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2007年8月

中国映画の全貌2007⑤『クレイジー・ストーン~翡翠狂想曲~』

【中国映画の全貌】5作品目です。
5回券を持っていたのですが、「使い切れんかも・・・」とチョット心配だったので、良かった。

本日の『クレイジー・ストーン』は、新作上映と言うことなっていますが、昨年の釜山国際映画祭、東京国際映画祭で上映されているアクション・コメディです。

一昨年の東京国際で、時間調整のため観た『モンゴリアン・ピンポン』がのほほ~んとしていて良かったので、同じニン・ハオ監督ということで観たかったんですよ。

重慶にある倒産寸前の民芸品工場で、ガラクタの中から高価な翡翠のペンダントが見つかったことから始まる、大騒動。

工場の警備課長と部下。社長とそのバカ息子。間の抜けた3人組の窃盗団。地上げ屋コンビと彼らが雇った怪盗。そして、刑事と主要人物だけで11人いるから、顔を覚えるまで大変。

バカ息子がケーブルカーから放ったコーラの缶が、下の道を走行中の警備課長の車の窓ガラスを粉砕する。
課長と部下は驚いて車を飛び出したが、サイドブレーキを掛けるのを忘れていたので、無人のまま坂道を走り出し、地上げ屋のBMWに激突する。
同じ時、坂の下のアパートで引越し屋を装い、空き巣をしていた3人組の停めたトラックを違法駐車で尋問中の刑事が3人組を逮捕せずに、事故現場に走る。

この出だしは、上手く出来ているなぁ、と思いました。

その後も、翡翠の展示会会場となる寺院でニアミスしたり、警備の寝泊りのために借りた部屋が、3人組の隠れ部屋の隣りだったり、すごい狭いエリアで話が進行していきます。

「ここで笑って良いの?」っていうブラックなネタもありつつ、行動や言動、シチュエーションがコミカルで笑えます。
怪盗のアクションも派手なのですが・・・間が抜けています。

ニセ物の翡翠が登場して、二つのペンダントが絶えず入れ替わるので、誰が持っている翡翠が本物なのかが、分からなくなるのも面白いですね。

巨悪は悲惨な結末、市井の人たちは自分達の幸運に気がつかないまま、小さな幸せに喜びを感じ、それから、小悪にはそれなりの運命が待っています。

中国本土では歴史的な興行成績を示したそうですが、香港コメディに通じるところがありますが、歴史を感じさせる重慶の建造物や街並みが新鮮で、高層ビルとか変わり行く中国の現在を感じることも出来る作品でした。

ユーモアと言う点以外は、『モンゴリアン・ピンポン』と同じ人が撮ったようには思えず、モノスゴイ才能のある人が登場したんだな、という監督の勢いみたいなのが感じられました。

9月5日の夜の回に最後の上映があります。

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『ベクシル 2077日本鎖国』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

2077鑑賞してから言うのも何なのですが、僕はリアルなCG映像って苦手なのでした。

免許取りに行った時、シュミレーション教習で、吐き気を感じてしまい続行できなくなり、「たまにいるので、気にしないで大丈夫」と教官に言われた位なんです。

だから、これまではピクサーのような現実感のない映像なら大丈夫だったのですが・・・。

それでも「この作品は観たい」と思ったのは、『日本鎖国』というショッキングなタイトルと黒木メイサでした。
とは言え、声だけなので「メイサを観た」という実感はないのですけど・・・。

21世紀初頭。バイオ技術とロボット産業が極度に発達した日本は市場を独占し、その技術の危険性から国際連合が国際協定を設けた。
しかし、これ反発した日本は、国連を脱退し、ハイテク鎖国に突入する。
それから10年が経過した2077年。
米国特殊部隊【SWORD】は、日本への潜入を決意する。日本の公安警察に派遣されていた経験のあるレオン中佐の指揮の下、彼の恋人でもある女性兵士ベクシルも作戦に参加していた。
しかし、彼らを待ち構えていた大和重鋼のサイトウと警備兵に取り囲まれてしまい、なす術がなかった。
しかし、ベクシルはマリアという日本人女性に助けられ、かつて東京と呼ばれた街に潜入する。
地下組織でレジスタンスとして活動するマリアとその仲間達と行動するうちに、日本の変貌した姿と、大和重鋼が企む壮大な計画が次第に明らかになっていく。

今からたった数十年後とか、そこが日本であるかはともかくとして、近い将来に何処かの国で起きても不思議のない世界なのかもしれません。
大和重鋼本社の未来型ビルディングとレジスタンスが活動するスラム化した東京の闇市。この対比は、本当にありそうな光景でした。

前半のパワード・スーツでの戦闘シーンは迫力がありました。
『ロード・オブ・ザ・リング』でも使われたモーション・キャプチャーで、人間の動きをトレースして描かれているので、動きはスムーズでした。

機械を飲み込むジャグというバケモノの設定も面白かったです。

本当に、僕が生きている間(2077年は、100歳超えている!!)に、こんなの見られるのでしょうか?

しかし、中盤以降、ベクシルが日本に潜入してマリアが登場する辺りから人間ドラマになってしまうのが残念でした。
マリアのかつての恋愛とか、レジスタンスの仲間達が抱えている過去とか、悪くはないのですが、別にCGでなくても・・・と思ってしまいました。

マリアの声を担当した松雪泰子は、大人の女という感じで合っていましたが、キャラがベクシルより際立ってしまった感もありました。

メイサは、監督から「実際に舞台でアクションする感じで演技して」と言われたそうですが、彼女は生身でこその女優さんなのかな、とも思いました。
微妙な心理表現を要求されたドラマや、アクションのない声優の仕事が、次に活かされていれば良いのですが。

折角のCGなので、戦闘シーンもう少し増やして、超豪華なハウス系の音楽ともリンクさせられたら、もっと良かったかな。

追伸)今回はCG酔いはありませんでした。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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韓流シネマ・フェスティバルⅡ『卑劣な街』

Hiretu韓国の映画人って、一度は【ノワール・アクション】っていうのに挑戦したいみたいですね。

【R12】指定ながら、初日の土曜と日曜は満員札止めだそうです。

暴力団員のヒンドゥは、兄貴分から回される仕事と言えば借金の取立てばかりで分け前も少なく、また、病気の母親と弟妹の世話も負わねばならず、29歳になっても生活するのも苦しい日々を過ごしていた。
任されるはずだったゲームセンターの経営権を子分に奪われ、悲嘆にくれていたある日、会長の指示で目障りなパク検事の抹殺を実行し、少しずつ出世していくことになる。
ヒンドゥの幼なじみで映画監督のミノは、執筆したヤクザ映画の脚本を酷評され、取材のためにヒンドゥに近付き、同窓会を開いて彼の心を開かせ、秘密を聞き出すことに成功する。
そして、ヒンドゥをモデルにしてミノが完成させた映画が、二人の運命に思わぬ転機を運んでくる・・・。

さわやか青年のイメージが強いチョ・インソンが、主人公のヤクザを演じます。
背中に刺青を入れ、汚い言葉で市民を脅し、短刀を振り回し、飛び蹴りを食らわしてケンカの日々。
それでもうだつの上がらない三流ヤクザは、お人好しで、身内に対して本当に優しくて、騙されてしまう。
周囲から「さっさと脚を洗って、堅気に戻れ」と言われてしまう、「義理に生き、義理に逝く」ヤクザな男の子が完成していました。
何年か振りに再会した初恋の人ヒョンジュンとの恋愛も微笑ましく、靴をプレゼントする時のエピソードは、「ない、ない」と突っ込みを入れつつ、彼のキャラクターを巧みに使っていて上手いと思いました。

もう一人の主人公とも言える、ナムグン・ミンが演じた幼なじみのミノも印象的。
あんなに人懐こい、純真な笑顔で「懐かしいなぁ」なんて、近付かれたら、誰だって心開いちゃいますよね。
しかし、目は笑っていなかった。
ある意味、ヤクザよりも卑劣な男。
でも、自らの卑劣な行為が、自らをピンチに陥らせます。
後半は、ホラー映画よりもスリルのある展開でドキドキしました。

そして、忘れてならないのがヒンドゥの側近役のチン・グ君。
いやぁ、大人になりましたよね。
忠実な子分でありながら、後ろ盾がなく、チャンスを虎視眈々と狙っている、ギラギラしている若者を的確に表現していました。

鑑賞前はヤクザ映画で2時間20分は長いかな、と思ったのですが、もう少し削られたはずですが、飽きることなく一気に観ることが出来ました。

シネマート六本木で、10月まで断続的に公開中です。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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韓流シネマ・フェスティバルⅠ『マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ』

Myboss日本でも連続ドラマにリメイクされた人気映画の第2弾です。

昨年600万人を動員した大ヒット作で、ある意味で韓国映画の今を知ることのできる【モノサシ】みたいな作品ではないでしょうか。

前作では、小さな組の親分がグループの後継者になるべく、年齢を詐称し、高校3年に編入して、友情とか淡い恋心とか、知ることのなかった青春を知り、学校の不正を正すために大暴れする、という設定自体が面白かったので、第2弾も絶対に外せないと思っていました。

物語はあれから5年後から始まります。大学4年生となったケ・ドゥシクが、卒業単位取得のため教育実習生となり倫理学の教師として高校に帰ってくる。
初日こそ遅刻してしまうものの、気を取り直して、独自の倫理感で子供達を教育すると張り切って登校するのだが・・・。

この作品では、チョン・ジュノ演じる主人公は、割とまともに見えてしまいました。
なぜなんだろうと思ったら、ヤクザの跡継ぎが教師になって、体当たりで子供とぶつかっていくって、『ごくせん』のヤンクミとキャラクターが被っているのですよね。
別にヤクザが先生でも良いじゃん、と思ってしまいました。

その代わり、【オッサン】と呼ばれる大親分、英語も話せる(?)インテリヤクザのNo.2サンドゥ、結婚してそっくりなJrを持った石頭・・・周りのキャラクター達がこれでもか、笑わせてくれます。

特に、クールな大人だと思っていたサンドゥが、ドゥシクの影武者を演じながら、女子大生と付き合ってキャンパスライフを満喫していたり、ドゥシクの先輩女教師の誘惑に壊れていったり、面白かったです。
香港マフィアとの会合での逆ギレも訳分かんないし・・・。

高校の問題児に、『春のワルツ』のハン・ヒョジュが登場。
映画初出演だそうです。
家庭と学校で問題があって前半はクールに、ドゥシクとの触れ合いの中で明るく変化していく後半の笑顔はカワイイです。

笑いの中にも、賄賂、成績書改ざん、援助交際などの韓国のニュースな話題を散りばめていて、時にシリアスに展開するのも楽しいのですが、彼女のドラマは悲しすぎる・・・。

日本では、「映画に誰が出演しているか」が重大な関心事ですが、韓国では「(いわゆる韓流)スターなしでも、面白い映画、特に、ヤクザのコメディを観たい」のが彼等の感性のポイントであることが分かります。

最後に「これで終わったと思っただろう」というナレーションと共に、サイトのURLが表示されます。
続きがネットで公開されたみたいですね。

ラストも「3 留学編」を撮るぞ、という感じでしたし・・・。

かなり笑えました。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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ラグビー・W杯まで あと11日

本当は別の記事を書いていたのだけど、この話題に触れない訳にはいけない、と差し替えることにしました。

現地時間の25日20時(日本時間で26日未明)、イタリアで行われたW杯前最後の調整試合「日本代表 対 ポルトガル代表」に関して、ものすごいニュースがネット上を駆け巡りました。

ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチの談話:
今まで見たことのない最悪の試合でした。
大畑を失ってしまったこと、安藤がケガをしてしまったことはチームにとって大きな損失です。(以下、省略)

箕内拓郎・日本代表キャプテンの談話:
勝ったことだけが収穫です。勝つことがどれだけ厳しいかがわかった試合でした。
(中略)
けが人に関しては、一人欠けてもチームとして厳しいです。
特に大畑に関しては、ここまでつらいリハビリを頑張ってこなして戻ってきただけに、何て声をかけていいかわかりません。
非常に残念です。

そうなんです。

先日のアジア・バーバリアンズ戦で、7ヶ月前の右アキレス腱断裂から奇跡の大復活を遂げた大畑大介選手が、治った方とは反対の左アキレス腱を断裂してしまったのです。

イタリアに出発前、スポーツニュースに出演した時も、
「本当は前からずっと左脚の調子が悪くて、今は右脚をかばっているので、また多少痛みみたいなんは出ているんですが、長年付き合ってきた傷なので、大丈夫。」
という内容の気になる発言をしていました。

そして、やっぱり、その古傷をやってしまったんですね。

朝刊の記事によると、ブチッという嫌な音とともに倒れこみ、自分でも「切れたのが分かった」そうですが、フランカーのマンキチにパスして、トライにつなげたのだそうです。
「折角やし、パスしておこうと思って」という談話が載っていました。

また、有賀剛ちゃんのプログにも、試合後の様子が書かれていました。

でも大介さんは俺らの前では、
 
暗い顔を見せませんでした!
 自分がそんな顔見せたら、
 チームが暗くなってしまうからでしょうね・・・。
 すごい男だと思いました!

両方とも、彼らしいエピソードだなぁ、と思いました。

彼は、単なるトライゲッターであるだけでなく、精神的な支柱でもあり、他の選手への影響も心配だったのですが、その辺のケアはさすがプロだなぁ、と思います。

年齢的に最後のワールドカップと位置付け、それこそ死に物狂いのリハビリで間に合わせたはずなのに・・・。

そして、僕らも、世界最高の舞台で、彼のトライを見たかった!

すっげぇ、残念!

直ぐに帰国して、手術を受けるそうです。

復活にまた7ヶ月を要するとなると、今シーズンは神戸が日本選手権に残ったとしても、間に合わせるのは厳しいかなぁ・・・。
ゆっくり治療して、もう1度、大復活を見せて欲しいですね!
大介、待っているよ!

