮いていたかも・・・。

僕もギリギリで見ていた世代ですが、『マッハ Go Go』の世代には懐かしく、それ以外の世代をどう取り込めるかが、ポイントになってくるでしょう。

買う気はなかったが、マッハ6号のミニカー(チョロQのデカイの?)を購入してしまった・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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オススメ!映画紹介『歩いても 歩いても』鑑賞

Aruitemo_2どこにでもありそうな、普通の家族の、ありふれた夏休みの1日なのに、なぜか懐かしく、じんわりと温かい。

ある夏の日。三浦海岸の近くにある、かつて開業医を営んでいた横山恭平ととし子の家に、長女・ちなみ一家と次男・良多一家が訪れてくる。
父親と折り合いの悪い良太は、子連れのゆかりと結婚したばかりだが、美術品の修復師としての仕事は、現在失業中。
ちなみは車のセールスをしている夫との間に2人の子供に恵まれた専業主婦。年老いた両親の家をリフォームして、同居しようと画策していた。
久しぶりに家族が集まったのは、15年前に事故で亡くなった長男・純平の命日のためだった。

タイトルの『歩いても 歩いても』は、なんと『ブルーライト・ヨコハマ』byいしだあゆみでした。

ポスターとかは散歩する母と息子の絵だったので、そういう話なのかと思ったら、意外でした。

それから、女性の執念というか、奥深さを知ることができるエピソードとして登場します。

映画を観る前に是枝監督と樹木希林さんとYOUの対談をテレビで観たのですが、何か絶妙なやり取りだったんですよね。

希林さんのお母さんは、日本の母親の最大公約数的な見事な存在。ちょっと皮肉屋で、一言一言がピリッと辛口なのがおかしいです。

そして、監督が起用することが多いYOUの娘も絶妙です。

適当に話しを合わせて、チャッカリ強かに計算していて、それでいて憎めない。

『誰も知らない』のときは、子役たちの素のリアクションに、ひるまずに適当に合わせられる人というキャスティングだったそうですが、今回は希林さんのアドリブに真っ向対決しています。

この母娘の会話だけでも楽しい。

阿部チャンの屈折した次男の演技は上手いし、連れ子との微妙な距離感、父親との距離感ともにパーフェクトでした。

阿部チャンと夏川結衣のコンビも何度目かの気がするのだけど、二人で画面に収まると美男美女なのだけど、夏川さんにはもう少し何か豪快さとかがあっても良かった気がする。

監督が両親にしてあげたくて、出来なかったこと。

阿部チャンの最後のナレーションがこの映画の全てだと思う。

孝行したいときに、親はなし。

肝に銘じよう。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★)

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オススメ!映画紹介『クライマーズ・ハイ』鑑賞

Climbers2年前に書籍紹介した横山秀夫氏の小説が映画になりました。

1985年8月12日。群馬県、北関東新聞の遊軍記者・悠木は、同僚の安西との谷川岳衝立岩への登頂のための準備を進めていた。その時、通信社の速報が第一報を伝える。
「羽田発・大阪行き日航123便が墜落した模様。乗客乗員524名」
興奮入り交じる編集局の中で、悠木が全権デスクを命じられた。この未曾有の大事故を巡って、熱狂と苦悩に満ちた濃密な一週間が幕を開ける。そして、高揚と疲労が極限に達した悠木は、あるスクープを前に厳しい判断を迫られることとなる。

メガホンを取ったのは、原田眞人監督。いつもの通り脚本も担当しています。

新聞のインタビューで、原作者からは「事件の時系列は原作通りに、でも原田監督らしさを出すこと」という注文があったというエピソードを読んでいました。

あれだけ厚い原作ですのでカットしたエピソードはありますが、事件自体は事実としてある訳で、その辺は原作の通りでした。

また、悠木が編集者を志す動機になった映画のエピソードやセリフを効果的に使うなど、細かなアレンジはしてありました。

悠木はNHKドラマ版の佐藤浩市のイメージがあったのですが、堤真一もハマっていました。

歴史に残る大事件を前に、上司たちからの嫉妬によるイジメや社長との確執、そして待ち合わせをしていた親友がクモ膜下出血で倒れるという出来事が重なり、離れて暮らす息子との関係に悩んだり、そして、現在のシーンでは絶壁越えに挑戦したりと、愚直で不器用な男を熱演しています。

カット数を細かいというのもあるのですが、緊迫感が物凄く伝わってきました。

そして、柔和なイメージのある堺雅人が壮絶な現場を目の当たりにする記者を熱演しているのが印象的でした。

現場に戻ってきた時に見せる、鬼気迫る視線の強さは、普段からは想像できない鋭さでした。

変更されたエピソードとして、スクープを取材する新人女性記者を演じた尾野真千子は、映画の中ではヒロインということになるのかもしれないが、良い意味で華がなくて、普通な感じの女優さんというのが、工学部出身の女性記者という設定に妙に似合っていました。

