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『ブレイブ・ワン』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Braveoneアクション映画への出演が続くジョディ・フォスターの新作です。

ニューヨークでラジオのパーソナリティを務めるエリカは、婚約者と犬の散歩中に、暴漢たちに突然襲われる。3週間の昏睡状態から目覚めると、婚約者が殺されたことを知らされる。
退院後も外出することに恐怖を感じていたが、必死の思いで警察に捜査状況の確認に出向くが、事務的な対応に真剣に捜査をしてくれていないことを感じてしまう。そこで、自分の身は自分で守るために、そして、いつか犯人グループを捜し出し、自ら復讐するために、闇で不法に取引されている拳銃を入手することにした。
ある夜、コンビニで買い物中に、女性店員をその亭主が射殺する現場に出くわしてしまう。運悪く携帯が鳴ってしまい、襲われかけた時、咄嗟に放った銃弾の一発が相手の急所に命中して、難を逃れる。
そうして彼女は、法で裁くことの出来ない犯罪者ばかりに制裁を与えるヒーローとして、扇情的に報道されるようになっていく。
一方、バツイチのニューヨーク市警のマーサー刑事は、エリカの番組の熱心なリスナーで、別の事件の参考人を見舞った病院で、偶然に彼女を見かけたことから同情の気持ちを抱いていた。
そして、地下鉄構内に詰め掛けた報道陣の中に彼女を見かけ、あれだけの痛手を負いながら、ラジオのパーソナリティとして復帰した彼女に対して興味を抱くようになっていく。

ジョディのガン・アクションは様になっているし、鬼気迫る感じは上手いと思いますが、今回は何かが足りない気がしました。
『パニック・ルーム』にしろ、『フライト・プラン』にしろ、子供を守る母親の強さがテーマでしたが、ここに描かれるのは非常に私的な悲しい復讐心があるだけ。
近年のアメリカ映画によく見られる【暴力の連鎖】がテーマになっています。

はじめはエリカの復帰に対して乗り気でなかったディレクターが、エリカ自身の事件に関する心情の吐露に対する反響の大きさから、【犯罪者を制裁する男】に関するリスナーの意見を生電話で流す試みをするのですが、闇雲に賛同する人、犯罪者を殺すことはやはり犯罪でしかないこと、こんな企画をするなんてと完全拒絶する人、俺が犯人だと名乗り出る人、賛否両論、入り乱れます。

う~ん。最初のコンビニでの発砲は正当防衛と言えなくはないと思うけど、以降の事件については、厳しいかなぁ・・・。

身内の人を事故や事件で失ったことはないけど、犯人を恨み続けても仕方がないし、もし自身で復讐を成し遂げても空しいだけじゃないかなぁ、と思う。
それまで、それを糧に生きていたわけだし、愛しい人が帰ってくる訳でもなく、恨めしい相手がいなくなったら、今度は何を支えに生きていけば良いのだろうか・・・。

でも、そんなことが何処かに吹っ飛んだ境地に立つのかもしれませんね。
最後の方は、単純に復讐というのを超えて、そうしなければ自分が押し潰されてしまう、という痛さみたいなものが伝わってきましたし・・・。

エリカに同情し、共感していくマーサー刑事を演じる、テレンス・ハワードは好きなタイプの俳優だったかな。
被害者に対しても誠実に対応する警察機構の【唯一の良心】と言える存在だけど、最後に彼の採った選択は・・・、かなり微妙ですねぇ・・・。

観ている間は緊張感があって、楽しかったのですが、やっぱり観てみたいジョディ・フォスターとは少し違ったかな。

本人は、ミュージカルとか、コメディをしてみたいと思っているらしく、それもイメージとは違うのだけど、それはそれで観てみたいとも思いますが・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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