栄次は、もう少し様子を見て、リタイアするかどうかを判断するそうです。
JKは出発前に「もしSOに欠員が出た場合は、FBのロビンスとCTBの大西将太郎を当てる」と話していたそうです。
栄次も無理な場合、FBは剛ちゃんだけになるので、WTBとFBに追加招集があるかもしれないのですね。

でも、JKになってからバックスはそれほど変更していないから、JK経験のある選手って、WTB・北川智規とFB・立川剛士くらいじゃん。
智規のスピードは魅力あるかなぁ。

剛士はケガ治ったのかな?

裏技的だけど、SO・廣瀬をWTBで使うとか・・・??
均ちゃんをバックスに回して、フォワードを呼んじゃう???
まさか、FBに五郎丸ってことはないよなぁ・・・。

あぁ、CTB・霜村を追加招集して、オトをWTBに戻すってのもありと言えばありか。
(これが現実的か?)

とにかく、日本協会の発表を待ちましょう。

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Live! Slow Music Slow LIVE '07@池上本門寺・野外特設ステージ

本門寺って大田区なんですね。

世田谷の方だと思い込んでいたから、同じ東急電鉄でもエライ違い。
焦ってしまいました。

この企画4年目だそうですね。
でも、本門寺境内のライブは初参加なんです。
3年位前に、J-WAVEの招待客だけを集めた特別バージョンがあって、運良く抽選に当たって、MIYAと高野君を観に、渋谷に行ったことはあったなぁ。

15時30分。
まだ、お日様カンカン照りの時間帯からスタートなのですが、挨拶した住職さんの話通り、1時間も過ぎると緑を抜ける風が心地好い感じになってきました。

元々、下町の寺町育ちなので「東京にも、こんなところが残っていたんですね」的な部分は余りないのですが。
木陰を抜ける風、蝉の声、鈴虫の音、五重塔、月・・・。
良い感じの場所ですね。
落ち着きます。

Opening act 1 沖仁 frat.矢幅歩
Opening act 2 J-Min
本編 1 中孝介
<休憩Time>
本編 2 ジェイク・シマブクロ
本編 3 平原綾香
本編 4 夏川りみ

この夏のイベントで名前を良く見かけた沖仁のフラメンコ・ギターは初体験。
フラメンコって、12拍子で素人にはカウントが取れないと思っていましたが、男性ボーカルを入れたりして、難しいことを考えずにすんなりと世界に入れました。

J-Minは、韓国出身のシンガーで、何かで読んだことがあったぞ。
来日1年なのに、たどたどしいし、言い間違いを訂正したりもしているのだけど、ほぼ完璧な日本語でMCしている。○アよりもキレイな日本語かも。
アコギの弾き語りなので、淡々と歌っているのだけど、バラード系で歌い上げる時は「やっぱり韓国人なのね」って感じでした。
日本語のデビュー曲より、洋楽カバーの『Big Yellow Taxi』の方が、彼女の個性に合っているように思いました。

本編からは1人の持ち時間は45分で、舞台転換に15分と言う感じでした。

トップバッターの中君は、いつもの通りピアノと二人、シングル曲を中心に歌いました。
1stアルバム『ユライ花』から河口恭吾・作の『サヨナラのない恋』を披露。
この曲、好きなので嬉しかったです。

休憩タイムは、野外イベントのお楽しみ、フード・コーナーへGo!
ロースト・ラム(600円)とロハ酢梅スパークリング・ワイン(500円)をチョイス。
ラムは「騙されたと思って、ワサビで食べてみて」と言われたので、ワサビと塩をもらって食べたのだけど旨い!
単なる臭み取りではあるけど、ラムとワサビとメチャクチャ合う。
今度、友達の家でホームパーティがあったら、ラム肉と生ワサビを持って行こう。
本当はラム酒とか飲みたかったのだけど、梅ジュースのシャンパン割りも美味しかったですよ。

それから挨拶した住職さんが、名刺を配ってました。
裏に一言書かれているのですが、目の前に来た人に相応しいものがないと渡さないの。
僕は3回飛ばされて、お弟子さんが追加で持って来た名刺の中から選んでくれました。

【志 モノやカネより大切なこと】

今の悩んでいることに結構当てはまっているのは、偶然なのか、それとも心の内を見透かされているのか。
少し怖いような気もしました。

さて、ライブ再開。

ベストCDを出したばかりのジェイクです。
このCDを聴いていたら、楽しそうにウクレレを弾くジェイクが観たくなったのです。
それで『情熱ライブ』とかなり被る面子のライブだったけど、今日はここに来たのでした。
ジェイク、日本語が上手くなってる!!
「よろしくお願いシマブクロ」なんてギャグ、誰が教えたんだぁ!!
ベストCDの新曲や、『フラガール』メドレー、『離婚弁護士』の主題歌、ツェッペリンのカバー・・・。
「ピアノも打楽器だから」って聞いたことがあるけど、ウクレレも打楽器なのかな?
1人なのにメロディとリズムが同時に刻まれているからスゴイですよね。
ウクレレバックを担いでいる、アロハにハンチング帽が沢山いたのも、こういうライブでないと見られない光景です。

平原綾香は、ジャズで攻めてきました。
さすが音大のジャズ課サックス専攻(今回はサックス演奏はなしですが)。
最新アルバム、洋楽カバー、代表曲とバランス良く配置しました。
中低音の響きはスゴイ。
セリーヌ・ディオのトリビュート・アルバムに参加して、歌った『The Prayer』を初披露。
正直、まだ歌い切れていないけど、セリーヌのドラマティックな歌唱は、彼女にも通じるものがあるので、CDで聴いたら、素晴らしいのだと思います。
最後は『明日』と『ジュピター』で締め。
何度聴いても、良いものは良い。

そして、今年の大トリは夏川りみでした。
『情熱ライブ』では、イメージを裏切るってテーマもあったのですが、今日はライブの趣旨に沿って、ゆったり、ゆっくり出来る、イメージ通りの世界でした。
『フルサト』って、いかにもマッキーらしい詞とメロディだけど、夏川りみの曲になってましたね。
良い曲です。
MIYAの『愛よ、愛よ』を聴けたのは大満足でした。
「頑張らないで・・・」ってスゴイ詞ですよね。
時代にも、彼女の語り口調にも合ってる。

アンコールで「イベントなんで用意してないんだけど」と言いつつ『安里屋ユンタ』を披露。
観客もきちんと合いの手入れてるし、踊っている。
恐るべし。

振り返ると、五重塔の真横に、少し欠けた丸い月が輝いていたのでした。

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Jリーグ第22節! 川崎フロンターレvsガンバ大阪@川崎・等々力陸上競技場

Img_1069負けちゃいましたね。

それもヒドイ、大敗。
4-1・・・です。

いつもチケットを取ってくれるフロンターレ・ファンの友達が「悪ィ。今週は行けないんだぁ。」と言うので、仕方なく一人でスタジアムに行ってきました。
いつもなら有無を言わさずホーム側サポーターシートの横のブロックなので、今日はメインスタンドのアウェイ寄りの席に座って観戦です。

Img_3688しかし、奴と一緒でなくて良かったぁ。

きっとギャーギャー興奮しちゃって、「手前ェ、ウザいんだけど」って、ケンカになってたでしょうね。

でも、川崎に負けたっちゅうより、ジュニーニョに負けたって感じ。

Img_3690あ、でも、テセも良かったか。
テセの先制ゴールはコーナーキックからのセットプレイからだったので、仕方ない部分もあるのですが・・・。

後半の3点は、試合の流れと言うよりも、二人の個人技で持ち込まれた上に、立て続けに、「エッ、何?」って間に3本ですから、ショックはデカイですよね。

それまで、シジクレイと山口智のオフサイド・コントロールは完璧で、ジュニーニョは何度もトラップに引っ掛かってはいたので、安心して観ていたのですけどね。

ただ、攻守が入れ替わった瞬間のディフェンスのほころびは気になっていて、そこを見事に衝いてきましたね。

左サイドの安田は常に前線にいるのではじめからいないと思えば良いのですが、普段は最終ラインにいる加地君がいつもの通り好機と見て、前線に上がっている時、右サイドバックの位置はガラ空きなんですよね。

最後の方は、さすがにシジクレイが身体を張って守りましたが、再現VHRかって位、何度も同じところを攻められていました。

攻撃の方は、今日はマグノアウベスも出場していて、バレーとの二枚看板なので、マークが分散されていて、前半は押せ押せで面白かったです。
直ぐに同点ゴールを決めてくれたは流石なのですが、その時に故障をぶり返したのでしょうか?
あんなに早い時間帯に交代になってしまったのは、かなり誤算でした。

Img_3720代わって入った家長は、最近のお気に入りの選手の一人なのですが、豊富な運動量で縦横無尽に動き回っていて、ドリブルしたり、パスしたり、持ち味を活かしていました。
それはそれで良いのですが、フィニッシャーがはっきりしていないのか、観ていて落ち着かない感じがしたのも確かです。

う~ん。
サッカーはやっぱりゴール決めてナンボの競技ですからね・・・。

Img_3793帰りの東横線はガンバ・ファンが大半だったのですが、皆、口をそろえて同じことを言っていました。

「つながるんだけど、最後が決まらないんだよなぁ。」

「やっぱ、あれだけ各世代に代表出してたら、疲れるよねぇ。」

確かに昨年のワールドカップの時も、後半シーズンを再開した直後は代表に多くの選手を派遣したチームは息切れし、代表のいないチームが大躍進したってことはありましたが・・・。

でも、やっぱり【代表疲れ】なんて言葉で片付けたらダメですよね。

代表クラスなのだから、代表クラスらしいワクワクする試合を観させてくれないと。

次のガンバの関東遠征は、10月にJで柏とナビスコで鹿島にも来るのですか。

先ほどの強気な発言とは裏腹、観戦した試合の勝率が何気にイマイチなので、「行かない方が良いのかな」とも思う、今日この頃なのでした。

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『遠くの空に消えた』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Tookunosoraとにかく予告編の映像がキレイ。

僕のMP3では、Coccoの主題歌がヘビー・ローテーション中。

そして、「今、(神木君と寿々花ちゃんの二人で)撮っておかないと、この企画は一生お蔵入りになる」という監督の発言。

それが全てでした。

時代も、場所も分からない、高いビルの全くない田舎の村。
亮介は、空港公団に勤める父親に連れられて、東京からこの村に転校して来る。
村の大人たちは空港建設に反対しているが、反対派同士が対立していて、一枚岩ではなかった。反対派のチンピラに可愛がられている公平は、家業の牧場でとれた牛乳を配達していて、田舎の悪ガキを絵に描いたような男の子。
二人は同じクラスになり、大人たちのいざこざとは関係なく、急速に仲良くなっていく。
そして、ある日、二人は丘の上で一人でUFOを待つヒハルという不思議な少女と出会う。

『世界の中心で愛を叫ぶ』の行定勲監督の7年振りのオリジナル作品。

透明感のある映像はさらに磨きがかかり、子供たちの躍動感ある動き、ファンタジックな展開もあるストーリーに、郷愁をそそられたので、個人的には嫌いな世界ではないのだと思う。

神木君は、主人公にしては線の細い男の子を、それでもしっかりと存在感を持って演じていました。
この役回りだと、悪ガキ役のささの友間君が前面に出てきてしまいがちですが、二人のバランスは悪くはなかったと思います。
インタビューとか読むと、細かな動作一つ一つにまで言及していて、プロの俳優なんだなぁ、と感心してしまいました。

しかし、友間君なしにはこの作品は出来なかったのも事実。
こんな悪ガキいたよなぁ、と見ていました。
スゴイ子を発掘したなぁ、と思ったら、笹野高史さんの息子さんだそうですね。
なるほど。妙に説得力がある。

大後寿々花ちゃんは出番は少なめだけど、大人と子供の不思議な浮遊感を見せていました。
春ドラマでは、かなり大人っぽい感じの中学生役だったので、この作品の微妙なバランスは好きですね。
「信じるかどうかが問題なの」、「あんたたちバカじゃないの」など印象的なセリフが沢山ありました。

大人たちの中では、大竹しのぶさんの大迫力で啖呵を切るママ、小日向文世さんの7年振りに帰郷する軽妙な生物学者は、面白くて、上手い。

この二人に三浦友和さんが演じた亮介の父親が絡み、かつての子供たちの少し切なく有りがちな過去が、現在の3人の関係にダブって来て、そして、少しズラしていくのですが、あざといと言えばあざとい展開でした。
でも、二つの世代の中間にいる僕には、両方が分かるような気がしました。

最もファンタジーの部分を伊藤歩ちゃんとチャン・チェンの大人に任せたのは、意外でした。
二人とも上手い人だし、歩ちゃんは最も得意な方のキャラクターだったと思うのですが、何となくもったいない感じもしないではありませんでした。
チャン・チェンは、もう少し見ていたかった。

知的障害者を演じた長塚圭史さん、チンピラ役の田中哲司さん。
二人ともなり切っていて良かったのですが、この二人の取った行動は、このファンタジーに合わないというか、いきなり現実に引き戻された感覚がしました。
が、そこが狙いだったような気もします。
(全く関係ないのですが、野島信司氏のドラマ『未成年』を連想してしまいました。)

様々な思惑を抱きながら、思い通りにならない大人達を尻目に、信じることで飛んでもないことをやらかしてしまう子供達の勢いは清々しい。

いつから、僕達は、あんな風に勢いだけで突っ走れなくなったのだろうか。

144分という長さも言われている程は長いと感じませんでしたし、柏原崇が演じる大人になった亮介が語る思い出話なので、多少の矛盾は思い込みや記憶の書き換えによる歪曲であって、全体が嘘っぽく見えたのなら、それは監督の狙い通りなのかな、と思いました。

が、ロシア語の看板や外人ホステスなど、無国籍感を漂わせるためなのでしょうが、やっぱり違和感がありました。

全体的に「行定監督は、この作品で岩井俊二監督になろうとしたのかな?」と頭に一瞬よぎってしまいました。

らしいと言えばらしいし、らしくないと言えばらしくない作品・・・かな?