再現フィルムを観るように、物凄くリアルです。

さて、原田監督作品の楽しみと言えば、ご子息の遊人君を探せ!ですが、今回はTV局の取材クルー役で、結構あっさりと発見しました。

独り言のセリフが、かなり大きめに拾われています。

加えて、スタッフロールの中に「編集 原田遊人」と発見しました。

最近では出るより、作る方に楽しさを覚えているのかもしれませんね。

好きな作家の好きな作品が、好きな監督によって、素晴らしい俳優により映像化される。

こんなに奇跡的なことは、余りないだろう。

今年も23回目の夏が来る。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★)

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オススメ!映画紹介『奇跡のシンフォニー』鑑賞

Symphony劇中で使われている音楽が抜群でした。

生まれたときから施設で育った11歳のエヴァンは、両親の顔も名前も知らないが、心に聞こえてくる音を通じてつながっていると信じていた。ある日、施設を抜け出し、NYのストリート・ミュージシャンと出会ったエヴァンは、自分の想いを楽器に託して表現できるということに気付く。そして、自分の音楽はこの世界のどこかにいる両親の元へ届くと信じて・・・。

天才子役のフレディ・ハイモアの演技は、文句のつけようがないですね。

前半の暗い感じも、音楽に目覚めてからの笑顔も、観ている方に伝わってくる。

フレディだけに目が行きがちだけど、生き別れた両親を演じるケリー・ラッセル、ジョナサン・リース・マイヤーも、孤独な心を抱えたミュージシャンと芸術家という感じが出ていたし、何より演奏シーンが良かった。

この二人のリサイタルとライブは、同時進行で、ロックとクラシックが合体していくのですが、鳥肌が立ちました。

ストリート・ミュージシャンの少年を演じていた子は、ブロードウェイで『ライオンキング』のシンバを演じていた子だとかで素晴らしいし、教会でゴスペルを歌っている少女はメチャクチャ、ソウルフルでいて、キュートでした。

元ミュージシャンを演じるロビン・ウィリアムズの胡散臭いヒールっぷりも新鮮な感じで、哀愁感が漂っているし、心優しい福祉局職員を演じるテレンス・ハワードも相変わらず良い奴感があって、脇役陣がしっかりサポートしています。

11歳の孤児が、逃げ込んだ教会の神父の紹介で偽名のままジュリアードの特待生になるなんて、設定だけを読むと突っ込みどころ満載なんだけど、それをも納得させてしまう、音楽の力はとにかくスゴイ!と思わずにいられませんでした。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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新大久保【チング】500円ランチ

前にテレビで「コリアン・タウンに生きる人たち」みたいな特集をしていて、このお店のお嬢さんが出ていました。

ビビンパップとソルロンタンのランチを500円で提供するお店として有名です。

ずっと気になっていたのですが、なかなかタイミングが合わなかったのですが、入ってみました。

Dvc10020これが噂のソルロンタンです。

500円と言っても、キムチやオデン、佃煮みたいなの付け合せも、ちゃんとしています。

カクテキがいい具合につかってた。

ソルロンタンも、テーブルの岩塩で好みの味に整えつつ、マシイッソヨ!でした。

残念ながら、店番していたのはテレビでインタービューを受けていた娘さんではなくて、韓国人留学生だったのですが、この子が愛想が良くないんです!

というより、ホテルとバイト掛け持ちしているらしく、「明日は、休ませてもらいます」と、プンプンしているところだったみたいです。

勉強するために来日したのに、バイトをいくつもしないと生活できなくて、苛立つのも仕方ないですよね。

そういうのも含めて、韓国チックだったかもしれない。

ケンチャナヨ!

僕的には全然OKです。

次回は別のメニューをオーダーしてみよう!っと。

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愛読書!『心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの/神永学』

Yakumo2_2文庫版の第1巻を何の気なしに購入して、すっかりハマってしまいました。

待望の第2巻です。

以前の事件で「未解決事件特別捜査室」に左遷させられた後藤刑事は、警察幹部の娘で、新聞記者の真琴に悪霊が憑依したと聞き、死者の魂が見える大学生・八雲に助けを求める。世間では不可解な連続少女誘拐殺人事件が発生していた。
同じ頃、八雲と同じ大学に通う晴香は、大雨の日に川原で心霊体験をしたという友達から相談を受け、同じく八雲の部屋を訪ねるのだが。
二つの幽霊騒動に、誘拐事件と交通事故。複雑に絡み合った謎を、八雲は解きほぐすことができるのだろうか?そして、事件に巻き込まれた晴香の運命は・・・?

