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韓流シネフェス2008春<2>『なつかしの庭』鑑賞

Photo『ユゴ』で大統領暗殺という史実を扱ったイム・サンス監督が、80年代の民主化運動の時代を描いたラブストーリー。

80年代、独裁軍事政権に抵抗し、逃亡生活を続けていたヒョヌは、彼を匿う協力者として、美術教師のハン・ユンヒを紹介される。ヒョヌは自分を「運動家ではないが、社会主義者だ」と紹介するが、ユンヒは温かく彼を迎え入れ、いつしか二人は恋に落ちていく。
しかし、仲間が一網打尽されたという知らせに、二人の幸せな生活は終わりを告げ、ソウルに戻ったヒョヌはあっさりと捕まってしまった。
あれから17年。獄中生活を終え、出所したヒョヌの記憶は、あの頃へと戻っていくが・・・。

正直、難しかったですね。
特に説明なく、出所シーンから始まって、新生活の開始と共に、回想シーンが織り込まれていく。

そういう歴史的な事件があったことは聞いてはいるものの、自分の肉親や知人に被害者がいるわけではない異国の私たちには、本当の意味で、この作品が描きたかった「なつかしさ」は理解できないのかもしれません。

例えば、ユンヒのセリフに「光州事件のことは、NHKの映像で見たわ」というのがあって、当時の韓国では自国で起きた殺戮を、メディアを操作して隠匿していた、歪んだ状態だったのですよね。

だから、日本の学生運動の時代にもあったであろう、思想家と、そうとは知らずに逃亡生活を共に過ごしてし、愛してしまった女性の悲恋として、観ることにしました。

『チャングム』の後なので、日本ではチ・ジニの主演のように扱われていますが、これはヨム・ジュンアの方が役としては、物語の展開を含めて、大きかったような気がします。

優しさと温かさもある献身的な女性なのに、知的でクールな振る舞いで誤解されてしまう部分がある。
すごく不自由な時代の韓国で、女ひとり、しっかりと立っているイメージ、出ていました。

もちろん、正義感溢れる青年から、白髪の初老の男まで、17年間の半生を演じた、チ・ジニも良かったですね。

オープニングとエンディングは現代のエピソードなので、彼がメインですが、途中、獄中にいる時間帯は全く登場しないので、彼目当てで観に行くと、「あれれ?」ってこともあり得るのかなぁ・・・。

二人の愛の結末は悲しいものとなりましたが、明日への希望を残しているところが好感が持てました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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