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20th東京国際映画祭<第1日目>

Img_1122本日より始まりました東京国際映画祭。

いやぁ、1年って経つのが早いですね。

最後の作品のティーチ・インが長引いてしまったので、今夜は簡単に。
レビューは、落ち着いたら加筆します。

本日のメニューは・・・

○エリック・ニーチェの若き日々(コンペ)
普段、余りお目にかかれないデンマーク映画。
ラース・フォン・トリアー監督の自伝とも言える原作による、映画青年の成長記です。
ティーチ・インでも勘違いされた方いたみたいですが、監督は別の方です。
デンマーク国立の映画学校に選考で不合格になったにも関わらず、事務手続きの手違いで入学を許可されたエリック・ニーチェ。しかし、どうにもこうにも才能の芽が出そうにはない劣等生だった・・・。
超個性的な教授陣、クラスメイトは、デンマーク映画界で実在する人物をモデルにしていて、本国ではバカ受けだったらしいのですが、彼らを知らなくても十分にコメディとして成立していました。
当時のデンマーク映画は、様式美を重視していたらしく、あるルールに従った作品しか認めていなかったようです。
だから、授業中に「ただ木の枝を撮りたい時は、何をポイントにすれば良いか?」と聞く、エリックは教授たちにバカにされ、反骨精神が養われていき、最後に「何を撮りたいか」を意識した後は皆に受け入れられていきます。
現在では、心象風景として静物のカットを入れるのは当然で、随所に置かれたトリアー監督自身が学生時代に撮影したというショートムービーも味が有って、面白いと思いました。
皮肉屋っぽい感じのコメディ。

○カオチョンカイ・キャンプ~高校最後の軍事訓練(アジアの風)
5日間の軍事訓練に参加した高校3年生達を主人公にした青春群像を描くタイ映画。
主人公のノイ役の少年が、ジュニアでデビュー間もない頃のタッキーにも似ていて、可愛らしい。
彼以外は、全員素人の少年を起用しているそうですが、オーディション合格者に合わせてキャラクターを作っていったそうで、違和感みたいなのはありませんでした。
少年が大人になるための通過儀礼みたいなもんなんでしょうね。
タイの高校では、毎週、軍事教育の授業や演習が有って、高校3年の最後に行く5日間の実習訓練に合格すると、懲役が免除されるのだそうです。
とは言っても、修学旅行みたいなもんなんでしょうね。
他校の生徒とケンカしたり、地元の少女と恋してみたり、何か青春しています。
優柔不断で長いものに巻かれるタイプのノイが、転校生で仲間外れにされていたイットと仲良くなり、苦手だった10mの塔からのジャンプが出来るようになり、自分に自信を持てるようになると、バラバラだったチームを一つにまとめる切っ掛けを作るまでに成長する。
少年たちの成長を厳しくも優しい目で見守る軍人役のソラポン・チャートリー氏が、格好良かった。
タイの80年代ポップスを現代調にアレンジしたという音楽も楽しい。

○レッドカーペット
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長年この映画祭に参加していて、初日のこの時間に映画館の中に居ないのは、実は初めてなんです・・・。
六本木ヒルズのけやき坂は、人、人、人でした。
オープニング女優の長澤まさみ、ガッキー、所さん、和田アッコさん、ベッキー、ロンブー淳、神木君、ピン子さん、西島君、水野美紀、ファン・ジョンミン氏・・・。
最後まで見られなかったのは残念でした。

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○スーツケース(アジアの風)
中国・雲南省を舞台にした女性監督によるサスペンス(?)な作品。
怖いです。物語でなく、主人公の奥さんが・・・。
旅館の主が川を流れてきたスーツケースを持ち帰ってきたことから起こる騒動の数々。
グウタラな亭主を尻目に旅館を一人切り盛りする働き物の女将との夫婦仲は最悪。
予約ゼロで久しぶりに休館にしようとした時にやって来る怪しげな夫婦。
亭主は旅館の片隅に作った温室に隠れることしか、逃げ場がない。
恐妻家でありながら、愛していたんだなぁ、と思ったのですが、しかし・・・。
まんまと騙されました!ある意味、スゴイ!
これは実際に観て、確認して欲しいです。
健さんの『単騎、千里を走る』でも使用されたという麗江という山間の町の景色も良い感じです。

○遠い道のり(アジアの風)
ベネチア映画祭の批評家週間でグランプリを受賞した台湾映画。
好きなんだよなぁ、このタッチ。
非常に繊細で、寡黙にして雄弁な、痛い映画。
上司との不倫に傷つき、ややアルコール依存な24歳のOL。
恋人に突然に逃げられ、仕事もままならなくなり台湾各地の【音】を録る旅に出た録音技師。
別居した妻と離婚協定中の精神科医。
年齢も、性別も、職業も異なる3人の傷心な男女が、自分探しの心の旅の中で交差するロードムービー。
『藍色夏恋』で17歳のキラキラな魅力を振りまいていたグイ・ルンメイが、不倫するOL役で主演していて、個人的にはショッキングでしたが、相変わらず透明でいて、親近感のある演技で難役をサラリと演じていて好感が持てました。
録音技師の青年役のモー・ズーイーも映画の中では格好良くない演技が絶妙でしたが、ティーチ・インに現れた実物はなかなかのイケメン(by司会)で、今後が期待できるのではないでしょうか。
3年前、精神科医役を演じるはずだった舞台俳優が急逝し、企画が頓挫したのですが、代わりに重要なこの役を演じられる俳優を見つかって、撮影に漕ぎ着けたそうなのですが、だとしたらこのメンバーで出来たということが奇跡に近いですよね。
波の音、森や草原を駆け抜ける風の音、先住民族の奏でる音楽、歌声・・・癒されます。
アン・リーの新作と言い、台湾映画、侮れません。

明日はアジアな4本を鑑賞予定です。

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