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『私たちの幸せな時間』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Happytime久し振りに良質な韓国映画が観られた気がしています。

強盗殺人の罪で死刑執行を待つだけの孤独な青年と、生きる望みを失い、自殺未遂を繰り返す元・歌手の女性。

孤児と富豪という対極に身を置きながら、不幸な過去から死に取り憑かれた二人が、お互いに共感し、隠し通していた真実を語り合うことで、生きることに価値を見出していく。

毎週木曜、10時から13時の面会時間
それが私たちの幸せな時間
毎日が木曜日なら良いのに

日本に紹介された作品ではコミカルな中に繊細さを見せていたイ・ナヨンが、厭世的でドンヨリと暗く重い雰囲気を漂わせていて上手い。
特に、前半と後半では、印象が変わっていて、出演する度に主演女優賞を獲得するのも分かるような気がしました。

もう一人の主演であるカン・ドンウォンも良い。
これまでは少女マンガの王子様でしかなかったけど、死を望む死刑囚で、釜山(?)訛りという設定がリアリティを与えています。
彼も、無表情の前半と子供のように無邪気な後半のメリハリが効いていました。

そうそう訛りですが、「ありがとう」という言葉を相手によって、遣い分けていました。

自分を許してくれた遺族に対して「カムサハムニダ」
刑務所の職員に対して「コマプスムニダ」
特に良くしてくれたイ主任に「コマプスミレ」(これが釜山訛り)

一つの言葉で親愛の情の深さが分かるハングルというのは、スゴイと思いました。

イ主任役のカン・シニル氏ほか、韓国映画ではお馴染みな顔ぶれが揃う助演陣の演技も絶妙です。

この作品のテーマは「赦し」です。
自分の周囲の何もかもを怨み、絶望し、孤独に生きてきた二人が出会い、語り合い、理解し合うことで唯一無二の存在となった時、社会や周囲の人々を、そして何より自分自身を赦すことが出来る。

それ以外に、近親者による強姦、鬱による自殺衝動、自白による冤罪、死刑の執行など、今日的な設定は散りばめられています。
死刑執行については、「現行の法律とは異なる部分があります」とテロップが出ていました。

あざといと言われればあざとい設定ですが、後半15分位からはあちらこちらから嗚咽の声が聞こえてきました。

男女の愛とは少し違うけど、もっと大きくて深い愛情にあふれたラブストーリーです。

渋谷のアミューズはそんなに広くないので、ほぼ満席でした。
そして、ハングルで会話されている御夫婦が並んでいらしたのが、非常に印象的でした。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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『私たちの幸せな時間』  カンドンウォン/イナヨン共演.....2006年作品 junsanga的評価 ★★★★★(5つ!良いですっ!) 【1】もうともかくダーダーに涙しました。ベタベタのラブストー....... [続きを読む]

受信: 2007年7月21日 (土) 00時54分

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