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2007年11月

『肩ごしの恋人』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Katagoshi唯川恵さんの直木賞受賞作品が、日韓合作映画(日本のアミューズが、韓国で製作)で生まれ変わりました。

設定は、韓国の社会環境や恋愛事情に合わせてアレンジされていましたが、なかなか見応えのある作品になっていましたよ。

新進カメラマンとして注目を浴び始めてきたジョンワン。32歳、独身。恋愛は気軽にクールに楽しむものとシングルライフを謳歌している。
同じ年の親友・ヒスは、実業家の男との結婚でセレブな人妻ライフを過ごしている。
それなりに順調な人生を過ごしていた二人は、恋愛に対して全く対照的な価値観を持っているために友情を長く持続できたと言える。
しかし、ジョンワンとスタジオオーナーとの不倫関係がもつれ、ヒスの夫の浮気が発覚し、ヒスがジョンワンの部屋に転がり込むことに。不倫する女と不倫された女として友情にもヒビが入り出して・・・。

主演のイ・ミヨンと言えば、殺人者とか、義弟の恋愛に落ちていく未亡人、弟に愛される脱北者など、映画ならではの虚構の中、極端な設定の役柄をダイナミックに演じる女優のイメージだったのですが、こんなに女の本音をサラリと演じられるナチュラルな演技ができるのだなぁ、と驚きました。

韓国でキャリアウーマンがいきなりフリーターという職業(?)になるはそぐわないということで、新進のカメラマンという設定になっていますが、不倫を楽しんだスタジオのソファに、家族写真を撮りに来た不倫相手の奥さんが勝ち誇った顔で座っている、なんて上手いシチュエーションがあったりして、良かったと思います。

同居することになる年下の男の子が、スペインから実母探しにやってきた大学生モデルという設定になっていて、韓国では貧しい家庭の子が養子縁組するっていうのがまだ結構あるんだな、というのを思い出されました。

演じたのは、自身もアルゼンチン出身のモデルのマルコ。
青田買い好きな女子にはオススメのルックスです。
カメラの前に立っている時の格好イイ雰囲気と、ジョンワンとお互いに心を許せる年下の可愛い男の子のギャップが上手くあっていました。

個人的には、もう少し前半から絡んでいた方が、「ウチで寝泊りしなよ」っていうのも突飛な感じはしなかったかもしれないなぁ・・・。

ヒスを演じたイ・テランはテレビドラマ中心の女優なので、名前は聞いたことあるかな?位の認識だったのですが、美人で、プライド高くて、チョット勘違いして、でも憎めないというセレブの雰囲気にはあっていたのではないでしょうか。

「もてない夫より、浮気の一つでも出来た夫の方が妻としては嬉しい」と言いながら、浮気相手の小娘に「社長が付き合ってくれって言うから、付き合っただけで、全然好みじゃない」と言われて、プライドが傷付くっていうのは、分かるような、分からないような・・・。

原作では、不倫相手の子供を身籠り、女ふたりで子供を育てていくという、【男がなくても生きていける女性像】という現代的な描き方をしたエンディングでしたが、韓国では似たような終わり方をする『シングルズ』(日本のドラマ『29歳のクリスマス』のリメイク版)が公開されて間もないということで、大きく変更されています。

特に、ヒスの選ぶ選択は大きく変更されていますが、韓国らしくて良いかな、という終わり方でした。

そうそう、アミューズ製作ということで、所属タレントの福山雅治が思わぬところで【登場】します。(出演ではない。)
どんな役回りかは、劇場でご確認下さい。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『マイティ・ハート』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Mightyheartブラピ・プロデュース×アンジー主演ってことで話題になっていますが、そんな夫婦漫才(?)的なところで語られるべき作品ではありません。

ここ数ヶ月観た中で、一番ズシーンと来た作品でした。

9・11の記憶も新しい2002年1月。パキスタンで実際に発生した米国人ジャーナリストの誘拐事件を描いた、被害者の夫人で自身もフランス人ジャーナリストのマリアンヌ・パールさんが書いたノンフィクションが原作。当時、マリアンヌさんは妊娠5ヶ月という大事な時期に、この事件に遭遇したのでした。
テロリストの取材のためパキスタンのカラチに滞在していた米国の新聞記者・ダニエルとキューバ出身のフランス人で自らもラジオ局に籍を置く妻のマリアンヌ。
知人のツテで宗教的指導者の要人とのアポイントを取り付け、カラチ市内のレストランに出掛けたダニエルが消息を絶ち、数日後にテロリストがインターネット上に犯行声明を発表する。
妊娠中のマリアンヌは、テロリストに誘拐された夫の安否を心配するが、マスメディアの取材攻勢に対してはジャーナリストとして気丈に振舞っていた。
パキスタン国内の新聞紙上では、「勤務する雑誌社がCIAにテロリストのリストを提出したことでスパイと疑われた」とか、同僚であるインド系女性と行動を共にしていたことからインドのスパイと報じられるなど、憶測が飛び交っていく。

監督のマイケル・ウィンターボトム氏は、興味本位の旅行から誤まってテロリスト収容所に収容されてしまう若者をドキュメンタリータッチで描いた『グアンタナモ』を撮った監督。

非常に好きな作品だったので、ハリウッドと手を組んでも、そのテイストを引き継いでいたのが嬉しかった。

事件があったカラチ市内を現地の俳優が走り回る姿は、緊迫感に溢れ、スリリングで非常に興味深かったです。

アンジェリーナ・ジョリーの熱演は素晴らしかった。
セクシーさを出すでも、アクションを売りにするでもない役というのは、珍しいというのもあるかもしれませんが・・・。
愛する夫の生還を信じながらも不安一杯なのに、ジャーナリストとして冷静に状況を判断し、気丈に振る舞い、生まれ来るわが子の母としての強さも表現している。
すごく微妙な匙加減で複雑な心理を演じ分けていて、正直、こんなに出来る女優さんだとは、思っていなかったです。

何よりドキュメンタリータッチの作風を壊していなかったのが良かったのではないでしょうか。

そりゃあ、彼女のようにインパクトのある人が演じるよりも、アフリカ系フランス人という現実に近いキャスティングにした方が真実味は増すのかもしれませんが・・・。

でも、多くの人に観てもらいたいテーマですし、それに応えて【客寄せ】以上の演技を見せていると思います。

事件発生から遺体が発見されるまでの1ヶ月間が描かれますが、マリアンヌさんは一度は出国するものの、子供が生まれる前に事件を整理したいと、臨月近くに再び入国、取材してノンフィクションにまとめたのだそうです。
女は強し、ですね。

テーマとしては重く、苦しいものですし、根底に宗教観(イスラム教とユダヤ人の関係とか、マリアンヌは仏教徒?なのかな)も流れていて、決してデートとか娯楽で観るものではないかもしれませんが・・・。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★☆)

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『ナンバー23』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Number23予告編の「世界中の不吉な出来事は、23につながっていく」みたいな表現に惹かれたのですが・・・。

動物管理局に勤めるウォルター・スパロウは、美人の妻アガサと快活な息子ロビンに囲まれ、平穏な生活を送っていた。
誕生日の2月3日に、アガサから赤い表紙の「ナンバー23」という古本を贈られる。身も凍るような殺人ミステリーだったのだが、そこに登場する探偵の半生が、自分の生い立ちと酷似していることに気付く。以後、ウォルターの身の回りで、奇妙で難解な事件が続発するようになっていく。

小説「ナンバー23」の世界が劇中劇という形で描かれ、読み手のウォルターの想像という設定のため、現実世界を演じる俳優が二役、三役とこなしているので、ボーッとしていると何がなんだか分からなくなるという複雑な構造でした。

冒頭の「23は破滅の番号」と言うのは、鑑賞してしまうと、こじつけ以外の何物でもなかったですね。
子供の頃、電車の切符に印字された数字を四則算で10にするみたいな感じ・・・。
並びや足し引きの結果がそうなるのは有りでも、割るのは無しでしょう・・・?

オチまで観てしまうと、小説の中身も「そりゃ、そうだろ」ってことなんですが・・・。
収穫はコメディ俳優のイメージが強いジム・キャリーがこういうシリアスな演技が出来ることが分かったということ位かなぁ。
特に小説の主人公・フィンガリングは格好良かったです。

関係者の話によると、映画が完結してもウォルターの「23の呪い」(脅迫観念か)は消えた訳ではないので、後日談でも「23週間」とか、「2年3ヶ月」みたいな形で「23」という数字が続いていくのだとか。

大の大人が真剣にそんな裏ネタを考えているところが、可笑しかった!

(満足度:★★★、オススメ度:★★★)

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『ミッドナイトイーグル』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Mne日本初の本格山岳アクション映画ということで話題になっていますが・・・。

西崎優二は、有名な戦場カメラマンだったが、自分の目前でミサイル攻撃によって一瞬で子供が消えたことにショックを受け、抜け殻のように帰国し、北アルプスの山小屋に引きこもってしまう。
ある晩、極秘任務を帯びた米軍の戦略爆撃機、通称【ミッドナイトイーグル】が、深夜忽然と姿を消した。息子・優のために星空の撮影をしていた西崎は、偶然に墜落する赤い光を撮影する。後輩の新聞記者・落合と共に、その謎を追う内に、渦中に巻き込まれていく。
一方、西崎の義妹の有沢慶子は、亡き姉の代わりに優を引き取り、義兄である西崎への憎しみを抱えながら、東京で週刊誌の記者として働いていた。【ミッドナイトイーグル】に関する取材を担当することになった慶子は、事件当夜に横田基地に侵入、脱走した某国の工作員に接触する。
もし【ミッドナイトイーグル】に搭載された「特殊爆弾」が起爆すれば、日本全土を未曾有の惨劇が襲う。【ミッドナイトイーグル】をめぐる人々の死闘が幕を開ける・・・。

イメージとしては、『ホワイトアウト』+『亡国のイージス』って感じでしょうか?
好きなタイプな作品ではあるのだけど、どこか既視感のある展開でした。

そして、どうして?って突っ込み所が満載でしたね・・・。

一時期、クセのある役ばかりやっていた大沢たかおさんですが、今年は『眉山』、『Life』と割りと素直な役柄が続き、しかも多作ですね。
今回は「カメラのシャッターを押しても、目の前の子供すら救うことが出来ない」と抜け殻になった戦場カメラマンが、もう一度輝き出す瞬間を演じています。
あの時、子供救えなかったという後悔を繰り返さないために、日本を危機から守るために戦うのですが、それは、単純に父親として、人間として愛する者を守りたいだけ、というのが分かりやすいです。

もう一人の主演である竹内結子さんですが、観る前は添え物的な扱いなのかな、と心配だったのですが、ちゃんと東京では東京での事件があって、事件解決の糸口を導きます。
そして、実は義兄に横恋慕している(本当は姉より先に好きだった)というドラマがあって、表面上は姉の病気に気が付かなかったことで憎んでいるのだけど、愛憎反する感情を抱いている女性を、CCDカメラの映像を見つめる視線などで表現していて、繊細な演技が良かったです。

西崎の「もう許してくれないか」というセリフがあって、まぁ、姉の死のことでなんだけど、更に遡れば彼女の気持ちを知っていながら姉を選んだこともなのかな、と深読みも出来て、深いセリフだなぁ、と思いました。

反面、後輩役の玉木君は影が薄かったかなぁ。
ある意味、死闘の中で生き残った自衛官・佐伯三等陸佐役の吉田栄作さんの方が目立ってました。
昔は「ウォー」と吠えているだけでしたが、最近の作品では格好良いですよね。

と、アクション映画のはずなのに、それ以外のところばかりに注目してしまいました。

撃ち殺しても、撃ち殺しても、ゾロゾロと新しいテロリスト達が入山してくるのですが、日本と言う国にそんなにテロリストが入国しているのか、というのもあるのだけど、襲って来ているという現実感とか、緊迫感に欠けていました。
多分、わざとそうしているのだろうけど、日本らしい表現なのかなぁ・・・、と思ったのでした。

期待が大きかっただけに、残念!!