2年位前に、指定入替制の映画館で偶然に行定監督と隣り同士になったことがあって、「セレクションが同じだぁ」と親近感を持っていました。
次回作も楽しみにしています。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★)

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『阿波DANCE』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Awa今年は徳島が流行りなんでしょうか?

東京で女性Hip-Hop Dance Team【So Cool】に所属し、大会で優勝した茜が、両親の離婚で、母親の故郷の徳島に引っ越すことになる。
大好きなHip-Hopが踊れない日々に落ち込む茜だったが、偶然に阿波踊り部の部員たちと知り合い、成り行きで、伝統芸能にHip-Hopを融合させた【阿波DANCE】のチームに入ることになってしまう。
始めは「そんな踊り、あり得ない」とクールな茜だが、仲間達との関わりの中で、過去に拘っていたものが少しずつ溶けだし、また、「踊っているときは余計なことを考えずに“阿呆”になれ」と言われ、踊ることに魅了されていくのだが・・・。

太平洋と瀬戸内海の潮が混ざり合う時に「うず潮」が発生するように、阿波踊り+Hip-Hop Danceの融合して、大きな潮流を作るんだそうな。

Awa012

この作品の榮倉奈々は、良いですね。

【So Cool】ってチーム名の通り、感情を表に出さないクールな東京の女の子として登場して、田舎では友達もいなくて、いつも不貞腐れた顔していて、それがやがて満面な笑みを、そして涙を見せるようになっていく。

良い表情しています。

それから、やっぱり、手足が長い!
背の高さは、男子チームとほとんど同じ位でした。

男子チームは、勝地涼、北条隆博、橋本淳、尾上寛之の4人。
今、高校生を撮るとしたら、ベストなメンバーではないでしょうか。

“伝説の天水”と呼ばれた父親(高橋克実さん。裏・表のある、いい芝居してます。)との確執を演じた勝地君も良いのですが・・・。

父親の職業を継ぐべく、東京の医大受験を控えている優等生。
本当は絵描きになるのが、子供の頃からの夢。
いつも何か怒っているのに、淋しげな転校生が気になるのだけど、親友も彼女に気があるらしい。
先に好きになったのは僕なのに・・・。
一緒に練習していても、楽しそうな二人を見るのはツライ・・・。

いかにも高校生らしい屈折の仕方と言うか、自分もそうだったなって感じで、北条君の演じたユッキに感情移入していました。

尾上君はいつも通りの同級生で安定しているのですが、イケメンの橋本君がオチに使われていて、意外性はありました。
クライマックスで立場が逆転するのも、狙い通りだと思います。

それから、先生役の岡田義徳君も意外に良かったです。
最近、こういうピントのボケた役は、直ぐに彼が思いつくようになってしまいましたね。
(イヤ、良い意味で。)

まぁ、色々なところで書かれていると思いますが、ラストの阿波踊りのシーンは、それこそ「あり得ない」展開だし、5人のダンスもそれほどイケてないのですよね。
もう少し踊り込んで来て欲しかった。

因みに、ダンスの振り付けはKABA.ちゃん、音楽はCO-KEYが担当しています。
CO-KEYは、地元出身だそうで、映画にも、チームでラーメンを食べに行く大衆食堂のラッパー店員役で出演しています。

ベテラン・高橋克実さんは、完璧に踊らなければいけないから、これはスゴイなぁ、と思いました。

それぞれの悩みは青春しているのですが、割とあっさりと問題がクリアされちゃうというか、何かあっけなかったなぁ。

『ウォーターボーイズ』以降にありがちな作品ですが、ダンス映画としても、青春映画としても、どっちつかずな作品になってしまいました。

それでも、榮倉奈々を見たいなら、是非とも観るべし、ですかね。

(満足度:★★★、オススメ度:★★★)

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【舞台鑑賞】『ロマンス』@世田谷パブリックセンター

世田谷パブリックセンターって良く聞くけど、行ったことがなくて、何処だろうと思ったら、三茶の駅ビルの中にありました。

名前からして、世田谷区の公共施設なんですよね。
うらやましいですね。
グローブ座を小さくした感じでした。

さてさて、井上ひさし氏作の『ロマンス』を観てきたのですが、キャストが大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己の実力と人気のある6人ということしか予備知識はありません。

で、パンフレットを買って、席で読んで、ロシアの作家で医師でもあったチェーホフの一生を描いたヴォードビル(歌や踊りを交えたコメディ)ということを知りました。

そして、少年期をヨッシーが、青年期を生瀬さん、壮年期を段田さん、晩年を木場さんが演じ分け、大竹さんが女優で妻のオリガ、松さんが看護士として、作家の秘書としてチェーホフを支えた妹のマリアを、そして、その他の登場人物も全て6人で賄うという贅沢な舞台なのでした。

まず、大竹しのぶさんの舞台は一度観てみたいと思っていました。

やっぱりこの人はスゴイ!

第1幕では警察官や、リウマチ患者の老婆、自殺した下級役人の未亡人と、金の亡者達を非常にコミカルに演じていて、笑かしてくれます。
そして、第2幕から登場するオリガですが、女優の役なので舞台の上で劇中劇の役になり切るシーンがあります。

パチンッ!

とスイッチの入る音が聞こえたかと思うような、変わりよう・・・。怖い・・・。

晩年では、ものすごい剣幕でケンカしたかと思えば、仲直りしてケラケラ笑っていて、オンナだったり、少女だったり、表情がコロコロ変わります。

松さんは、最初に警察官で出てきましたが、その後はマリアをいう女性の生涯を演じていきます。

この人も、映画やテレビの軽い感じの役も良いけど、舞台女優なんだなぁ、と改めて思いました。

資産家の息子に求婚されて心ときめいていたのに、でも兄のために生きると決意してキリッとした顔に変わる。
自殺する患者が遺書の送り先に選ぶ心優しい看護士で、学校の地理歴史の教師で、兄のマネージャーとして渉外担当もするキャリア・ウーマン。
親友が兄と結婚して、敵対心と言うか嫉妬した時の表情はかわいいし、それでも家族をまとめようと健気だし。

最後にチェーホフに、遺産や著作権料で、故郷やモスクワ、サハリンの図書館を本で一杯にするように託される列車のシーンは、感動してしまいました。

そして、井上芳雄君、ヨッシーですが、松さんと共演した『モーツァルト!』、『ミス・サイゴン』は、違う組み合わせでしか観られなかったので、このコンビの舞台を観るのは本当に念願だったのでした。

ミュージカルじゃない舞台で、ヨッシーがどこまで演じられるだろうか、と注目していたのですが、チェーホフ少年、マリアに求婚する資産家の息子、ド近眼の研修医、舞台演出家など、時にマジメに、時にコミカルに、なかなか好演していて、楽しめました。

歌は上手いのは分かっていますが、ヤッパリ聞き惚れちゃいましたね。
グッと引き込まれるというか、癒されました。

井上ひさし氏の詩は、ミュージカルとは違って、言葉とメロディが寄り添うようで、聴きやすいと思いました。

生瀬さんは、チェーホフ青年こそマジメに演じていましたが、その他の役、泥棒、レストランのボーイ長、トルストイ(!)は本当に楽しそうでした。
『トリック』の矢部っぽいノリのある役もありつつ。
特に、老人のトルストイは、志村けんのコントのようでもあり、誰も聞いていない言葉遊びを連発して、最後はかなりまともなことを言っているのにギャグにしか聞こえないのが可笑しくて、面白かったです。

段田さんは、ヨッシー、生瀬さんが背が高いので、同一人物で大丈夫か?と思ったのですが、バトンタッチしたら違和感がなかったのが不思議でした。
最初は肉襦袢を着込んだ役人気質の警察官で、最後はチェーホフの恩師でもある担当医。
この人も上手いですよね。

木場さんは、桜中学の校長先生のイメージが強かったのですが、舞台中心の俳優さんということは知っていました。
メインになるのは最後なので、チェーホフの父親、医学校の教授、悪徳弁護士、絵院劇学校の先生と演じています。
重みがあるし、渋いですね。

勝手なイメージではロシア文学の抒情詩的な作家と思っていたチェーホフが、本当に描きたかったのは、ヴォードビル。
悲劇と隣り合わせにある喜劇をすくい上げたかったことを知りました。

作品のヒントが誕生する瞬間に立ち会ったり、災難の中でも「○○でなくて良かったなぁ」という喜びを見出そうとする姿勢だったり。

井上ひさし氏の脚本が、そんなチェーホフの思いを具現化していると思いました。

行くまでは客層が読めなかったのですが、演劇好きのオバさまから、会社帰りのOL、サラリーマンに、若い男子も結構多かった!

もし、チケットが入手できるのであれば、是非に!

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『長江哀歌』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Choko中国のジャ・ジャンクー監督が、昨年のベネチア映画祭で金熊賞(グランプリ)を受賞した作品です。

最近の欧州映画祭は、アジア作品の勢いがありますよね。

まぁ、欧州の映画祭のグランプリって「何で、これが?」というのも少なくはないのですけど。

長江の三峡ダム建設のため、水没することになっている古都・奉節が舞台。

男は、16年前に生き別れた妻と娘を捜しに山西省の炭鉱からやって来た。
妻の残していった住所を頼りに実家を訪ねたものの、そこはすでに川底に沈んでいた。
役所に問い合わせてもらちがあかず、結局、彼は安宿に腰を落ち着けて2人の行方を捜すことにする。

そして、もう一人、やはり山西省からやって来た女がいた。
彼女もまた、新しい人生を歩き出すために、2年前から音信不通の夫を探していた。
昔、勤めていた工場では、夫の使っていたロッカーの鍵を破壊して開けて見るし、夫が社長をしていると聞けば、その会社へと乗り込んで行く。

二つの物語は、似ているようで似ていないし、繋がっていそうで繋がっていない。

煙草、酒、茶、飴といった市民生活に根ざした嗜好品がテーマになっていて、「ウサギ印の奴か?」など、中国人じゃないと分からないネタもありました。

2600年の歴史のある古都が、たったの2年間で全て取り壊されてしまう。
しかも、そこに住む100万人の市民は、転居を強いられている。
カメラは中国の一大プロジェクトで変わり行く景観の中で、相も変わらぬ日々の生活を続ける普通の人々を映し出していきます。

新しい物と古い物。
なくなって行く物の中にも、愛着があって、なくなって欲しくない物もあったりします。

主人公以外は、本当に町にいた市民を使っているそうです。
正直、演技は下手くそです。
が、1日60元(900円位)の解体工が、炭鉱夫の日給が200元(3,000円)と聞いて、炭鉱の危険性も知らずに、軽い気持ちで「この仕事が一段落したら、行っても良いか」って言ってしまうのは、すごく自然なリアクション。
なかなか演技では出来ないなぁと思いました。

李白の歌にも詠まれていたという風景は、まるで山水画のように美しい。

しかし、物語に関係ないところで、UFOが飛んでいたり、古都に場違いな近代的なビルディングがロケットになって飛んでいったり、ビルとビルの間を綱渡りする人がいたり、大きなビルディングがいきなりダイナマイトで倒されたり、橋の上でみんなで社交ダンスしていたり、不思議なシーンが織り込まれます。

主人公達の単調な生活や人探しがイマイチ盛り上がらないので、観客はついついそちらに目を奪われますが、逆に、生きるのに窮々で精一杯だったり、人探しという目的に向う主人公達にとっては、我々が映像の中に見つけてしまう出来事の方が、どうでも良いことなんですよね。
実際に気付かなかったりするし。

単に注意を引いたり、笑いを取ったりするためではなく、結構、深い思想に基づいた映像のようでした。

そもそもダムに沈んでしまう建物をハンマーで一つ一つ解体する意味ってあるんだろうか・・・?
僕はそっちの方が気になりました。

多分、映画に娯楽を求める人には苦手な世界かもしれませんが、大通りに平行して走る細い路地を歩くことに旅の喜びを感じてしまう僕にとっては、非常に好きな感覚な作品で、楽しめました。

ところで、男主人公を演じたハン・サンミンは、ジャ・ジャンクー監督のいとこで、本当に山西省の炭鉱夫だったそうなのですが、1971年生まれということで僕と同じ年なんですよね。

うん、驚いた!

