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2008年3月

愛読書!『ブルータワー/石田衣良』

Bluetower石田衣良とSFというのも、つながらなかったのですが、中年の脳腫瘍患者から登場するSFっていうのも不思議でした。

でも、好きな感じの作品でした。

悪性の脳腫瘍で、残り数ヶ月の命と宣告された瀬野周二は、耐え切れぬ頭痛がきっかけとなり、200年後の23世紀の世界に意識だけスリップした。
地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成していた。
周二は【青の塔】の30人委員会の議員・セノ・シューとして、また、地表に住む人々に地球を救う伝説の【うそつき王子】として、人類の危機に立ち上がることになる。

まず、出てくるのが新宿ビル街、新宿御苑、戸山公園や箱根山、国立医療研究所と、僕の生活圏内に実在する地名がふんだんに出てくることに惹かれました。

上司と密通する妻、周二に憧れ以上の感情を抱く利奈、“ココ”という名のネコ、現実界とパラレルワールドでは、相似形を示している。

命の時間の迫った周二が、二つの世界を往来しながら、滅亡の危機に瀕したパラレルワールドを救うことが出来るのか、結構、ドキドキしながら500ページ近い枚数も気にならず進むことが出来ました。

執筆を開始したのは9・11の直後だったそうで、それは地上2,000メートルのマンションという設定に表れているし、「報復は、また新しい復讐を産むだけ」という9・11後の世界の問題を石田衣良なりの視点で描いていて、分かり易いと思いました。

二つの世界が相似形であることの意味を示したクライマックスの設定も納得できました。

スケールが大きいので、映像化するならアニメかな・・・。

でも、ものすごく映像が浮かんでくる作品でした。

オススメです。

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たまには、こんな日曜日

もうすぐ4月というのに、肌寒い日曜日。

サクラの花も来週まで大丈夫だとか。

Dvc10002

2年位前までは、地下鉄通勤だったので、公園の中を通っていたので、季節感がありましたが、最近は普通の道路を通って駅までいくので、あんまりサクラの木を見なくなりましたね。

さて、昨日まで動いていたインターネットが接続できなくなり、新宿の電気屋にルーターを見に行ったのだが、適当なのがなかった。

中古も見に行ったのだけど、「この商品はNTTしか対応していません」というのしかなかった。

Dvc10003そんな感じで途方に暮れていたら、新宿アルタ前の広場では、マックのプレミアムコーヒーの愛飲感謝のイベントをやっていて、無料で試飲が出来ました。

「何だ、並ばなくちゃいけないのか」って、若者もいた位、結構、長い列が出来ていましたよ。

ホームレスのオジさんの集団が、コーヒーをすすっていたのは、何となくおかしな光景でしたけど・・・。

去年の秋頃は、タダ券を50枚ほどもらったので、ほぼ毎日飲んでいました。

家に帰ってきて、何年も前の取説を探し出しました。
とりあえず、初期化して、設定をし直してみたら、こうしてつながった次第です。

良かった、良かった。

しかし、何だかムダに動いた日曜日だったな。

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Live! BIGBANG 【2008 グローバル・ワーニング・ツアー】@JCBホール

まず、後楽園の地下にこんなライブ・スペースがあること、知らなかった・・・。

韓国のHip-Hop・R&BグループのBIGBANGの日本での単独初ライブです。

特に好きという訳でもなかったのですが、昨年のヒット曲『コジンマル』は好きだったので、とりあえず行ってみました。

ファン層が読めなかったのですが、所謂Bボーイ&Bガールといういうこともなく、普通の若い女性が多かったです。

ライブは『Always』でスタート。まず、Vocalの3人だけが登場して歌いはじめ、中盤にRapの2人が加わって、盛り上がりました。

日本で発売されたスペシャル盤に、各人のソロ曲を加えた選曲でした。

Solの『Ma Girl』とかは、超ド直球のR&Bは好きだなぁ。

Vocalは3人とも良い声していますが、Solの声がやっぱり良いなぁ。
タンクトップを破いて、モムチャン振りを披露するサービスもありました。

彼は普通にR&Bシンガーとしても売れるんじゃない、と思ったら、ソロ・アルバムを準備中だそうです。

MCはほぼ日本語でした。
日本でもある程度の成功を収めているSE7ENと同じ事務所ですので、日本進出の準備は万全ってことですかね。

ジャケ写では幼い感じのした5人ですが、結構好青年っぽい印象でした。

彼らのグループ名をタイトルにした『BIGBANG』や、日本盤に収録の『How Gee』はよりヒップホップっぽいノリで格好良いし、ゆったりテンポの曲も格好良い。

トドメは、C+Cの“Everybody let's dance”ネタですからねぇ・・・。

D-LITEのソロでは恋人探し、G-DRAGONはバラを投げ入れると、韓国っぽい演出もあり、韓国からの大応援団のリードでお約束のコール&ダンスもあり、不思議な空間でした。

ゲストのGommyのR&Bも格好良かったですよ。

彼女も日本語で「韓国ではかわいいとか、セクシーとか言われたことなくて、女なのにハンサムって言われます。私もハンサムって呼ばれる方が好きです。」と話していました。

アンコールの“Baby Baby Baby”が耳に残っています。

うん、楽しかった。

そんな余韻に浸りつつ、会場を出たら、一体は、Xのコスプレ軍団で埋め尽くされていました。
復活ライブ中だったのでしたね・・・。

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『ポストマン』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Postman巨人軍のフロントマンであり、ニュースキャスターも務める一茂は、何処に辿り着きたいのだろうか。

千葉・房総半島の郵便局の配達員・海江田龍兵は、未だに配達用自転車で、1通1通、手紙を届けることに誇りを持つ、昔気質な男。2年前に妻を亡くし、中学3年のあゆみと小学3年の鉄兵を男手ひとつで育てている。
陸上の長距離選手として将来有望なあゆみは、地元から離れた高校へ進学し、寮生活をしたいと考えていた。しかし、龍兵の猛反対にあい、母親の死を受け入れられずにいた彼女は父に反発をする。
そんな父娘の間に立つことになってしまった、あゆみの担任の奈桜子は、このまま教師を続けるか、アメリカの大学院に進学するかで思い悩んでいた。

土曜ドラマ『ライフ』を何話か観て、北乃きいって女優は面白いかも、と思っていたのですが、前半は死んだ母親への思いが強すぎて、うつむいたまんまの少女だったので、観ていて魅力的に感じませんでした。