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『呉清源 極みの棋譜』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Go『春の誘い』や『青い凧』などで有名な田壮壮の久々の新作は、台湾のチャン・チェンを主演に【囲碁の神様】と呼ばれる天才・呉清源の半生を描きます。

1928年、北京で囲碁の天才少年と騒がれたひとりの少年が来日する。その少年・呉清源は当時14歳、のちに昭和の日本囲碁界で一時代を築き上げ、“囲碁の神様”と崇められた実在の棋士である。
日本の棋士たちを打ち破り、瞬く間にトップに躍り出るが、厳しい勝負の世界に身を置く、天才故の孤独や、日本が突き進んでいく戦争という時代の中、家族との別れ、新興宗教に精神の拠り所を求めたり、戦後も交通事故の後遺症に悩まされたり、波乱に満ちた、幾多の困難を乗り越える姿が描かれていく。

正直、有名な棋士という名前ぐらいしか存じ上げず、現在も90歳を過ぎて伊豆の方に住まわれているということも知りませんでした。

中国映画でありながら、舞台はほとんど日本ですし、俳優も多くは日本人、しかも演技のしっかりできる人、柄本明、松坂慶子、大森南朋、伊藤歩、野村宏信・・・1シーンだけの出征する青年の林泰文君まで、を押さえてあるところがスゴイと思いました。

特に、親友であり、最大のライバル・木谷実を演じた仁科貴さん。
事件とかあったので久し振りに観たという印象だったのですが、お父さんの拓ボン(故・川谷拓三氏)によりソックリになってきて、演技も良かったですよね。
他の出演者が、メジャーな方ばかりで、ある意味で一番大きな役どころを彼が演じていたのが、良かったのかな。

チャン・チャンは、ほとんど日本語のセリフで演技をしています。
ただたどしく、また、少ないセリフであるからこそ、物静かで落ち着いた雰囲気を醸し出し、思慮深い孤独な天才棋士という設定を引き立てていました。

何でも、碁を打つ姿は、完コピを目指したそうですが、パンフレットにあった川端康成(野村君が演じています)との写真と映画は、何処までソックリに再現しているかは、是非確認していただきたいシーンです。

戦前から戦中の重く、暗いシーンが中心なので、画面も全体的に暗めなのですが、日本家屋の持つ「光を差し込ませるための工夫」など、当時の日本の風景を再現しようという監督のこだわりが見られました。

実はこの映画、数年前に日本で撮影が終了した後、中国でのシーンが何シーンか残っていたそうなのですが、資金難で作業が頓挫したのだそうです。
その後、低コストを求めて、台湾で編集作業、タイでプリントという過程を経た、非常に難産な作品なのだそうです。

ある意味、目にすることが出来ただけでも、素晴らしいこととも言えます。

ただ、前振りらしきものがあって、「で、オチは?」という話しの切れ方(終戦のシーンは、すごくシュールでしたし・・・)や、チャン・チェンは坊主頭で丸眼鏡という格好(晩年は髪が少し伸びて、白くなる)なので、時間の流れが良く分からなかった。

面白いと言った類の作品ではありませんが、味わい深い作品ではあります。
題材的に年齢層はかなり高めでした・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『花蓮の夏』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Eternalsummer昨年の東京映画祭でも上映され、鑑賞した作品が一般公開されました。

昨年のTIFFの記事はこちらをクリック。

小学校から幼なじみの2人の少年、ショウヘンとジェンシン。クラスの問題児だったショウヘンに手を焼いた先生から「彼の面倒を見るように」と頼まれた優等生のジェンシンは、それ以来ずっとショウヘンのそばにいた。
やがて高校生になった2人の前に、香港からの転校してきた少女・ホイジャが現れる。心優しいジェンシンは、心に闇を抱えるホイジャに手を差し伸べ、やがて2人の距離は縮っていく。しかし、そのことが自身の本当の気持ちに気付くキッカケとなり、ジェンシンは、彼らと距離を取るべく、ショウヘンとは別の大学への進学を選ぶことにした。
ずっと一緒だった親友との別れに戸惑うショウヘンと、傷心から近付いたショウヘンへと段々と惹き込まれていきながら、2人の気持ちを全て理解してしまっているホイジャ。
3人の揺れ動く想いが、夏の海辺で交差する・・・。

最初に観た時よりもホイジャの役割の大きさを感じました。

ジェンシンとホイジャは傍から見れば【元カレ】、【元カノ】ですが、親友を愛してしまった青年と、自分を愛してくれない人を愛してしまった少女という、報われることのない相手を好きになってしまった【同志】みたいなものなのかな、と思いました。
二人には男女間の愛情は生まれなかったけど、お互いの一番深い部分を理解してしまった、というか・・・。

三人の想いはそれぞれ一方にしか向っていなくて、反対側にあるものは強い友情でしかない、永遠の三角形。

最初はどんな人なのかと言う興味からショウヘンに近付き、最終的に付き合うことにしたホイジャにしても、親友のジェンシンを失いたくなくて、部屋にやって来るショウヘンにしても、切ないですね・・・。

あのシーンはなくても、十分に切なかったと思うのですが・・・。

【花連】とは台湾の東海岸にある、ジェシンとショウヘンが高校まで過ごした町の名前。
個人的には原題の『Eternal Summer(永遠の夏)』の方が良いと思うのですが。

やっぱり男性カップル/グループは、何組か来ていました。
ホントにオネエ言葉なんだね。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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中国映画祭2007<東京・最終日>

木曜に続き、行ってきました。

今日は、美男美女のコメディ、誘拐ミステリー、未成年の妊娠という今日的な問題と三者三様で面白かったです。

○ぼくの最後の恋人
ダニエル・ウーとミリアム・ヨンが主演のコメディ。
ダニエルは人気ありますね。朝一番の上映だったのに、結構席が埋まっていました。

シウミンは【ミス酒豪】と呼ばれているビールのキャンペーン・ガール。「男に頼らずに生きる」という姉御肌の彼女の夢は、自分でカフェを経営すること。
二枚目シェフのミシェルは、各国を放浪した末に、香港でフランス料理店を開くが、全く客が入らずに閉店することになり、酒場で泥酔していた。
偶然に出逢ったシウミンのアパートに一晩泊めってもらった縁で、シウミンが借金を肩代わりする代わりに、昼間はカフェとして使わせてもらうことなり、二人の共同生活が始まりる。
しかし、経営の才覚があるシウミンのカフェは繁盛するのに対し、夜のフランス料理店は一向に流行らない。そこに香港一のフランス料理チェーンの美人オーナーがミシェルをスカウトにやって来る。二人の店は、そして二人の恋は、どうなる?

このところ何作か日本でも紹介されているミリアム・ヨンですが、この作品の役は彼女のコメディアンヌぶりを一番引き出しているような感じがするし、非常に個人的ですが、一番かわいくて好きかな。
しかし、香港映画の女主人公の友達って、金重視の女、ルックス重視の女、そして、ゲイのおっさん(今回は、火鍋屋の店長)なんでしょうか?

○誘拐ゲーム
舞台監督ヨンの弟が身代金目的の誘拐に巻き込まれる。女刑事のホーと同僚のチーは人質救出に臨むが、チー刑事が犯人グループを追い込み過ぎたため、主犯格が自殺。ヨンの弟も遺体となって、発見された。
それから3年。チーは事件以来、ヨン夫婦と友情を育んでいたが、ヨンの夫は重病を患っていて、スイスの病院で手術するために1千万元が必要になっていた。
そんなある日、最近、マスコミに取り上げられている成金の大富豪・ウォーの息子の身代金誘拐が発生する。再び誘拐事件を担当することになったホーとチーだったが、犯人から送信されてきた映像にはウォーの息子ではなく、クラスメイトのホーの息子の写真だった。
捜査チームから外されたホーは、【刑事】としてではなく、【母親】として犯人に立ち向かっていく。

好きなんだよなぁ、こういうスリリンなサスペンスっぽい作品。
この作品では、観客は最初から誰が犯人なのか分かっているので、後は主人公がどうやって犯人にたどり着けるのかを楽しめば良い。
チー刑事、勘が良すぎです!

内容は全然違うけど、息子を誘拐された女刑事が母親として捜査の範囲を超えた行動で事件を解決していくと言う展開に、故・野沢尚氏の『リミット』を思い出してしまいました。
愛する者を守るために罪を犯すことも悪なのか、そうぜざるを得なかった心情が痛いほど伝わってきて、色々と考えてしまいます。
これ、実際にあった誘拐事件がモデルになっているそうですよ。

○早熟
ジャッキーの息子・ジャイシー・チャンと、アイドル歌手のフィオナ・シッが、高校生の出来ちゃったカップルを演じます。
アイドル映画と侮るなかれ。

裕福ではないが笑いの絶えない暖かい家庭で育った下町の高校に通う家富と、有名な弁護士を父親に持ち、家を空けがちの親からの愛情を感じることなく育ったお嬢様学校に通う若男。
学校のダンスパーティーで知り合い、二人はすぐに恋に落ちる。年越しさえも留守にする両親に内緒で家富とキャンプで出掛けた若男。二人は初めての外泊にはしゃぎ合い、その夜興味本位で結ばれてしまうが、間もなく若男が妊娠が判明する。
高校生の彼らにはどうすることもできず、まず家富の両親に相談し、二人は動揺しながらも、若男の父親に縁談を持ちかけに出掛ける。しかし、話を聞いた彼は大激怒。両親の許しを得られなかった家富と若男は駆け落ちし、町外れの廃屋で生活をはじめる。
しかしながら、彼等を取り巻く環境の厳しさ、例えば、職探しさえままならない現実に、夫婦に、そして親になることの苦労を身を持って実感し、これまで家族の愛情のどれだけ守られていたかに気付いていく。

主役の二人もさわやかで良いのだけど、二人の親たち、特に家富の両親を演じたエリック・ツァンとテレサ・モウが素晴らしい!!
貧乏だけど明るくて、親と同じ失敗をさせたくないから厳しいことも言うけど、とにかく子供の気持ちを大切にしている。
こんな親になりたい、と思っちゃいました。

とにかく、エリック・ツァン。貴方の演技は、ズル過ぎです。
思わず、泣いちゃいました。
会場もエリックのセリフ回しに爆笑だった(この時点で第一波が着ていたので、結構、不思議でした)のが、あちこちからグスン、グスンと聞こえ出しました。

娘を取られる形のアンソニー・ウォンは、無表情で冷血非常な憎まれ役に徹していて、損な役回りですが、何の罪もない孫を見た以降の氷解していく表情、特に自分の弁護士資格を掛けて臨む裁判での表情の晴れやかさは別人のようでした。上手い。

2作目、3作目と親子の愛情を考えさせられる作品が続いて、楽しいというのとは違うけど、すごく良い気持ちにさせられた、晩秋の週末なのでした。

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Live! Tour de i-dep!!!@恵比寿リキッドルーム

本体よりもソトボッセの方が先に知っていて、今年の夏に購入したブラジリアン・ハウスのコンピに偶然に入っていたi-dep。
前々から名前は知っていたけど、好きな感じの曲だったので、最新CDを買ってみました。

だから、知っている歌は4~5曲しかないのですが、それでも行ってみたのは正解でした。

17時開場で、19時開演なのですが、開場に入ってみると、DJブースがあって、ハウスのリミックスが回っていました。

開場しばらくはホールの真ん中で踊っている人もいなかったのですが、小一時間も経つと完全にクラブ状態。
僕は本番に備えて、18時30分過ぎまでは、ラウンジコーナーで座って、シトラスウォッカ・トニックを飲みながら、ホールをぼんやりと観てました。

1曲目は『believe』でした。
とりあえず知っている曲で一安心。
基本的には最新CD『Fine tuning』からの選曲と有名ところだったので、助かりました。

ラテン・ハウスとか、ボッサのイメージだったのだけど、ドラム、ベースはジャズっぽい雰囲気もあるし、5人で聞かせたファンクやハードな楽曲も格好良いですね。

ボコーダーを聞かせたキーボードのHiroshiの歌も、キュートでコケティッシュなCanaのラブリーな歌声に、藤枝君のSaxの生音が入ると本当にヤバイですね!!

「今日はとことん踊って!!」とか、「一緒に歌って!!」と煽っていたけど、本編ラストの『Eyes to eyes』の合唱は、メンバーも感動したと言っていましたが、凄かったです。

MCは基本的にHiroshiの担当なのですが、「ヒロシィ~」という声援に「全国何処行ってもヒロシや。しかも、黒い声。」と笑かしますが、基本的にはウダウダです。
今回は、他のメンバーにも振っていて、その無茶ブリにメンバーが輪をかけてウダウダです。
会場からブーイングに「今の俺かい?」という感じで返していて、ファンから愛されているキャラクターと理解できました。

アンコールも、最初女の子が「i-dep」と連呼していたのに、途中から男子の「ヒロシ」の連呼に吸収されてしまっていました。

正直、リキッドルームで数百人程度か、と侮っていましたが、体験してみると本当に楽しい2時間(+2時間)でした。
折角なので、古いCDも聴いてみようかな。

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中国映画祭2007・オープニング作品『恋するふたり』

仕事帰りに青山にある草月ホールに行ってきました。

今年で5回目を迎える中国映画祭。

オープニングを飾るのは、現在、最新作『鳳凰 わが愛』が公開中のジヌ・チェヌ監督の『恋するふたり(原題:米尼・ミィニ)』でした。

冒頭に監督の舞台挨拶もありましたが、中井貴一さんも来場されていました。
(映画上映中は、退席されていたのかな・・・?)

