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中国映画の全貌2007①『さらば、わが愛-覇王別姫-』

新宿K's cinemaで、【中国映画の全貌】ということで新旧74本の映画が上映されています。

今日は(映画館で)見逃していた作品の上映があり、行って来ました。
明日、明後日と3日連続で1作品ずつレポートします。

今日はレスリー・チャンの3作品が上映ということで、開館と同時に長い列が出来ていました。
どれ位スゴイって、映画館では50人位と読んでいたらしく、整理券もそれ位しか準備していなかったみたいなのですが、87席全て引き換え終了ということでした。
整理券を作っているそばから人が並ぶので、最後の方の人は手書きの整理券を渡されていましたよ。
レスリーが亡くなって、結構経ちますが、未だに人気衰えずなんですね。

で、チェン・カイコー監督の『さらば、わが愛』です。

鑑賞前は「上映時間3時間は長いかな」と思っていましたが、観終えてみると、時間は余り感じない、素晴らしい作品でした。

二人の京劇俳優をめぐる愛憎劇を、中国の波乱の歴史と共に描き出す大作。
女形・蝶衣(レスリー・チャン)は、幼い頃に母親に街頭芸人の一座に捨てられ、同じ一座でいつも庇ってくれる兄弟子の小楼(チャン・フォンイ)を愛するようになるが、小楼は遊郭でNo.1の娼婦・菊仙(コン・リー)と結婚してしまう。
為政者が代わればパトロンが代わり、その度にピンチに陥り、時代の大きな波に乗り切れず、飲み込まれ、それでも頑なな姿勢を変えない3人は、時には助け合い、そして裏切りを繰り返していく。

レスリーの女形は美しく、狂おしいほどに切ない。
子供時代をじっくり描いているので、レスリーが登場する前に蝶衣のキャラクターが完成しているのですが、それをきちんと引き継いで丁寧に演じているのが、分かります。
女として育てられ、傷つきやすい少年のまま、最高の演技力を得たことで自惚れ、やがて蔑まれていく。
それでも一人の男への愛を貫き通す男。
しっかりした演技の出来る俳優だったんだなぁ、と今更ながら再確認しました。

そして、ここでは珍しいヒール役を演じているコン・リーが素晴らしいですよね。
遊郭を抜けさせてくれた男と幸福になるためなら、何をすることも厭わない、気位の高い、勝気な女性像を見事に表現していました。

一人の男を愛した女と男。
最初こそ真っ向対決でいがみ合っていましたが、後半はお互いの気持ちを一番理解し合っていて、一番痛いところを攻撃しているのが見えてきます。
もし違う男を愛していたのなら、素敵な関係になれたかもしれないのになぁ、と思いながら観ていました。

これほどまでに激しい愛情を見せつけられた後で、お互いの過去を暴露し、罵り合うクライマックス。
文革という時代背景はあるものの、「生き延びたい」という人間のエゴの強さ、醜さに圧倒されました。

公開された1993年当時は学生で、まだアジア映画には全く興味のない頃でした。
今回、こういう形で観る機会に恵まれて、良かったです。

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