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愛読書!『震度0/横山秀夫』

Zero横山秀夫氏の警察小説って、好きな作品が多いのだけど、これも良く出来ている作品だなぁ・・・。

阪神大震災が起きた朝。N県警警務課長の不破義仁が姿を消した。県警の内部事情にも精通し、上司からも現場からも人望の厚い不破が、なぜいなくなったのか?蒸発か?事件に巻き込まれたのか?
キャリア組の将来は警視総監と噂される35歳のエリート・冬木警務部長、私大出身で組織内のコネクションのない椎野県警本部長は指揮権争いで対立し、準キャリの堀川警備部長は地震の対応に走り回り、地元叩き上げの刑事部、生活安全部、交通部の三部長は足を引っ張り合い、誰に味方するかを虎視眈々と見定めていた。
複雑に絡み合う思惑と利害関係、保身と野心があからさまに描かれていく。

誰が主役ということもなく、部長室、会議室、一般で言うところの社宅にあたる公舎での会話が次々に移動していきます。

警察官同士の対立だけでなくて、その奥さん同士にも序列があったり、特に元婦警だったりするとライバル心剥き出しで舌戦が繰り広げられたりしていて、こっちの戦いの方も読み応えがありました。

地震の被害は時間の経過と共に拡大するが、遠方のN県からは待機命令が出るだけで、なかなか出動できずにいる。

一方、次の人事でノンキャリからの警視正登用の大抜擢人事が内定していた優秀な幹部の不在は、静かにしかし確実に警察内部を揺さぶっていく。

これまで鑑識とか、似顔絵婦警とか、警察内部のメインストリートにいない人にスポットを当てることも多かったけど、今回は長編ということで色々な部分に光を当て、そして影を際立たせていたのではないでしょうか。

やっぱりねの不正から、意外な結末を含めて、面白かったです。

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