中国のベストセラー小説を、アンジェリカ・リーとリウ・イエというスターを主演にした現代劇ということで、『鳳凰』とはどんな違いがあるのかを楽しみにしていました。

上海の雑技団で空中を華麗に舞う少女・ミィニは、再婚した母親が海外に移住してしまったため、叔母の元で育った孤独な少女。
香港で成功したビジネスマンのチャンに求愛されていたが、好きでもない金持ちと付き合わないが、貧乏でも愛する人と付き合いたいという信念の持ち主で、どんなに豪華なプレゼントにも心が動かされることはなかった。
偶然に立ち寄ったDVDショップの店員・アカンの少し危険な匂いのする雰囲気とユーモア溢れる言動に惹かれ、心の安らぎを感じるようになっていく。
アカンもまた心に抱いた孤独をスリや海賊版DVDの販売で埋める生活をしていた。
チャンが雑技団のスポンサーとなり、ミィニをモデルに広告を打つことが決まりかけた時、アカンがスリの現行犯で捕まってしまい、ふたりの運命に暗雲が立ち込めてくる。

原作は過激な性描写でも話題になった小説ですが、中国国内での映画化ということで、少しハードなキス程度で、直接連想させるような表現はありませんでした。
その代わりに、ふたりの理想と現実の間で揺れる感情を丁寧に描いています。

普段は寡黙で繊細な演技を見せるリウ・イエが、話し上手な少し影のある不良役という新境地を演じていますが、後半にお互いがお互いを愛しすぎた故にすれ違い、破綻していく展開で見せる微妙な表情はさすがに上手いです。
チョイワル風のリウ・イエは、ファン必見ではないでしょうか。

孤独な心を抱えたもの同士が出逢い、愛し合うという展開、刑務所暮らし、鳳凰の置き物と『鳳凰』と被る設定、アイテムがいくつか出てきます。
展開的にもオーソドックスなラブストーリーです。

しかし、現代の中国、特に上海を舞台にしているので、クラブとか、レストランとか、中国の若者文化、恋愛事情みたいなのも見えてくるのは興味深いものがありました。

ジヌ・チェヌ監督は38歳という若い監督ですが、5年前のこの映画祭で上映した作品がきっかけで、『鳳凰』という日中合作に参加した才能を認められた監督です。
『鳳凰』も良かったですが、テイストとしてはこちらの方が僕好みでした。

この映画祭、ツボを抑えたセレクションで、なかなか良い企画ですね。
23、24日が青山会場、24、25日が横浜会場で開催。
この作品は25日の横浜でもう一度上映されるようです。

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サッカー北京オリンピック最終予選!U22日本代表vsサウジアラビア代表@国立競技場

P1050472いやぁ、北京行きが決まって、本当に良かったですね。

久し振りに満杯の国立競技場でした。

ホーム側がなくて、アウェイ側のゴール裏だったんですが、入りきらないで、車椅子スペースとか、終いにはサウジアラビア応援席の上段にまで入れていました。

まぁ、どの団体も人数より1つ、2つ多めに席確保しているので、詰めれば全然入るはずなんですけどね。

P1050482僕なんかは、ガラガラの予選から観に来ていたので、皆さん現金な人たちというか、決勝じゃないと観に来んのかなぁ、なんて、複雑な気持ちもあったりなんかします。

思ったより寒くなかったですよ。
って、仕事帰りなので、Yシャツの上に、フリースのセーターとJapanのウィンブレ着て、マフラータオルを巻いて、大判のマフラーをひざ掛けにしていました。
後半はその上にスーツの上着、羽織ってみたりして。

しかし、勝たなきゃオリンピック出られないチームと、引き分けでもOKっていうチームじゃ、こうも違うんですね。

サウジアラビア、序盤からガッツン、ガッツン来てました。

対して、Japanの若武者たち。
あんなにシュート打って、悉く入らないって、どういうこっちゃ!?
2~3点は入っていたはずだけど・・・。

P1050532今日は絶好調小僧のG大阪・安田がケガで欠場でしたが、広島の柏木が多少ボールを持ち過ぎな感じはしましたが、良く攻めていたし、ボールを奪取していましたね。
今日のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれていました。

P1050531個人的に期待している李忠成も悪くなかったけど、やっぱり決めて欲しかったかな。

それから、リザーブに入っていた梅崎司は、観たかったかなぁ。

今日は攻めきれていないものの、シュートを打てる形は出来ていたし、ディフェンスも決して悪くはなかったので、交代のタイミングは難しかったのかもなぁ・・・、
けど、勝って決めたかったから、反町監督には何らかの動きが欲しかったかな。

僕の中での最初の日本代表って、【ドーハの悲劇】組なんで、サウジアラビアに攻め込まれているシーンで、「ロスタイムは2分です」と表示されるとドキドキしますね。
何とか、しのぎましたけど、本当に身体に悪かったです。

P1050521

何はともあれ、オリンピック出場、おめでとうございます。

U22世代と、柏木、安田、梅崎を中心とした一つ下の世代を混ぜて、そしてオーバーエイジ枠も上手く利用して、健闘して欲しいなぁ。

Over23は、チームをまとめられるMF(か、DF)と、やっぱり絶対的なFWですかね・・・。

時差があっても、十分にリアルタイムで観戦できるオリンピックですので、応援しがいがあるし、何なら行っちゃうぜ!!って勢いでいたりなんかして・・・。

ガンバレ、ニッポン!!

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『自虐の詩』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Jigyaku堤幸彦監督×中谷美紀(『ケイゾク』シリーズ)×阿部寛(『トリック』シリーズ)じゃあ、期待するな、と言う方が難しい話だと思うのですが・・・。

大阪は通天閣の近くにある下町。
母親は物心つく前に蒸発し、父親は愛人と再婚してハワイに新婚旅行に行く費用を稼ぐために強盗事件を起こして、刑務所暮らしという、生まれてからずっと運と金に見放された人生を送ってきた幸江。
中学を卒業して、故郷の青森から上京。紆余曲折あって、籍は入れていないが、夫婦同然の愛する男・イサオと大阪で同棲中。乱暴者で、酒飲みで、ギャンブルに明け暮れていても、今ドキ【ちゃぶ台返し】で折角作った夕食を台無しにされても、幸江はただイサオと一緒にいられるだけで幸せだった。
しかし、幸江の妊娠が発覚した時、イサオの態度は・・・。

んーーーーーー。

最初の方は、正直、この豪華なメンツで、この映画を撮った意味が分からなかった。
勿体ないなぁ・・・って。

中谷さんは、代表作『嫌われ松子』のパチ物っぽい役柄だし、阿部ちゃんについては、パンチパーマで無愛想で、二枚目な訳でも、シニカルな発言で笑わせる訳でもない。

幸江を恋焦がれるラーメン屋のマスター役の遠藤憲一と、幸江の父親の西田敏行さんは笑わせてくれましたが・・・。

原作は週刊誌に掲載された4コマ漫画。
同じネタをしつこく繰り返す4コマ漫画らしい、微妙に変化をつけた連続するオチには確かにクスッとさせられ、大きな流れでは男と女の愛の物語、女の友情と約束という二つの主軸で描かれています。

後半、幸江とイサオの出逢い、貧乏で悲惨な幸江の過去が明らかになっていきます。

ある意味で、逆転劇!
ちょっとやそっとじゃ、想像できない方向に展開していきます。

「この振り幅の大きな演技を出来る役者は?」と問われたら、監督とも気心の知れたこの二人だったのかもしれません。

見事です。

不幸のどん底から幸せを求めながらもがき続け、なのに周囲の人のために生きることしか出来ず、いつしか「自分のことを愛してくれている人がこんなにいるのだから、自分が幸福とか不幸とか感じるのは関係ないことではないか」と考えていくようになる。

『嫌われ松子』にダブりながらも、全く正反対の方向に向っているのではないかと、気付くと、それを示すために敢えてこのキャストを選択したのだと理解は出来るのかもしれません。

んーーーーーー。
でもなぁーーーーーー。

しかし、中谷美紀って、映画ではクセ者役が多いというか、正統派な役って少ないですよね。
正統派な演技(?)を見てみたいと思ってしまいました。
(『約三十の嘘』のとか、好き。)

(満足度:★★★、オススメ度:★★★)

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『鳳凰 わが愛』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Houou今年の東京国際映画祭でオープニング・ナイトを飾った、中井貴一さん主演&初プロデュースの日中友好35周年記念合作です。

東京国際映画祭の時は既に一般公開が決まっていたので、敢えて鑑賞せずにおきました。

1914年、中国のある村。野外映画鑑賞会の最中に、恋人にチョッカイを出した男に怪我を負わせ、懲役15年の罪で投獄されてしまったリュウ・ラン。
自分を待つ恋人を思いながら辛い刑務所生活を乗り越えるはずが、彼に知らされたのは恋人の突然の死の知らせ。生きる希望を失った彼は、恋人を死へと向かわせ、自分を刑務所へ追いやった男への復讐を誓う。
看守に反抗的な彼は懲罰の場に引き出され、そこで暴力夫を殺した女囚のホンと知り合う。殺した夫の子供を妊娠していたため死刑を逃れた彼女は、塀の上から飛び降りて、自ら流産させていた。お互いに似た空気を感じた二人は、言葉を交わすことが許されず、見つめあうことで静かに愛を育んでいく。
清朝末期から満州事変、日中戦争、そして内戦へ。中国激動の時代にある刑務所で実際にあった、30年に渡る男女の愛の物語です。

最近の中国映画は、香港映画っぽいコメディだったり、『ヒーロー』や『プロミス』などのハリウッドを意識した作品に注目しがちですが、ここまで文芸作品的に真っ向勝負というのも珍しいかもしれません。
二人の愛を見つめる親友のリアン(グォ・タオ、良い味です。)のデタラメ占いや時世を皮肉るセリフなどコメディ的な部分はあるのですが、もう少し楽しめる要素があっても良いかな、と思われる位に、重く、暗い時代に翻弄される人々が描かれています。

当然ですが、セリフは全編中国語です。
中井さんは吹き替えにしては口パクが上手すぎるなぁと思っていたら、セリフを完全にマスターして撮影に望んだそうです。
香港辺りだと、当日に「今日のセリフはこれ」みたいな感じで対応できないでしょうけど、実話ってことで脚本がしっかり出来ていたのでしょうね。
それにしても、拍手!です。
いつもの良く通る響く声ではありませんが、言葉での表現の足りない部分は、表情とボディ・ランゲージでカバーしていました。

リュウ・ランの本当の両親は日本からの移民者で、小さい頃に母親が死に、中国人の養父母に預けられたという設定なのですが、日本語は全く話せない役ので日本人が演じるメリットはほとんどありませんでした。

それでも、題材や脚本に惚れ込み、出演のオファーを受け、ミーティングを重ねる内にプロデュースまで手がけるわけですから、気合の入り方が違いますよね。

描かれる恋愛自体は、特に目新しくはなく、過酷な状況で出会った二人が意識し合い、やり直すことを誓い合って、引き離され、誤解があって、それでもやっぱり・・・。
定石通りの展開なので安心してみられます。
その当時の中国の歴史を少しでも理解していると更に面白いかもしれません。

そういえば、東京国際映画祭で観た『帰郷』でも、同郷の友人の遺体を故郷まで抱えて帰るという実話が紹介されていましたが、この作品でも何度か同じエピソードが登場します。
中国では割とポピュラーな出来事なのですね・・・。

S.E.N.S.の音楽は美しいですが、もう少し抑え目にして、映像の力で押しても良かったかな、と思いました。

平日のミニシアターでしたが、観客も少なくはなかったです。
大味なエンターテインメントに飽きたら、如何でしょうか?

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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Jリーグ第32節! FC東京vsガンバ大阪@味の素スタジアム

Img_4952Jリーグも残すところ3試合。
「今年の観戦も今節が最後かなぁ」と、飛田給に行ってきました。

味スタはやっぱりきれいで良いなぁ。
駅から遠くないというのも【○】です。

1位の浦和を勝ち点5差で追いかけるガンバ大阪。
次節はもう一つの優勝争いに加わっている鹿島が浦和と直接対決だもんだから、残りは全て勝たなければいけません。

なのに・・・。

前半からFC東京の方が押し気味で、前半終了間際にマグがゴールを決めて、1点先制するも、何となく勝てる気がしなかったんですよね。

Img_5022案の定、後半もFC東京ペース。

微妙なプレイで茂庭がレッドカードになり、人数的には優位に立ったはずなのに、ガンバ側に全く動きが見られなかった。

茂庭のファールですが、丁度、僕の座っていた席の目の前で起きました。
本人も抗議していましたが、全く故意ではなかったし、危険な感じもなかったので、「へっ?何?」って感じでした。

Img_5023このレッドカードで、むしろ、FC東京の方が、今野が最終ラインまで下がってディフェンスが固くなって、フォワードに攻めようという姿勢が感じられました。

今野、良いですね。
前半からディフェンスにしろ、パスにしろ目立ってました。

ガンバは、マグにしても、バレーにしても、二川にしても攻めているのだけど、最後の最後が決まらない。

やっぱり、実はそんなに好きではないのだが、ケガで欠場した安田のような突貫ボーイが必要なのかなぁ。

Img_5027シジクレイ、智、加地君のバックス陣も懸命に守っているのだが、今日は綻びが目立ちましたね。
加地君が逆サイドや、前線に飛び出してしまうと、右サイドはがら空きになっていましたね・・・。

そして、ルーカスに同点弾を浴びせられました。

西野監督は選手交代のタイミングが遅いのかもしれませんね。

そりゃあ、スタメンが90分間ずっとベストなパフォーマンスが出来れば、それに越したことはないけど。
寺田やマグは疲れているようにも見えました。

Img_4945どうせ出すのだったら、竜二にしろ、家長にしろ、もう少し早く投入しても良かったのではないでしょうか。

FC東京が、早め早めに交代させて、後半にペースを上げていったのとは、好対照でした。

大阪のサポーターはストレートですよね。
試合終了後に、選手が挨拶に行くと・・・。

「こらぁ、ボケ~ェ。西野ォ、謝りに来んかい、ワレ~ェ。」だよ!

