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NHKアジア・フィルム・フェスティバル『京義線』

NHKがアジア各国の映画会社と共同制作した作品を中心に、各国の優れた作品を紹介するこの催しも今回で8回目。

過去には『ペパーミントキャンディ』、『モンゴリアン・ピンポン』など、僕のお気に入りの作品を上映しています。

今回は韓国映画『京義線』を鑑賞しました。
この作品は、昨年の釜山国際映画祭でも上映していて、チェックはしていたのですが、1年経って漸く観ることが出来ました。

かつて日本統治時代に建設され、ソウルと北朝鮮を結んでいる列車・京義線。
南北に分断された現在は、停戦ラインの目前にあるイムジンガンまでしか一般人は行くことが出来ない。
偶然に最終列車に乗り合わせ、寝過ごして終着駅まで来てしまった男女。
マンスは地下鉄の運転士。毎月、雑誌の発売日に差し入れをしてくれる名も知らない駅売りの販売員の女性にときめくが、ある日、運転する電車に女性客が飛び込んだことから、休暇を与えられ、休み明けに運転を再開する恐怖に震えて、酔っ払って列車に乗った。
ハンナは大学でドイツ語を教える臨時講師。大学教授の先輩と不倫中だが満たされない毎日を過ごしていた。本当ならば、誕生日を彼と二人で済洲島で過ごすはずだったのに、出発間際にトラブルに遭遇して、逃げるように列車に乗り込んでいた。

すごく静かで、優しい目線で描かれていて、好きなタイプの作品でした。

また、個人的には「ここがあのイムジン河かぁ」と感慨深いものがあったのですが、実は河は出てこないのですけどね。

まず、予備知識として、マンスの自宅が一山(イルサン)、ハンナのアパートが新村(シンチョン)です。
共に京義線沿線にある町なのですが、それを知らないと、なぜ二人はこの電車に乗ったのか、という根本的な疑問が生じてしまうかもしれません。

マンスを演じるキム・ガンウは寡黙で真面目な青年そのものって感じだし、ハンナを演じたソン・テヨンはミス・コリア出身だけあって美しく、しかし孤独な女性を演じていました。
ほとんどが二人の別々の物語が進行していって、最後に二人が駅で初めて出会います。
二人とも、演技をしたりして、腹の探り合いなのが、面白かったです。

ラブストーリーのカタチをとりながらも、南北分断というテーマを、ベルリンに留学していたドイツ文学者に絡めたり、互いに孤独で、見知らぬ他人同士が理解し合い、包みこむように癒す姿に投影してみたり、なかなか上手い脚本だなぁ、と思いました。

地下鉄で車掌が「今夜は雪が降りそうだから、ホワイト・クリスマスになると良いですね」とかおしゃべりを放送するのですが、この話は何かの記事で読んだことがあって、実は既にそう言う地下鉄に乗っていたかもしれないので、もう少し言葉が分かればなぁ、と思いました。

日本で一般公開するのはなかなか難しいかもしれませんが、現代人、特に都市生活者の孤独みたいなのは共通だと思いますし、二人が寝過ごした1年後を描いたラストは、非常に希望に溢れていて好感を持てました。

二人は、その後、無事再会することが出来たのだろうか・・・。

今回のフェスティバル、インドネシアの『ガレージ』は東京国際映画祭で観ているので、シンガポールの『雨の味』と、ベトナムの『1735km』はかなり気になっています。
でも、日程的に・・・無理そうですね・・・。

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