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『黒帯 KURO-OBI』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Kuroobi時間調整で入ったのだけど、腕白そうなちびっ子や、細いのに胸板だけ厚い青年で意外に混んでいました。
そして、それなりに面白かったです。

昭和初期。柴原英賢のもとで、空手の修行に励んでいた義龍、大観、長英の3人の若者たち。師の急逝により、継承のあかしの“黒帯”を3人の手元に残される。
折りしも、日本の国全体が戦争への道をひた走る時代。空手を軍力に取り込もうとする憲兵隊本部が彼等に軍との合流を命ずる。
「空手は争うためにあらず」という師の教えを頑なまでに守り、ひたすら修行に励む義龍。
軍を利用し、各地の猛者と競うことで力を得て、勢力を拡大していく大観。
「正統後継者を見極めよ」という師の遺言を受け、二人を静かに見守り続ける長英。
真の強さを求め、葛藤し、己の信じる道を突き進んでいく彼らの運命は・・・!?

沖縄空手の若き正統後継者・八木明人と、伝統派空手道の師範・中達也という本物の空手家にしか出せない迫力と緊張感溢れる格闘シーンが、見どころです。

といっても、カンフー・アクションみたいなのを期待してはダメです。
特に、義龍は攻めの型は見せないので、相手に突かれても、剣を振りかざして来ても、とにかく交わして、せいぜい腕をひねる程度。
ストイックです。そして、寡黙です。
しかし、相手にトドメを刺さない彼の行為が、相手に屈辱を与え、不幸な結果を生み出してしまうのだから、皮肉です。
助けて、慕ってくれていた子供からも「どうして闘ってくれないんだ」と抗議されてしまうし・・・。

一方の大観は強くなるために、自分よりも強い者との対戦を求め、攻めの型だけで闘うという好対照な二人。

人生で一度あるかないかの真剣勝負となるクライマックスまで、『NIGHT HEAD』や『リング』シリーズの監督でもある飯田譲治氏の脚本は、ある意味【ベタ】なまでに展開していきます。
主人公が寡黙で抱え込んでいる感じは、【らしい】かも・・・。

演出が『8月のクリスマス』日本リメイクの長崎俊一監督というのも、印象が全く違うのだけど、やっぱり何となく「・・・」と寡黙な感じな映像は【らしい】のかも・・・。

本物の武術家のスクリーンデビューの脇を固めるのは、夏木陽介、大和田信也、白竜、吉野公佳、内藤剛志(ナレーション)と何気に本気なキャスティングで、彼らの渋い演技も見逃せません。

正直、観たからって、何かがあるわけではないけど、隠れた魅力アリです。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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