竜二の目にウッスラ涙が浮かんでいた(ように見えた)のが、印象的でした。

次節、鹿島が浦和と引き分けてくれたら、連勝で優勝の望みがあるのか・・・。

浦和がアジア・チャンピオンになって、来年のACLには天皇杯準優勝チームとして出場が決まっているけど、やっぱりJでもそれなりの成績を残してもらいたいですからね。

残り2試合は西日本なので観戦には行けないけど、彼等を信じて、東の街から応援しています。

Img_4929Img_4942Img_4951Img_4990Img_4992Img_4997Img_5069Img_5081Img_5083Img_5085Img_5087

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トップリーグ07-08第4節!リコーvsサントリー@横浜・三ツ沢競技場

Img_4825今日の横浜は、曇り空で寒かった!

試合の方も寒くならないと良いなぁ、と思っていましたが、前半と後半で別のチームのような試合でしたね・・・。

点差があったので、応援していても、先週のようには慌てませんでしたが。

フォワードに30代の選手が多くて、ちょっとお疲れモードなのでしょうか・・・。

P1050460前半はフォワード、特に直弥、カツオ、早野のOver30、が、本当に良く動いていました。

キヨもバックスに良いボールを供給していて、北條、ザワ、キヨとトライを量産。
フォワードでも2トライと、突き放します。

P1050463平君が練習中にケガをしたそうで、先週に引き続き北條君がCTBに入っていて、相方がケガから復帰のジャックでした。
ジャック、良かったですよ。
北条君のトライも、ザワのトライも、ラストパスはジャックでした。

ジャックは、プレイスキッカーも担当していて、試合前にトンプソンがキック練習をサポートしていたのが、何となく微笑ましかった。

一転、後半は完全にリコー・ペース。
スコアこそ43-22でしたが、後半に3トライを献上、リコーも4トライの勝ち点1をゲットしました。

途中出場の大東系トンガ人のエモシ、日本代表のロビンス辺りが起爆剤になっていたかな。
ロビンスがイイ感じにオトリになったり、突っ込んでいったりしていて、贅沢な使い方していましたね。

それから、武川のキックは、相変わらず正確で上手いですね。

そうそう、今日は、何気に早稲田系の選手が多かったですね。
とりあえず、ウキウキしてしまいました。

サントリーが、PR・東野、FL・康太がスタメン、途中出場でHO・青木、FL・高野君、SO・曽我部。
リコーが、LO・遠藤(35歳で現役!)、SH・ツッキー、そして武川とズラリ。

Img_4856いやぁ、ツッキーは相変わらず可愛かったですね。
しかーーーし、早稲田のアイドルだった彼も、実は、もう32歳!
ビックリ!!!
若すぎだろ!

P1050442曽我部が、試合終了間際にターンオーバーして、そのまま独走、初トライ上げました。
ファンの方々(女性&お子達)は「良かったねぇ~」と喜んで帰っていきましたが・・・。

正直、ケガから復帰したばかりというのもあって試合勘みたいなのが戻ってきていないのか、トップリーグでやっていくには、もう少し時間がかかりそうですね。
キックでも失策してたし、キヨの投げるボールを受ける位置もタイミングもイマイチでした。

今日のように、正CTBのニコラスと平君がケガをしている時は、不慣れな北條君を入れるよりはノムを下げた方が良いのでしょうが・・・。

心君もケガをしていているので、曽我部が前半から試合を任せられるレベルに達してくれないことには、組み合わせが難しいのだよなぁ・・・。
期待が大きいだけに、何としても頑張ってもらいたいです。

来週は1週間お休みで、次節は12月1日の週末です。
この休暇が吉となるか、凶となるか・・・。

そろそろ大吾キャプテン、隆道が復帰近し、ということなので、楽しみにしましょう。

P1050445P1050447P1050454Img_4904Img_4906Img_4909Img_4912Img_4915

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『ボーン・アルティメイタム』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Bourne平日の最終回に観たのだけど、昼間の疲れを意識する瞬間が全くないままに、集中して観ることが出来ました。
スゴク好きです。

モスクワからの脱出から数ヵ月後。
英国の新聞が、自分を暗殺者に仕立てあげたCIAの極秘プロジェクト【トレッドストーン計画】に関するスクープを掲載。ボーンは、ロンドンで取材を進めていた新聞記者・ロスとの接触を試みる。しかし、CIAの現地要員に監視されていたロスは、待ち合わせた駅構内で若い暗殺者に狙撃されてしまう。
ロスの遺したメモを頼りに、スペイン、モロッコ、ニューヨークへと駆け回り、失った過去を取り戻すための最後の戦いに挑む。

他にもパリ、トリノなど、ヨーロッパ各地が登場し、スピード感一杯に物語が展開していきます。

とにかく、アクションシーンが満載で、なおかつ、爽快です。
大きな魅せ場としては、ロンドンの駅構内での記者、CIA暗殺者との駆け引き戦、モロッコでは、町中をバイクで駆け抜け、屋根の上を跳び、お互いの拳と拳でこれでもかとばかりに殴り合うマーシャルアーツ対決、そして、決着の地・ニューヨークでのカーチェイス、そして・・・。

ハンディ・カメラの多用で緊張感、緊迫感は出ていますが、乗り物酔いとかする人には結構キツイかも。
画面がかなり揺れていますので、途中で出て行ってしまう人もいたようです。

ストーリーとしては、前作『ボーン・スプレマシー』から引き継いだ部分が多く、CIAの女性指揮官・パメラはニューヨークからCIA内部を調査し、ミュンヘン支局からマドリッド支局に転属になったニッキーはモロッコに同行する、といった感じでボーンに協力します。
“昨日の敵は、今日の友”(逆でしたっけ?)ということなのですが、彼女たちがどうしてボーンに肩入れするのかは、前作を観ていないと分からないかもしれませんね。

前作が物語の冒頭に恋人を殺害され、その復讐から活動を再開するという展開で、内容的にはかなりテンコ盛りな状態でした。
しかし、今回は純粋に【自分探し】に徹し、最後には過去の自分と向き合えるという、ある意味でベタな展開なので、難しい部分は一切ありません。

例えば、普通なら、モロッコに同行し、ピンチを救うニッキーと恋仲になる展開を想像しますが、そうならなりません。
ボーンとしてはマリアの死から立ち直ったわけではない(兄役でダニエル・ブリュールが1シーンだけ登場)し、出来れば自分と関わったことで犠牲者を出したくない、という気持ちなんでしょうか。
ジェイソン・ボーンというキャラが完成されていることが分かります。

このシリーズのマット・デイモンは、すっごい格好良いです。
身体も絞られていて、準備してきましたって、気合は十分感じられます。
マットの映画はかなり観ていますが、この作品だけは「ジェイソン・ボーンが観たい」って思えるくらい好きです。

映像化していない原作はまだあるし、まだまだボーンの活躍を観たいとは思いますが、今回、こういう形で自分の『アイデンティティ』を見つけてしまったことで、終わりとした方が良いのかな、という部分もあります。

やるなら、【自分探し】以上のもっと大きな敵と遭遇しなければダメなのかなぁ・・・。
そうなると、別に『ボーン』である必要もないような気がしてしまうんだよなぁ。

先に1、2作目を観た後に、大きな、大きなスクリーンで観て頂くことをオススメします。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★)

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『オリヲン座からの招待状』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Orion舞台が昭和30年代ということで『ALWAYS』に被ってしまうのですが、続けて観てしまうと技術を駆使いしてその時代を再現した点では見劣りがするものの、古き、良き、伝統の映画の香りがする素敵な日本映画でした。

昭和30年代の京都。滋賀から京都に出てきて無一文になった留吉は、小さな映画館【オリヲン座】の館主・松蔵に強引に弟子入りし、映写技師としての修行を始めた。
数年度、松蔵が肺ガンで亡き後、師匠の年の離れた妻のトヨと共に、映画館の経営を引き継ぐことにした。
周囲からその関係を非難されながらも、純粋に心を通わせ合い、映画館を守り続けるふたりだったが、映画産業の斜陽化など、時代に翻弄されていく。

宮沢りえって、いつからこんなに雰囲気のある女優になったのだろうかと、改めて思いました。
10代の頃の彼女の登場は、ほぼ同世代の僕らとしてはやっぱりセンセーショナルだったし、その後、すったもんだあって、現在があるわけで、そう考えると感慨深いものがあります。
本当に美しく、強く、純粋な日本女性を見事に演じています。

そんなこと今更なのですが、彼女ってハーフなんですよね。
でも、最近は本当に日本の女性って役をやらせたら、彼女ほどハマる女優もいないのだから不思議です。

そして、もう一方の主人公である留吉を演じる、加瀬亮君が素晴らしい。
天涯孤独な無一文の青年が、松蔵夫妻に出逢い、映画(【写真】と呼ぶ)に情熱を傾け、師匠の年上の未亡人に秘めた想いを抱きながら、寄り添って生きている。
不器用なふたりって感じが良く出ていた。

このふたり、どこまでもプラトニックな関係という描き方なのですが、三枝監督がかなりこだわりを持って演出したそうです。

若い男女、しかもお互いに好き合っている男女が母屋と映画館とは言え同じ敷地内で生活をしていて、何もないことはあり得ない、と考えるのが一般的なのかもしれませんが、このふたりだったら、そういう関係にならないかもしれない、いや、なって欲しくない、って一種の願望ですかね。

男って、バカみたいにロマンチストですからね。
理解できるなぁ、と思いました。
本心とは正反対のことを口にしてしまったり、留吉のトヨを見つめる視線とか、蚊帳の幕を通してのラブシーン(?)は、うん、うんって頷いてしまいました。

松蔵を演じた宇崎竜童さんは粋で、う~んと年の離れたトヨが愛したのも納得できる格好良さでした。

物語は、原田芳雄さん扮する老年になった留吉が、映画館を閉めるために最終上映会のチケットを、当時わが子のように可愛がっていた近所の子供たち、やがて成長して結婚しているのですが、に招待状を送り、ふたりが留吉たちに思いを馳せるという形を取っています。

最初は、加瀬君と原田さんがイメージ的に全く結びつきませんでした。
終盤に現在の物語に戻った時、周囲に「すんません。すんません。」と腰の低い老人の演技を見て、原田芳雄ってスゴイ!と思いました。
無骨な原田さんが、異様に線の細い加瀬君とつながって見えてくるから、不思議です。

また、この幼なじみ同士の夫婦、現在は東京で別居中なのですが、自分達の原点に返ることで離婚に踏み切ろう、としています。
余り背景が語られない夫婦関係を、樋口可南子さん、田口トモロヲさんが、微妙な演技で見せてくれます。

世間からは師匠の奥さんを寝取った男と風評され、それを引け目に感じながらも、夫婦同然の間柄ながらも純粋に慕いつづけてきた男と、周囲に何を言われようとそれをガンと跳ね除ける女の強さ。

セリフも少なく、チョットした表情や仕草だけでそれを表現した、加瀬亮、宮沢りえは、タダ者ではない。
そう再確認出来る、作品でした。

三枝監督曰く、このふたりは同じ空気の匂いがする、と。
分かるような気がします。

しかし、浅田次郎ってスゴイですね。
これで何作目の映像化なんでしょうか?

