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愛読書!『ブルータワー/石田衣良』

Bluetower石田衣良とSFというのも、つながらなかったのですが、中年の脳腫瘍患者から登場するSFっていうのも不思議でした。

でも、好きな感じの作品でした。

悪性の脳腫瘍で、残り数ヶ月の命と宣告された瀬野周二は、耐え切れぬ頭痛がきっかけとなり、200年後の23世紀の世界に意識だけスリップした。
地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成していた。
周二は【青の塔】の30人委員会の議員・セノ・シューとして、また、地表に住む人々に地球を救う伝説の【うそつき王子】として、人類の危機に立ち上がることになる。

まず、出てくるのが新宿ビル街、新宿御苑、戸山公園や箱根山、国立医療研究所と、僕の生活圏内に実在する地名がふんだんに出てくることに惹かれました。

上司と密通する妻、周二に憧れ以上の感情を抱く利奈、“ココ”という名のネコ、現実界とパラレルワールドでは、相似形を示している。

命の時間の迫った周二が、二つの世界を往来しながら、滅亡の危機に瀕したパラレルワールドを救うことが出来るのか、結構、ドキドキしながら500ページ近い枚数も気にならず進むことが出来ました。

執筆を開始したのは9・11の直後だったそうで、それは地上2,000メートルのマンションという設定に表れているし、「報復は、また新しい復讐を産むだけ」という9・11後の世界の問題を石田衣良なりの視点で描いていて、分かり易いと思いました。

二つの世界が相似形であることの意味を示したクライマックスの設定も納得できました。

スケールが大きいので、映像化するならアニメかな・・・。

でも、ものすごく映像が浮かんでくる作品でした。

オススメです。

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