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20th東京国際映画祭<第8日目>

昨夜の『さくらんぼ』のチケットは買っていたのだけど、サントリーの勝利の余韻に浸っていたら、映画祭の上映時間になっていました。
タクシーで飛ばすつもりだったんですけどね。
最初からの予想通りではあるのですが。

ということで、1日空いてしまいましたが、今日はボクの今年最後のTIFFレポになります。

今日は渋谷会場に行ってきました。

○思い出の西幹道(仮題)(コンペ)
1978年、文化大革命後、まだ方向の定まらず不安を抱えた中国の田舎の町が舞台。
町医者一家の次男坊の視点で見た、一家と町で起きた事件。
美しい冬景色がこれからの季節にピッタリでした。
18歳の長男は、工場をサボって、トランジスタラジオを改造して、海外の放送を聴くのが楽しみだった。弟のファントウは、母親から、そんな兄が毎朝工場に出勤しているかを監視するように、言付かっていた。
おとなしくのんびり屋で、一人で絵を描くのが好きなファントウは、いつも同級生にからかわれていた。
ある日、向かいの家に北京から少女が引っ越してくる。舞踊を披露したり、二胡を弾く彼女は、文革時代に犯罪者として捕まり、今は病気にかかっている父親のために、出稼ぎに来たのだった。
そんな彼女に、兄弟はそれぞれに惹かれていくのだった。

状況説明とか特にないので、日本人にとっては、中国の1978年がどういう時代なのか分からず、戸惑うかも。
それでも、追っていくうちに、段々と状況は分かってきますが。

テーマは【少年時代の記憶】。
78年に小学生なので、僕と同じ世代なのですが、東京育ちの僕とは被る部分はほとんどなく、それでも何故か妙な懐かしさはありました。
監督は、子供の目線なので、変に技巧に頼らず、引き気味な位置から長回しで、まるで動物のドキュメンタリー番組でも撮るような感覚で、撮影していったそうです。
また、長男と少女が恋仲になっていくのですが、二人の雰囲気が盛り上がってきて、肝心なところになる直前で映像が終わるんです。
それは、子供が目撃したという設定だからなんですね。

そして、もう一つが【孤独】と、【孤独な者同士が引き合う姿】。
職場になじめず毎日一人でサボる少年がストーカーのように少女を追いかけ、始めは拒絶するも、罪人の娘として誰も知らない土地にやって来た少女が徐々に心を開き、求め合ってしまう。(中国では婚前の同宿は犯罪行為である。)
クラスでからかわれていたファントウが、事件後に「不良の弟は不良」といじめが更にエスカレートしていく・・・。
そんな時は、やっぱり母の愛なんだなぁ。
それまで、兄弟を殴り、怒鳴り散らしていたのに、優しく慰め、そして涙を流してくれる・・・。

ただただ淡々と、シンプルに、でも力強い作品。
「(仮題)」と付いているのは、2008年に日本公開が決定しているからなのだそうです。

○優雅な生活(コリアン・シネマ・ウィーク)
東京国際映画祭の協賛企画なのですが、今年はオーチャード・ホールを会場に、しかも、韓国での公開が1年以内という新作を揃えてきました。
そして、今回は【親子の絆】がテーマになっています。

1本目の『優雅な生活』は、ソン・ガンホ氏が家族思いのヤクザに扮し、家族の幸福のために暴れ捲くります。

ナイトクラブに青果を納入することを生業とする極道者のカン・イング。
家に帰れば妻と、カナダに留学中の長男、父親の職業を恥じる難しい年頃の長女の4人家族の家長。いつかは立派な一戸建てに住み、家族と優雅な生活を送るため、仕事は常に全力投球、家庭サービスもおろそかにしない普通の父親。
しかし、建設会社社長を拉致・監禁して、契約書にサインさせ、土地開発の権利を手に入れた強引な手腕が、ボスの目に止まったことから、人生の歯車が狂い始める。
組織のNo.2であるボスの弟に目をつけられ、敵対するヤクザの差し金と思われるチンピラにも付け狙われて・・・。

家族のために良かれと思って取った行動が、全て裏目に出てしまう男の喜悲劇を、ソン・ガンホ氏らしいユーモラスな語り口と所作で、深刻になりすぎず、また、軽妙すぎることもなく、絶妙に演じています。
この役は、彼以外には考えられない!