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『ALWAYS 続・三丁目の夕日』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Always続編というのは、それだけでいきなりハードル高いものですが・・・。

昭和34年。実父の元から茶川の家に淳之介が戻り、一緒に暮らすはずのヒロミが町を出ていった前作から4ヶ月後の夕日町三丁目。
淳之介の実父は、相変わらず茶川の家を訪ね、息子の安定した生活を確保しなければ、連れて帰ると迫っていた。淳之介との生活のため、借金のため踊り子となったヒロミを迎えにいくため、茶川は芥川賞受賞を目指して執筆を続けていた。
一方、向かいの自動車修理工の鈴木家は、事業に失敗した親戚の娘・美加を預かることになる。

2年前の1作目。嫌いではなかった、いや、どちらかと言うと好きな作品でしたが、【日本アカデミー賞の主要部門を独占!】っていうニュースには、「日テレやりすぎ。そこまで素晴らしい作品ではないよ」と思ったものです。
じゃあ、観なきゃいいじゃん、というものでしょうが、やっぱり気になって映画館に向ってしまいました。

今回も細部にこだわった小道具や、コンピューター技術を駆使した昭和30年代の街並み、東京タワーや銀座・有楽町、日本橋、そして羽田空港の景観は見事でした。
僕が生まれる前の出来事ですが、ノスタルジーを感じます。
ファーストシーン。いきなり、○○○ですからねぇ。
さすが東宝作品!ですかね。

今回は主要キャラクターそれぞれにドラマがあって、2時間30分と最近の日本映画としては長めのサイズとなっています。

正直、それはどうだろうというエピソードもありましたが、終戦から15年も過ぎておらず、戦争の影を引きずる庶民ってことなのですかね。
前作では、そのパートを担っていた三浦友和扮する悪魔(宅間)先生が、弱くなっていますが、子供たちと交流するいい人になっていました。

主人公でもある茶川演じる吉岡秀隆君。
彼の場合、演技が上手いとか下手ではなくて、そこにいるだけで、声を発するだけで、映画になる。
今回は、売れない作家で、好きな女の居場所が分かっても会いに行けない情けない青年で、ゴニョゴニョゴニョ、とコミカルな部分もありつつ、「お金よりも大切なものがある」とか「俺がお前達を養ってやる」とか、男気あるセリフもあって、拍手!
彼のナレーションが入ると涙のスイッチが入ってしまうところがあるのですが、今回もヒロミのために入るモノローグがダメでしたね。

天才子役の須賀健太君と並んでいるだけで、スゴイ!
でも、須賀君、背が高くなりすぎ!
キャンペーンで日テレの番組に出まくっていた時は、声変わりも始まってましたね。

今回、ダンサーとなった小雪の出番は少なめ。
でも、ゴージャスな衣装で、スクリーンに映えていました。

タイトルロールのモノクロ映像では、茶川家の人々のその後が描かれているので、本編が終わっても席を立たないようにしましょう。
ベーゴマ対決で子供相手にムキになる吉岡君とか、結構、笑えました。

一方、鈴木オートの人たち。長男の一君の初恋が描かれていて微笑ましいし、堤真一さんのアツイ父親、薬師丸ひろ子さんの優しい母親は本当に家族のようでした。
特に、前作で大絶賛された薬師丸さんのお母さんは魅力を増していて、今回の方が素敵に見えました。
かつての許婚との再会にしても、大人というか、やっぱり母ですよね。

そして、この2年間で大きく変わったのは、やはりホリキタでしょう。
前回は集団就職で青森からやって来た女の子でしかなかった六子も、しっかり夕日町の住人として、そして一や美加のお姉さんとして、重要なシーンでの出番が増えていたような気がします。
今回もセリフは青森弁で、やっぱりご両親が東北出身という浅利君(この子も元・天才子役だな)との訛り演技は絶妙で、ふたりの初々しい恋も描かれています。

また、この浅利君と絡むタバコ屋のキンさんを演じるもたいまさこさんも、水を得た魚のように演じていて、見事です。
マギー、温水さん、郵便屋さん、ワンポイントだけのピエール瀧ら、レギュラー陣もツボを得てます。

なつかしい景色を再現する技術だけが突出することなく、演技の出来る俳優たちがしっかりと人間ドラマを描き出していて、非常にバランスの取れた作品であることは、間違いないでしょう。

老若男女、広い世代に渡る観客層で、久し振りに入場規制の長蛇の列に並びました。
でも、年配のご夫婦で来場される方が多いと、映画館がお茶の間になってしまう(小声での突っ込み合い)のは、いただけないかな。
自分のポイントで笑って、泣きながら観たい人は、平日が良いかもしれませんね。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★☆)

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『バイオハザードⅢ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Biohazard3ゲームを全くしない僕が観ても、楽しめましたよ。
この作品の展開は、ゲームから飛び出したオリジナルらしいですけど。

前2作でのアリス達の活躍も空しく、巨大企業アンブレラ社が開発したT-ウイルスは、世界中に感染し続け、その勢いは人間界に留まらず、ついに地上を砂漠化させていた。
アンブレラ社の実験体であることに気が付いたアリスは、仲間達を巻き込まぬよう、監視衛星の軌道の外側を単独で逃避行を続けていた。立ち寄ったガソリンスタンドで、アラスカは汚染されていないという情報をつかんでいた。ある日、驚異的なパワー(手を触れずに物体を移動させる力)に目覚め、自身の力を制御できず、移動手段であったバイク(BMW製)をも破壊してしまう。
砂漠を彷徨う内に、クレアが率いる生存者組織と遭遇し、アンデッド化したカラスの襲撃から彼らを救う。また、組織のメンバーの中にかつての仲間、カルロスとL.Jを再会を果たした。アリスは、彼らを安息の地・アラスカへ導くために、アンブレラ社を襲撃し、ヘリコプターの奪取に成功し、自らは最強の敵タイラントとの決戦に挑んでいく。

最初のシーンはシリーズ第1弾にもあった洋館からの脱出シーン。
しかし、このシーンには仕掛けがあって、一気にバイオハザードの世界に入り込むことが出来ました。

途中、地方都市の生存者によるギャング団との対決があり、物語の本筋に関係ないのですが、初めて観る人にもアリスがどれだけ優れた戦士であるかを示しているのでしょうね。

前作との間に『ウルトラ・ヴァイオレット』でクールでアクロバティックなアクションを見せた、ミラ・ジョボビッチは、ハイスピードで洗練されたアクションで、ゾンビたちを撃って、斬って、蹴って、殴って・・・見事です。

そして、画面一杯に並んだ○○○○のアリス。
壮観でした。
全て違うっていうのもポイントです。

ミラ・ジョボビッチに関しては、過去の2作よりも断然に満足でした。

前作に引き続き登場のカルロスも格好良いのだけど、ゲームのキャラそのまんまだったジルは何処へ行ってしまったんだ・・・!?

代わりという訳ではないけど、生存者グループのリーダーのクレアや、歌姫・アシャンティ演じる看護士のベティなど女性キャラは魅力的。
しかし、アシャンティは、あれで良かったのだろうか?
(砂漠ロケはかなり難航したらしいので、スケジュールの都合とかなのかもしれないけど・・・。)

今回の敵はアンブレラ社というより、【アリス計画】の主要メンバーであるアイザック博士個人と言う感じかな。
最終決戦のタイラントは、あそこまで行ってしまうと、ゲームにも登場するキャラクターらしいですけど、どうなんですかね?

シリーズは、3部作で終了ということですが、次も作れるだけの素材は準備したまんまに終わりましたね。

そして、次回作があるとしたら、舞台は何と・・・。

【夜空風雪】は、地下基地への入口を示した、暗号みたいなもんなんですかね?
あの設定は上手いと思いましたよ。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『ノートに眠った願いごと』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Akihe昨年の釜山国際映画祭のオープニング作品。
個人的にすごく観たかったのだけど、第一印象はかなり地味。
(決して、悪い意味ではない。)
よく日本公開にたどり着いたものです。

司法試験に合格したヒョヌは、長年の恋人だったミンジュにプロポーズをして、彼女の両親への挨拶も済ませたばかり。
結婚準備のために一緒に買い物に出掛ける約束をしていた二人だったが、報告書の提出を急かされていたヒョヌは、ミンジュを先にデパートに行かせて、仕事に戻る。急いで仕事を終え、デパートに駆け付けた瞬間、「ドン!」という轟音と砂埃の中、デパートが崩れ落ちてしまった。
それから10年後。ヒョヌは最愛の女性を失ってしまった喪失感と彼女を死に追い込んだのが自分だという罪の意識の中で、今もなお苦しんでいた。人の痛みを分かち合える弁護士志望だったはずが、冷徹な検事となり、担当していた収賄事件がメディアに大きく報道され、彼は責任を問われ短期間の休暇を与えられてしまう。
そんなヒョヌを心配し、訪ねて来たミンジュの父は、【ミンジュとヒョヌの新婚旅行】と書かれた一冊のノートを置いて帰っていった。
休暇を利用して、10年前に二人で一緒に行くはずだったコースを一人旅することにした。空が染まり、紅葉が深まり、落ち葉が舞い散る秋の世界へ。
何日目かに、ノートに書かれたポイントで、必ずすれ違う女性の存在に気が付き、声をかけるのだが・・・。

とにかく、韓国の晩秋(最後の方は、ほとんど冬になっていますが)の美しい風景が、楽しめました。
僕が始めて韓国に行ったのが11月。ちょうど、ソウルのベッドタウンでもある水原の紅葉がきれいな頃でした。
次が2月の雪降る頃で、その後は春~初秋にしか行っていないから、寒い季節の韓国も良いなぁ、と、見入ってしまいました。
特に、今回フィーチャーされていた地方には行ったことがないので・・・。

1995年に起きたデパート崩壊事故は、日本でも大きく報道されました。
その事故の被害者とその家族、恋人にスポットを当て、10年間に渡るの喪失感と再生を描いたドラマという点で、まず興味を惹かれました。

主演のユ・ジテは、韓流ブームがピークの頃のインタビューで、「僕は【韓流】俳優ではないけど、【韓流】でない映画も観てもらいたい」と話していましたが、彼の作品は本当に良質なのが多いです。
今回、珍しくキス・シーンがあるのですが、ミス・コリア出身のキム・ジスとは顔の大きさが全然違うんです!
目も小さい一重だし、派手さはないけど、『オールド・ボーイ』の悪役のような濃い役から、こういう普通の男性まで、自然に演じられる、本当に演技で勝負っていう好きな役者の一人です。
今回も、婚約時代の笑顔の絶えない幸せ一杯の司法研修生、痛々しいほど暗く沈んだ若手検事、そして、旅が終わり、現実の生活に帰っていく時の晴れ晴れとした表情、と演じ分けています。

まぁ、でも事件自体に馴染みがないのと、キム・ジスがあたかも現在もそこにいるかのように、過去の回想シーンが展開すると、時間軸が分からなくなるのかもしれませんね。
旅先ですれ違うセジンも、物語として出来過ぎているし・・・。

監督は、輪廻転生を描いた『バンジージャンプする』で同性愛的表現と話題になったキム・デスン監督。
一冊のノートが結んだ、逃れることの出来ない運命の出逢いなのかもしれませんが。

しかし、このタイトルは何なんでしょうか。
原題の『秋へ』の方が雰囲気があって良かったのになぁ・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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Jリーグ第31節! ガンバ大阪vsJEF千葉@大阪・万博記念競技場

Img_4728さて、東大阪市から北に向かって電車を乗り継ぎ、やって来ました万博記念公園。

関東の人間なのに関西のサッカーチームのファンをしていると、必然的にアウェイの試合しか観られないのです。
「一度で良いからホームの試合を観たい!」と、この強行軍のツアーを思い立ったのです。

しかし、結局は1時間以上かかってしまい到着したのは15時15分過ぎ。
事前にメイン側自由席のチケットを買っていたのですが、最終的に完売になったらしく、ホーム側はほぼ満席。
仕方なくアウェイ側に座ることにしました。
しかし、こちらも詰めなければ座れない状況でした。

しかし、ホームだとスゴイですね。
ゴール裏のアウェイ・サポーター席以外は、ブルーに染まっていました。

Img_4710でも、ちびっ子サッカー軍団からは、千葉の選手が練習に出てくると、一斉に「マキィー」って声援が聞こえました。
ちびっ子にとっては、地元大阪より日本代表なのかな。

でも、巻選手が人気あるのだけは良く分かりました。

さて、ガンバのスタメンは先日のナビスコ決勝と同じ面子。
水曜日の天皇杯でJ2山形相手に延長でも勝負がつかずPKで辛勝したというだけあって、本日もイマイチかなぁ、という展開でした。

実際、千葉の方が攻めている時間が多かったし。
シジクレイ、加地君ともに細かなミスはあったものの、しっかりを守ってくれていました。

少ないチャンスをバレー、マグノとシュートを放つのだけど、ことごとく入らない。
マグノのシュートなんて、キーパーも前に出てきてしまって、ガラ空きだったのに・・・。
サポーターからは「今日はゴールに見放されたか!?」って声も挙がっていました。

Img_4771しかし、後半13分。
ゴール真ん前でボールを受けた遠藤ヤットがシュートするかと思ったら、やさしいパス。
「こんなところで、また・・・」と、諦めかけた瞬間にバレーがシュート。
ゴーーーーール!!

やりました!
この一発を待っていたんです!
ブルーが揺れています!