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★)

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『純愛 -JUN AI-』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

JunaiEXILEつながりで、観てきました。

メインの客層は、主人公より少し下の世代の御婦人方。
それでも、Live会場でチケットを売っていたので、boys&girlsも多かったです。

1945年。終戦直後の中国・東北地区の山中で、結婚式の最中に空爆にあい、逃走中の保健師の愛と教員の俊介夫妻は負傷し、同じ開発地区の集団からはぐれてしまう。
何とか農村に辿り着くが、村人に見つかってしまい暴力を受けるが、盲目の老婆に助けられ、村人の逆子の出産に立ち会ったことから認められていく。
そして、生き延びるために咄嗟についた「姉弟」という嘘から、老婆の息子が愛に好意を感じ始めていた。
傷も癒え、日本へ帰国するため、汽車に飛び乗ろうとする二人だったが、俊介が中国軍の銃弾に打たれ、離れ離れになってしまう。

中国残留婦人という問題と、時を越えた愛を、中国・東北地区に鯉のぼりを掲げる風習のある村の由来に絡めて描き出す、ラブストーリーでした。

かなりヘビーな感じを想像していたので、正直、意外でした。

確かに、敗戦に混乱する日本兵の暴力とか、村人が日本人に対する怒りとか、村が匪賊に襲われて死者が出るとかあるのですが、登場人物、特に主人公の愛と盲目のお婆さんが、良い人過ぎるよなぁ。

また、出産シーンがいくつかあって、戦争と混乱の時期にも生命は誕生する、そして、その希望の象徴として愛が鯉のぼりを贈るというのは、良いエピソードでした。

映画として出来すぎていて、完成しつくされた印象でした。

途中までは「このまま終わるの?」という展開だったのですが、60年後の現在となり、この村を訪れる川津佑介さんのシーンで、「なるほど」と納得しました。

その後で流れるATSUSHIの『INORI』を聴くと、映画のイメージに合っていて感動できました。

プロデュースから、脚本、主演された小林桂子さん、新人ながら年下の夫を演じたYASUTAKA君という日本人キャストも良かったけど、老婆を演じたチャン・シャオホワさん、最初は嫌な奴だけど恋をして変わっていく農夫を演じたポン・ボーさんと中国人キャストが印象的でした。

いわゆる戦争映画の一種ではありますが、最愛の人と、現在の幸福のどちらを取りますか、というオーソドックスなラブストーリーです。
いがみ合っていた人たちが、共生し、やがて愛し合うという愛のカタチは、素直に感動できます。

が、現在も中国で生活をしている婦人達が、「晩年は故郷で過ごしたい」と、家族を伴い、日本に帰国する現実もあるわけで、その辺の葛藤を描いたバージョンもあっても良いのかな、と思いました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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Live! J-wave Live 2000+7@横浜アリーナ

今年も行って参りました、J-wave Live。

多分、4年連続です。

会場を横浜アリーナに移して、15時30分から5時間以上の長丁場でした。

1組の持ち時間30分なので、5曲程度。
舞台変換に楽屋レポート等の企画が15分程度という、いつも通りの編成でした。

トップバッターは、元ちとせ

1曲目は、何とビョーグのカバーです。

その他の曲もリズム隊を強調していたり、バイオリンの寂しげな音とアコーディオンの楽しげな音でフォルクローレ(?)っぽかったり、デビュー時代からですがレゲェのリズムだったり、意外な音を持ってきていました。
ラストの新曲『あなたがここにいてほしい』は、僕の中の「元ちとせのこういう曲、聴きたかった」をストレートに投げられた感じで、気に入りました。

二番手は、伊藤由奈

この人もヒット曲がバラードばかりなので、敢て違うイメージの曲で勝負してきました。

1曲目は『ENDLESS STORY』のアップテンポ・バージョン。
新曲のジャワイアンはマイクロなしでしたが、その後も「盛り上がりましょう」の言葉通りにアップテンポの曲で攻めてきます。
マライア・キャリーに憧れて、歌手になったというだけあって、R&B調の曲でも迫力はありますよね。
でも、最後は、やっぱり『Precious』で締めました。

続いて、クリスタル・ケイが登場。

クリちゃんも、大学4年生だそうです。
初めて聴いた時は、まだ中坊だったのに。

今日は、大人な感じの黒いドレスでシックに決めて、ストリングスを引き連れてのライブで、『ALL YOURS』からの選曲でした。
こういうライブでは普段と違うところをアピールするのも有りですよね。

締めはやっぱり『恋に落ちて』でしたけど。

折り返しの4組目は、ケミストリーだぁ。

例年は懐かしめの曲を取り上げて、歓声が上がるのですが、今回は『雨上がりの虹のように』、『This Night』、『ai no wa』と新し目のシングルとc/wで固めてきました。

そして、本日の飛び道具1つ目は、直前に登場したクリが今度はピンクのブリブリのミニの衣装で再登場。
コラボ、しちゃいました。
川畑はクリの家のバーベキューに行った話を、堂珍は二人が仲良いのを拗ねていました。
自分が、メールの返事をしないのが悪いのですが・・・。
久々に聴く『Two As One』は良かったです。

ラストは『空の奇跡』。
この曲は、最近の男性歌手の曲の中では良く聴いているし、好きだな。
川畑はベストを脱いで、上半身裸での熱唱でした。

そして、J-wave Live皆勤賞のスガシカオの登場です。

何か今日一番盛り上がっていたし、ベストパフォーマンスでした。

スガシカオと言えば、必ず襟のついたシャツというイメージですが、今日は本当に珍しく赤いTシャツ姿でした。
それに少し日焼けしていたし。
(楽屋レポートで、クリス智子さんにも突っ込まれていました。)

よりファンクネスになった『奇跡』、『フォノスコープ』は、メチャクチャ格好イイ!
名バラード『春夏秋冬』は、大好きです。
そして、ラストの『午後のパレード』では、最高の笑顔も見せてくれたのでした。

続いては、木村カエラです。

赤い髪がパリのモデルみたいなショートになっていました。
眉、半分ないし。
一体、何処に行ってしまうんだ、木村カエラ!

ですが、女子からは「かわいい」の声が上がっていました。
まぁ、かわいいけど、デビュー当時の方が良かった。

彼女の場合、CDのオリジナルは2分30秒~3分台という短さなので、演奏曲は多くなるなとは思ったのですが、8曲(だったかな?)40分と長かったですね。

良く考えたら、ラジオのパーソナリティをしているし、スポンサーの東芝(ギガビート)のイメージ・キャラクターだったのですね・・・。

他が横揺ればかりだったので、縦揺れ系で面白かったし、『リルラリルハ』とか有名どころも押さえてはいるのですが・・・。

別にカエラが悪い訳ではないけど、大人の事情で嫌ですね。

ラストはEXILEです。

ファンの動員はトップだったのかな?
総立ちではなかったけど、スタンド席まで立ちましたね。

そもそも今年のJ-waveも、彼等の横浜アリーナのチケットが取れず、勢いで買ったんだった。
その後、ビックサイトが発売になったから、こっちは「どうしても行きたい」という感じでもなくなったのだけどね。

今日は、第2章後のシングル攻撃でしたね。
MCも「はじめまして」対応だし、バンドなしのオケでした。

フリスビーを投げていました。
当然、ゲットしたのはセンター席の人だけだけど。
それでも、ATSUSHIは、結構後ろ(PA席辺り)まで飛ばしていましたよ。

そして、本日の飛び道具2つ目がありました。
新曲のc/w『24karats』を、Sowelu、ドーベルマン・インクを招いて披露してくれました。
ビキニ(!)で登場のSoweluは、生歌は久し振りだけど、かわいいし、歌うまい。
良かったです。

アンコールが掛かる前に、NEVER LANDと共に再登場。
『Won't be long』で大盛り上りのまま、客電が着いて、終演となりました。

ケミストリーも、シカオちゃんも、EXILEも、「来年も呼んでもらえるように」って言っていました。
僕も、来年も、来られたら、来たいですね。

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Jリーグ第21節! 横浜FCvsガンバ大阪@横浜・三ツ沢公園球技場

Img_1066ガンバ、痛恨のドロー。
首位から転落・・・。

いやぁ、まさか、こんなことになるなんてねぇ。

今日はKAZUが出ていなかったので、心置きなくガンバの応援ができたのだけど・・・。

Img_3530観客数は9,000人に届かない程度だったのですが、「ここって、アウェイだよね?」って位、ガンバ・サポーターが詰め掛けていました。

それが、試合後にはガンバ選手にブーイングですからね・・・。

今日の横浜FCは超ディフェンシブなシフトで、スペースがないと言うのはあったのだけど、後半にレッドカード退場で人数的に優位に立って、クロスは結構あがっていたし、シュートは打っているのだけど、入らない。

観ていてフラストレーション溜まりました。

加えて、主審の立ち位置が悪いし、誤審するし、しかもブーイングで「あっ、逆の手上げちゃった」とばかりに覆すし・・・。

イライラは募るばかりでした。

まぁ、アップの時から、何か噛み合ってなかったのですけど。

P1040815PK決めた遠藤ヤットは良かったですね。

他のMFは空いている味方に渡す感じだけど、ヤットは前方にスペースを見つけたら、そこにポォ~ンと蹴って、加地君を走らせますからね。
追いつく加地君も、ずっと一緒にプレイしているから息が合っているのが分かります。

そうかと思えば、ものすごい狭い隙間もスーッとパスを通すし。
安定しています。

Img_3532ガンバで最近一番注目されている選手と言えば、U20→北京五輪日本代表で、『でき婚』を発表した、金髪オールバックの安田君。
前半、ずっと目の前を走っていたので、つい目が行ってしまったのですが、闘志剥き出しで面白いですね。

同じ理由で、安田と対面にいた横浜FCの呉範錫という韓国人選手も、注目してしまいました。

Img_3620FWは、マグノアウベスがいないと得点できないのかなぁ・・・。

そう言えば、三ツ沢に来るのは5年位振りだったなぁ。
ホント、久し振りでした。
球技専用だから観客席とピッチが近いので、迫力がある。
クリアしたボール、何度か飛んできたし。

しかし、交通機関がバスしかないのは痛い。

帰り「バスは混んでいるので、地下鉄を」の声に任せて、三ツ沢上町まで歩きましたが、遠い(15分以上歩いた)し、本数が多くないので、時間かかりました。

駐車場からバス停に急行する臨時バスが何台か目の前を通り過ぎたので、バスを待っても、結局は一緒だったのでは・・・。

やっぱりナイトゲームは無理なのかなぁ・・・。

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中国映画の全貌2007④『鄧小平』

会社帰りに観てきました。

人気作や中国映画の転機となった作品の再演が多い中、日本初公開の新作の1本です。

3度の失脚から政界に復帰した鄧小平を中心にして、70年代末期、いわゆる「文革」の終焉から経済大国へと発展する契機となる90年代までの中国を映し出します。

中国現代史はそれほど詳しい訳ではないので、「へぇ~、はぁ~、なるほどぉ」てな感じなのですが、科学技術や産業の発展と、人の教育の拡充を目指した政治家として、書物や過去の偉人の思想に頼るのではなく、実践することから学び、革新を目指す思想家、経済人として、小柄なのにパワフルなヘビースモーカーな男が、そこにいました。

彼はマルコスや毛沢東と批判するのではなく、彼等の唱えた理想郷としての社会主義の上に、より現実的な中国に似合った社会主義を目指していたのだ、ということが、何一つ難しいことなく語られていました。

この類稀な指導者を演じたルー・チー氏は、写真を見ると別にそっくりということもないのだけど、TVでも見たことのある顔に見えてくるから不思議でした。

欲を言えば、政治家として以外の部分、例えば、画面には寄り添うように映っているファースト・レディである奥さんや家族とのエピソードなどが多少織り込まれていると、人間臭くて面白かったかなぁ、と。
(だからこそ、歴史上のヒーローとして、敢てそこは盛り込まなかったのかもしれませんが。)

最後の方で、広州の深セン特別区の工場地帯に視察へ言った鄧小平が「中国になった香港を歩いてみたいなぁ」という内容のセリフがあるのですが、実際には、香港がイギリスから返還される5ヶ月前の1997年2月に亡くなってしまうので、その辺は切なかったですね。

没後10年も経たずして映画になってしまうのですが、日本では吉田茂首相をモデルにした映画があったと思う(確か森繁久弥氏が主演していた。タイトルは『小説 吉田学校』?)のですが、同じ感覚なのでしょうかね?

何年後かに小泉孝太郎主演で、『小泉純一郎物語』なんて出来たりして・・・。

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『オーシャンズ13』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Ocean1色々な意味で【お約束通り】な映画でした。

個人的にはラスヴェガスに戻ったことで、ヨーロッパを舞台にした『12』より面白くまとまっていて、それでも『11』には届かなかったかな・・・、という印象です。

ダニー率いる犯罪集団・オーシャンズ。メンバーの一人で資産家のルーベンが、悪名名高いカジノ経営者バンクの新しいホテル&カジノに出資することにしたが、オープン直前に裏切られ、失意のまま寝込んでしまう。
仲間の敵討ちを誓ったダニーは、再びメンバーを集めて、バンクのカジノを徹底的に叩き潰そうと計画する。

6年間で役者としてのポジションが変わってきて、見せ場を持たせなくちゃいけない役者も増え、ジョージやブラピは、手抜きってことはないのだけど、表立って行動していないシーンも多くなりました。
で、二人は何をしているかと言うと、今回は登場しないジュリア&ゼタ=ジョーンズの奥方様たちを愚痴る、という会話劇的な雰囲気で、とにかく楽しんでいるって感じがしました。

撮影当時はジュリアは育児休暇中だったと思うので仕方ないとして、ゼタ=ジョーンズもインターポールの刑事が犯罪に参加するわけにいかないですもんね。
残念ですが。

今までだったらブラピ演じるラスティが実行する作戦も、今回はマット・デイモン演じるライナスに任せるようになっていて、それでも【オチ】では、つけっ鼻、媚薬、○○登場と、やっぱり小僧のまんま扱いでした。
「良いのか、マット!」というのが半分ありますが、彼らのチームの良さを表現していると思いました。

サイドストーリーも満載で、イカサマ・サイコロを作るために潜入したメキシコの工場で、作戦を忘れてストライキの先導する双子のマロイ兄弟。
ホテルの格付け【5ダイヤ】賞の審査員が巻き込まれる悲惨な事件の数々(と、最後の・・・)。
そして、審査員に変装したソールの「アメリカ人は、ドリトル先生の格好を見れば英国人だと勘違いする」というのも、へぇ、って感じでした。

個人的には中国人曲芸師のイェンのアクションが少ないのが残念でした。
(代わりに、中国の不動産王に変装して詐欺を働きます。)

Ocean2今回の敵役であるアル・パチーノが、メチャクチャ格好イイ。
渋くて、悪役に合っていました。

ピンクのスーツでセクシーに登場するエレン・バーキンも良かったですね。
アル・パチーノとのロマンスを期待していたのですが、意外な人(かなり年下?)とのラブシーンでしたね。

そして、今回は「昨日の敵は今日の友」とばかりにオーシャンズ入り(?)したアンディ・ガルシアが最高でした。
この人、こんなにコミカルな演技する人だったんですね。
「でかいホテルを作るのは構わないが、ホテルの影が俺のプールを日陰にするのが気に入らない」って、どんな理由なんだ!
最後のトーク・ショーのインタビューの表情も最高でした。

ジョージは、日本のマスコミに対して「次回作は日本が舞台です」とジョークを飛ばしていましたが、グリーンティ、久保田、相撲レスラー(アケ○ノ?)・・・と「アメリカ映画の中の日本」が小ネタとして散りばめられていました。

とにかく、ソダバーグ監督とジョージ、ブラピが、製作していて楽しくて仕方ないのだろうな、といのが伝わってきました。
目標は「1人の役者の『007』シリーズを超えること」だそうですが・・・。

ところで、『オーシャンズ13』の『13』って、誰から誰までなんでしょう?

