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『自虐の詩』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Jigyaku堤幸彦監督×中谷美紀(『ケイゾク』シリーズ)×阿部寛(『トリック』シリーズ)じゃあ、期待するな、と言う方が難しい話だと思うのですが・・・。

大阪は通天閣の近くにある下町。
母親は物心つく前に蒸発し、父親は愛人と再婚してハワイに新婚旅行に行く費用を稼ぐために強盗事件を起こして、刑務所暮らしという、生まれてからずっと運と金に見放された人生を送ってきた幸江。
中学を卒業して、故郷の青森から上京。紆余曲折あって、籍は入れていないが、夫婦同然の愛する男・イサオと大阪で同棲中。乱暴者で、酒飲みで、ギャンブルに明け暮れていても、今ドキ【ちゃぶ台返し】で折角作った夕食を台無しにされても、幸江はただイサオと一緒にいられるだけで幸せだった。
しかし、幸江の妊娠が発覚した時、イサオの態度は・・・。

んーーーーーー。

最初の方は、正直、この豪華なメンツで、この映画を撮った意味が分からなかった。
勿体ないなぁ・・・って。

中谷さんは、代表作『嫌われ松子』のパチ物っぽい役柄だし、阿部ちゃんについては、パンチパーマで無愛想で、二枚目な訳でも、シニカルな発言で笑わせる訳でもない。

幸江を恋焦がれるラーメン屋のマスター役の遠藤憲一と、幸江の父親の西田敏行さんは笑わせてくれましたが・・・。

原作は週刊誌に掲載された4コマ漫画。
同じネタをしつこく繰り返す4コマ漫画らしい、微妙に変化をつけた連続するオチには確かにクスッとさせられ、大きな流れでは男と女の愛の物語、女の友情と約束という二つの主軸で描かれています。

後半、幸江とイサオの出逢い、貧乏で悲惨な幸江の過去が明らかになっていきます。

ある意味で、逆転劇!
ちょっとやそっとじゃ、想像できない方向に展開していきます。

「この振り幅の大きな演技を出来る役者は?」と問われたら、監督とも気心の知れたこの二人だったのかもしれません。

見事です。

不幸のどん底から幸せを求めながらもがき続け、なのに周囲の人のために生きることしか出来ず、いつしか「自分のことを愛してくれている人がこんなにいるのだから、自分が幸福とか不幸とか感じるのは関係ないことではないか」と考えていくようになる。

『嫌われ松子』にダブりながらも、全く正反対の方向に向っているのではないかと、気付くと、それを示すために敢えてこのキャストを選択したのだと理解は出来るのかもしれません。

んーーーーーー。
でもなぁーーーーーー。

しかし、中谷美紀って、映画ではクセ者役が多いというか、正統派な役って少ないですよね。
正統派な演技(?)を見てみたいと思ってしまいました。
(『約三十の嘘』のとか、好き。)

(満足度:★★★、オススメ度:★★★)

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今週末、いよいよ公開になったこの作品。初日舞台挨拶のチケット、ダメもとで申し込ん [続きを読む]

受信: 2007年11月24日 (土) 09時03分

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