3分後に、ヤットが今度は自陣からのロングパスをバレーが合わせて2点目ゲット。
これで少し安心して観ることができる・・・。

Img_4812しかし、改めてフィールドを見ると、ガンバはヤット、加地君、安田、途中出場の竜二。
ジェフ千葉も巻は途中交代したものの、羽生、水野、途中出場の水本と何気に豪華なタレントがそろっています。

こうなると、彼を観るしかない!!
最近、最もお気に入りの男。
ガンバ、8番・家長昭博。

川渕キャプテンも「試合に出られないなら、海外で修行してくるべき」と言う、ニッポン期待の未来のスター選手。
なのに、なぜかJリーグで観たことがほとんどない。
(31節中27試合出場ということなので、単に僕が観た試合にだけ出ていないということなのだけど・・・。)

累積で北京五輪予選のベトナム戦に行けないから、Jリーグに出て欲しい、と大阪入りした部分は多分にあるのだけど・・・。
西野監督は、今節も彼に出番を与えてくれなかった。
チョット、いや、かなり、フラストレーション。

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Img_4741Img_4793Img_4804

とりあえずホームで勝って良かった。
優勝も首の皮1枚でつながったし・・・。

明日、フロンターレがお疲れモードのレッズを負かしてくれたら・・・。
今節だけは川崎の応援しちゃいます。
期待してますよ。

そして、来週は味スタで東京FC戦。
チケットの準備もOKです。

大阪モノレールは予想していたより混雑しておらず、予定していたのより早い新幹線に乗ることが出来ました。
駅弁も、ビールにツマミも、買う時間はなかったけど・・・。
代わりに、このレポをまとめる時間が出来て良かったかな。

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トップリーグ07-08第3節!サントリーvsコカコーラ・ウエスト@近鉄花園ラグビー場

Img_4572ん~~~~。
普通、負けるか!?

今日は雨降りの東京を逃げ、5時起きで新幹線に乗って大阪へ。
【スポ観ツアー(日帰り)】に行ってきました。

Img_4625まずは、東大阪・近鉄花園ラグビー場。
サントリーvsコカコーラ・ウエストです。
鶴橋で電車に乗り遅れるというハプニングもありつつ、スタジアムに着いたら、丁度サブ・グラウンドで練習が始まったところでした。

今日は、ケガから復帰する青木、シノちゃん(今日もご両親いらしてました。復帰は12月って、おっしゃっていたような・・・)、そして出番が来ればデビューとなる曽我部がリザーブに入っています。

ニコラスは腕を骨折したらしく、先週はジャックも負傷で、今日はCTBに北條君が入っています。
どんなパフォーマンスするか、想像が出来ませんでした。
・・・フィットするのかなぁ?

ところで、どうして東のサントリーがホームなのだろうか?
ジャージも白のセカンドだし。
何か変な感じだなぁ・・・。

前半は、セットプレイを制したサントリーペースで、3トライ。

P1050394でも、先週は100%だった栗ちゃんのゴールが全く入らない・・・。
花園ラグビー場の掲示板側って、後ろに何にもなくて、民家が見えるから、距離感が分かりづらいのかもなぁ・・・。

フォワードに関しては、圧倒的に有利と思っていたけど、そうでもない。
日本代表のHO・西浦がいるだけあって、コカコーラのフォワードもとにかくしぶとくディフェンスしてくる。

そして、コカコーラはPGで細かく3点ずつを刻んでくる・・・。

後半、フォワードが微妙に合っていないのが気になる。
1番の林が疲れているのか、スクラムが回ってしまったり、つぶれている。
モールで進みたいのに、ことごとく寝転んでしまう。
嫌な空気・・・。

そして、キックで刻んでくると思っていたら、バックスにジョーンズ、徳住を投入して、チェンジ・ペース!!
走る、走る!!
おまけに仙台育英→流通経済大学で注目されたニールソン・武蓮傳(帰化したのかな?)も良い選手に育ったなぁ。
サントリー・フォワードの集散が遅い、抜けた・・・。

P1050396残り時間も僅か。反撃に出たいサントリー。
バックスにボールが回って来ても、スロー・フォワード、ノック・オンと初歩的なミスを繰り返す。
ザワのステップで、トライ!と思った瞬間に、足がサイド・ラインを踏んでしまう。
惜しい・・・。

ノーサイドを告げるファンファーレ。
22-23。

「前半に栗ちゃんのゴールが一つでも決まっていたら」という声も聞こえたが、勝負に「たら、れば」はない。
ただ、ただ、あとトライ1つが取れなかったんだ・・・。

大阪のおっちゃんが、連れに「今シーズン一番の大番狂わせやな」と嬉しそうに話している。

折角、大阪まで来たのに、悔しいなぁ・・・。
しかし、遠征を追っかけた時の試合は、何気に負けが多いんだよなぁ。

P1050383残り時間もほとんどない時間帯に曽我部が投入。
本当ならば、大量リードの良い時間帯に出してあげたかった・・・。
時間もなく、良いところなしの、ほろ苦デビュー戦となりました。

まだまだ、3節目。
【完全優勝】の夢は潰えましたが、気持ちを切り換えて、次の三ツ沢でのリコー戦(ここもクセ者!)では、今度こそ、ガンガン、行きましょう!

三ツ沢でラグビーを観るのも久し振りだな。

P1050372P1050380Img_4692Img_4703

2試合目の神鋼のイマムも気になるところですが、ツアー催行中のため花園を後にするのであった。

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『犯人に告ぐ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Hannin最近、出演作が連発中のトヨエツ主演のミステリー作品です。

川崎で起きた児童連続誘拐殺人事件。“バッドマン”を名乗る犯人はテレビを使って世間を挑発し、3件目の事件を最後に表舞台から姿を消す。
半年後、捜査に行き詰った警察が捜査責任者として使命したのは、6年前の児童誘拐事件で人質を殺され、犯人を取り逃がした巻島史彦だった。この事件で、刑事課長に代わって出席した記者発表で醜態をさらした巻島は、地方の警察署に飛ばされていた。
テレビのニュース番組に捜査責任者として出演した巻島は、犯人に対して挑発的な言葉を投げかけ、もう一度表舞台に引きずり出す作戦に出るが・・・。
メディアの怖さを誰より知る男が、再びテレビを舞台に誘拐犯と対峙する。

原作は読まずに観たのですが、2時間に上手くまとまっていたのではないでしょうか。
6年前のザラッとした映像は、昔の映画を観ているようで、ああいう画質は割りと好きなので、世界に入っていき易かったです。
終盤は、「6年前の俺とは違う」という、お約束な展開ではありましたが・・。

田舎の炭鉱男、奇妙な父親とクセの強い役の続いていたトヨエツは、久々に見せる二枚目路線、しかもたった一度の失敗が命取りになった男のアウトローっぽい感じが出ていて、格好良かったです。
周囲は「6年前のリベンジ」と言いますが、本人はもっと純粋に「(自分の子供と同じ年頃の)子供に危害を加える犯人を逮捕したい」。それだけってのが良いです。

さて、『踊る~』以降、警察機構が素人にも分かりやすくなり、キャリア組vsノンキャリ組の対立構造を描く作品は増えていると思いますが、ここでも脇役の警察官たちが面白かったです。

まずは、巻島が就任時に足柄署より補佐として随行する津田巡査部長を演じる笹野高史さんはすごくハマっていました。
あと少しで定年という現場の刑事で、巻島が真摯に事件と向き合う刑事であることを知り尽くした男。
出てくると、画面が締まりますよね。本当に、最近良い仕事しています。

そして、本部長を演じた石橋凌さんも、一筋縄ではいかない官僚のいやらしさを十二分に見せてくれますが、小澤征悦が演じた警察官僚Jr.のキャリア組・植草警視は面白かった。
あそこまで【空気読めない系】も珍しいですよね。
そりゃ、美人キャスターに良いように利用された挙句に捨てられ、出世コースからも外れますわ。
最後の悪あがきを思いついた時の嬉しそうな表情。
それを告発しても、自分の首をさらに絞めるだけなのに・・・。
全く空気が読めていなくて、この人に目が行ってしまいました。

そうそう、警察機構に関する面白さという点で言えば、6年前の事件で、神奈川県警と警視庁(東京)の縄張り争いが犯人を取り逃がす遠因になっているとか、地方vs中央の対立なんかも織り込んであったりもします。

ニュースキャスター役の崔洋一監督(!)、井川遥(この人も最近よく見るなぁ)も良かったと思いますが、ポスターや予告編に名前が出ていない出演者もいて、これってやっぱり秘密ってことですかね?
犯人役の○○○君、出番はほとんどなく、パーカーをスッポリ被ったり後ろ姿が多いのだけど、良かったですね。
数少ない顔を出したシーンでは、護送中の車の中での目付き、イッチャッテましたねぇ。

テレビという身近なメディアを小道具にした、ハードボイルドということで楽しめました。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『ブレイブ・ワン』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Braveoneアクション映画への出演が続くジョディ・フォスターの新作です。

ニューヨークでラジオのパーソナリティを務めるエリカは、婚約者と犬の散歩中に、暴漢たちに突然襲われる。3週間の昏睡状態から目覚めると、婚約者が殺されたことを知らされる。
退院後も外出することに恐怖を感じていたが、必死の思いで警察に捜査状況の確認に出向くが、事務的な対応に真剣に捜査をしてくれていないことを感じてしまう。そこで、自分の身は自分で守るために、そして、いつか犯人グループを捜し出し、自ら復讐するために、闇で不法に取引されている拳銃を入手することにした。
ある夜、コンビニで買い物中に、女性店員をその亭主が射殺する現場に出くわしてしまう。運悪く携帯が鳴ってしまい、襲われかけた時、咄嗟に放った銃弾の一発が相手の急所に命中して、難を逃れる。
そうして彼女は、法で裁くことの出来ない犯罪者ばかりに制裁を与えるヒーローとして、扇情的に報道されるようになっていく。
一方、バツイチのニューヨーク市警のマーサー刑事は、エリカの番組の熱心なリスナーで、別の事件の参考人を見舞った病院で、偶然に彼女を見かけたことから同情の気持ちを抱いていた。
そして、地下鉄構内に詰め掛けた報道陣の中に彼女を見かけ、あれだけの痛手を負いながら、ラジオのパーソナリティとして復帰した彼女に対して興味を抱くようになっていく。

ジョディのガン・アクションは様になっているし、鬼気迫る感じは上手いと思いますが、今回は何かが足りない気がしました。
『パニック・ルーム』にしろ、『フライト・プラン』にしろ、子供を守る母親の強さがテーマでしたが、ここに描かれるのは非常に私的な悲しい復讐心があるだけ。
近年のアメリカ映画によく見られる【暴力の連鎖】がテーマになっています。

はじめはエリカの復帰に対して乗り気でなかったディレクターが、エリカ自身の事件に関する心情の吐露に対する反響の大きさから、【犯罪者を制裁する男】に関するリスナーの意見を生電話で流す試みをするのですが、闇雲に賛同する人、犯罪者を殺すことはやはり犯罪でしかないこと、こんな企画をするなんてと完全拒絶する人、俺が犯人だと名乗り出る人、賛否両論、入り乱れます。

う~ん。最初のコンビニでの発砲は正当防衛と言えなくはないと思うけど、以降の事件については、厳しいかなぁ・・・。

身内の人を事故や事件で失ったことはないけど、犯人を恨み続けても仕方がないし、もし自身で復讐を成し遂げても空しいだけじゃないかなぁ、と思う。
それまで、それを糧に生きていたわけだし、愛しい人が帰ってくる訳でもなく、恨めしい相手がいなくなったら、今度は何を支えに生きていけば良いのだろうか・・・。

でも、そんなことが何処かに吹っ飛んだ境地に立つのかもしれませんね。
最後の方は、単純に復讐というのを超えて、そうしなければ自分が押し潰されてしまう、という痛さみたいなものが伝わってきましたし・・・。

エリカに同情し、共感していくマーサー刑事を演じる、テレンス・ハワードは好きなタイプの俳優だったかな。
被害者に対しても誠実に対応する警察機構の【唯一の良心】と言える存在だけど、最後に彼の採った選択は・・・、かなり微妙ですねぇ・・・。

観ている間は緊張感があって、楽しかったのですが、やっぱり観てみたいジョディ・フォスターとは少し違ったかな。

本人は、ミュージカルとか、コメディをしてみたいと思っているらしく、それもイメージとは違うのだけど、それはそれで観てみたいとも思いますが・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『象の背中』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Senaka今井美樹さん、20年振りの映画出演だそうです!

