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『明日への遺言』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Yuigon派手さはない。

戦争裁判という特異な舞台が、実直なほど真っ直ぐに描かれていました。

太平洋戦争末期、無差別爆撃を実行した米軍機の搭乗員を処刑した責任を問われ、B級戦犯として戦争裁判にかけられた岡田資中将。
傍聴席から妻・温子や家族が見守る中、彼は部下を守るために戦っていた。
そんな岡田中将の潔い姿は、次第に法廷内にいる全ての人(日本人だけでなく、アメリカ人も)の心を動かしていく。
そして、ついに判決が下る時が来る。

被害者と遺族の方がおり、手放しで格好良いと言うことは不謹慎だと思う。
しかし、部下の行動は全て上官である私の責任にあると、言い切る岡田中将の姿には、指導者、リーダーはこのようであれ、と現在に示していると思います。

奥さんのモノローグの中に「戦犯として処刑されても、岡田資の妻であることを誇りに思う」というセリフが印象的ですが、責任を取らないリーダーが多い中、彼の取った行動は日本人としての誇りと言えるのではないでしょうか。

ナレーションの竹野内豊は、最初のドキュメンタリー・フィルムの部分では、硬いかなぁ、と思いましたが、物語に入ってからは気にならなくなりました。

証人として登場する西村雅彦さん、蒼井優ちゃん、田中好子さんは、大きくクレジットされていますが、一瞬で終わってしまいました。

だからこそ、藤田まことさんの実直そのものな演技、富司純子さんの燐とした佇まいが、光っていたのだと思います。

自分もですが、戦争を知らない世代にとって、知らないこと、理解し得ないことが多いのですが、こうして追体験できること、知ることが出来るのは、嬉しいことなのだと思うのです。

こんなに心に染みた『ふるさと』もなかったと思います。

日本語と英語が半々だし、法廷劇が中心なので、苦手な方は苦手かもしれませんが、黒澤組を引き継いだ小泉組から、また素敵な作品が届けられたと言って良いでしょう。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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