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『実録・連合赤軍-あさま山荘への道程』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Asama

なぜ、今、あさま山荘事件なのだろうか、そんな疑問を抱きつつ、鑑賞した。

1960年代に勢いを増した学生運動。1972年2月、革命を目指していた連合赤軍のメンバーだった5人の若者が、長野県のあさま山荘に立てこもる。警察との攻防のすえに逮捕される彼らだが、やがて仲間内での同志殺しが次々と明らかになる。
革命戦士を志した若者たちは、なぜ追い詰められていったのか・・・。

1971年生まれの僕にとっては、当時の記憶はあるはずがなく、後年に『昭和を振り返る』的な番組で映像を見たにすぎない事件である。

190分という長丁場。前半は当時のニュース映像に、坂井真紀、佐野史朗といった俳優の演技を加えて描き、後半は連合赤軍の同志粛清の悲劇を描いていく。

連合赤軍を題材にした映画のドキュメンタリーという形式で、当時の若者を現代の若者にダブらせ、語らせた『光の雨』。
同じ事件を警察側から描いた『突入せよ!「あさま山荘」事件』。

今回は、なぜ若者たちはあの事件が起こしたのか、その当時の若者たちの姿と心情に真っ向から対峙し、しっかりと描かれていました。

特に、若松監督とも付き合いのあったという、重信房子の親友で、赤軍派設立メンバーの一人・通山美枝子が大きく取り上げられていて、坂井真紀が演じています。

37歳の彼女が、20~25歳の女性を演じていて、違和感がないのもスゴイですね。

「父がいないために、苦労して育ててくれた母を楽にしてあげたい」一心で革命に参加していた彼女は、幹部メンバーが醸し出す異常な雰囲気の中で、ずっと普通の女性の視線を保っていた彼女を主軸に置くというのは、狙いが分かり易かったと思います。

訓練についていけない彼女を見つけた時の、永田洋子を演じた女優の目が怖かった。
『光の雨』を観た時も思ったのですが、彼女も高い思想を持ちながら、ある意味で女性らしさを捨て切れなかった女性だったのではないかなぁ、と思ってみてしまいました。

次は重信房子の物語も見てみたい。

この後、物語の一番大切なセリフを、当時、未成年だったメンバーに語らせるのは、正直、ズルイと思ったのですが、結構胸にジーンと響きます。

赤軍左派の二番手・坂口を演じたARATAのストイックな感じも上手く出ていた。

結局は何を描きたかったのか、今も頭の中で整理できていない。

彼らの行動を美化すべきではないと思う。

それでも、観ないよりは観て良かったと思える、稀有な作品だと思います。

新宿テアトルが満杯になっていましたが、やはりその世代の観客も多かったのかなぁ。

途中でカップルは出て行ってしまいましたが、デイト向きの作品ではないと思います。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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