中盤、父親との対立関係が激化した辺りで「フムフム」とうなづき始め、ラストの全てを受け入れることにしたときの晴れ晴れとした笑顔に「ここでキター!」と思いました。

きっと、こんな娘がいたら良いなぁ、とオジさん達は思うことでしょう。

一方で、原沙知絵演じる、内向きで投槍だった臨時教師の成長物語としても、観ることができます。

「自分の将来さえ決められない私に進路指導は無理」と言いながらも、父娘の対立に関わっていく内に、教師という職業への誇りを感じ始めていく。

多分、挫折感を知っている人の方が良い教師になれるのではないでしょうか。
陸上選手として大成せず、留学して現実から逃げ出そうとしている自分のことも理解しているのだから。

そんな女性陣の中で、最初から最後まで朴訥な情熱を見せる長島一茂は大したものだと思いました。

漁師の息子として生まれながら漁師にはならずにプロの郵便配達員となっていくこと、亡き妻への一途な愛情、そして反発する娘に戸惑いながらも真っ直ぐにぶつかっていく父親像。

全て、小手先の技術におぼれない、真っ直ぐな演技がリアリティを持たせている。

房総半島から富士山の麓の村まで、配達用の自転車で飛ばしていくのも、長島一茂なら有り得るかも、ってところでしょう。

しかし、竹中直人氏すらギャグなしだったのに、【木梨サイクル】には笑えましたね!

谷啓&犬塚弘のクレージーキャッツ共演も、なかなか面白いキャスティングでした。

過度の期待さえ持って観なければ、かなりOKだと思います。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『Sweet Rain 死神の精度』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Sweetrain映像化が相次ぐ伊沢幸太郎作品の中で、主人公が死神という異色な作品の映画化です。

黒い犬を伴い、雨と共に地上に現れる死神の千葉。彼の仕事は、ターゲットを7日間観察した後、不慮の事故による死を「実行」するか、「見送」って生き延ばすかを判定すること。
CDショップの試聴コーナーで、地上で唯一こよなく愛するミュージックに酔いしれながら、今回のターゲットである家電メーカーの苦情処理係・藤木一恵が会社から出てくるのを待っていた。

物語は、原作の6つのオムニバスの中から3つ、1985年、2007年、2028年に降りてきた時のエピソード。
原作自身も、エピソード間にリンクが張られていましたが、原作とは異なるリンクの張り方で見せてくれます。

何より【死神】役の金城武の存在感が良かった。

感情の薄い演技で、共演者との会話はズレズレで全く噛み合っておらず、しかし、決してボケを狙っていない自然なやり取りが妙にハマっていました。

「ナンパ」、「ミニクイ」とか、同音異義語を取り違えるのも、国際人・金城武だから「アリ」と納得させられたのではないでしょうか。

原作者の伊沢氏も、「主演・金城武」という企画書に「観てみたい」と思ってしまったそうです。

いつものロン毛、爽やか青年、チンピラ風、短髪の若者と、登場する度にイメージを換えて来るのも原作通りではあるのですが、どれも様になっていました。

1話目のコニタン演じる不幸の塊みたいな女の子。
【声】ってキーワードがあって、昔からコニタンの声は可愛らしくて、キレイな声だな、と思っていたので、イメージ通りでした。

コニタンは時代に左右されない普通の格好だったのだけど、彼女の同僚の格好がバブリーで面白かった!

当時はまだ【ストーカー】という言葉はなかったと思うのですが、クレイマー役の吹越満氏は、ヤバすぎでしょう。

2話目は、時代遅れの人情タイプのヤクザと、実の兄貴のように慕うチンピラの情を描きます。
光石研さんと石田卓也君が登場。
原作では結構ドキドキしたのですが、映像化されてしまうと、オチが分かってしまったのは残念ですね。
二人とも刺青をバッチリ仕込んでいたようですが、チラリとしか映らなかったのも、残念かな。

ラストは、海の見える美容院の老婦人を、富司純子さんが格好良く演じてくれました。
本当、惚れ惚れしますね。
オジ様、オバ様と彼女目当ての観客も何気に多かったですよ。

ネタバレになってしまうので、多くを語れないのが残念ですが、エピソードやセリフは原作のイメージを損なわず、設定だけが微妙にズレながら、全体としては上手くまとまっていました。

千葉は「人は誰もが死にゆくもの。死は特別ではない。」と何度も繰り返すのだが、ラストに老婦人が「特別ではないけど、(本人や、周囲の人にとっては)大切なこと。太陽がそうであるように。」と返すシーンが印象的である。

死神は人の最期の瞬間を見届けるだけであって、その人の人生を見てきた訳ではない。

幼い頃から次々に愛する人を失くし続けてきた女性。
親の愛から見放され、他人に愛を求めた青年。
愛する人を守るために、自らその愛を放棄した老女。

三者三様ながら、大切なものが描かれていたのでは、ないでしょうか。

ボクは好きだなぁ。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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韓流シネフェス2008春<3>『ス』鑑賞

Photo_2在日韓国人の生活を描いた『月はどっちに出ている』や『血と骨』を撮ってきた崔洋一監督が単身、韓国に渡り、現地のスタッフ・俳優と作り上げたハードボイルドアクション映画。

裏社会では警察すら一目置かれている最高の殺し屋【壽(ス)】こと、テスの唯一の望みは、子供の頃に自分の身代わりとなって麻薬組織のボスに捕まった双子の弟・テジンを探し出すこと。
その願いが叶った夜、兄弟が見つめ合い、歩み寄ろうとした瞬間、テジンは何者かに射殺されてしまう。
弟殺しの犯人に復讐するため、テスは刑事になっていたテジンになりすまし、正体の知れない犯人探しを開始する。
しかし、テジンの恋人ミナや、殺し屋・スの逮捕に執念を燃やす同僚刑事に疑いの目で見られていた。

韓国では昨年公開されていて、ずっと観たいと思っていたのですよね。
やっと観られました。

ソフトなイメージが定着すつつあるチ・ジニが、冷酷な殺し屋と刑事の二役を演じ、アーミーナイフを中心とした超ハードなアクションと、いかにも男性的な色気や哀愁を帯びた表情で演じていて、引きつけられました。

男から見ても、格好良かった。

日本では、ビートたけし(北野武)では描けたとしても、その一つ、二つ下の世代の俳優では思い当たらない・・・。

いかにも崔洋一監督らしく、また、いかにも韓国人の好きなそうな、ノワール作品になっていました。
音楽の入り方が日本映画っぽいかもしれないなぁ、とか思いながら、アクションでの殺傷の仕方は日本ではチョット・・・かもしれませんね。

