« 仙台グルメ紀行【牛たん・喜助&駅弁】 | トップページ | 愛読書!『代筆屋/辻仁成』 »

愛読書!『夜市/恒川光太郎』

Yoichi本屋で何となく買いました。

角川ホラー文庫に入っているのだけど、ホラーという感じはしませんでした。

日本的な【和】の表現が美しくて、それでいて、どこか切ない空気の漂う、そんな物語でした。

『夜市』は、妖怪たちが様々な品物を売る夜市に、何も知らずに迷い込んだ兄弟の物語。

兄は、自分の弟と引き換えに“人攫い”から「野球の才能」を購入し、元の世界に戻ってからはリトルリーグ、そして、甲子園のヒーローと成長していく。しかし、弟を見捨てた罪悪感は拭い切れず、弟を買い戻すために再び夜市に訪れ、“人攫い”の店を探して回る。

もう一編の『風の古道』も、異界に迷い込んだ少年たちの物語。

好奇心から時空の“綻び”から舗装されていない古道に迷い込んだ僕とカズキ。茶屋で親切にしてくれた青年・レンに、正式な出口を案内してもらっている途中、レンと旧知の関係にあるコモリと遭遇する。レンを憎んでいたコモリが放った銃弾を受けたカズキが瀕死の重体となり、人を蘇生させる術を使えるという古寺への旅が始まる。旅の途中で知る、レンの過去とは・・・。

所謂、ホラー的な怖さは全くと言って良いほどありません。

でも、子供の頃に、熱が出た時に必ず見る不思議な夢ってあったと思うのですが、そんな世界でした。

怖くはないのだけど、何かがおかしい、不気味な感じ。

そんな懐かしい肌触りがしました。

さすが、「史上最高の日本ホラー大賞」と呼ばれているだけはあります。

両方とも想像していなかったエンディングが待っていて、飽きることなく一気に読んでしまいました。

|

« 仙台グルメ紀行【牛たん・喜助&駅弁】 | トップページ | 愛読書!『代筆屋/辻仁成』 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83452/21627113

この記事へのトラックバック一覧です: 愛読書!『夜市/恒川光太郎』:

« 仙台グルメ紀行【牛たん・喜助&駅弁】 | トップページ | 愛読書!『代筆屋/辻仁成』 »