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『ショートバス』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Shortbus9・11以後のニューヨークを舞台に、男女の性生活の悩みを真正面から取り組んだ衝撃の話題作です。

予告編を観た時に、絶対に観る、と決めていました。

一度、映画館の前まで行ったら、すっごい長い列が出来ていたので、別の機会に出直して観たのですが、その回もほぼ満席でした。

中国系カナディアンの女性カウンセラー・ソフィアは、さまざまはカップルの悩みを解決するセラピストではあるが、プライベートでは自分自身もパートナーである夫との性生活に満足していない。
彼女が現在受け持っている、ゲイのカップルは相性ピッタリで幸せなはずなのに新たな刺激を求め、過激が売り物のSM嬢はごく普通の恋愛をしたいと望んでいた。
そんな悩みを抱えるニューヨークの男女が、「ショートバス」と呼ばれるアングラな場所に集まってくるのだった。

ファーストシーンから、ゲイのオ○ニーシーンで、度胆を抜かれました。

その後もソフィア夫妻のアクロバティックな体位でのベッドシーン(ベッドなかったか?)や、SMシーンが続きます。

全体的には、エロティックというよりも、生活の中のシーンという感じに撮っているように思いました。
「ショートバス」でのパートナーを入れ替え、入り乱れの乱痴気騒ぎは、非常にポップなアートのようにも見えます。

ある意味でボカシが目障りというか、その世界感を壊して、却ってエロティックなものに見せてしまっているようです。

【R18指定】なので、ボカシはなくても良かったのでは(いや、アカン、アカン!)、と思った位でした。

ジャン・キャメロン・ミッチェル監督は、海外で公開する時は修正は免れないことは計算づくで、「誰もが普通にしていることなのに、隠してしまう違和感を感じてもらいたい」というテーマをより強調できるのではないか、と考えたのだそうです。

とは言え、ゲイが3人、4人と登場してきて交えるのは、ダメな人は受け付けないでしょうね。

過激なセリフも多いのですが、男の僕としては印象に残ったのは、「女性の70%はオーガズムを感じたことがない」なんてデータも持ち出してきて、「皆、フリをしている」と淡々と言われてしまったこと。

・・・そうだったのか。

気付いてはいても、結構、ショックでした。

そういう過激な部分ばかりが注目されてしまいますが、ドラマとしても普遍的な部分をきちんと押さえています。

例えば、ゲイ・カップルのジェイムスは、現在の幸福を壊したくないから、恋人のジェイミーを傷つけずに別れるために、彼に新しいパートナーを見つけるように仕向け、一人消えようと計画しています。
そして、それは彼に憧れ、見つめ続けていた第4の男の出現によって、また別の方向に転がっていきます。

直前に観た『恋するマドリ』で菊池凛子が演じた女性、愛しすぎた男の前から突然消える女、に似ているかなと思いました。
また、二人に好意を寄せる周囲の人たちが、二人の関係修復に手を差し伸べるところも、ラブストーリーの王道を行っています。

男とか、女とか、そんな偏見を無視したら、意外な発見があるのかもしれません。

チョット変わった、かなり過激な、でも、決して特別なんかじゃない、普遍的な愛の物語でした。

興味のある人は是非に。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★)

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» 『ショートバス』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
R18の愛にあふれたお伽話。 ニューヨーク。ゲイのカップル、ジェイムズとジェイミーの悩みを聞いていたカウンセラーのソフィアは、彼らに誘われて、アンダーグラウンドのサロン「ショートバス」を訪れる。ヘドウィグ・アンド・アングリーインチのジョン・キャメロン・ミッチェルの新作がお目見えだー。今回も音楽が最高にいいー。そして、オープニングから何度か登場する俯瞰するNew Yorkの街のアニメーション映像が、とっても可愛くてステキなの。大胆なセックスシーンにあふれるR18映画なのに、なんだかラブリーでファ... [続きを読む]

受信: 2007年9月 8日 (土) 22時44分

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