多分、韓国で撮って正解だったのだろうなぁ・・・。

まぁ、決して後味の良い作品ではないと思いますが、この手の作品も大丈夫な方だったら・・・。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★)

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韓流シネフェス2008春<2>『なつかしの庭』鑑賞

Photo『ユゴ』で大統領暗殺という史実を扱ったイム・サンス監督が、80年代の民主化運動の時代を描いたラブストーリー。

80年代、独裁軍事政権に抵抗し、逃亡生活を続けていたヒョヌは、彼を匿う協力者として、美術教師のハン・ユンヒを紹介される。ヒョヌは自分を「運動家ではないが、社会主義者だ」と紹介するが、ユンヒは温かく彼を迎え入れ、いつしか二人は恋に落ちていく。
しかし、仲間が一網打尽されたという知らせに、二人の幸せな生活は終わりを告げ、ソウルに戻ったヒョヌはあっさりと捕まってしまった。
あれから17年。獄中生活を終え、出所したヒョヌの記憶は、あの頃へと戻っていくが・・・。

正直、難しかったですね。
特に説明なく、出所シーンから始まって、新生活の開始と共に、回想シーンが織り込まれていく。

そういう歴史的な事件があったことは聞いてはいるものの、自分の肉親や知人に被害者がいるわけではない異国の私たちには、本当の意味で、この作品が描きたかった「なつかしさ」は理解できないのかもしれません。

例えば、ユンヒのセリフに「光州事件のことは、NHKの映像で見たわ」というのがあって、当時の韓国では自国で起きた殺戮を、メディアを操作して隠匿していた、歪んだ状態だったのですよね。

だから、日本の学生運動の時代にもあったであろう、思想家と、そうとは知らずに逃亡生活を共に過ごしてし、愛してしまった女性の悲恋として、観ることにしました。

『チャングム』の後なので、日本ではチ・ジニの主演のように扱われていますが、これはヨム・ジュンアの方が役としては、物語の展開を含めて、大きかったような気がします。

優しさと温かさもある献身的な女性なのに、知的でクールな振る舞いで誤解されてしまう部分がある。
すごく不自由な時代の韓国で、女ひとり、しっかりと立っているイメージ、出ていました。

もちろん、正義感溢れる青年から、白髪の初老の男まで、17年間の半生を演じた、チ・ジニも良かったですね。

オープニングとエンディングは現代のエピソードなので、彼がメインですが、途中、獄中にいる時間帯は全く登場しないので、彼目当てで観に行くと、「あれれ?」ってこともあり得るのかなぁ・・・。

二人の愛の結末は悲しいものとなりましたが、明日への希望を残しているところが好感が持てました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『マイ・ブルーベリー・ナイツ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Myblueberry_2撮影がクリストファー・ドイル氏でなくても、ウォン・カーワァイ監督の世界は成立するのだなぁ・・・。

ニューヨーク。失恋したばかりのエリザベスは、別れた男のアパートの近くにあるカフェで彼を張るようになり、オーナーのジェレミーの焼くブルーベリーパイに癒され、いつしか二人は親しくなるが、彼女は突然に旅に出る。
出発して57日目。彼女はメンフィスのバーで働いていた。別れた妻への愛を断ち切れずにアルコール依存症になった警官のアーニーと親しくなり、その元妻とも会話をするようになる。
251日目。若く、美しい女性ギャンブラーのレスリーと出逢い、彼女の車でラスヴェガスを目指していた。

シンガーであるノラ・ジョーンズが、自然体の演技を見せていることが、まず驚いた。
挿入歌は歌っているものの、演技だけで勝負している、しかもカーワァイ作品独特の当日にセリフを渡されるという芝居の中で、きちんと繋がって見えたのが素晴らしいと思いました。

キラキラ輝きながら走る電車&夜景はキレイで、それが出だしの文章の感想です。

ガラス越しに映し出される、カウンターに隔たれた二人の距離間が、何となく良くって、旅先でその時に感じたことを綴る手紙のやり取りというのが、現代っぽくなくて良かったです。

今回は受け役のジュード・ロウも、イイ奴ですよね。
高感度アップです。

旅先で出逢うチョット傲慢な元妻を演じたレイチェル・ワイズの息を呑むほどの美しさは見事だし、女ギャンブラーというこれまでのキャラクターにない役に挑んだナタリー・ポートマンも良かった。

毎日、焼いても売れ残るブルーベリー・パイの酸っぱい味に、失恋した自分を重ねながら、1年越しの再生までの日々・・・。

語られる言語が何語であっても、素晴らしいものは、素晴らしい、ということかな?

『2046』なんかよりは、断然こっちの方が好き!

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『犬と私の10の約束』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Inutowatashi本編が終わって、BoAの主題歌が流れても、誰も立たない・・・。

いえ、皆さん、涙顔から戻るのに、立ち上がれなかったみたいです。

北海道・函館で暮らす14歳の少女・あかりの家に一匹の子犬がやって来た。前足の片方だけが靴下を履いたように白いそのゴールデンレトリーバーに、あかりは「ソックス」と名づける。犬を飼うことに喜びを見せるあかりに、母は犬と【10の約束】をしなければならないと教える。
母親の死、大学病院に勤める父親の転勤、淡い初恋・・・。やがて獣医を志し、成長していくあかりだったが、どんな時にもソックスがそばにいて励ましてくれた。

少女時代を演じた福田麻由子ちゃんが良かったですね。
多忙の父親と病気の母親という境遇の中で、健気で、犬との共生の中で癒されていく少女を自然に演じていました。

元々、成人したあかりを演じた田中麗奈と感じが似ているなぁ、と思ったので、つながりは良かったです。

ただ、成人してからは「彼とのデイトも犬のことが気になって楽しめない」と言って、煩わしがる現代っ子になっていました。

まぁ、それはその後のストーリーのための設定ではあるのですが・・・。

父親役の豊悦も味がありました。
犬が苦手だったのが、妻に先立たれ、娘が就職してからは、ビールを飲みながらソックスと愚痴を言い合う親父になっていました。

実は長い期間ペットを飼って、死別したことがないので、このエピソードが一番共感したかな。

一昔前のニヒルな彼からは想像できませんが、このところ見せる様々なタイプの父親像は面白いです。

後半、年老いたソックスと就職して函館を離れたあかりにとって、悲しい結末に向けて動き出します。

僕的には「まだ、早いだろ」ってところで、グスン、グスン聞こえ出しました。

最初に触れましたが、劇場が明るくなっても、ボロボロな顔の方、男女問わず多かったですよ。

物語に関係なく差し込まれる、子犬の愛らしいカットは、正直あざといなぁ、と思いましたが、かわいいことには間違いない。

冷静になるとテーマは何だったんだろう、と思う部分もあるのですが、ハズレはありません。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『ジャンパー』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Jumper予告編で、観たい!、と思ったのですけど・・・。