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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『トランスフォーマー』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Transformちっちゃい頃、『ミクロマン』とかタカラの超合金ロボで遊んだなぁ。

男子なら、誰もがワクワクする世界。

スピルバーグ氏が総指揮で参加しているのも、「どうなっちゃうんだろう?」と興味をそそりますが、子供向けではなくて、マイケル・ベイ監督と同じ40代が一番熱くなりそうな映画でした。

未知の惑星からあらゆるテクノロジー機器に姿を変えられる金属生命体が、機械になりすまし地球に潜伏していた。
灼熱の地・カタールの米軍基地。数日前に墜落したはずの戦闘機が突然に帰還。ざわつく兵士たちの目の前で、ロボット形態へと変型(=トランスフォーム)し、彼らを攻撃し始め、軍のホスト・コンピューターにアクセスし始める。
そして、ロボットたちの攻撃はアメリカの都市、大統領を乗せたエア・フォース・ワンへと飛び火していく。
そして、彼らの標的が、100年以上前に南極大陸でクレバスに落下し、失明した探検家の孫・サムに絞られたことが判明する。
その頃、普通のモテない高校生のサムは、父親に4,000ドルで買ってもらった中古の黄色いカマロで、不思議な体験をしていた。

とにかく、VFXの進歩には驚かされるものがあり、その勢いだけで2時間30分を一気に駆け抜ける、全く飽きさせない映画になっていました。
カーアクションとか、水とか炎とか自然のものは、出来る限り本物を使っているようですが、その辺の融合の仕方も自然です。
「そこだけでも良いから、観て行ってよ」という感じでした。

ロボットには、善玉(オートボット)と悪玉(ディセプティコン)がいるのですが、善玉のロボット達がサムの家の庭先でかくれんぼしているシーンは、スピルバーグ氏らしいお遊びで、好きだなぁ。

リーダーのオプティマス・プライムは青と赤のデザインが格好良く、サムを守護する黄色いバンブルビーは音声装置が故障中で、車のラジオをチューニングして会話するという設定が面白かった。
敵ロボでは、メガトロンの巨大さと、ヘリコプターから変型するブラックアウトが、印象に残りました。

超合金、売れ切れてた。

マジで、欲しかったです。

世代的に【マクロス】ファンなのですが、飛行機からロボットに変型するバルキリーなら、実写でイケそうですね。
あのキャラを誰が演じるかは、かなり微妙ですけど・・・。

さて、人間のキャストでは、兵士役が定番になりつつあるヒップホッパーのタイリースと、国防長官を演じたジョン・ヴォイト以外のキャストは、ほぼ「はじめまして」の次世代スターばかり。

『インディー・ジョーンズ4』にも出演するシャイア・ラブーフは、ハリウッド・スター然としない普通っぽさが売り。
変に格好付けずに、このまま行って欲しいなぁ。

勇敢なレノック大尉を演じたジュシュ・デュアメルが印象に残りました。
モデル出身のイケメンです。
アメリカのTVドラマにも出演しているらしいんで、来るんじゃないですか。
女子は注目して観て下さい。

観た時間帯のせいなのかもしれないけど、思ったより親子連れは多くなかったですね。
子供の興味をロボット達に向けられたら、もっとヒットするんじゃないですかね?

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★★)

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『消えた天使』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Flock『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出第一弾。

実際のところは「ハリウッド映画を撮るゾ」みたいな気負いはなくて、日本映画(?)の『頭文字D』、韓国映画の『デイジー』に続けて、「ハリウッドでも撮っちゃいました」的なノリを感じました。

でも、作品自体は完璧なハリウッド映画になっていました。
乾燥したニューメキシコの白い砂のザラつき感があって、随所に映像監督出身のラウ監督らしい映像もあって、すごく好きなタイプな映画でした。
クオリティ、高いです。

悪質な性犯罪が多発し、再犯率も異常に高いアメリカ・ニューメキシコ。
ある事件を契機に拳銃を携帯するようになり、強引な捜査方法に上司から退職を勧告されているベテラン監察官・バベッジは、後任の新米女性監察官・アリスンの指導を任される。
彼は最近発生した10代の少女誘拐事件に、自分が担当している元犯罪者が関与していると主張していたが、警察は厄介者であるバベッジの意見は聞き入れようとはしない。
アリスンも、彼等を監視するかのような頻度で訪問し、マニュアル以上に踏み込んだ質問を繰り返すバベッジに反感を覚えるが、表面上は立派に更生したように振る舞う彼等の裏の顔(=真実)を知ることになっていく。

ラウ監督作品に多く見られる「ミイラ取りがミイラになる」と言う設定で、ラブ・コメのイメージの強いリチャード・ギアが、渇き切ってザラついている心に、枯れかけた風情を漂わせた監察官を演じています。

鬼気迫る感じはないのですが、あのソフトな物腰のままに暴力に走っているっていうのが、「ごく普通に見える人すらも、狂気の因子を含んでいる」という監督の狙いだったのだとしたら、この起用は正解と思いました。

特に、最後に犯人が叫ぶ、「お前の中に私がいる。」というのは印象的なセリフです。

そして、新米監察官を演じるクレア・デインズが良かった。

『ロミオ&ジュリエット』は、もう10年以上も前になるのですね。

最初は「こんなお嬢さんに監察官が務まるの?」と言う感じで優秀なのだけど頼りなくて、相手の本性の一部を知れば、案の定「こんな仕事、すぐにでも辞める!」と言い出し、バベッジに「元・家出少女の君なら、彼等の本当の心理を理解できると思って、後任に選んだ」と告げられ、最後には犯人に平手打ちを食らわすまでに強くなっていく。

この成長過程を、しっかりと演じて見せてくれました。
このクラスの女優の層が厚いのが、最近のハリウッドの特徴ですね。

先日観た『リトル・チルドレン』でも取り上げられていましたが、「性犯罪者の情報公開」がこの作品でもテーマとなっています。

しかし、この作品ではもっと踏み込んでいて、元犯罪者のコミュニティがあったり、公開している情報を頼りにコンタクトを取り合っていて、似た性向の者同士の共謀による第2、第3の犯罪を生み出す温床になっているなんて怖いことも語られています。

加えて、アメリカの場合、司法取引(「どこそこの誰々は、自分よりも悪質なことをしている」と告げ口する)で減刑されるので、本当の悪が野放しにされている可能性があるというのも、怖いですよね。

この辺は、もしかするとアメリカ人ではないラウ監督だからこそ、扱うことが出来た表現なのかもしれませんね。

そうそう、歌手のアヴリル・ラヴィーンが、元DV男の現在の恋人役でチョットだけ出演しています。
セリフもあるような、ないような役なのですが、かなり印象に残る存在感を見せています。

ラウ監督がこの作品の後に撮影した『傷だらけの男たち』が非常に香港映画的なので、比較してみるのも面白いのではないでしょうか。
もう少し宣伝すれば、人も入りそうな気もするのですが・・・。

【R-15】指定作品なので、その辺は理解して選んで下さい。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★)

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『怪談』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Kaidan『リング』シリーズの中田秀夫監督が5年振りに日本映画に復帰。

今回は、古典落語の『真景累々淵』を題材にした【時代劇+ラブストーリー+ホラー】な作品でした。

中田監督らしいホラーっぽいシーンもあるのですが、日本らしい「因縁」を軸にしたドラマで、死して尚も愛する男を縛り付ける女の情念を黒木瞳さんが美しさの中に狂気を含む演技を見せています。

結局は、究極的に怖いのは幽霊なんかよりも、人間の【業】とか【欲】の深さなんだなぁ、と思える作りで、純粋なホラー映画ではなかったように思います。

心優しい美青年の煙草売り・新吉が、立ち振る舞いの艶やかな凛とした【年上の女】三味線の師匠・豊志賀と、江戸・深川の路地ですれ違い、燃えるような恋に落ちていく。
実は「罪のない町人を斬りつけた侍の息子」と「父親を殺された娘」という因縁で固く結ばれていることは誰も知らない。
新吉が豊志賀の家に転がり込み、季節が夏に変わる頃、豊志賀の愛は嫉妬の塊となっていった。諍いから美しい顔に傷を負った彼女は「このあと女房を持てば必ずやとり殺す」という遺言を残し、自害する。
その後、江戸を逃げ出した新吉と、彼に想いを寄せる女達は過酷な運命の渦に呑み込まれていく。

歌舞伎のプリンス・菊之助が演じる新吉は、確かに美しい顔立ちをしているが、同性の男子から見ると、どうしてこの優男に出てくる女性たちが次々と惚れていくのか、良く分かりませんでした。
じゃあ、他の誰が演じたら納得したか、と問われても、困ってしまうのですが。
菊之助君もインタビューで「父親から引き継いだ因縁と、母親から愛されなかった生い立ちが、女性に甘えたい、愛されたいとなった」と考えて、演じたと言うことでした。
これは何となく分かる。

最初の犠牲者・お久役の井上真央ちゃんは【旬】の輝きがあるけど、江戸時代の奥ゆかしい女性よりも、わがままで暴言し放題の美少女の方がやっぱり合っている。
僕の中では『キッズ・ウォーズ』での生稲アッコの娘のままなもんでね。

妻の座を射止めながら、どんなに愛しても、振り向いてもらえない、お累役の麻生久美子さん、実姉の愛人を横恋慕しながら、献身的に見守り続け、決して「愛している」とは言わない、お園役の木村多江さんは、安心して見ていられます。
木村さんの薄幸な女っぷりはいつものことながら、ホラー作品で呪うことも、呪われることもないのは珍しいですよね、この人の場合。

そして、唯一、新吉に惚れずに手玉に取る悪女・お賤を演じる瀬戸朝香。
深川芸者なので、他の田舎出身の女たちにはない、都会の女の艶やかさとか、粋な着こなしとか、シャキッとした話し方とか、他の女優達との比較という点でメリハリが効いていました。

彼女は豊志賀の恨みの対象ではないのですが、「愛する人を危機に陥れる人間として排除しなくちゃいけない」ってことなのだとしたら、この女の【愛】ってメチャクチャ深いなぁ、と一人納得したのでした。

そう言えば、『リング』の時に「幼少の記憶として、日本家屋は怖い」という拘りを見せていた監督ですが、豊志賀の三味線教室や新吉の家など、特に夜は照明がなく、蝋燭の明かりだけでボワッとした感じを上手く使っていたと思います。

ファンとしては、もっとオドロオドロシイ世界を期待しちゃうのですが、中田監督曰く、「この世界に入った時から、ラブストーリーを撮るのが夢だった」ということなので、これはこれで良かったのかな。

題材が題材だけに年齢層は高めなとこも目立ちましたが、まぁ、ホラー映画ファンもいて、客層はゴッチャになっていた感じかな。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『呪怨 パンデミック』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Juonアメリカで観客動員初登場第1位を記録した、清水崇監督の『呪怨』の上陸です。

キャストをアメリカ人に置き換えて、まんまコピーした前作とは異なるオリジナル作品となっています。

物語は3つのパートからなっています。

メインとなるのは、前作で事件に巻き込まれ入院中のアメリカ人留学生・カレンを連れ帰るために来日した妹・オーブリーと、伽椰子の事件を取材する香港人記者・イーソンが、事件の真相を確かめるため、「あの家」、そして、伽椰子の生家を訪ねる物語。
ここでは、伽椰子誕生の秘密が明かされます。

サラ・ミシェル・ゲラーと石橋凌さんが引き続き登場し、主役の二人をアンバー・タンブリンとハリウッド映画初進出の香港のエディソン・チャンが熱演しています。
エディソンはカナダ出身なので、元々英語はネイティブということで、非常に聞き取り易かったです。

2つ目が、東京のインターナショナル・スクールが舞台。転校したてのアリソンは学校に馴染めずにいたが、クラスメイトのヴァネッサとミユキに誘われるまま、「あの家」へ肝試しに出掛けたことから始まる恐怖体験が綴られます。

そして、シカゴ。小学生のジェイクの視点で、父親が再婚した日から古びたアパートの住民たちが少しずつおかしな行動をするようになっているのに、そのことに誰も気付いておらず、一人で恐怖を感じている物語。

この3つの物語が、どの順番で発生しているのか明らかにされぬまま、同時に進行するのですが、垣根があるようでないような不思議な世界を作り上げていました。
『バベル』もそうでしたが、こういうのが流行なのですかね。

正直、評価が難しいです。
個人的には全く怖さを感じなくて、ホラー映画としては物足りなさがあったものの、前作から引き続いての謎解き部分に、「へ~、そうだったんだぁ」と納得しながら観てしまいました。

日本人が監督をしていながら、敢えてハリウッド映画に出てくる日本(最近だと『ワイルドスピード×3』とか)っぽくしているのが面白かったです。
「成田から東京までタクシーでいくら掛かったんだろう」とか、
「初来日の女の子が青森までどうやって一人で行ったんだろう」とか、
「インターナショナル・スクールなのに制服?しかも、スカート丈を丸めて短くする指導あり」とか・・・。
突っ込み所は満載でした。

渋谷のラブホの部屋をパネルをのボタンを押して選ぶとか、丸いベットから彼がシャワーを浴びているのが見えるとかも狙いなんだろうなぁ。

最近のホラー映画は、どの国で作られても『リング』とこの『呪怨』の影響を受けているのが分かります。
清水監督も「今のブームが下火になって、みんなが忘れた頃に日本版のパート3を撮りたいです。10~20年後になるかも。」と話しているようです。

観てみたいような気もしますが・・・。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『ドッグ・バイト・ドッグ(舞台挨拶付)』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Dog去年の東京国際映画祭で観ているので、二度目の鑑賞ですね。

