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韓流シネマ・フェスティバルⅡ『卑劣な街』

Hiretu韓国の映画人って、一度は【ノワール・アクション】っていうのに挑戦したいみたいですね。

【R12】指定ながら、初日の土曜と日曜は満員札止めだそうです。

暴力団員のヒンドゥは、兄貴分から回される仕事と言えば借金の取立てばかりで分け前も少なく、また、病気の母親と弟妹の世話も負わねばならず、29歳になっても生活するのも苦しい日々を過ごしていた。
任されるはずだったゲームセンターの経営権を子分に奪われ、悲嘆にくれていたある日、会長の指示で目障りなパク検事の抹殺を実行し、少しずつ出世していくことになる。
ヒンドゥの幼なじみで映画監督のミノは、執筆したヤクザ映画の脚本を酷評され、取材のためにヒンドゥに近付き、同窓会を開いて彼の心を開かせ、秘密を聞き出すことに成功する。
そして、ヒンドゥをモデルにしてミノが完成させた映画が、二人の運命に思わぬ転機を運んでくる・・・。

さわやか青年のイメージが強いチョ・インソンが、主人公のヤクザを演じます。
背中に刺青を入れ、汚い言葉で市民を脅し、短刀を振り回し、飛び蹴りを食らわしてケンカの日々。
それでもうだつの上がらない三流ヤクザは、お人好しで、身内に対して本当に優しくて、騙されてしまう。
周囲から「さっさと脚を洗って、堅気に戻れ」と言われてしまう、「義理に生き、義理に逝く」ヤクザな男の子が完成していました。
何年か振りに再会した初恋の人ヒョンジュンとの恋愛も微笑ましく、靴をプレゼントする時のエピソードは、「ない、ない」と突っ込みを入れつつ、彼のキャラクターを巧みに使っていて上手いと思いました。

もう一人の主人公とも言える、ナムグン・ミンが演じた幼なじみのミノも印象的。
あんなに人懐こい、純真な笑顔で「懐かしいなぁ」なんて、近付かれたら、誰だって心開いちゃいますよね。
しかし、目は笑っていなかった。
ある意味、ヤクザよりも卑劣な男。
でも、自らの卑劣な行為が、自らをピンチに陥らせます。
後半は、ホラー映画よりもスリルのある展開でドキドキしました。

そして、忘れてならないのがヒンドゥの側近役のチン・グ君。
いやぁ、大人になりましたよね。
忠実な子分でありながら、後ろ盾がなく、チャンスを虎視眈々と狙っている、ギラギラしている若者を的確に表現していました。

鑑賞前はヤクザ映画で2時間20分は長いかな、と思ったのですが、もう少し削られたはずですが、飽きることなく一気に観ることが出来ました。

シネマート六本木で、10月まで断続的に公開中です。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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受信: 2007年9月 9日 (日) 16時41分

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