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愛読書!『6スティン/福井晴敏』

Six『亡国のイージス』や『ローレライ』などで有名な福井晴敏さんの短編集。

防衛庁の現役工作員やOB達、引退した天才スリ師、愛する男を待ち続ける元売れっ子芸者の旅館の女将・・・。
心に傷を抱きながら、あきらめることを出来ずに、人生をかけて、もう一度、仕掛けた6つの物語。

どれも印象的ですが・・・。

まず、『畳算』の久江さんの老いて艶っぽい、若い工作員も惚れる姿を見てみたいなぁ、と思いました。
僕の中では、実際にはもっと年を召した設定ですが、倍賞美津子さんとか、加賀まり子さんのイメージかな。

そして、連作とも言える『媽媽』、『断ち切る』。産休・育休から復帰したばかりの工作員と自分を捨てた母親を慕って見舞いに立ち寄ったために捕まった中国国籍の男のやり取りを描く前者と、息子夫婦の家に同居し、煙たがれたことから、人生の最後の勝負とばかりにスリ家業に復帰する老人が、アメリカCIAをも巻き込んだ大芝居の真ん中に放り出される後者。
テイストが違うのですが、「母親は子供のそばにいてやるものだ」というセリフが印象的であり、それがある意味で橋渡しになっていて、また、共通する人名や組織の名前が出てきて、読み応えがありました。

そして、引退間近の中年工作員とバディとなる新人工作員という福井作品の得意パターンともいうべき『920を待ちながら』。
普段だと何も知らないオッサンが、若者の出現に翻弄されるのですが、この作品では逆のパターン。過去に防衛庁費の不正疑惑の炙り出しに失敗した経験のある男が、あの日に見た、死を覚悟した目と同じ目をした少年工作員と出逢い、似たようなシチュエーションの大惨事に巻き込まれていきます。
この作品は、後日談として『c-blossom』という福井氏が原作を担当した漫画があり、更にはダイスの存在を描いた『イージス』などの一連のワールドへもつながっていきます。
・・・こういうリンク系は、面白すぎる!!

全部で500ページだし、既出の作品を経験していないと辛い部分はありますが、読み始めたら一気に読めました。

『Op.ローズダスト』は、「文庫が出るまで・・・」とまだ読んでいないのですが、楽しみにしています。

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