第1巻は短編で、八雲と晴香がいくつかの事件に巻き込まれて、その関係をつめていく過程が描かれていて、後藤刑事や伯父さんなどのサブキャラとの人間関係も分かっているので、安心して読み進めることが出来ます。

第2巻は、バラバラと思われたいくつかの事件が、一つに集約していくストーリー展開で、解決したと思った事件が、次の章では謎が深まっているという、連続ドラマを観ているようでした。

この作品、是非、映像で観てみたいと思ったのですが、2年前に一度ドラマ化されているそうですね。

ネットで調べたら「原作とは別物と思って下さい」という書き込みがありが、DVDを借りて観てみようか、チョット悩むところではあります。

僕の中では、元気だけど暗さも持っている晴香のイメージは、平山あや(女子大生役は少しキツイ・・・?)なのですが、如何でしょうか?

じゃあ、八雲は?と聞かれると、なかなか思いつかないのですけどね。

第3巻は9月に刊行されるそうです。

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オススメ!映画紹介『築地魚河岸三代目』鑑賞

Tsukiji松竹では『寅さん』、『釣バカ』に続く、シリーズ化を構想しているそうである。

都内の総合商社に勤務するエリート・サラリーマン、赤木旬太郎は、人事課長に抜擢され、恋人の明日香との結婚を考え、公私共に順風満帆の人生を送るずだった。しかし、大がかりなリストラの指揮を任された旬太郎の最初の仕事は、入社以来世話になっていた先輩社員に退職を勧告しなければならないと言う、自分の本意ではない仕事だった。
ある日、夜明け前の街をTシャツにジーパン、ゴム長靴姿で自転車に乗った明日香の姿を目撃したことから、旬太郎の転機が始まる。
明日香を追いかけてたどり着いた先は、日本の台所「築地市場」。仲卸の名店「魚辰」の二代目店主・徳三郎の一人娘である明日香は、体調を崩して入院することになった父の代わりに、店を手伝っていた。
活気にあふれ、人情に厚い築地に出入りするようになった旬太郎は、ある一大決心をするのだった。

思い込んだら一直線の大沢たかお、かわいいのに頑固者な田中麗奈、無口だけど情に厚い元ヤンキーの伊原剛志、江戸っ子気質な親世代の伊東四朗と柄本明、不器用な先輩サラリーマンの大杉漣と、鉄板なキャスティングですよね。

マギー、荒川良々、江口のり子といった「魚辰」の従業員も、割と有名になってきたところで、もったいない感じもするのだけど、ハマっていたなぁ。

今回はサラリーマンだった旬太郎が会社を辞めて「魚辰」の一員になるまでの話だったので、期待していたのよりはあっさりした感じだったのかなぁ。

大沢、田中と主演の2人は、若い割りにしっかりした芝居の出来る俳優なのですが、イメージ的に真面目というか、ストーリー的にも演技にもコメディっぽさはないので、松竹らしいお約束的な笑いのシーンは、しっくり来なかったのですが・・・。

例えば、喫茶店のママさんの旬太郎へのアプローチのシーンとかは、必要だったのだろうか?

でも、会社的には欲しいんだろうなぁ。

音楽がジャズっぽくて、オシャレでした。

最初、「このノリの音楽で、魚河岸のドラマでいけるのか?」と思ったけど、案外気にならなかったですね。

シリーズの初めから、婚約とか、出生の秘密とか、親しい人の闘病だとか、沢山エピソードがあるのですが、2作目、3作目が勝負なのかなって感じはしています。

マグロのコロッケとか、カツオのガワ丼とか、食べたいなぁ。

築地も暫く行っていないから、久し振りに場外の丼屋にでも行きたくなる映画でした。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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オススメ!映画紹介『告発のとき』鑑賞

Kokuhatsuオスカー作品である『クラッシュ』や、一連のイーストウッド作品を通じて、すっかりファンになっていたポール・ハギスの新作。

トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドンという名優たちを起用しながら、本国での配給がワーナーのインディペンデント部門というのが不思議です。

退役軍人ハンクは、イラクの最前線からアメリカに帰国した直後に息子のマイクが軍隊から脱走したとの連絡を受け、現地に飛んで行く。
地元警察の女捜査官エミリーの強力を得て、ハンクは息子を探しだそうとするが、そこにはある秘密が隠されていた。真実を追い求めるにつれて、父親の知らない息子の素顔が明らかになっていく。