今日は刑事ワイ役で、正義とも悪とも取れる敵役を演じたサム・リーの舞台挨拶付ということで出掛けました。

映画の詳細はこちらの記事を読んで下さい。

第19回東京国際映画祭<第6日目>

二度目ということでストーリーは知っているわけで、オープニングはこんな感じだったんだとか、前回の「?」な部分を集中して観ることが出来ました。

二人のラブストーリーな部分も、実はしっかり描かれていたんですね。
エディソン演じる殺し屋・パンが壁に飾られた親子の写真を見て、今、目の前で起きていた事の重く悲しい意味を悟るシーンとか、少女が自分を解放してくれた男に対する絶対的な服従心から動くシーンとか、孤独な二人の心情が分かりました。

そして、サム・リー演じるの屈折した気持ちを抱えた陰りのある刑事が、解放された瞬間に行き場のない悲しみにぶつかるのですが、パンと少女が言葉少なな分、グルグル動き回る心の動きが痛かったです。

で、サムの挨拶です。

映画の中では坊主頭でしたが、長髪になっていたので、何か不思議でした。

3年振りだそうですが、数え切れない程、来日しているので、最初の挨拶は日本語でしたし、簡単な質問ならば通訳なしでも意味が分かっていたみたいです。
白いノースリーブのシャツで、「アツイデスネェ」と言っていましたが、亜熱帯の香港から来た人が暑いという東京って何なのでしょうね。

さて、有名な話になりつつありますが、企画の段階ではサムが殺し屋で、エディソンが刑事という案もあったそうなのです。
しかし、「それだと、観客は前にも観たことがあると思うかもしれないね」という監督の意見で、逆にしてみたそうです。

サム自身は、セリフがなく、表情と仕草だけで感情を表さなければならないパンに魅力を感じていたのだけど、実際に演じてみたら、感情が目まぐるしく動くサムの方が難しかった、と話していました。
また、3度目の共演のエディソンは、ものすごく成長していて、演技に円熟味が出て来たとのことでした。

撮影中はとにかく寝ていなくて、朝の5時から撮影開始だったのですが、撮影が終わって、ホテルで次の日の準備をしてベットに入ると深夜3時で、寝たと思ったら、電話で起こされていたそうです。
しかし、それが監督の狙いで、寝不足の表情がワイの持っている疲労感や悲壮感を表現していたのだそうです。

普段だったら、撮影後に共演者と食事に行ったり、お楽しみもあるそうなのですが、この作品では、エディソンも役に入り込み、直ぐにホテルに帰ってしまったので、そう言うエピソードが全くないのだそうです。

サムのお気に入りは、ゴミ収拾所のシーン。
タイのバンコクから車で2時間位の場所でロケしたそうですが、ゴミ収拾所なのに非常にキレイに見えるから不思議だと話していました。

また、オープニングで、孤児がゴミの山を漁って、食べ物を探して、食べるシーンがあるのですが、それはその場所では現実に見ることが出来るシーンなので、注目して欲しい、と言っていました。
最初に書いた通り「こんなオープニングだったんだ」と思った、正にそのシーンなのでした。

読売新聞の映画評に「希望の持てるラストシーンとも言えるが、やり過ぎの感じはする」とありました。
確かに映像的には光が差し込んで美しいのですが、実は歴史は繰り返さざるを得ないのではないかな、とも思えるシュチュエーションなので、そこに希望があるのかどうかは・・・。
あったら良いな、とは思います。

観客の8割が女性でしたが、女性受けする作品ではないことは確かです。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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ラグビー! 日本代表壮行試合 VSアジア・バーバリアンズ@秩父宮ラグビー場

Img_1061いやぁ、楽しかったです。

秩父宮ラグビー場での34年振りのナイターです。
34年前って、僕もまだ2歳ですよ。
隣りの家のクリーニング屋のタオル籠の中で、泳いでたらしいです。

Img_1065そんなことはどうでも良いのですが、もうバーバリアンズがスゴイことになっていました。

1 PR 山賀敦之(セコムラガッツ)
2 HO 坂田正彰(サントリーサンゴリアス)
3 PR 豊山昌彦(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
4 LO 田沼広之(リコーブラックラムズ)
5 LO 谷口智昭(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
8 No8 伊藤剛臣(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
9 SH 村田亙(ヤマハ発動機ジュビロ)
10 SO 廣瀬佳司(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
12 CTB 元木由記雄(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
リザーブ
19 PR ユン・ソンウン(韓国代表/豊田自動織機)
22 FB 松田努(東芝ブレイブルーパス)
23 SH イ・ミョングン(韓国代表/ワールドファイティングブル)

日本代表を応援に来たつもりですが、条件反射で「亙ッ!」「剛臣ッ!」って、叫んでいました。

Img_3348何しろ、ジャパンの赤いジャージの下は、亙さんの【Allez!】のTシャツですからね。
会社の女の子に、「今日は何で背番号【9】なんですか?」って聞かれちゃいました。
でも、この組み合わせ、結構、見かけましたよ。

廣瀬のキックは相変わらず安定があって、でもキックばかりじゃないよと、パスやタックルを見せてくれました。

Img_3446冗談なのか本気なのか、「この試合で良いところ見せれば、ジャパンに呼ばれるかも」と言ったという噂のある剛臣の嫌らしい仕事ッぷり。
まだまだイケてますよ。

久々、タヌーの懇親のチャージは熱かった!
今日はママを見かけたけど、応援が聞こえなかった。
少し淋し。

P1040696由記雄のディフェンスを引き付けて、引き付けて、最後にポンッと放ったパスが、バーバリアンズ唯一のトライにつながる。

正に伝統芸能の域。

そして、本日のゲームキャプテン・坂田のフィールドプレイはやっぱり渋い。
インタビューで「急造のチームで、ジャパンの強化になったかどうか分からないけど・・・」と言っていましたが、ラグビーが好きで好きで30代半ばを超えて尚、プレイする選手達の熱さは、伝わったんじゃないかな。

プレイにしても、熟練日本人フォワードで固めていた前半は、なかなかジャパンのフォワードにボールを出させなくて、面白かったのではないかなぁ。

このアジア・バーバリアンズと言う企画は面白かった。
今日も新潟救済募金箱が設置されたりしてたけど、来年もチャリティとか何かのカタチでやって欲しいですねぇ。

Img_3314で、日本代表です。

今日の主役は、やっぱりこの人でしょう。

大畑大介、大復活祭!!

今日も協会の企画で【ファーストトライクイズ】なるものをやっていましてね。
もう期待込めて書くしかないでしょう。
「日本の14番」って。

P1040702まぁ、どこかでトライを取ってくれるとは思っていたけど、早い時間に取らないと焦って無理かもという気もしていて。
あそこのスペースにキックパスした晃征もエライけど、敏感に反応して、走り込んで、トライを決められるのは、さすがに大畑大介。
いやぁ、スターは違いますよねぇ。

Img_3515本人も試合後のお立ち台で「いやぁ、役者が違いますわぁ」って、言っていました。

本当は絶対にすっごい安心したはずですよね。
普通、アキレス腱断裂から6ヶ月で全力で走れるのでしょうか?

その後は本気の走りは少なかったけど、とにかく、決定力のある選手が復活してくれて、本当に良かった。

Img_3408個人的には、隆道、平君、剛ちゃん、ザワと、サンゴリアスの4人がそろって、トライを決めてくれて、その点では大満足でした。

しかし、前半のキレキレ・ムードが、後半に入ったら、ノックオンとか凡ミスが連続しました。

今日みたいに、暑い夜の試合は集中力が切れてしまうのでしょうが、前半の力を後半にも持続するのが春からの課題になっていたので、そこは修正しなくてはいけませんね。

今日は、パシフィック・ネイションズに出場機会の恵まれなかった選手を試すという意味もあったようです。
代表復帰のバツベイ、CTBで起用のオト、そしてライン参加したFBの剛ちゃんの3人が突破役になっていました。
今日は良い意味でバツベイが目立たなかったですね。きちんと仕事してました。
オトはまだまだ凡ミスが多いけど、WTBよりも内側でアタック掛けるCTBは、合っているのかもしれないな、と思いました。

矢富の相変わらずなトリッキーさも面白かった。
これが世界で通用すれば良いのですが、如何なることになるのでしょうか?

Img_3499さぁ、イタリアでの最終調整の後、いよいよワールドカップ本番です。

目標は2勝。

ラグビーを知らない人には小さな目標に思われるかもしれませんが、これは大きくもあり、現実的に叶うことの出来る数値でもあります。

日本テレビが地上波で放送。
しかも解説は清宮克幸氏。
これは、応援するしかないでしょう。

ガンバレ! ニッポン!

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『プロヴァンスの贈りもの』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Goodyear正直、もう少しプロヴァンスの自然をゆったりと映し込んだ、旅情にかられる映画かな、と思っていたのですが、どちらかと言うと人間ドラマの雰囲気で、「フランスに行きたい」って風にはならなかったかなぁ。
(行ってみたいけど。)

ロンドンの金融界で若きトレーダーのボスとして多忙な生活を送っているマックスの元に、疎遠となっていたおじのヘンリーの訃報が届く。遺言がなかったため、最も近しい血縁者として遺産を相続することになったマックスは、ヘンリーおじさんの住んでいたプロヴァンスのブドウ園を訪ねることにする。
売却手続きを取って、1日でトンボ帰りするはずが、トラブルに巻き込まれた上、フランス行き直前の強引な取引の責任を取らされ1週間の謹慎処分を受け、そのままシャトーに滞在することになる。
売却のために見映えを良くしようと、掃除を始めると、かつておじと過ごした夏の想い出が蘇ってくるのだった。

ストーリーとしては、ありがちな展開。エリート・ビジネスマンが不本意な休暇の中で自分を見つめ直し、生きる上で大切な何かを思い出していきます。
『ビューティフル・マインド』や『シンデレラマン』では重厚な演技を魅せていたラッセル・クロウが、口が達者でユーモアも忘れない軽妙なトレーダーを演じていて、新鮮でした。

特に、ブドウ園の栽培を任されているデュフロとのテニス対決は、全体的にのんびり静かな映画の中で躍動感があって、しかもコミカルで楽しませてもらいました。

マックスのひき逃げ事件(?)で知り合い、やがて恋に落ちるファニーを演じるマリオン・コーティヤルは瞳に力があって、キレイ。
彼女の経営するオープン・エアなレストランや、デートで食事する生演奏で歌とピアノをつけたサイレント映画を見ながら食事できるレストラン、特に後者は雨が降ってきて、さりげなくパラソルを広げて見つめあう二人。
この辺りはフランスっぽくてオシャレだなぁと思いました。

ただ、彼女はマックスの心境の変化の最後の一押しをする役割なのですが、見方によってはラブストーリーに取られてしまうかもしれないのが、気になりました。
決して、単なるラブストーリーではないなずなのですが・・・。
でも、最後の最後に、二人の「宿命」とも言えるエピソードが分かる演出は憎いかも。

回想シーンで語られる少年時代の何気ないエピソードが、ラストに向けて重要な伏線になっているのも上手く練られた脚本でした。
少年時代のマックスを演じたフレディ・ハイモアは天才子役ぶりを発揮しているし、ヘンリーおじさんを演じるアルバート・フィニーもイギリス人ぽくない風流な人っぽさが出ていて上手い。

その他、アルジェリア系のデュフロと、ボケてても足腰は元気な父親、イタリアのお母さんを連想させる妻のバランスも良いし、カリフォルニアからやって来たヘンリーおじさんの隠し子・クリスティ、マックスの親友で不動産屋のチャーリー、そして実は影で男たちを操る美人秘書・・・アンサンブルたちも見事でした。

最初にも書きましたが、プロヴァンス地方の街並みや朝昼晩の畑の表情をもっと見せていたら、完璧だったと思いました。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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『リトル・チルドレン』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Littlechildren『リトル・チルドレン』とは、ここでは「大人になりきれない大人」と言う意味で使われています。
少しだけドキッと、身につまされるテーマだなぁ・・・。

ボストン郊外の住宅街。夫が相続した一戸建て住宅に娘と3人で暮らす専業主婦のサラは、大学院で文学を学んだインテリで、心の通わない娘の育児も、噂話ばかりの近所付き合いも、自分に関心を示さない夫との生活にも辟易していた。
ある日、主婦達のアイドル的存在の主夫・ブラッドと、彼女達を驚かすために公園の真ん中でキスをしてみた。
法科大学院を卒業したが2年連続して司法試験に落ちている彼は、TVディレクターの妻に養ってもらっていた。そんな妻は悩みがあると、夫ではなく、何でも母親に相談していた。
お互いの境遇に共感した二人は、子供同士が仲良くなったことを口実に、毎日会うようになり、夕立でずぶ濡れになった日の午後にそのまま抱き合い、不倫生活が始まってしまう。

ケイト・ウィンスレットは、こういう平凡な主婦を演じさせても、上手いですね。
毎回、アカデミー賞にノミネートされるのも納得の演技でした。
ブラッドのセリフに「妻に比べたら、背も低いし、スタイルも悪い。ボーイッシュで垢抜けない」みたいなのがあるのですが、それでも惹かれていく訳ですし、特に後半に不倫関係に入ってからは、ブラッドの妻・キャシーを演じたジェニファー・コネリーの洗練された魅力とは違う、非常に肉感的な魅力(大胆なヌードシーンも厭わないという意味も含めて)で溢れていました。

ジェニファーは、今回はケイトとの比較対象ですから、出演シーンは少なく、勿体ない感はあるのですが、この人も華のある印象的な演技を見せてくれます。

この二組の夫婦のエピソードというのは、実に刺々しいユーモアのある会話で笑わせながら、でも特に新しいこともない展開ではあります。

この男女のストーリーを中心にして、少女への性犯罪による服役から街に戻ってきたロニーと年老いた母親の、周辺住民から迫害を受けながらの生活や、その抗議団体のリーダーで異常な程に母子を監視し、平穏な生活を脅かすまでに介入していくブラッドの学生時代の友人で元・警官のラリーの過去が絡み、物語は一気に収束していきます。