ミシガン州アナーバーに住む、15歳の少年デヴィッドは、凍った川の氷の下に落ち、「もうダメだ」と思った瞬間、ずぶ濡れのまま図書館の書庫にいた。
空間移動の才能に目覚めたデヴィッドは、15歳で単身ニューヨークへと旅立ち、銀行の金庫室から大金を盗み出すことに成功する。
しかし、その存在に気付いた男がいた。空間を移動できる能力を利用して個人的な利益や歴史を変えてきた【ジャンパー】を悪とみなし、彼らの抹殺を使命とする組織【パラディン】のローランドである。
10年後、デヴィッドは世界中を飛び回り、自らの能力を謳歌していたが、同じジャンパーのグリフィンという青年が現れてから、デヴィッドはパラディンたちの襲撃に遭い、そしてジャンパーの宿命と秘密について知ることになる。

『ボーン・アイデンティティ』や『Mr.&Mrs.スミス』のタグ・リーマン監督が、『スター・ウォーズ』シリーズのヘイデン・クリステンセンを主役に映画を撮った、ということで期待は大きかったのですが、結構、平凡な印象がしました。
決して、悪くはなかったと思うのですけど。

主演のヘイデン・クリステンセンは、デヴィッドなりに普通に生きているのですが、銀行強盗とかしているので、見方によっては悪い奴で、その不完全さが魅力になっていると思いました。
ある意味、アナキン・スカイウォーカーに繋がる部分もあるのかなぁ・・・。
そんな風に観てしまいました。

サミュエル・L・ジャクソンのヒール役振りは、渋いのですけど・・・。

この【パラディン】という組織、物語上はヒールなんだけど、実はジャンパーの犯罪を防いでくれているという正義な存在な訳で、それが行き過ぎてしまうとこうなっちゃうんだというのが、微妙な感じを出しているのかもしれないですね。

瞬間移動で東京にもやってくるのが話題になっています。

冷静に見てしまうと、渋谷→銀座→新宿→秋葉原→お台場って、どんな移動してんじゃ!って思うのですが、外国人が見た東京の代表風景ってことなんですかね。

ヒットしたらシリーズ化するかもしれない、ってことですので、好きな方は是非。

(満足度:★★★、オススメ度:★★★)

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『ダージリン急行』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Darjeelingインドの宗教的な景色の中、ゆっくり、おっとりとしたテンポで家族の絆が描かれていきます。

父の死をきっかけに1年間絶交していたホイットマン兄弟が、長男の呼びかけで集まった。
長男・フランシスはバイク事故で瀕死の重傷を負ったばかりだし、もうすぐ子供が産まれる次男・ピーターは離婚を考えていて、小説家の三男・ジャックは恋人と別れたばかりと、それぞれに問題を抱えていた。
会えば口論し、掴み合い、いがみ合う三人だったが、インドを駆け抜ける列車・ダージリン急行で心を癒すインド横断の列車の旅が始まった。

登場人物の現実は物凄く深刻なのに、かなりコミカルに描かれているのが可笑しかった。

大体、主人公が顔を包帯でグルグル巻きにして、杖をつきながら、インドを旅行するって、どういうこと!って感じです。

三人とも結構大人なのに、子供みたいにケンカして、父親の葬儀にすら帰って来なかった母親を憎みながらも、決して母離れ出来ている訳ではない、モラトニアムな印象です。

旅の後半に衝撃的な出来事があり、三人の関係性に変化が見られますが、きっとこの後もダメダメで行くんだろうなぁ。

オスカー俳優のエイドリアン・ブロディのトボけた感じの演技が絶妙でした。

さて、日本公開では、プロローグとして、三男のジャックと元恋人がパリのホテルで再会する13分間の短編『ホテル・シュヴァリエ』が同時上映されます。

恋人役はナタリー・ポートマンなのですが、13分間なので全てが語られる訳ではありません。

「何だったんだろう?」と思っていると、本編の方にきちんとリンクされていました。

設定が上手いですよね。

インドの市場とか、寺院とか、川とか、電車が迷子になる(分岐を間違える!?)とか、生活感もあって、興味を引きました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『バンテージ・ポイント』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Vantagepoint誰かに「今、一番のオススメは?」と聞かれたら、これを推薦するかもしれません。

1年前に大統領護衛中、大統領の代わりに撃たれ、負傷したトーマス・バーンズ。
心に傷を抱えたまま現場復帰した彼は、同僚のケントとともに、スペイン・サラマンカで開催されるテロ撲滅のための首相会談に出席するアシュトン大統領の警護に当たっていた。
そんな中、大観衆を前にスピーチ中の大統領が突然、何者かに狙撃された。
パニックに陥る現場で、狙撃の瞬間を目撃した8人がそれぞれの異なる視点から見た大統領暗殺事件の真相とは?

所謂、黒澤明監督の『羅生門』の手法なのですが、証言が食い違うと言うよりも、それぞれの立ち位置やその時の心理状態によって、その瞬間見ていた対象が異なっていただけの話しです。

事件発生前から15分間が繰り返し、繰り返し語られるので、飽きるかなと思ったのですが、視点を変えると新たな真実が見えてくるという立体的な作りで、面白かったです。

まず、TVのニュース番組のディレクターの視点である意味客観的に、次に復帰したばかりで心の定まっていない大統領SPの視点で観客を挑発し、次にアメリカから偶然に旅行に来ていた黒人男性の撮影したビデオテープが別の次元へと誘ってくれる、その後、第一容疑者となったスペインの私服警官、大統領自身、そして、その場にいた他の人たち・・・と謎が解けていくのは気持ちが良かった。

ある意味、バラバラに動いていた物語が、ラストに収束していく作りは『クラッシュ』のようなオムニバスでない同時進行の群集劇に似ているのかもしれない。

ヨーロッパの町並みを駆け抜けるカーアクションも見所。
これもスゴイ!

見て損のない映画と思います。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『ノーカントリー』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Nocountry_2今年のアカデミー賞の主役となったコーエン兄弟の話題作。

ベトナム帰還兵のモスは、狩りの途中で、ヘロイン取引のトラブルで殺されたメキシコ人を見つけ、200万ドルという大金を持ち逃げする。
保安官や売人たちを殺害し、現金を持ち去ったモスを執拗に追ってくる謎の殺し屋・シガー。
現場に置き去られたトラックからモスが事件に巻き込まれたことを察知した年配の保安官・エドは、危険に瀕したモスを救うために動き始める。
モスはシガーの追っ手から逃れることができるのか?

