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『トゥヤーの結婚』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Tuyaベルリン映画祭で金熊賞を獲得した中国映画です。

舞台が内モンゴル自治区というのが、何より新鮮でした。

中国内モンゴルの北西部。事故で下半身が麻痺した夫・バータルと、幼い二人の子供を抱えるトゥヤーは、愛する家族を支えるために、朝から晩まで畑仕事や羊の放牧など、過酷な労働に身を投じる。日々の重労働で腰を痛めた彼女に、夫は離婚を提案する。
そして、トゥヤーは生きていくために、そして、何より愛のためにひとつの決断をする。

モンゴルというと草原を想像しますが、ここで登場するのは草木が枯れ、砂漠と化していて、冬には一面の雪景色となる、自然の厳しさを感じさせる土地でした。

そして、放牧される羊の群れ、駱駝ののほほんとした雰囲気、荒れ野を駆ける駿馬など、自然を感じさせる描写は非常に映画的で印象的でした。

そこで展開されるドラマは、非常にアジア的なメロドラマに見えてきます。
寝たきり生活に絶望し、愛する妻を解放するために離婚を決意する夫。
生活を支えるために、元旦那との同居を条件に再婚相手を探すトゥヤー。
トゥヤーを愛し、別居中の妻と別れ、バータルとの同居を受け入れる男。

自己犠牲と言えばそうだし、打算的と言えばその通り。
それぞれが幸せになるために選んだ選択のはずなのに、どこかで掛け違えたボタン。

ラストシーン(というか、ファーストシーン)では、砂漠化した土地への思いにも似た、ある種の絶望感を感じます。

美人女優のイメージがあったユー・ナンが、真っ黒に日焼けしたモンゴル族の気立ての良い妻を演じています。

そして、彼女以外のキャストは、現地でオーディションした素人というのが信じられないほど自然な演技。

演技というより、そこに生きている人だけが醸すことが出来るニオイなのかなぁ。

特別にすごく素晴らしいということでもありませんが、僕は好きな世界でした。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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受信: 2008年3月16日 (日) 12時48分

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