アメリカ映画には、ベトナム戦争とその復員兵たちの苦悩や喪失感というテーマの作品がありますが、時代はイラク戦争なんですね。

元軍人で戦場での現実は理解しながら、父親として息子の行方を追い、真実に近付こうとする父親の深い愛情を演じるトミー・リー・ジョーンズの演技を堪能することは出来ました。

上手いです。渋いです。格好よいです。

今回は美人のまんまでシングル・マザーを演じたシャーリーズ・セロンも、親としてハンクに共感を持ち、捜査に協力するシングルマザーを好演している。

エミリー自身も、バツイチで、その元旦那は息子の父親ではない、というセリフがあったり、上司のセクハラや、同僚からはペットや家畜の虐待(?)のような普通は事件にもならないような相談ばかりを回されるというパワハラを受けていて、問題を抱えている。

一人『クラッシュ』状態ですね。

そして、スーザン・サランドンは出演シーンこそ少ないが、息子を失った喪失感を迫真の演技で見事に表現している。

ここだけでも、必見です。

物語は旧約聖書の巨人ゴリアテとダビデ少年の戦いを引用しているかと思えば、携帯ムービーが物語の鍵となっていて、上手く出来ている。

作品自体はフィクションであるが、モデルになった帰還兵の行方不明→殺人遺棄事件はあったそうです。

米国vsテロリストの戦いであったはずが、現地では一般の関係ない人たちの殺戮を繰り返し、そしてそうしなければ自分自身が殺されてしまう。

普通の日常生活を過ごしてきた若者が、突然に戦場に放り込まれ、そこで繰り広げられることのとのギャップが大きすぎて、過度の緊張感の連続によって負っていく、心の傷。

もしマイクが軍人だった父親ハンクを誇りに思い、同じ軍人になることに崇高な理想を抱いていなければ、他人の痛みを知る優しい心の持ち主ではなければ、そして・・・。

この悲劇が起きなかったのかもしれません。

日本人にはなかなか想像できない精神状態なのかもしれません。

それでも、声高にではなく、静かに、でも痛みや怒りを伴って、告発していく。

そんなハギスの人間ドラマが、また一つ、誕生したのではないでしょうか。

(満足度:★★★★、オススメ度★★★★)

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オススメ!映画紹介『幸せになるための27のドレス』鑑賞

27dresses_2基本的にアメリカのロマンティック・コメディって、好きなんだなぁ。

母親を早くに亡くし、子供の頃から父と妹テスの面倒を見てきたジェーンは、上司のジョージの秘書として、27回もの「結婚付添人」として、他人の成功を支援することに生きがいを感じるようになっていた。しかし、そんなジェーンも、「いつか自分が主役になること」を夢見ていた。
ある日、彼女が思いを寄せるジョージが、ジェーンの家に数週間の予定でバカンスに来ていたテスと一瞬で恋に落ち、結ばれてしまう。泣きたい気持ちをグッとこらえながらも、ジョージとテスの結婚式の準備を手伝うジェーン。
そんなある日、新聞の日曜版に結婚式の記事を載せる新聞記者のケビンが、彼女の「付添人」という生き方に興味を持ち、取材のためジェーンに接近してくる。

キャサリン・ハイグルって、ドラマで有名な女優さんらしいですね。

個人的にドラマを知らないので、背が高くて、美人なのに、有名人っぽさがないので、スゴク素敵な女性なのに、自分に自身が持てなくて、他人の幸せばかりを優先してしまうジェーンを厭味なく演じていました。

ケビンを演じていたジェームズ・マーズデン。

どこかで観たことあるなぁ、と思ったら、『魔法にかけられて』の王子様ですね。

おとぎ話の世界から飛び出した、真っ直ぐすぎる正義感の持ち主の王子様から一転、過去にあった事件で、女性や結婚ということに興味を持てなくなった結婚式の取材専門の記者で、昇進を狙って、ジェーンを追いかる口の悪い青年を、見事に演じていました。

二人のコンビネーションが良くて、少しずつ、少しずつ変化していく関係を丁寧に見せていたと思います。

飛び切りの美人で、男を振り返らせることの天才の妹テスや、ジェーンにキツイ苦言も言ってくれる親友で会社の同僚ケイシーなど、脇役たちも魅力的で良かったですね。

最後の勇気って、なかなか出せないけど、お互いに理想の相手とは違うけど、ケンカしながらも、素の自分でいられる相手というジェーンとケビンの関係は羨ましいですね。

誤解から別れてしまった二人が、再び出逢う、その方法とかも、アメリカっぽいと言ってしまって良いのかな。

ブライダル・ファッションの参考書的な使い方も出来るかもしれませんね。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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