ロリコンでマザコンという48歳の異常性愛者を演じるジャッキー・アール・ヘイリーの演技は秀逸です。
傍若無人で、自分が騒がれていても我関せずという感じで、「自分が悪いんじゃない、自分を認めない社会が悪いんだ」と、最も極端なカタチで「大人になれない大人」を表現しています。

それぞれが色々なものを抱え、交差した時、チョットしたことがキッカケになって、何かが目覚め、親として、夫・妻として、そして人として、大人への一歩を踏み出しだします。
そこのシークエンスは上手い。

メインテーマ以外にも、他人の視線に対する恐怖とか、偏見や差別が集団となった時の滑稽さとかが、さりげなく織り込められています。

主人公達が「良い年して子供だなぁ」と思った以上に、近隣住民の心無い振る舞いに腹立だしく思ってしまいました。

子供の頃、「朱に染まっても、そこだけ染まらない白い斑点のような子」と(良い意味でも悪い意味でも)言われ、他人の目を気にして、別人を演じるよりは、そのままな自分でありたいと思ってしまう自分はまだまだ『リトル・チルドレン』なのだろう。

でも、本当の大人は、他者とつるんだり、違う人格を演じたりすることではなく、他者との折り合いの中で、自分の大切なものを守るためのベターな方法を見つけ出せることだと思います。
彼らは最後の最後に、自分の大切なものを見つけられて良かったのだと思います。

上映劇場が少ないので結構混んでいて、ギリギリに行ったら最前列でした。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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中国映画の全貌2007③『追憶の上海』

3本目は、1930年代の上海を舞台に、共産党革命家の愛と死をを描いた『追憶の上海』です。

1936年。“東洋のパリ”と呼ばれた上海には、世界各地から人が押し寄せ、社交界の華が開いていた。
その日も、アメリカ人青年医師のペインは、ダンスホールで友人のクラーク大佐に秘密警察官・ハオミンを紹介されていた。
激しい雨の降る夜、美しく清楚な中国人女性・チウチウがペインのアパートを訪ねてきて、「病気の主人の診て欲しい」と懇願する。連れていかれた部屋には、身体中に多数の銃創と手榴弾による傷を負った、どうみても若いチウチウの夫には不釣合いな40代のジンと呼ばれる男が、発作で暴れないように結束されていた。
翌日、ペインが薬を届けに部屋にやって来ると、共産主義者の協力者として逮捕されそうになるが、駆け付けたハオミンの取り成しで釈放される。
昨夜の二人は何者だったのか・・・。

一応、レスリーの主演作ということですが、アメリカ人医師の目を通して描かれる回想録の形を取っているので、恋敵(?)でもあるレスリーは出番も多くなくて、ちょっと脇に置かれている感もありました。

それでも、革命家としての演説シーンでのカリスマ性ある姿や、発作で亡き妻の幻覚に苦しむ姿、自分が意識のない状態で献身的に看病してくれるチウチウへの同志以上の愛情を示そうとする姿、などなど見せ場は沢山ありました。

レスリー以外では、元・共産党員という経歴を持つ警察官で、やがてチウチウの生き別れの父親と分かるハオミンを演じたタオ・ツァオルー以外は初めて観る顔ばかりでした。

チウチウを演じたメイ・ティンは、アジア人らしい容姿の持ち主ですが、ペイン医師が彼女に惹かれていき、最後には犯罪者である彼女の娘を引き取るに至った心境というのが、彼の回想録でありながら読み切れなかったのは残念だったかな。

でも、最初は本当に尊敬の念だけでジンに近付いていったはずなのに、亡き妻への想いに捕らわれた彼の最愛の妻の代役を務めることで、最終的に本物の愛情に昇華していく過程は、舞台出身というだけあって説得力のある演技を見せていました。

また、途中に挿入される詩が印象的です。

太陽は昇った
一羽の鷹が飛び立ち
突然、空中で止まった

だったかな?

確かに、そう思えばそういうシーンの描写として、間違ってはいないように思えてきますね。

この時代を題材にした中国映画は少なくありませんが、登場人物が入り組んでおらず、また、アメリカ人の視点にすることでイデオロギーの対立という点に力点が置かれていないので、我々日本人にも非常に分かりやすい作品になっていたのではないでしょうか。

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中国映画の全貌2007②『ブエノスアイレス』

中国映画の全貌の2本目は、ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』です。

1997年に渋谷シネマライズで公開だそうですが、当時は渋谷って良く分からない街でした。
(今も知っている場所の、知っている店しか入れないけど。)
これはレンタル・ビデオ(まだDVDではなかった)で、観ました。

ファイ(トニー・レオン)とウェイ(レスリー・チャン)は、香港から地球の裏側アルゼンチンに来てまで、ケンカ別れしては“やり直し”を繰り返すゲイ・カップル。
今回も別れた後、香港に帰るための資金集めのために始めたホテルのドア・ボーイで仕事中のファイの前に、ウェイが偶然に現れたことで、元サヤに戻ってしまう。

何度観ても、冒頭の激しいラブシーンに驚かされてしまうのだけど・・・。

ウォン・カーウァイ作品と言うと、決まった台本がないことで有名で、半袖のアロハを着ていたと思ったら、直後のシーンではコート着ていたりして、今の季節のアルゼンチンは暑いの?寒いの?ってのはあるのですが、現場、現場のリアクションを重視して撮ってしまってから、後で編集でつなげてしまうのはスゴイ才能ですよね。
この作品では、急に香港へ帰国しなければならなくなったレスリーに代わって、台湾からチェン・チェンを呼び出して、別のストーリーを展開させるって、スゴ技を使っています。

カラーからモノクロへ、そして再びカラーへと変化する映像は美しかったです。
クリストファー・ドイルのザラッとした感じのある映像は、登場人物、特にファイを演じるトニー、に寄り添うように切り出されているのが印象的でした。

切ない表情で演技をさせたらトニーはやっぱり上手い。
黒服姿でタバコを吸っているだけで絵になるし、生活観漂う(?)自室でのブリーフ姿はダサくなく、イヤらしさもない。
最初は復縁を拒絶しながら、いつしかウェイが逃げ出さないかと心配になったり、チャンのテープレコーダーにメッセージを録音しようとして泣き出したり、そしてラスト近くでは笑顔があふれている。
前述の通り、演じている時は何処でどう使われるのか分からないシーンもあったはずなのに、一人の人間として気持ちがきちんとつながっていました。

ついさっき見た『覇王別姫』では優柔不断男に振り回され、切なく、傷ついていたレスリーは、今度は逆に、移り気で気が短く、だけど憎めないところのある男として、トニーを振り回していました。

後半、ホテルを辞めて働き始めた中華料理店で登場する、台湾からの旅行者・チャンを演じるチャン・チェンが良い味を出しています。
作品が作品だけに、厭世観があるというか、退廃的な空気が漂う前半から、一気に明るく躍動感が生まれてきます。
休憩時間の路地裏でのサッカーシーンなんかは、その象徴的なシーンですね。

ファイは年下のチャンにプラトニックな愛情を感じる訳ですが、そこからはラブストーリーと言うよりは【自分探し】の物語になっていったような気がします。

南アメリカの最南端の地を踏み、台湾へと帰っていくチャン。
香港の父親との関係を修復しようと試み、一足早くアルゼンチンを離れるファイ。
次々とつるむ相手を変えながら、結局は孤独で、ファイがかけがえのない存在だったのだと気付いていくウェイ。

ラストシーンが台北というのは意外な感じがしましたが、イタズラ心が憎い演出でした。

アルゼンチンは無理でも、久し振りに台北の屋台であったかい豆乳を食べたくなりました。

英語の原題は『Happy Together』。
エンディングのロック・ナンバーのタイトルでもありますが、映画の中で3人の登場人物はtogetherすることなく、バラバラにエンディングを迎えます。
しかし、明るくて、希望に溢れた未来が期待出来るのではないでしょうか。

『2046』とかは正直「?」となりましたが、この作品はウォン・カーウァイ監督作品の中では、非常に好きな作品です。

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中国映画の全貌2007①『さらば、わが愛-覇王別姫-』

新宿K's cinemaで、【中国映画の全貌】ということで新旧74本の映画が上映されています。

今日は(映画館で)見逃していた作品の上映があり、行って来ました。
明日、明後日と3日連続で1作品ずつレポートします。

今日はレスリー・チャンの3作品が上映ということで、開館と同時に長い列が出来ていました。
どれ位スゴイって、映画館では50人位と読んでいたらしく、整理券もそれ位しか準備していなかったみたいなのですが、87席全て引き換え終了ということでした。
整理券を作っているそばから人が並ぶので、最後の方の人は手書きの整理券を渡されていましたよ。
レスリーが亡くなって、結構経ちますが、未だに人気衰えずなんですね。

で、チェン・カイコー監督の『さらば、わが愛』です。

鑑賞前は「上映時間3時間は長いかな」と思っていましたが、観終えてみると、時間は余り感じない、素晴らしい作品でした。

二人の京劇俳優をめぐる愛憎劇を、中国の波乱の歴史と共に描き出す大作。
女形・蝶衣(レスリー・チャン)は、幼い頃に母親に街頭芸人の一座に捨てられ、同じ一座でいつも庇ってくれる兄弟子の小楼(チャン・フォンイ)を愛するようになるが、小楼は遊郭でNo.1の娼婦・菊仙(コン・リー)と結婚してしまう。
為政者が代わればパトロンが代わり、その度にピンチに陥り、時代の大きな波に乗り切れず、飲み込まれ、それでも頑なな姿勢を変えない3人は、時には助け合い、そして裏切りを繰り返していく。

レスリーの女形は美しく、狂おしいほどに切ない。
子供時代をじっくり描いているので、レスリーが登場する前に蝶衣のキャラクターが完成しているのですが、それをきちんと引き継いで丁寧に演じているのが、分かります。
女として育てられ、傷つきやすい少年のまま、最高の演技力を得たことで自惚れ、やがて蔑まれていく。
それでも一人の男への愛を貫き通す男。
しっかりした演技の出来る俳優だったんだなぁ、と今更ながら再確認しました。

そして、ここでは珍しいヒール役を演じているコン・リーが素晴らしいですよね。
遊郭を抜けさせてくれた男と幸福になるためなら、何をすることも厭わない、気位の高い、勝気な女性像を見事に表現していました。

一人の男を愛した女と男。
最初こそ真っ向対決でいがみ合っていましたが、後半はお互いの気持ちを一番理解し合っていて、一番痛いところを攻撃しているのが見えてきます。
もし違う男を愛していたのなら、素敵な関係になれたかもしれないのになぁ、と思いながら観ていました。

これほどまでに激しい愛情を見せつけられた後で、お互いの過去を暴露し、罵り合うクライマックス。
文革という時代背景はあるものの、「生き延びたい」という人間のエゴの強さ、醜さに圧倒されました。

公開された1993年当時は学生で、まだアジア映画には全く興味のない頃でした。
今回、こういう形で観る機会に恵まれて、良かったです。

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Live! EXILE “EVOLUTION” FINAL@東京ビッグサイト

ビッグサイトに行ってきました。

いつも展示会で来ている場所でライブなんて不思議な気分です。
EXILEの単独ライブは初体験なのですが、ビッグサイトでどんな風にライブするのだろう、って興味だけで来てしまいました。

すっごい後ろのブロックでした。
舞台がずーーーーーーっと先で、人なんて豆粒位でした。

一応モニターがあるのだけど。
舞台の上と比べると微妙にズレてる。
距離的に1~2秒の時差はあるはずなのだけど、それを計算して映しているののかな、とか、変なことが気になっていました。

ATSUSHIはASAYANに出てた頃から「歌、上手いなぁ」と応援していて、まぁ、それ以前にHIROさんがZOO時代からリアルタイムで知っていますが、ずっと聴いていたのに、いつもチケット取り損ねていたんですよね。
今回も追加公演の横浜アリーナを、最後の決済の画面で「接続が切断されました」で取れなかったんですよ。
だから、念願のライブでした。

基本的には、最新作『EVOLUTION』から、TAKAHIROが加入した後に作られた曲が中心でしたが、ファイナルってことで本公演&追加公演とは、若干セットリストは変更してきたみたいですよ。

基本的にはデビュー曲とか初期の曲が好きなんですよね。
だから、『Carry on~Together~EXIT~HERO』の夏向きメドレーは嬉しかったし、会場の大合唱は素晴らしかったですね。
新作では『Love Again』、『道』のバラード系が好きなので、その辺は堪能しました。

ATSUSHIは、昨年ポリープの手術していますが、声量があって、やっぱり上手い。
新加入のTAKAHIROは、SHUNに比べるとアイドル・チックだけど、最初から13千人の前で歌っただけに度胸あるし、格闘技をやっていたので礼儀正しくて、まだ優等生なイメージですかね。
地声とファルセットの移行部分がもう少し自然に歌えたら、もっと聴きやすくなるかなぁ、とも思いますが、非常に丁寧に歌っていて、好感は持てました。

パフォーマンス・チームは、HIROさんはチョット別格。ワイルド系の新加入・AKIRA、不思議キャラ(?)のUSA、最近は俳優っぽいMAKIDAIも良いのですが、最近はなぜかMATSU君に注目しています。
寡黙でストイックな感じがするのですが、すごくスムースでキレイなダンスしていますよ。

観客数は3万人以上(4万人未満)ってことで、メンバーは事あるごとに「後ろの方聞こえてる?」とか「届いてますか?」とか気にしていました。

このスペースで4万人って少ないなぁ、と思っていました。
建物の構造上、真ん中に柱もあるし、結構、空きスペースを作っていたみたいなんですよね。
そうしたら、後半戦にサプライズがありました。
明日も後ろの人達、拗ねずに楽しんで下さいね。
きっと良いことがありますよ。

