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韓流シネマ・フェスティバルXII 『ピーターパンの公式』

Peterpan今年は「作品主義宣言」と銘打つだけに、こういう作品を紹介してくれるのは嬉しいですね。

すごく重いし、痛い作品なのですが、多分、今年の『韓流シネフェス』で一番好きな作品だと思う。

この作品に出逢ったのは、丁度1年前の夏でした。
詳細はこちらをどうぞ。

第2回アジア海洋映画祭イン幕張

水泳選手として将来を嘱望される高校3年生のハンスは、大学進学に大事な全国大会を前に、自分の限界を感じ水泳部を退部してしまう。
ほぼ同時期に、母親が服毒自殺を図るも、未遂に終わり、昏睡状態で入院してしまう。
高額な入院費、サラ金の取立て、私生児だった彼の本当の父親など、問題は山積だが、空虚な日々を過ごす彼は、隣の家に引っ越してきた音楽教師・イニへの想いを募らせていく。

この作品は、とにかく主演のオン・ジュワンが良い。
それが全て。
水泳での目標を見失ってからは無気力・無軌道で、暴力的になったり、欲求の塊りだったり、でも基本的には母親思いのすごくいい奴だし、思春期の青年の葛藤が痛いほど伝わってくる。
オリンピックのナショナル・チームレベルを要求された泳ぎも身体付きも見事です。
無駄がなく、キレイ。
割りと寡作な俳優なので、次はどんな作品で観られるのか、楽しみにしています。

初見から1年経っても、ティーチインでの監督が言ってくれた「母親の子宮」というテーマが頭に残っていたので、今回はそれを噛み締めて観させてもらいました。

イニへ「やらせて欲しい」と言うのも、単なる性的な興味なのだと思ってしまいますが、子供にとって一番居心地の良かった場所に戻りたい、戻れないなら入って確かめてみたい、っていう心理での行動だったのだなと理解できます。

抽象的なラスト数シーンも、そのものズバリですし。

またいつの日にか、何度でも観てみたい作品なのですが、インディーズなのでDVDとか販売されていないのです。

これを機に、SPOさんで出してくれないかなぁ。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★)

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