女優業もたまにゲストで出る位だから、若い世代の人には【歌手】のイメージが強いかもしれませんね・・・。
(それより布袋夫人か・・・。)

48歳の中堅不動産会社の部長・藤山は、医師から「肺ガンで余命半年」との宣告を受ける。長男にだけ事実を告げ、妻の美和子と娘には内緒で延命治療を拒否することを決めてしまう。
初恋の同級生、高校時代に下らないことでケンカしたままの親友など愛する人々に別れを告げて回り、33歳のフリーのコピーライターの愛人との最後の日々を過ごしていた。
ある日、会社のトイレで背中の痛みに耐え切れずに倒れ、病院に担ぎ込まれたことで、いよいよ妻にも病気のことが知られることになってしまう。
こうして、「死ぬまで生きていたい」という夫と、それをしっかりと支えていく妻の静かで穏やかな闘病生活が始まる・・・。

主演の役所広司さんの演技は申し分ないですね。上手い!
頬が徐々に痩せこけ、顔色に生気がなくなっていき、全身からしぼり出すような咳も見事でした。
それでも、煙草好きは煙草吸うんだなぁ・・・、とか。

一番グッと来たのは、終盤、ホスピスのベンチで岸部一徳さんが演じる実兄とスイカを食べながら、語り合うシーン。
「親父を一番毛嫌いしていたお前が、一番に親父に似ているんだぁ」とつぶやくシーン。
普段、仲の悪い兄とも、こうやって話すのかなぁ、と思ったら、泣けてきました。

それから、「俺、癌で余命○ヶ月なんだ」って言った時の相手のリアクションは、演出が細かいなぁと思いましたよ。
長男役の塩谷瞬クン、31年振りに再会した親友の高橋克実さん、思わず「冗談でしょ」って言った後、強がる愛人の井川遥さん。
特に、高橋克実さんは、今回も良い味出しています。

登場人物は良い人ばかりなのですが、倒産に追い込まれた取引先の元社長役の笹野高史さん、有能な部下と買っていた男が癌を患い利用価値がなくなったと知るや切り捨てる社長役の伊武雅刀さんと、嫌われキャラがいるのは物語としては正解だったと思います。

さて、今井美樹さんですが、僕の中の彼女のイメージとは近すぎず、遠すぎず、微妙な感じでした。
ガハハハって笑顔の太陽のような感じでもないし、ガーッって泣いた後、直ぐに立ち直っている強い女性でもない。
時々それに近い表情は見せるけど、あくまで静かで、穏やかで、芯の強い、しっかりした女性。
病気を打ち明けられても、急に愛人に押しかけられても、動じず、騒がず、夫を支える出来た嫁。
おまけに『この道』の鼻歌が妙に上手い。
理想的な奥さん像で、こんな女性いたら欲しい、と思いました。

でも、四年制大学卒で建築家志望だった女性が結婚23年経っているのだから、どんなに若くても45歳。
しかも、20歳の大学生の息子を持つ母親というのは、見た目が若くて、美人すぎて、かなり無理があったような気がします。

鑑賞された女性の意見で「愛人には言えて、妻には打ち明けられないなんてショック」とか、「夫に敬語なのは、よそよそしい」とか言われているのを読みました。

でも、僕は男だから、何となく分かるような気がするんです。

妻は夫を尊敬したまんまだし、夫は妻に恋したまんま、と言ったら良いのかな?
表面上は亭主関白っぽいけど、実は裏で奥さんが押さえるところは押さえているし、すごく古風な感じの夫婦ですよね。

また、ホスピスで出会う青年は、病気が発覚したら何も言わずに婚約を破棄し、死んでから両親に連絡が行くように、誰にも内緒でここにいるのだ、と言っていたし。

自分の一番大切な人に一番格好情けない姿は見られたくないというか、自分のプライドとか、理想ばかりを追っかけていて、わがままな子供みたいですよね。

だから、最初に書いた、岸部一徳さんとのシーン、「家族とは」、「背負うこと」といったセリフの一つ一つが、胸に突き刺さってきたのだと思っています。

ただ、やっぱり長年付き合っている愛人がいるという設定は少しやりすぎかなぁ、とも思います。
初恋の人と同じレベルで、「かつて2、3度、関係のあった不倫相手にも会いに行く」位の扱いだったら・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『グッド・シェパード』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Goodshepherd

【マット・デイモン×CIA】と言えば、ハマリ役となった“ボーン”シリーズですが、ボーンが現在の混沌とした情勢をアクション満載で描いた【動】のCIAとすれば、こちらはCIA創成期に知力を武器にした情報戦を繰り広げた【静】のCIA。

単純に比較するのも楽しいですが、どちらも演じられるのは、マット・デイモンの確かな演技力によるものだと思います。
役柄に対する準備がすごいらしいですね。

名優ロバート・デ・ニーロが、13年振りにメガホンを取った、上映時間2時間50分の長編大作です。

イエール大学の学生だったエドワードは、FBI調査官に親独派の教授の身辺調査を依頼され、教授を辞職に追い込み、学内のエリートで構成される秘密結社【スカル&ボーンズ】に加入する。そこで、先輩に紹介されたサリヴァン将軍から、第二次世界大戦が開戦したら、軍の諜報部隊に所属しないかと誘われる。
当時、エドワードには付き合い始めた恋人がいたが、上院議員の娘・クローバーをはずみで抱いたことから、クローバーが妊娠、生まれてくる子供のために結婚をせざるを得なくなってしまう。挙式当日、サリヴァン将軍より「1週間後にロンドンに赴任せよ」との命令が下る。
戦中、戦後と、ロンドン、ベルリンでの活動を終え、ようやく我が子と初対面を果たし、幸せな家庭を築くことを誓うが、6年のブランクは家族にぎこちない関係を生み出してしまっていた。
さらに、ソ連との【冷戦】状態によって創設されたCIAの一員として招聘されたエドワードは、家庭をかえりみず仕事に没頭していく。
そして、1961年4月17日、キューバのカストロ政権転覆を狙った上陸作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗。数日後、作戦を指揮したエドワードの元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届けられ、調査を開始するが・・・。

展開が時系列ではなく、馴染みのない題材だし、映像のトーンも暗い感じで均一なので、注意していないと「あれ?これはいつ?」と思ってしまいました。

マット・デイモンは見た目が若いので、髪型や体型を変え、メガネや服装も換えているのだけど、19歳~40代までを一気に演じ、しかもそれがシャッフルされてしまうと、年代の判断が難しかったかもしれないなぁ・・・。
でも、演技自体は上手いですよ。
寡黙で、感情を表に出さずに何考えてるのか分からない青年から、ぎこちないなりに息子を愛し、守ってあげようとする父親像まで演じています。

実は、この役の最初のオファーは、レオナルド・ディカプリオだったとか。
撮影時期がスコセッシ監督の『ディパーテッド』と重なるためにレオが辞退して、マットに回ってきたらしいのですが、スコセッシ監督は出番の少ないマットのシーンを先に集中的に撮影して、送り出してくれたのだとか。
レオが演じていたら、また印象も変わっていたかもしれませんね。

アンジェリーナ・ジョリーは、名前の大きさほど出番が多くなかったです。
面白かったのは、結婚前、将来が嘱望されているエドワードを選び、自らリードして関係を迫るシーン位かな。
60年前の女性の権利が未確立だった時代における現代的な女性という訳でもなく、ただそう生きるしか選択の道がなかった女性で、正直、彼女が演じる意味が分からなかったんです。
残りは、愛のない結婚を捨てて、子供と一緒に家を出ることはせず、エドワードとの関係が上手くいかず、終始、欲求不満顔・・・。
観終わって考えてみると、その顔が狙いのキャスティングだったのかな、と思いました。

題材としては面白いし、3時間近くあって見応えもあるのですが、ロバート・デ・ニーロが「何を描きたかったのか」は、あまり伝わって来なかったかも。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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トップリーグ07-08第2節!日本IBMvsサントリー@秩父宮ラグビー場

Img_12081試合目12時キックオフだと、午前中は何も出来ませんね。

11時過ぎに外苑に着きました。
日なたで読書タイム&おにぎりランチしました。

今日のメンバーは開幕戦とは入れ替え、FWもポジションを動かしていたりして、色々試しているのかなぁ、という感じでした。

Img_4467No.8のトンプソン、FLの元ちゃん、CTBのジャックが、良い感じで切り込んでいましたね。

ディフェンスも堅く、安定していたと思います。
トンガ代表のNo.8・フィリピーネに走られましたが、183cm、114kgであのスピードってのは反則ですよね!
ただ、スクラム、モールで圧倒したという感じでもなかったし、ラインアウトの反則も多かった。(ノット1メートル、ノット・ストレートなど・・・。)

Img_4505バックスは、ボールの供給が少なくて、特にザワは不機嫌なのが観ているだけで伝わってきます。
ちょっとゴッつぁん気味でしたが、トライ出来て良かった!

ジャックが負傷交代してからは、平君の切り込みも目立ちはじめました。

そんな感じだったので、試合前は、もっと圧勝をイメージしたのですが、スコアほどに快勝という感じでもなかったかな・・・。
まぁ、2節目だから、まだこんなもんかなぁ・・・。

Img_4571で、本日のMVP。
7コンバージョン、1ペナルティの全てのキックを成功させた栗チャンでしょう。
今日はニコラスが欠場ということでのプレイス・キッカーでしたが、結構、久し振りですよね。
かなり難しい角度も決めてくれて、安心して観られました。
試合後のミーティングで、ファンからの差し入れのお米をもらっていましたよ!
栗チャンには、とにかく試合に出て欲しいし、出てきたら活躍して欲しいんです!

今日は偶然、シノちゃんのご両親の近くに座って、少しお話をうかがうことが出来ました。
現在はケガのリハビリ中で、12月には復帰できそうなのだそうですが、レギュラー争いが激しいので・・・とおっしゃっていました。
シノちゃんは法政出身なので、本日デビューの成田君など法政OBが出てくるとはしゃがれていました。

Img_4530そして、2試合目は、メインの端の方に移動したのですが、今度は有賀剛ちゃんとIBMのCTB・阪元君の関東学院コンビが近くにやって来ました。
府中に遊びに行った時、たまたまご両親だったり、お姉さんがいらしていて、チームメイトと話しているところをみたことがなかったのですが、学生時代の仲間ということもあってか、普段の剛ちゃんのイメージと感じが違ったので、「こんな感じの話し方なんだなぁ」とチラ見(チラ聞き?)していました。

Img_4561

2試合目の東芝vsリコー戦。
スコアこそ40-24で東芝の勝利でしたが、リコーがかなり押していて、良い形のトライもあって、リコー応援席が盛り上がっていました。
でも、最後にミスがあって決められないのが、実力の差なのかな。

リコーの選手もかなり入れ替わってしまったので、知っている選手がほとんどいなかったのですが、日本代表のロビンスがCTBで出場。
いやぁ、良い選手っすね。
改めて、感心してしました。

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NHKアジア・フィルム・フェスティバル『京義線』

NHKがアジア各国の映画会社と共同制作した作品を中心に、各国の優れた作品を紹介するこの催しも今回で8回目。

過去には『ペパーミントキャンディ』、『モンゴリアン・ピンポン』など、僕のお気に入りの作品を上映しています。

今回は韓国映画『京義線』を鑑賞しました。
この作品は、昨年の釜山国際映画祭でも上映していて、チェックはしていたのですが、1年経って漸く観ることが出来ました。

かつて日本統治時代に建設され、ソウルと北朝鮮を結んでいる列車・京義線。
南北に分断された現在は、停戦ラインの目前にあるイムジンガンまでしか一般人は行くことが出来ない。
偶然に最終列車に乗り合わせ、寝過ごして終着駅まで来てしまった男女。
マンスは地下鉄の運転士。毎月、雑誌の発売日に差し入れをしてくれる名も知らない駅売りの販売員の女性にときめくが、ある日、運転する電車に女性客が飛び込んだことから、休暇を与えられ、休み明けに運転を再開する恐怖に震えて、酔っ払って列車に乗った。
ハンナは大学でドイツ語を教える臨時講師。大学教授の先輩と不倫中だが満たされない毎日を過ごしていた。本当ならば、誕生日を彼と二人で済洲島で過ごすはずだったのに、出発間際にトラブルに遭遇して、逃げるように列車に乗り込んでいた。

すごく静かで、優しい目線で描かれていて、好きなタイプの作品でした。

また、個人的には「ここがあのイムジン河かぁ」と感慨深いものがあったのですが、実は河は出てこないのですけどね。

まず、予備知識として、マンスの自宅が一山(イルサン)、ハンナのアパートが新村(シンチョン)です。
共に京義線沿線にある町なのですが、それを知らないと、なぜ二人はこの電車に乗ったのか、という根本的な疑問が生じてしまうかもしれません。

マンスを演じるキム・ガンウは寡黙で真面目な青年そのものって感じだし、ハンナを演じたソン・テヨンはミス・コリア出身だけあって美しく、しかし孤独な女性を演じていました。
ほとんどが二人の別々の物語が進行していって、最後に二人が駅で初めて出会います。
二人とも、演技をしたりして、腹の探り合いなのが、面白かったです。

ラブストーリーのカタチをとりながらも、南北分断というテーマを、ベルリンに留学していたドイツ文学者に絡めたり、互いに孤独で、見知らぬ他人同士が理解し合い、包みこむように癒す姿に投影してみたり、なかなか上手い脚本だなぁ、と思いました。

地下鉄で車掌が「今夜は雪が降りそうだから、ホワイト・クリスマスになると良いですね」とかおしゃべりを放送するのですが、この話は何かの記事で読んだことがあって、実は既にそう言う地下鉄に乗っていたかもしれないので、もう少し言葉が分かればなぁ、と思いました。

日本で一般公開するのはなかなか難しいかもしれませんが、現代人、特に都市生活者の孤独みたいなのは共通だと思いますし、二人が寝過ごした1年後を描いたラストは、非常に希望に溢れていて好感を持てました。

二人は、その後、無事再会することが出来たのだろうか・・・。

今回のフェスティバル、インドネシアの『ガレージ』は東京国際映画祭で観ているので、シンガポールの『雨の味』と、ベトナムの『1735km』はかなり気になっています。
でも、日程的に・・・無理そうですね・・・。

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ヤマザキナビスコカップ決勝!川崎フロンターレvsガンバ大阪@国立競技場

Img_4304ヤマザキナビスコカップの決勝@国立競技場です。

よく考えたら、Jリーグで優勝決定の瞬間に立ち会うのは初めてのことでした!