それから、大砲がセットされていたので、リボンが降ってくることは予想していたのですが、飛んできたリボン、1本がスゴク長いんです。
5m以上あったんじゃないかな。
僕も取ったのですが、反対側を握った人に譲りました。
そうしたらね、そのリボンにメンバーのメッセージが書かれていたみたいなんです。
初めから短くしておいてくれたら、みんなが持って帰れたのにね。残念。

今日はファミリーのEXILESも総出演。
COLORは新曲とフューチャーリング・シンガー&ピアノに“あの人”を迎えてもう1曲。
JONTEは、8月に出すデビュー曲かな。かなり注目しています。
NEVER LANDは、『WON'T BE LONG』でラップして、新人・NANAは自らのダンスチームを携えて、パフォーマンス・チームとダンス対決していました。
最後にTAKAHIROも少林寺の型を見せ、負けじとATSUSHIも上着を脱いで、上半身裸で肉体美を強調したダンスを見せていました。
そうそう、今日はグラサン外す回数も多かったなぁ。

そして、彼等の前身である『J Soul Brothers』の名前を継承したユニットも、参戦していました。
まだ、顔を隠した写真しか公開していないのですか?
バレバレだと思いますが、ファミリーの彼が入っていますよ。
彼も7年前から気にしていたシンガーなので、これも嬉しかったですね。

アンコールの前、劇団EXILEとか、MAKIDAIの主演映画、ATSUSHIがサントラに参加した日中合作映画の予告に混じって、ラフォーレ原宿で開催されている展示会で会場限定で販売されているドキュメントDVDの一部が公開されたのですが、そこから「貴方の○○○○○は・・・」で始まるイントロは出来すぎだったけど、ゾクッとしました。

開演から3時間半近く。立ちっ放しで、正直、脚腰痛いけど、楽しい時間でした。

メンバーは「ありがとう」とか「恩返し」という言葉を繰り返していました。
こちらこそ「この出逢いを、笑顔を、幸せな時間を、ありがとう」と伝えたい。
そんな気分で「ゆりかもめ」に揺られていたのでした。

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『天然コケッコー』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Kokekko_1監督・『リンダ・リンダ・リンダ』の山下敦広×脚色・『ジョゼと虎と魚たち 』、『メゾン・ド・ヒミコ』の渡辺あや×主題歌・くるり。

それでけでも嬉しくなってしまいました。

小中学校が併設された、生徒数合わせてたったの6人の田舎の分校。誰からも愛される最年長・中学2年生の右田そよは、美人だけど、そそっかしくて、方言丸出しの女の子。
彼女の学年に、東京から“イケメンさん”の大沢が転校してくる。始めは聞きなれない標準語と粗野な態度に近寄り難く感じたが、次第に互いに惹かれていくようになる。

ヤマタノオロチとスサノオ伝説が出てくるので島根県ですね。
山があって、海があって、ひと夏なら(?)過ごしてみたいと思いました。

原作漫画の脚色が渡辺あやさんなので、山下監督作品と言えど『リンダ・リンダ・リンダ』や『松ヶ根乱射事件』のようなシュールさや、ブラックジョークは影を潜めていました。
唯一、そよに惚れているロリコン郵便局員を演じた、インディーズつながりの監督兼俳優の廣末哲万の怪しさが目立つ程度でした。

しかし、何気ない風景を切り取った静止画のコラージュっぽい映像は、『リンダ』の放課後の風景にも通じる、らしい映像でした。
特に、海に浮かべたトマト、食べたくなりませんでしたか?

Kokekko_2主演の夏帆チャンは、リハウスのCMと、『女王の教室』で志田未来のお姉ちゃん役をしていたの位で、『ケータイ刑事』もポスターだけしか知りませんでした。
でも、この役は合っていたんじゃないですかね。

相手役の岡田将生君も、親の離婚で田舎に来ているので屈折した部分があるはずだけど、東京生まれの普通の男の子だし、変な力みみたいのがなかったのが、良かったかな。

二人の恋は、恋に恋する背伸びした二人という感じで初々しかったですね。
相手が好きとか、恋をしたいとかじゃなくて、とにかくキスがしてみたい。
実際にキスはしてみると、そこには愛情がないことに気付いて、チョット覚める。
みたいな感じ。何か「そんなことあったかもなぁ」なんて、20年前の中学の教室や廊下での出来事を思い出したりしました。

物語はゆる~い感じのテンポで進行し、音楽なんかもわざと調子ッ外れにしてみたりして、イイ感じでした。
しかし、観終わって暫くして冷静に考えると、あんな田舎で親と接触するのが、引っ越してきて数ヵ月後になるのは不自然だったりもします。
マジックにかけられていたのかなぁ・・・。
でも、十分癒されたよなぁ・・・。

佐藤浩市さんの多分田舎の元ヤンキーの左官屋はイメージできたけど、都会のサバサバした女性のイメージがある夏川結衣さんがドシッと腰をすえた田舎お母さんに見えたのは意外でした。

“もうすぐ消えてなくなると思うと、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう。”

二人は中学を卒業して、分校から新しい生活へと巣立っていく訳ですが、二人がどんな大人に成長していくのか、続きが観てみたくなりました。

なぜか年齢層は高めで、夫婦連れが多かったかな。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)

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『夕凪の街 桜の国』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Yunagi名匠・佐々部清監督が、50年前と現代の2人の女性を通して描いた、愛と平和への静かなるメッセージ。

広島の原爆をテーマにしながら、それを直接連想させるシーンがほとんどなくても、思いっきり泣けて、それでいて鑑賞後の気持ちは決して暗くはならない。

うん、良い映画でした。

『夕凪の街』は、終戦から13年後の広島。被爆体験をしながら、「生き延びてしまった」という罪悪感の中で母親と暮らしている皆実の物語。
『桜の国』は、平成19年の東京からスタート。皆実の姪・七波が、偶然に訪れた広島で、自分自身のルーツ、祖母、両親、そして伯母の過去に思いを馳せる物語。

テイストの異なる二つの物語が、後半で見事に融合し、大きな感動を生み出します。

まず、皆実役の麻生久美子が良かった。
元々、演技力のある若手ってことで注目されていたけど、『時効警察』の三日月しずかは何だったんだ、って位、別人です。

控えめな性格な典型的な日本美人なのだけど、川原を裸足で歩くのが好きだったり、「お富さん」を愛唱する茶目っ気もあって、だけど、身体にも心にも傷を負っている。
自分は好意を寄せていた同僚に求婚されて、嬉しい反面で、自分は幸せになってはいけないと思っている。

美しくて、儚い女性として、リアルにそこに生きていました。

解説を読むと、母娘の住んでいる被爆者のスラム街は、非合法的に形成されていったらしくて、「不法居住者は撤去せよ」という看板など、昭和33年の広島をリアルに再現されていたそうです。

原爆は落ちたんじゃない、落とされた」とか、「私が死んだら、原爆を落とした人は喜んでくれるかしら」とか、被爆者の心情を吐露する衝撃的で印象的なセリフが次々出てきて、考えされられます。

Sakuraそして、七波役の田中麗奈のナチュラルな演技がすごく活きていました。

第2部に入って直ぐは、定年した父親が痴呆症で深夜徘徊していると心配して、幼なじみの東子と広島まで追跡の旅に出るだけの役で、何のドラマ性もなくて、正直、何で?って感じなんです。

「じゃんじゃがじゃ~ぁん」が口癖な明るくて元気なじゃじゃ馬で、28歳になっても恋人なし。
しかし、表には出さないけど実際には、原爆症で相次いで亡くなった祖母と母の死に傷つき、子供の頃から病弱な弟への「被爆2世」に対する有形・無形の差別を感じ取る繊細さも持ち合わせている。

「お祖母ちゃんも、お母さんも、話してくれなかった」と淋しげにつぶやいたり、弟の恋を応援する意味を込めて「つらくても、前に進まなくちゃ」と自分自身を励ましたり。
普通だったら感極まってしまうようなセリフも、監督に「泣くな」って言われたらしくて、サラリと言ってのけていて、それが却って泣けてしまいました。

全体的に、田中麗奈がそのまんまで立っている印象なのですが、広島の街角で家族の息吹を感じるシーンの数々を見ているうちに、頑なな感じが麻生久美子の演じた伯母の皆実に似ているなぁと思いました。

性格的には正反対の二人が重なって見えてくるので、不思議でしたが、企画の段階では、麗奈が二役って案もあったそうです。
ですが、麗奈の魅力を引き出すには現代女性だけにしておいて、彼女の分身として顔立ちが似ていて、演技が出来る女優を探したそうです。
そうしたら、いつか仕事をしてみたい人ということで麻生久美子を思いつき、彼女に白羽の矢を立てたそうです。
うん、この二人にして正解でしたね。

七波の父親・旭を演じたのは、堺正章先生。基本的に娘に行動をのぞかれている設定なので、動作は怪しげで、セリフも少なく、聞き取れても断片的。
僕らの知っているコメディ俳優・堺先生ぶりはほぼ封印していました。

それでも、東京の私鉄の中で交わされる父娘の会話は、堺先生の優しい語り口と、田中麗奈の半泣きの笑顔は素晴らしいラストだったと思います。

そして、1部と2部をつなぐ皆実の母親(七波の祖母)を演じた藤村志保さんの佇まいが、凛としていて、物語にスーッと筋を一本通しています。

私の母は長崎に原爆が落とされた時は、五島列島に疎開していて、海水浴中にキノコ雲を見たと、子供の頃に夏になると話してくれたことを思い出しました。

桜の国=日本に生まれたからには、忘れちゃいけないこと、語り継がなくちゃいけないことがあるのですよね。

比較的に年齢層は高かったですが、色々な人達に観てもらいたいなぁ。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

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Live! Clazziquai Project『LOVE CHILD of the CENTURY』@渋谷クラブ・クアトロ

必死にチケット探して、行って来ました。
クラジのクアトロ・ライブ。

クアトロには、【ギャラリー2】が入っているので、渋谷に行くと何も買わなくても顔を出すのだけど、4階に上がるのは初めてでした。

思っていたより、狭かった。

てか、思ってたより人がいっぱいいて、焦った。

僕が入った時には、まだ階段にズラ~ッと並んでいたのに、既にホールは一杯で、入りきらないんじゃないかと思いました。

客層は広かったですね。
学生、OL、サラリーマン。【韓流】のお姉さまに、在日韓国人や韓国人留学生のグループ。
そして、韓国からの追っかけ(スゴイ!)は、入場時の整理番号の呼び出しに意味が分からず困っていたみたい。
会話聞いていると、クラジは知らないけど、クラブ系全般が好きって人も結構いたみたいです。

客電が落ちて、DJクラジとギタリストがスタンバイ。
モニタにビデオが映って、「10、9、・・・、3、2、1、0」で、アレックスとホランが登場。

今日のアレックスは、ワイン色のシャツ(縫製が珍しくて、丈も短めで、格好良かった。欲しい。)にジーンズ。
丸い文字盤に茶の革ベルトの腕時計も気になって見てしまいました。
ホランは黒い着物地で袖がシースルーになっている振袖風のシャツにホットパンツ(死語?)でした。

新旧織り交ぜつつ、一応は最新の第3集からの中心だったのかな。
曲が終わって、拍手・パチパチ、歓声・ヒューヒューッ。
そしたら、サビの部分のミックス違いでもう1回やってるぅ、の繰り返しでした。

1枚目、2枚目のタイトル曲やると盛り上がりますね。
順番は最後でしたが、『Stepping Out』は、燃えたなぁ。
いやぁ、楽しかったぁ。

ほとんどの観客が一緒に歌えるし、コール&レスポンスも完璧で、アレックスも驚いていたみたいです。
“おぉ!?”って顔してたし、「スゴ~イデスネ」を連発していました。

僕的には静かなボッサコーナーも楽しかった。
「ボサノヴァは、元々がサンバの進化系。どんなに静かな曲でも、リズムを意識しないと、気持ち悪い曲になる」というのが僕の持論なのですが、今日はいい感じにスウィング出来ました。

横浜アリーナのm-floのライブの時は、本当に遠くて、オーロラ・ビジョンで確認するのがやっとでしたが、今日はメッチャ近くて、合わせようと思えば、目も合いそう。

アレックスは、さわやか系な好青年で、ずっと笑顔で楽しそうに歌っていたのが印象的でした。
第一声が「カムサハムニダ。パンガスミダ。」だったので、「おぉ、MCはハングルか?」と思ったら、後は片言の日本語と流暢な英語でした。

ホランは、モデルみたいに手足が長くて格好良い。
前髪を眉でそろえたロングで、すごく良い方に例えたら、サトエリっぽい感じかな。
それでいて、歌声は韓国人歌手特有の気合が入った熱唱系でいて、レパートリーにはボッサもあるので、その時は肩から力が抜けている。
聴いていて気持ち良かったです。

DJクラジのインストを挟んで登場した時は、ホランはピンクのシャツ、アレックスは白のタンクトップの上に黒のタンクトップを重ね着して登場。
最初のシャツの時は細いなぁ、と思ったけど、かなり鍛えた身体していましたね。

そして、アンコールでは、物販のオリジナルTシャツを、アレックスがブルーをタンクトップに、ホランがオレンジを襟とか裾をルーズに改造して着ていて、DJクラジは白を普通に着てました。
開演前にブルーを購入していたのですが、オレンジも良かったかなぁ・・・。

そうそう、終演後にm-floのVerbal(とRyohei?)を見ました。
しかも、グラサンなしの素顔です。
スタッフが「危ないので、下がって下さい」って言っているのに、手を差し出されたら握手してましたよ。
うん、いい人だ。
でも、折角だから『Love Mode』で参加してくれたら良かったのに。

今日はラッパー入れていなかったので、いろんな曲でアレックスがラップしていました。

ビデオ・カメラが数台入っていたけど、映像は商品化されるのかなぁ。

それより、誰か今日のセットリスト教えてくれないかなぁ・・・。
曲順までは覚え切れなかったんで・・・。

予想通り、ピッタリ1時間半でしたが、密度の濃い楽しい時間でした。

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