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『クローズド・ノート』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Closednote_1何か、映画よりも、舞台挨拶の方が話題になっているような・・・。
俳優個人がどうのって、別に・・・、なので。

行定勲監督×沢尻エリカ主演による、1冊の日記帳がつなぐ奇跡のラブストリー。

小学校の教師を目指す女子大生の香恵は引っ越しの際、前の住人が忘れていった1冊のノートを見つける。
ある日、バイト先の万年筆店の客としてやって来た画家の石飛リュウに香恵は恋をするが、相談相手の親友ハナはロンドン留学中で連絡もままならない。
もやもやした気持ちを紛らわすように、香恵はいけないことと知りつつ他人のノートを開いてしまう。ノートに挟まっていた写真に写った、小学校の遠足を引率する若くてきれいな女性こそノートの持ち主だった若草小学校4年2組の担任教師の伊吹であり、彼女により書かれた、仕事(不登校の女子児童)や恋愛(大学時代の恋人・隆との再会)の悩みに引き込まれていく。

女王様キャラで失笑を買った沢尻が、ここでは何処にでもいそうな普通のかわいい女の子を演じています。
そのギャップが不思議で、面白かったです。
これまでの彼女って、意志の強そうな、真ん中に芯のある女の子役が多かったと思うのですが、ここでは普通に恋して、喜んだり、傷ついたりする普通の女の子で、こんな演技も出来るんだな、という印象でした。

Closednote_2でもですね、僕は敢えて事務所の先輩・竹内結子に軍配を挙げたい。
行定監督に「今回のテーマは沢尻エリカとガップリ組んで撮りたいので、助演には演技を委ねられる俳優を配した。」と言われた通り、行定組は3作品目なので、相性が良いのが分かる、素晴らしい演技です。

今回の彼女は、前の住人で、日記の持ち主の伊吹先生ですが、言ってみれば、香恵の想像の中のキャラクターと現実の女性の二役になっているのですよね。
同じ場面、同じセリフでも、黄川田君との時は初々しくさわやかなのだけど、伊勢谷君との時はもう少し踏み込んだ関係というか、最終的にはプラトニックな二人なのだけど、恋人同士という現実感がありました。
細かなニュアンスの違いがはっきりしていて、上手い人だなぁ、と思いました。
教師を目指す香恵の理想を投影していることもあり、先生としてはレトロなイメージがありましたが、丁寧に演じていました。

画家役の伊勢谷友介は、藝大出身ということで、この役も彼以外に考えられなかったかな。
創作シーンの真剣な眼差しとか、創作以外では周囲が見えない不器用なところとか。
いつもは濃~いキャラクターが多いけど、今回は心の傷を見せないように鈍感を装う、普通の男と言う感じで、この人も「こんなんも出来るんだぁ」と思いました。

『セカチュー』は80年代が舞台、『遠くの空に消えた』も時代設定は不詳ながら70年代後半~80年代前半と思われる世界でした。
そして、この作品では、随所に80年代のアイドル映画っぽい遊びが散りばめられていました。
例えば、部屋に貼ってあったポスターから黄川田君が消えるのは大林宣彦監督っぽいと思ったし、古風な女の子が恋愛を通して成長する展開は、大森一樹監督の『女たち』シリーズとも似た印象も受けたし・・・。

風光明媚な京都の景色(【哲学の道】などの名所も含む)の中で、登場人物が標準語を話しているのが、何となく不思議でした。

釜山国際映画祭のオープンシアターで上映するみたいですね。
テイストが母親のラブレターを読んで運命の恋に出逢う大ヒット作『クラシック(ラブストーリー)』に似ているので、受け入れられるのではないかな。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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