基本的に好きな作りでしたね。

オスカー助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムの演じる殺し屋・シガーは、不気味以外の何者でもない!
でっかい空気ボンベを担いで、空気銃で躊躇することなく人を殺していく。
この怪物、下手なホラーよりも、怖かったです。

主要人物の3人が、代わる代わる登場して、誰が主人公だったのかなぁ、という疑問を持ちながら観ていました。

原題の『No country for old men』ということからして、保安官のエドなんですね。

トミー・リー・ジョーンズの保安官は、安心して観ていられます。

事件がとりあえず完結した後、保安官を引退したエドと奥さんとの会話で映画が終わるのですが、意味有りげで、少々難解でもあります。

でも、こういう終わり方も好きなんだよなぁ。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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ラグビー2008!!日本選手権決勝 サントリーvs三洋電機@秩父宮ラグビー場

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ワールドカップのあった今シーズンの最後の試合となる日本選手権決勝戦。

マイクソフトカップと同じサントリーと三洋電機の組み合わせでした。

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リーグ戦では強風の中、三洋のキック&ランで思うようなラグビーが出来ず完敗し、プレイオフでは相手にラグビーをさせずに勝ちにいったサントリー。

もう一度、勝利を!という思いは強いのですが、雪辱を晴らすために本気で来るであろう三洋に勝つのは容易なことではないだろう。

加えて、東芝戦で負傷した隆道、そして、直前の練習でリタイアしたサイモンと、フォワードの主力が欠場となり、不安は募っていた。

案の定、ラインアウトの優位は変わらないが、モールが押し切れない。

サントリーの出来が悪い訳ではない。
前回は半分がモールに参加しなかった三洋電機のフォワードが、今回はしっかり参加している。
モールがつぶれてしまって、ターンオーバーされていた。

こうなったらバックスに回すしかない。
しかし、三洋のディフェンスは、若干タックルが高めに入っているのが気になったが、基本的に隙がなく、抜くことが出来ずにいた。

そんな状況での、剛チャンのカウンターから始まったライアンのトライは良かった。

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これで勢い付くかなぁ、と期待したのですが、なかなかですね。

いやぁ、しかし、トニー・ブラウンの超ロング・キックは見事でした!

突破役である龍コリニアシ、タイオネも、サントリーのディフェンスを突き飛ばして前進していく・・・。

敵わないですね・・・。

来季からは条件付きで他のチームも外国人3人まで出場できるようになるみたいですが、その分、日本人が溢れてしまうとしたら、勿体ないなぁ。

トニー・ブラウンからプレイス・キックを託された田邊の出来も良かったです。
こうして技が継承されていくのは、良いことなんでしょうね。

三洋電機は、日本選手権は初優勝なんですね。
少し、意外。
おめでとうございます。

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出来れば、サントリーに二冠取らせてあげたかったけど、取れなかったからこそ、また来季の目標が出来たのだと思えば良いのかな。

もっと、もっと強くなって欲しい!

これだからラグビーファンはやめられなくなってしまうのだな!

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新大久保【伊東ラーメン】

Dvc10001金曜日は残業帰りのお夜食シリーズが続いております。

今日は偶然に見つけてハマってしまった【伊東ラーメン】です。

以前は別の中華料理屋だったと思うのですが、いつの間にか変わっていました。

今日は、普通のラーメンに、炙りチャーシュー飯をオーダーしました。

所謂、魚介系スープで、いかにもかつお節って味が気に入っています。

炙りチャーシューは、バーナーで本当に炙り立ての状態で出てきます。
茶碗がアツクなっているんですよ。

それから、オススメは限定の九条炙りネギラーメン。
こちらもラーメンの上に九条ネギをかけて、バーナーで炙ります。

夜でも残っているみたいので、気になる人は要チェックです。

大久保で韓国飯に飽きたら、純和風なラーメンをどうぞ!!

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『花影』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Hanakage2日続けてキム・レウォンです。
同じ劇場だったので続けて観たのですが、梯子していたオバ様方も結構多かったです。

ジュエリーデザイナーの五木尚美は、テナント出店の打ち合わせで韓国・釜山にやって来ていた。話し合いが不調に終わり、帰国の日、在日三世でイ・サンミという名を持つ彼女は、先祖の墓参りに訪れた墓苑で迷っていたところを、現地の小学校教師・ソン・スンウに助けられる。
日本に帰った尚美に、不倫関係にあったカメラマンとの別れが待っていた。しかし、終わった途端にスキャンダルが発覚し、親の元に身を隠すことになる。
そこへ一通の手紙が韓国から届く。それは、想いを切々と綴ったスンウからのラブレターであった・・・。

釜山の桜がキレイでした。
そして、密陽の韓国家屋のスンウの自宅や、韓国の墓参りや法事の様子も知ることが出来て、興味深いものがありました。

名脚本家・市川森一さんの物語をファンタジーとして捉えられるかが、一番の【肝】です。

正直、リアリティは全くありません。

不倫相手の奥さんに「旦那を譲って下さい」と直談判に行けるほど、気が強いキャリアウーマンが、たった一度、旅先で助けてくれた田舎モノの青年の純真さに心打たれ、再会に行くということ自体があり得ない、のかもしれない。

でも、「このまま、あなたの夢の中で生きていたい」という、夢物語なのですから。

3週間で身につけた韓国語を流暢に話す山本未來の語学センスはスゴイ。

スタイルの良い彼女は、日本では背の高さが釣り合う俳優が少なくて、恋愛モノって少ないと思うのですが、韓国俳優と組ませることで見事に良い感じのカップルに見えていました。

桜の木の下で見せるキム・レウォンの笑顔は、女性陣はクラッと来るのでしょうね。

でも、設定が設定なので、あまり出番は多くありません。

それから、刑務所から出所したばかりの元チンピラということで、ビジュアル的に痩せていた『ひまわり』の直後に観たせいで、「おっきくなってるぅ!」って思ってしまいました。