そして、どちらが勝っても、初優勝!
盛り上がっています。

友人は川崎側で、僕はガンバ側でバラけて観戦しておりました。
しかも、なぜか試合開始直後から急に携帯の電源が切れて、連絡がつかなくなってしまった・・・。

Img_4314試合前は「ガンバが優勢かな」なんて話していましたが、ガンバはここ数試合は良いところがなく、対するフロンターレは大量得点、しかもジュニーニョ以外の選手が活躍しているのが、気になるところです。

国立競技場も4万人以上が詰めかけ、サポーター軍団の声援がスゴイことになっていました。

両チームともプラカードを使っていましたが、一面スカイブルーのフロンターレ・サポーターに対し、紺、白、黒でクロスを作ったガンバ・サポーター。
キレイでした。

前半はどちらのチームもゴールを決められず、一進一退の好ゲーム。
今日は決戦なので、得点がなければ、延長戦、さらにはPKまであるのかな、と覚悟をしつつ、ドキドキしていました。

Img_4378均衡を破ったのは、後半10分。
ガンバ大阪の金髪・安田がこぼれ球を押し込んで、先制点をあげました!

これが唯一の得点となり、そのまま安田がMVPに選ばれました。
昨日の前夜祭でニューヒーロー賞の受賞もあったそうで、W受賞です。

Img_4382

いやぁ、しかし、安田のコメント聞くと、19歳とは言え、かなり頭悪い子の発言ですねぇ。
ガンバ側だから微笑ましく聞いていられるものの、川崎サポーターにしてみたら「っざけんなよッ!!」って感じだろうなぁ。

でも、対面の川崎の森勇介選手はメチャクチャ足が速いっすね。
これだけは完全に抜かれていました。

個人的には、今日はジュニーニョの一人旅を全く許さなかったシジクレイ、絶好調の在日コリアン・鄭大世を徹底マークした加地君のディフェンス陣の健闘を称えたい!

テセには何度か上手いってプレーを見せつけられたけど、ジュニーニョに至っては、「マジ、ヤバイ」ってのは1回位だったので・・・。
表彰式での外国人選手たちの喜びよう、やっぱ、違いますよね。
シジクレイ、面白かったです。

Img_4403それから、遠藤ヤット-中村憲剛の司令塔対決も楽しみにしていたのですが・・・。

ヤットは本当に視野が広くて、「何でそこにスペースがあるのが見えるの」って絶妙なパスを出していたのだけど、「ここは自分でいっちゃえ!」ってとこでも、やっぱりパスなんですよね。

その点、憲剛は自分でも蹴っちゃうのが魅力なのだけど、今日は余り切り込む機会がなかったかな・・・。

てな訳で、今日のところは引き分けということで。

Img_4402代わりというわけではありませんが、今日はガンバ10番二川選手が気になりました。

背が低い選手が多いガンバにあっても、二川選手は168cmだそうですね!

確かなテクニックに裏付けされた攻撃的MFということで、常にボールに絡んでいました。

小っちゃい選手が活躍すると、子供達の夢にもなるから、頑張ってもらいたくなっちゃいますよね。

Img_4435

まずはタイトルを1つゲットしました。
リーグ戦の方はレッズに離され、かなり厳しい状況にありますが、この幸運を残りの試合でも持続して、最後まで駆け抜けて欲しいなぁ。

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『クローズZERO』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Crowszero例によって漫画をほとんど読まない人なので、原作の『クローズ』は読んだことはないのですが、原作の1年前を描いたオリジナル脚本ってことで、「まぁ、大丈夫だろう」と、観てみました。

いかにも三池崇史監督作品って感じで、とにかく面白かったです。

決闘シーンは、痛そうだったけど・・・。
マジに、入ってますよね。

偏差値最低、近隣の中学校から不良学生ばかりが集まってくる鈴蘭男子高校。
周囲から忌み嫌われるその存在は、【カラスの学校】と例えられている。
中でも、3年生の芹沢多摩雄が率いる【芹沢軍団】が最大派閥を築いていたが、他にも多数の派閥が覇権をめぐって勢力争いを繰り広げていた。
未だかつて誰も成し遂げたことがない【鈴蘭制覇】を本気で狙う一匹狼・滝谷源治が、3年に編入してくる。
源治は鈴蘭OBで矢崎組のチンピラ片桐と親しくなり、勢力を拡大する方法を伝授される。生来の素直な性格も幸いし、仲間を増やしていき、 新軍団【GPS(源治パーフェクト制覇】を旗揚げし、芹沢軍団に挑む・・・。

まぁ、小栗旬のための映画かな。
あの花沢類が、血相変えて殴り合っているって、あんまり想像できないだろうし。
(『ごくせん』の第1シリーズで少しあったか?)。
一匹狼がトップに立つという目標のために、本当の仲間を得ていく過程で、いつものナイーブな笑顔もきちんと見せてくれるし。
三池監督曰く、「今はまだ、本当の小栗旬を見せていない。蜷川幸雄演出の舞台くらいしか発散の場がないはず。」と言っていたけど・・・。

高岡蒼甫は、役柄的には出世作の『パッチギ』とかなりダブるけど、不良役が一番似合っているかな。でも、実は年齢的には、結構キツイはずだけど。

あと、東京国際映画祭の時、FLAMEの伊崎兄弟のファンが多かったのだけど、芹沢と敵対する派閥のリーダーだったのが、源治の登場によって軍団入りするという完璧な敵役だったし、片ッポはずっとマスクしてましたよ。
それでも、たまらないんだろうなぁ・・・。

有名どころ以外の不良たちは、良く集めた!って感じでしたね。

欲を言えば、山田孝之演じる芹沢は、登場シーンの【天然ボケだけど、ケンカはベラボウに強い】ってキャラで最後まで押して欲しかったかな。
途中から何だかシリアスで、格好良くなっちゃいましたから。
しかし、それにしても、彼の演技に対する集中力はスゴイですよね。
決闘が始まる前に見せる「ニヤリッ」って笑った顔、ゾクッとしました。

あと、紅一点の黒木メイサは、添え物感は拭えず、勿体なかったです。
踊れることは知っていましたが、初披露という(GWのミュージカルでも歌ってない!)歌声は、なかなかいけてましたね。
あぁ、この子も沖縄出身なんだなぁ・・・と、再発見でした。

そして、大人たち。

まず、映画化のために原作の高橋ヒロシ氏を口説き落とした、やべきょうすけの片桐拳は良かったですね。
大人になりきれず、中途半端なまんまで、でも、源治と出逢ったことで互いに影響し合い、変わっていく。
何か羨ましいくらい、青春してるなぁ。

岸谷さんと遠藤さんは、極道で子供(子分)を突き放しているようで、実は彼等の良い部分を一番理解していて、きちんと愛している素敵な親なのでした。

塩見三省さんの刑事は、登場人物全てに接点があるだけに、もう少し絡んで来ても良かったのでは・・・。

女子の人数の方が多い進学校だったので、こういう雰囲気とは全く無縁でしたが、すごく楽しめたし、若返った気分にさせられました。
これはオススメ。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『クワイエットルームにようこそ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Quietroom芥川賞候補になった原作を読んでいて、非常に演劇的というか、映画的というか、絵が浮かびやすい小説だったので、スゴイ期待していて、そして期待通りの作品でした。

佐倉明日香、28歳のフリーライター。締め切りに追われ、同棲相手の売れっ子放送作家・鉄雄ともすれ違い日々が続いていた。
ある日、目覚めると、そこは見慣れない白い部屋・・・。手足がベッドに拘束されていて、身動きができない!
部屋の外から聞こえてくる奇妙な叫び声に、窓から覗き見る視線・・・。
そこにやって来た看護士の江口から、「アルコールと睡眠薬の過剰摂取により、丸2日間昏睡状態だった」と説明を受けても、記憶がない!
自殺未遂患者として、精神科の女子閉鎖病棟に強制入院させられた明日香が、非日常的な空間で一見奇妙な人たちと出会うことで、何かが変わり始める・・・。

ネタがネタだけに、軽はずみなことは言えませんが、ストレスを抱えた現代人の物語という点では、かなりリアルにできていると思います。
例えば、明日香と同室になる、本当に普通の人妻にしか見えないのに、ODを繰り返す栗田さんとか・・・。

しかし、冷静になって振り返ると、キャンギャルからバブリーな中年と結婚するが、性格の不一途で離婚、中絶、風俗勤め、客として来た放送作家と同棲を始めてからも、元夫の自殺から不眠になり、恋人の紹介で始めたライターとしても行き詰って、父親の死・・・と、結構、波乱万丈な人生なんですよね、明日香って。
そこまでは自分で折り合いをつけてきたから、割とサラリと描かれているのですが、どこかで溜め込んでいたものが爆発しちゃったんですね。

内田有紀は、アイドル時代から演技力は定評があって、女優復帰後は田村正和、北野武と作品にも恵まれていますが、今回は、また、特に良いですね。
松尾スズキ監督は「メジャー感」という言葉を使っていましたが、何だかんだ言って普通(に見える)なので、感情移入はしやすいというか、ブラックユーモア溢れる、マニアックで、インディな非日常の世界を、日常的なものとして成立させる説得力みたいなものを感じました。

テレビのインタビュー番組で「キレイな役は演じてきたから、これからは悪女とか、汚れ役nに挑戦したい」と言っていましたが、これはその第一弾ですね。
だって、演技とは言え、全身ゲ○まみれの女優なんて、そうはいないでしょう。
そうそう、すっごい勢いで美味しそうに缶チューハイ飲んでいたけど、実は下戸らしいですよ。

鉄雄役のクドカンは、役者として見直しました。
何でも受け入れちゃう優しい男で【面白い世界の男】は、お見事でした。
これまでの俳優として参加した作品は、「分かりやすくて面白いことやってね」的なキャスティングでしたが、今回の役は放送作家ということで、監督や自分自身にもダブる部分があるかもしれません。
すごく細かい演技が多かったような気がします。

それから、脇役がキャラが立っていて面白い。

特に、元AV女優でスタイルを気にしすぎて過食症患者役の大竹しのぶのさんは、病院の主?、患者の女ボス?みたいな女性を貫禄一杯に演じていて、すっごく楽しそう。
お節介焼きで、被害妄想入っていて、行き過ぎちゃうオバちゃんって、実際にいそうで、怖かった・・・。

看護士役のりょうは、こういうコメディで観られるとは思っていませんでした。
あそこまで無表情で、「ルール、ルール」って言っていて、患者にタックルされたら切れまくるなんて看護士、ある意味、イッちゃってますよね。
本人は、元々コメディをやってみたいらしいのだけど、顔立ちが顔立ちなんで、そんな役が回って来ない、と言っているみたいです。
もし再び、松尾スズキorクドカンと組むことがあるのなら、今度はもっとぶっ壊して欲しいなぁ。

妻夫木聡は、たまにこういう小さい役で映画に出るの、拒みませんよね。
今回の【小者】君は眉毛をつなげたり、オーバーアクションで、そう来たか、と思いました。
が、妻夫木聡が演じているから面白いけど、それだけのキャラだったような気もします。
もっと特殊メイクでデブ・キャラとかまでやったら、「参りました」かもしれませんが・・・。

そして、蒼井優が演じたミキは、見た目も含めて彼女らしくない意外性のある役でしたね。
一見普通の拒食症患者のようで、病巣はもっと根が深いというか、一体何者だったのか、不思議な少女でした。
こういう役も演じれてしまうことが、旬な女優ということなのかもしれませんが・・・。

他は松尾スズキ人脈で、役者以外の文化人(庵野監督、俵万智さん)がチョイ役で出演しているのですが、気が付かなかった人もいました。

文章で読んだ時より、映像化することで『明日香さんの精神科隔離病棟体験レポート-絶望と再生の14日間-』って感じで、まとまっている感じがしました。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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