一度は娘も父親の愛に気付き、少しだけ見直すのだけど、そう来たかって感じで・・・。
観客は事情を全て知っている訳なので、応援してあげたくなってしまいます。

ガンバレ、お父さん!

○眩しい日に(コリアン・シネマ・ウィーク)
パク・シニャンって、人気あるんですね。
オーチャード・ホールを急遽3階席まで解放したのですが、チケット完売だそうです。
まぁ、転売目的なのか、チラホラと空席はありましたが、それにしてもスゴイ!

この作品、サッカー・ワールドカップ2002開催中の釜山が舞台なのですが、撮影していたのが、2005年に韓国で開催された東アジア選手権の時期だったと記憶しています。
クライマックスが、海雲台の海岸に設営されたパブリック・ビューイングの会場なのですが、これ、実際に東アジア選手権のパブリック・ビューイングをした後に撮影されていたはずなんです。
なぜそんなことを知っているのかと言いますと、実は、丁度この時期に釜山に滞在していたのです。
当日は太田のスタジアムに行っていたので、撮影には遭遇しなかったのですが。
その後、パク・シニャンが腰痛で倒れ、撮影が中断したと聞いていましたが、やっと観られるんだなぁ、と他の人とは別の感動を味わっていたのでした。

ケンカをして警察に捕まってしまったジョンテの前に、ソヨンという女が現れ、ジョンテにはジュンという7歳の子供がいて、アメリカに養子に引き取られるまでの数ヶ月間を一緒に過ごすと約束してくれれば、留置所から出してあげる、と告げる。見覚えのない話ではあったが、謝礼と必要な生活費は負担してくれると言われ、その提案を受け入れてしまう。
最初は四六時中ベッタリ着いてくることにウザく感じていたジョンテも、父親と一緒にいられることを無邪気に喜び、目一杯の愛情をくれるジュンに心を開いていく。
しかし、ジョンテのミスで現金を持ち逃げされ、本人も重傷を負ったことが引き金になり、雨に打たれて倒れたジュンを病院に連れて行ったことで、ソヨンが隠していた事実が判明する。
ジョンテは、「パパと一緒にワールドカップを観に行きたい」というジュンの夢を叶えるため、マタドールの格好でパブリック・ビューイングの会場へ連れ出すが・・・。

パク・シニャン、上手い!
そして、ジュンを演じた子役、カワイイ!
二人とも、ズルい!!
前半はコミカルに笑いに徹して、後半はジュンとそして自らの運命に涙して、メリハリが効いています。

10年前の『手紙』を見直したばっかりなんで、年取ったなぁ(お互いにな)とか、思っちゃう、例えば、トランクス姿に、スッパ(後ろ姿だけど)もあり、相変わらず細いけど、脇とかはそれなりに肉が付いている、んだけど、何かすごく良い年の取り方してるなぁ、と羨ましく思ってしまいます。

先に書いたように、自分と接点があった作品なのでチェックしていたのはありますが、物語の展開は変に捻らずにストレートに勝負してきていたので、二人が顔を合わせた夜に、最終的にはこうなるんだろうなぁ、というのは読めていたのですね。

それでも、感動しちゃいましたよ!

【親子の絆】って、血のつながりとか、過ごした時間の長さに比例するものではなくて、お互いを慕う心があれば、本当に僅かな時間であっても紡がれていくものなんだ、と教えてくれます。

『冬ソナ』で日本でも御馴染みのリュ・スンスが、今回も主人公の親友キャラで登場しますが、美味しい役どころとなっています。
パク・シニャンとは『達磨よ、遊ぼう!』でも、共演済みでしたね。
ナイス・コンビネーションでした。

映画が終わって、拍手喝采。
TIFF初体験と思われるオバサマが「映画を観て、拍手なんて初めて」と驚いていました。
でも、これがTIFFなんですけどね。
確かにゲストがないのに、これだけの拍手はTIFFでも珍しかったかもしれませんが。

TIFFもこれで終わりかと思うと、少し淋しい夜なのでした。
また、来年も、お逢いしましょう!!!

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