そんなことで彼より、彼の母親を演じたパク・ジョンスさんが印象に残りました。

息子を訪ねて日本からやって来た彼女を、息子の妻として、実の娘のように迎え入れる。
そのことで日本でのストレスから癒されていく尚美の心。
すごく染みてきました。

日本側では、仕事のパートナーであり、唯一の親友役の戸田恵子さん、奈良で旅館を経営する育ての父親役の笹野高史さん等、芸達者な助演が光っていました。

シネマートでは、レウォンのメッセージ映像特典があり、クレジットが流れ出しても帰らないで下さい。
Sg WANNA Beの『アリラン』も良い曲ですので。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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韓流シネフェス2008春<1>『ひまわり』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Photoまた韓国に良くあるヤクザ映画かな、と思っていたのですが、そうではなかったので、意外な感じもしました。

刑務所を出所し、10年振りに故郷に帰ってきたテシク。
かつては【狂犬】と地元中から恐れられ、裏社会では伝説となっていた青年は、刑務所の面会で、「酒は飲まない」、「喧嘩はしない」、「泣かない」という3つの約束をした「ひまわり食堂」女主人・ドクチャの養子となり、人生をやり直そうと決意しての帰郷だった。
車の修理工場に就職し、身体中に彫られた刺青を消す手術を受ける等、更生しようとしていたテシクだったが、昔の仲間たちや地元の人たち彼をそうは見ていなかった。

公開当時、爽やか青年のイメージが強いキム・レウォンが、チンピラ役ということで話題になっていましたが、主なシーンは新しい家族のためにすっかり更生した純粋な若者として描かれていました。

普段は夏でも長袖、長ズボンで刺青を隠しているのに、義理妹のヒジェの前ではノースリーブに短パン姿というのは、韓国っぽい描写なのかもしれませんね。

「韓国映画&ドラマでお母さんと言えばこの人!」というイメージの、キム・ヘスクの愛情一杯の母親は安心して観ていられます。
でも、かなり屈折していますけどね。

本人は生まれ変わったつもりで生きたいのに、周囲が認めてくれない。
幼なじみの警察官すら、「あいつはいつか何か事件を起こす」と色眼鏡で観ている。
この辺りの設定は、かなりリアルな設定ですよね。

「ハッピーエンドであれば良い」とは思いませんが、いかにも韓国映画らしい終わり方でした。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

先週から始まった韓流シネフェスも今年で4回目。
今回は3ヶ月とかなりの長丁場ですが、何本観ることができますでしょうか。
今回は旧作も結構混ざっているのですよね。

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『クロサギ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Kurosagiドラマを何回か観たことがあったので、基本的な設定は理解していました。

詐欺の被害に遭い、家族を失った黒崎は、桂木の情報で、レイコという女性から新たな依頼を受ける。次のターゲットは、【贈答詐欺】でレイコから全財産を騙し取った詐欺師・石垣。レイコは心臓病の娘にアメリカで移植手術を受けさせるため、どうしても奪われた財産を取り戻したかった。
しかし、石垣の本業は、かつて日本経済を停滞させたと言われる【倒産詐欺】。その過去を知る、銀座のNo.1クラブのママ・さくらが、石垣と黒崎の前をうろつき始める。
そして、そんな黒崎を心配するアパートの隣人の氷柱やゆかりは・・・。

ドラマ版のレギュラー、堀北と市川由依ちゃん、そして大企業専門詐欺師の加藤さんの出番、少なすぎ!
ドラマ観ていない人は、誰?ってなるかもね。

でも、哀川翔さんは格好良かったし、黒崎を助けるその道のプロたちのキャスティングは、面白かったですね。

コミカルな芝居なしの竹中直人さんは新鮮だったし、大地真央さんのクラブママは美しく、飯島さんの転落した元社長で、少女の母親役はメリハリがあったし、セリフなしの鶴瓶師匠は善良そうなのに不気味感もあってグッドでした。

詐欺師たちを影で操る桂木と黒崎の関係とか、シェークスピアのセリフの意味するものとか、山崎努さんの存在感はスゴイ。

傍観者のような、首謀者のような、善と悪が紙一重というのが良いです。

別に映画でなくても、TVスペシャルでも良かったんじゃあ、とも思いますが、どしゃ降りの雨の渋谷を歩く山Pは絵になっていました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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Live!セリーヌ・ディオン【Taking Chance World Tour 2008】@東京ドーム

東京ドームです。

ステージはグランドの中央に置かれていて、(柱の死角になるブロック以外)360度、お客さんが囲んでいる。

やっぱり人気ありますね。
でも、年齢層は少し高めだったかなぁ。

僕はライト側の前段で、かなり見やすい席でした。

まだ、大阪公演が残っているのですね。
ネタバレにならない程度に・・・って無理か。

新作からの選曲が中心かなぁ、と思ったら、意外な(?)アップテンポな曲でスタート。

新作も「セリーヌ=バラード・シンガー」のイメージを払拭したかったということだったし、この曲好きだったので驚きでした。

とは言え、『The Power of Love』、『Because You Loved Me』、『To Love You More』、『I'm Your Angel』と言った名曲も披露してくれました。

アップ目が続いた後の『The Power of Love』が来た時には、鳥肌立っちゃいました。
キレイな声が、出まくってましたね。
うっとりしました。

『To Love You More』では、葉加瀬さんのゲスト出演を期待してしまったのですが・・・。
ワールドツアーなので、バイオリニストは帯同していますもんね。
仕方がない。

MCでは分かり易い英語で、「日本が好き。食べ物が好き。トロ大好き。でも、日本人が好き」とか話していました。

文化の話をしていた時に、「日本語に興味があって、日本語の歌を覚えたことがあった」という話しを披露。
会場の拍手に、その歌をノリノリで歌ってくれました!

それでフランス語の歌を1曲。
彼女はカナダのケベック出身なので、母国語はフランス語になるのですよね。

そして、ゲストに○○○○が登場!
盛り上がりましたね。

ファン層としては少しズレルと思うのですが、歌のパワー、セリーヌに負けていなかったですよ。

6万人の観衆の前で演奏するなんて事はそうないので、良い体験になったのではないでしょうか。

そして、ここらからはラストスパート。

超有名なロック曲のカバー、R&B、ゴスペル調・・・と意外な選曲・アレンジでズラリ。
しかし、何を歌っても、上手い!の一言。
パフォーマンス隊、コーラスもイイ働きしています。

盛り上がる曲でいきなり本編終了。

そして、歌っていないアノ曲のイントロが流れ、黄色いロングドレスで再登場。
歓声があがる。

ラストはアリーナを抜けて、握手をしながら、手を振りながら、レフト側へ退場していきました。

2時間弱は短い感じもしましたが、内容的にはかなり濃くて、大満足でした。

暫く、MP3はセリーヌが続くことでしょう。

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ラグビー2008!!日本選手権準決勝 サントリーvs東芝

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今日の秩父宮は、サントリーvs東芝の府中ダービーでした。

トップリーグでは開幕戦になってしまったため、ワールドカップ組がチームにフィットしていない時点での勝負だったので、勿体なかったのですが、両チームともベストメンバーで望む今日は期待が高まります。

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府中ダービーというと、何となく雨のイメージがあったので、今日みたいな好天、春めいた陽気の中で見られるのも珍しく思いました。
やっぱり雨だとボールを回せないので、どうしてもフォワード勝負になっちゃいますからね。

これだけ天気が良いと、両者共に強いフォワードが力強く押し、バックスもボールを回して、思いっきり走れるので、見ごたえありました。

特に注目していたのは、サントリーはニコラス&平君、東芝は鉄平&マクラウドのCTB対決でした。
ニコラスも上手いけど、鉄平ちゃんも決して足は速くないのだけど良いですね。

今日も、大悟の快足も決まっていました。

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ザワはトライなしですが、東芝にギャップを抜かれても、きちんと追いついて倒すなど、珍しく(?)ディフェンスが良かったですね。

やっぱりラインアウトからのモールやスクラムといったセットプレイの安定しているサントリーの方が優勢でしたね。

東芝の一列目、低く入ろうとしているのか、きちんと組めていないので、コラプシングを繰り返していました。

かなりのロースコアでの接戦を予想していたので、前半にサントリーが3トライを奪ったのは、かなり意外でした。

後半、隆道が負傷交代して、立ち上がれなかったので心配しましたが、引き摺りながらも歩いていたので、少し安心しました。

サントリーは全てのリザーブを入れ替えましたが、フォワードは隆道がOUTしてしまったので年長者が残ったこともあり、後半は少し攻撃力が落ちていたかな・・・。

花園では、三洋電機が接戦を勝ち抜いてきたようです。
当然とは言え、もう一度勝つには厳しい相手ですよね。

向こうはMS杯のリベンジな訳ですし。

今年はシーズンの最後まで楽しめて、嬉しいですね。

目指せ二冠! 目指せ日本一!

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新大久保【明洞のり巻き】

今日は、食事もせずに23時過ぎまで残業していた。

新大久保の駅で降りて、トボトボ歩いていたら、自宅まで残り15分というところにある店の前で足が止まった。

一度、入ってみたかったんですよね。【明洞のり巻き】。

どうせ家に帰っても食事の支度は出来ていないし、入ることにしてみました。

Dvc00398悩んだ末にオーダーしたのは、海鮮カルクッスと餃子。

カルクッスは、塩味の海鮮スープで食べるうどんです。1000円は高いかな、とも思ったのですが、エビ、イカ、アサリなど色々入っていて、結構のボリュームがありました。

餃子(500円)は、やめといても良かったかも。

会計の時に「チャル モゴスミダ(よく食べました=ごちそうさま)」と言ったら、笑われました。

次に入る時は、キムパップを食べようかな。ヌード巻き(海苔が内側でご飯が外側)とか、黒米とか、結構種類があるみたいですよ。

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『ガチ☆ボーイ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Gachiboy何となく『サマータイムマシーンブルース』に似たノリのする作品だな、と思ったら、劇団は違えど、舞台作品の映画化だそうですね。

事故で頭を打って以来、眠るとその日あったことを全て忘れてしまう「高次脳機能障害」を負った五十嵐。
事故に逢う直前に学園祭で観た【学生プロレス】の記憶が楽しかったことから、その世界に飛び込むが、魅せることが主体のショートしての演出で楽しませる【学生プロレス】特有の「段取り」を覚えられない五十嵐は、常にガチンコ勝負の試合で注目を集める存在になっていく。

青春していますね。

小泉監督の前作『タイヨウのうた』は、日の光を浴びると発作を起こす難病の少女が音楽を通して生きる証を刻んでいく、という香港映画のリメイクでした。

今回は記憶障害の青年がスポーツを通して生きていくという舞台のリメイクで、設定的に似ていなくもないのですが、【静】から【動】へ変わったことで、ギャグの要素も盛り込まれていて、何気なく笑わせてくれました。

主演の佐藤隆太君は決して格好良くないですけど、誰もが親近感を抱くルックスで、明るく、元気なイメージ。
今回も寝ると記憶が消えてしまうという難病に冒されながら、決して重く、暗くなることなく、最後まで引っ張ってくれます。

ダル夫人となったサエコは恋されて、恋する女の子をきちんと演じているし、向井理君も地味ではあるけどブレイクしそうなポジションに来ているのですかね。
注目の仲里依子ちゃんの初々しい演技も良かったですよ。

そして、素直になれない父親役の泉谷しげる氏が、ここでも滅茶苦茶イイ味出している。

クライマックスの吹き替え、CG一切なしのガチンコ勝負は、手に汗握る出来となっていました。

舞台が北海道の大学というのは、余り意味がなかったような気もしますが、みちのくプロレスの近くってことなんですかね?

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『明日への遺言』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Yuigon派手さはない。

戦争裁判という特異な舞台が、実直なほど真っ直ぐに描かれていました。

太平洋戦争末期、無差別爆撃を実行した米軍機の搭乗員を処刑した責任を問われ、B級戦犯として戦争裁判にかけられた岡田資中将。
傍聴席から妻・温子や家族が見守る中、彼は部下を守るために戦っていた。
そんな岡田中将の潔い姿は、次第に法廷内にいる全ての人(日本人だけでなく、アメリカ人も)の心を動かしていく。
そして、ついに判決が下る時が来る。

被害者と遺族の方がおり、手放しで格好良いと言うことは不謹慎だと思う。
しかし、部下の行動は全て上官である私の責任にあると、言い切る岡田中将の姿には、指導者、リーダーはこのようであれ、と現在に示していると思います。

奥さんのモノローグの中に「戦犯として処刑されても、岡田資の妻であることを誇りに思う」というセリフが印象的ですが、責任を取らないリーダーが多い中、彼の取った行動は日本人としての誇りと言えるのではないでしょうか。

ナレーションの竹野内豊は、最初のドキュメンタリー・フィルムの部分では、硬いかなぁ、と思いましたが、物語に入ってからは気にならなくなりました。

証人として登場する西村雅彦さん、蒼井優ちゃん、田中好子さんは、大きくクレジットされていますが、一瞬で終わってしまいました。

だからこそ、藤田まことさんの実直そのものな演技、富司純子さんの燐とした佇まいが、光っていたのだと思います。

自分もですが、戦争を知らない世代にとって、知らないこと、理解し得ないことが多いのですが、こうして追体験できること、知ることが出来るのは、嬉しいことなのだと思うのです。

こんなに心に染みた『ふるさと』もなかったと思います。

日本語と英語が半々だし、法廷劇が中心なので、苦手な方は苦手かもしれませんが、黒澤組を引き継いだ小泉組から、また素敵な作品が届けられたと言って良いでしょう。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『ペネロピ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Peneropiこの役、(友人役で出演している)リース・ウィザースプーンが演じれば良いのになぁ、と思って観てたら、台本を読んだ彼女がプロデュースを熱望した作品なんだそうですね。

納得しました。

浮気性の先祖のために、魔女にかけられた呪いのせいで、豚の鼻を持って生まれてきた名門家のお嬢様・ペネロピ。
その姿が人目につかぬよう、外で遊ぶことも禁じられ、家の中で成人していた。
「永遠の愛を誓うとき、呪いは解かれる」という言い伝えを信じ、両親は釣り合いの取れる家柄の子息との見合いをセッティングするが、ペネロピの姿を見ると、逃げていく男たちばかりだった。
そんな中、一人だけペネロピの姿を見ても逃げなかったマックスとは、お互いに好意を抱くようになるが、「君とは結婚できない」と去っていってしまった。
傷心のペネロピは、自分らしく生きていくことを決意し、豪邸から街へと飛び出していく。

すごく良く出来たファンタジーでした。

コンプレックスを抱いて殻に閉じこもっていた少女が、自分らしく生きるために、殻から抜け出し、街で生きていく。

自分に正直であること。
今の自分を受け入れて、一歩前に進みだすこと。

豚鼻メイクのクリスティーナ・リッチーが、寂しげな視線で、だけどポジティブに、呪われた少女を演じていて、好感を持てました。

また、いつもは陽気な役が多いウィザースプーンが、ちょっとダークなメイクでペネロピに世間を指南していくメッセンジャーガールを演じていて、ちょっと意外。
でも、そこはアカデミー賞女優なんですね。
全然、別人に見えました。

マックスの過去とか、呪いをかけた魔女とか、色々な仕掛けが用意してあって、脚本が上手いなぁと感心させられました。

女性ならば(多分、男子も)誰もが、共感できる部分があるのではないかと思います。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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愛読書!『雨の匂い/樋口有介』

Amenonioi中年私立探偵・柚木草平シリーズが好きで良く読む作家なのですが、これはもう一つの得意ジャンルである青春モノの一作でした。

癌で入院中の父親と、作業中の事故で寝たきりになった元・塗装工の祖父の介護とビデオショップでのバイトで日々をすごす大学生の柊一は、気まぐれから、祖父の代理で塀塗りを引き受けることになる。
AV女優の李沙との出会い。近所で有名なゴミ屋敷の放火事件。父の生命保険を狙う、自分を捨てた母との関係。
梅雨の陰鬱とした風景と、柊一の心理がシンクロしていく。

期待した推理モノとは違ったのですが、古い洋画の吹き替え版の気障なセリフのような、ちょっとシニカルな会話はいつもの通りでした。

そして、何より、物語の舞台が新大久保駅周辺(百人町)と、自分の生活圏内だったのが、かなり興味を惹きました。

介護や家事、ビデオショップ店長との会話や、塀塗りの依頼主・緒川家の人々との関係、そして、AV女優との恋愛関係と言った普通の大学生の日常が淡々と描かれていきます。

しかし、その裏(と言えば良いのかな)では、青年が心の奥底に抱く狂気とも呼べる感情が、爆発していきます。

何人もの人の死が、日常生活と同列に淡々と描かれているのが、印象的です。

ここには犯人探しはないし、多分、犯人は見つからないのだろうなぁ。

いつもとは少しだけ異質な感じのするミステリーでした。

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ラグビー2008!!日本選手権第2回戦

勝負なのだから「良い試合だった」で終わってはいけないのかもしれない。

それでも、今日の試合は本当に良い試合でした。

正直、もう少し力の差が出るのかなと思ったのですが、十分に対等に戦っていました。

P1060142まず、一試合目は、近鉄vsトヨタ自動車。

来期からトップリーグに昇格し、リーグ戦を十二分に戦えることを示したい近鉄と、そんな気迫のこもったプレイに少し受けに回ってしまった感のあるトヨタ自動車というところでしょうか。

後半途中までシーソーゲームで楽しめました。
近鉄はCTBの外人二人が効いていましたね。

反対に、今日はバツベイが目立ちませんでしたね。
会場からも、「バツベイ、全然だね」って声、結構聞きました。

体調とかもあると思いますが、フルタイム動ける状態ではなかったみたいですね。

まぁ、東芝でも、ジャパンでも、後半途中でペースアップに起用されていましたし・・・。

来週は三洋電機ということで、トヨタ自動車のベスト・パフォーマンスに期待しましょう。

Img_6411そして、二試合目は、東芝vs早稲田大学です。

2年前、トヨタ自動車を下した【佐々木組】が準決勝で負けて以来ですね。

バックスタンドの半分以上が早稲田党というか、歓声や野次がスゴイことになっていました。

Img_6413

早稲田はラインアウトからのモールを押し込んでトライするなど、フォワードが健闘していました。
低いタックルが決まり、バックスも走り回る。

一瞬、学生vs社会人ということを忘れるほど、十分に戦っていました。

東芝もトップリーグで見せるようなフォワード戦を見せたり、護のサイドアタック、徹平の独走など、「オトナゲないゾッ!」と野次られたのは、それほど本気になって戦うべき相手と認めてくれたんじゃないかな。

とは言え、地力の差は小さなミスが命取りとなり、ジリジリを点差が開いていく。

でも、普通、後半の良い時間に相手に連続して3トライ取られたら、集中力が切れても良さそうなものだけど、切れなかったのはサスガ、学生!

最後の最後まで、攻めて、終了間際にトライを決めた!

最後の円陣が解かれると、今日が学生として最後の公式戦になった4年生は、泣いていた。
チョット、いや、かなりジーンとさせられた瞬間だった。
観客からの惜しみない拍手。

4年生達の次のステージでの活躍を期待します。

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それにしても、勝ったのに完全なアウェイ状態の東芝は少し気の毒でした。

来週はサントリーと対戦。
嫌な相手であるけれど、日本一になるためには倒さなければならない相手です。

試合前に、バックスタンドで清宮さんを見かけました。
教え子の応援なのか、来週の試合相手の偵察なのか。

清宮風ブログは、まだアップされていません。

コメント楽しみです。

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